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2026年05月

2026年3月Googleコアアップデートの影響と対策

2026年05月02日

2026年3月、Googleは広範囲に影響を与えるコアアップデートを実施し、そのロールアウトはすでに完了しています。



今回のアップデート後、検索結果には明らかな変化が見られています。これまで長期間上位に表示されていたページが順位を落とす一方で、評価されていなかったページが大きく順位を上げるなど、検索結果の入れ替わりが広い範囲で起きています。

SEOコンサルタントとして日々多くの企業や会員の方から相談を受けていますが、今回のアップデートは単なる順位変動ではなく、「評価の軸そのものがより厳密になった」と感じるケースが非常に多く見られます。この記事では、Googleが示している考え方をもとに、初心者の方にも理解できる形で、今回のアップデートの本質と実務への影響を解説していきます。


今回のアップデートの全体像


今回のアップデートは、いわゆるコアアップデートにあたります。コアアップデートとは、Googleが検索結果の質を高めるために、検索順位の評価基準全体を見直す大規模な更新のことです。特定のテクニックではなく、「どのコンテンツを上位に表示すべきか」という判断のルールそのものが調整されます。Googleは、検索結果の品質を全体的に見直すために定期的にコアアップデートを実施していますが、今回もその一環として行われたものです。

ここで重要なのは、特定のスパム行為やテクニックだけを対象にしたものではないという点です。つまり今回のアップデートは、特定の対策を無効化するものではなく、検索順位の評価基準そのものを調整する性質のものです。言い換えれば、「どのようなページを上位に表示するべきか」という判断の精度が引き上げられたと考えるべきです。


ロールアウト完了後に見えてきた変化


今回のアップデートは約2〜3週間にわたって展開され、その後すでに完了しています。

アップデートの途中では順位が大きく上下することは珍しくありませんが、今回の特徴は、完了後にその変動がそのまま定着しているケースが多い点にあります。一時的に落ちたページが戻らず、そのまま順位を維持できていないケースや、逆に上昇したページが安定して評価され続けているケースが目立ちます。

これは、Googleの評価がより明確な基準に基づいて行われるようになり、曖昧な状態が減ったことを示しています。


今回のアップデートの本質


今回のアップデートの本質は、新しい評価ルールが追加されたことではありません。Googleは、検索結果の関連性と品質をより正確に評価するための調整であると説明しています。

つまりこれまで一貫して提示されてきた「ユーザーにとって有益なコンテンツを評価する」という原則が、より厳密に適用されるようになったということです。以前は一定レベルの内容でも評価されていたページが、今回のアップデートによって明確に差別化されるようになったと考えると理解しやすいでしょう。


E-E-A-Tの強化がより明確に


今回のアップデートで特に顕著なのが、E-E-A-Tの影響です。E-E-A-Tとは、経験・専門性・権威性・信頼性を意味しますが、今回の変化はこれらの要素が実際の順位に強く反映されるようになった点にあります。
《関連情報》 E-E-A-Tとは何か?

現場で多くのサイトを分析していると、同じテーマを扱っているページでも、E-E-A-Tの強さによって結果が大きく分かれていることが確認できます。

例えば、E-E-A-Tが弱いコンテンツは、一般的な情報をまとめた構成になっていることが多く、他サイトでも見かけるような内容が中心です。文章としては整っていても、誰が書いているのかが不明確で、実体験や具体的な事例がほとんど含まれていません。そのため、読者にとって新しい発見や納得感が得られにくい特徴があります。

一方で、E-E-A-Tが強いコンテンツは、同じテーマであっても内容の深さが異なります。実際の経験や具体的な事例が盛り込まれており、「なぜそう言えるのか」という根拠が明確に示されています。また、専門家としての視点や判断が文章の中に含まれているため、単なる情報の整理ではなく、読み手にとって価値のある判断材料になっています。

今回のアップデートでは、この違いが非常に明確に順位へ反映されるようになっています。単に正しい情報を書くだけでは不十分で、その情報にどれだけ現場性や信頼性があるかが問われる状態になっています。


AI生成コンテンツの評価はどう変わったのか


AIによるコンテンツ作成についても、今回のアップデートによって評価の基準がよりはっきりと見えるようになりました。

Googleは以前から、コンテンツの評価は作成方法ではなく、その内容の有用性によって決まるとしています。この考え方自体は変わっていません。

しかし今回のアップデート後は、価値の低いコンテンツがより明確に評価されにくくなっています。特に、他のサイトと似たような内容や、具体性や独自性に欠ける文章は順位を落とす傾向が強く見られます。AIを使っているかどうかではなく、その結果として生まれたコンテンツがどれだけ読者の役に立っているかが厳しく見られていると考えるべきです。


検索意図との一致がより重要に


今回のアップデートでは、検索意図との一致もよりシビアに評価されるようになっています。同じキーワードを狙っていても、ユーザーが求めている答えに正確に応えていないページは順位を落としています。例えば、情報は掲載されているものの結論が曖昧であったり、知りたい内容に対して遠回りな説明が続くページは評価が下がる傾向にあります。

