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上位表示のヒント
ロゴを変更したらSEOに悪影響があるのか?ブランドを一貫させることの重要性
2025年12月12日

企業がサイト名や事業者名を変更するとき、多くの場合ロゴ画像も一緒に作り直すことになります。そのタイミングで相談されるのが、「ロゴを変えたらSEOに悪影響がありますか?」という質問です。
ロゴは一見ただの画像に思えますが、実際にはalt属性に書かれたテキスト や、スタイルシートで画像の後ろに配置されている企業名テキスト