一方で、ユーザーの疑問に対して明確に答えを提示し、必要な情報を過不足なく提供しているページは安定して評価されています。検索意図を満たすという基本はこれまでも重要でしたが、今回のアップデートではその精度が一段と高まったと考えられます。


Discoverへの影響が意味するもの


今回のアップデートでは、Discoverにも影響が及んでいると考えられます。Discoverは、ユーザーが検索しなくても表示されるコンテンツの仕組みですが、この領域にも評価基準の変化が反映されています。

これは、単に検索結果で上位表示されるだけでなく、ユーザーにとって興味深く、読みたいと思われるコンテンツであるかどうかが重要になっていることを意味します。つまり、正確な情報であることに加えて、読み手の関心を引きつける力や共感を生む要素も評価に影響していると考えられます。


なぜ順位が急に落ちるのか


コアアップデートのたびに多くの方が感じるのが、「特に何もしていないのに順位が落ちた」という現象です。今回も同様の相談が非常に多く寄せられました。

この理由を理解する上で重要なのは、今回のアップデートが「ペナルティ」ではないという点です。サイトが悪くなったから順位が落ちたのではなく、他のページとの比較の中で評価が相対的に変わったと考える必要があります。

つまり、これまで同じレベルとして扱われていたページ同士に対して、より細かい評価が行われるようになり、その結果として順位の差がはっきりと現れたということです。
この視点を持たずに「何か問題が起きた」と考えてしまうと、対策の方向を誤ってしまいます。


上がっているサイトの特徴


今回のアップデート後、順位を維持または上昇させているサイトには共通点があります。それは、単に情報を提供しているだけでなく、「そのサイトでなければ得られない情報」が含まれていることです。

実際の現場で分析すると、上がっているページには、具体的な事例や体験、専門家としての判断が自然に組み込まれています。読者がそのページを読むことで、「なるほど」と納得できる要素がしっかりと存在しています。

一方で、どこかで見たような情報を整理しただけのページは、今回のアップデートで評価を落とす傾向が見られます。この違いはわずかなものではなく、検索結果の中で明確な差として現れています。


AI時代との関係


今回のアップデートは、単独の出来事ではなく、AI検索の進化と強く関係しています。検索エンジンはこれまで以上に多くの情報を処理できるようになり、単に情報が存在するだけでは評価されにくくなっています。その結果、「その情報が本当に必要かどうか」が厳しく判断されるようになっています。

また、AIによる概要表示の影響もあり、ユーザーがクリックするページの選ばれ方にも変化が出ています。単に検索順位が高いだけでは十分ではなく、その中で選ばれる理由が求められるようになっています。この流れの中で、今回のコアアップデートは、評価基準をAI時代に適応させるための調整と考えることができます。


実務でやるべき改善の考え方


今回のアップデートを受けて、多くの方が「何を改善すればよいのか」と考えていますが、ここで重要なのはテクニックに頼らないことです。コアアップデートに対して、小手先の修正だけで順位を回復させることは難しいケースがほとんどです。むしろ、根本的な価値を見直すことが求められます。

実務では、次のような視点でページを見直すことが重要です。そのページは本当に読者の疑問に正面から答えているか、そのテーマについて十分に深く説明できているか、そして他のサイトにはない価値が含まれているかという点です。この問いに対して明確に答えられないページは、今後さらに厳しく評価される可能性があります。


実際に効果が出ている改善


実際の現場では、すでに成果が出ている改善もあります。ある企業では、既存のコンテンツを見直し、具体的な事例や経験を追加し、専門家としての見解を明確にする改善を行いました。その結果、今回のアップデートでも大きな順位変動を受けることなく、安定した評価を維持しています。

このような事例からもわかる通り、Googleは一貫してコンテンツの中身を見ています。構造や形式ではなく、実際に読者にとって価値があるかどうかが重要です。


SEOの本質は変わらない


今回のコアアップデートを一言でまとめると、評価の精度が大きく上がったということです。これまで曖昧に評価されていた部分が明確になり、コンテンツの質による差がそのまま順位に反映されるようになっています。

これは厳しい変化である一方で、本質的には非常に健全な方向でもあります。正しく価値のあるコンテンツを作っているサイトが評価される環境が、より強くなっているからです。


まとめ


今回のアップデートは、単なる順位変動ではなく、検索の評価基準がより厳密になったことを示しています。そしてその背景には、AI検索の進化があります。これからのSEOでは、誰が書いているのか、どれだけ具体的か、そして本当に役立つ内容なのかといった、本質的な価値がこれまで以上に問われるようになります。

今回の変化は一時的なものではなく、今後の検索環境の基準になる可能性が高いと考えられます。したがって、短期的な対策ではなく、長期的に価値を高める取り組みがより重要になっていきます。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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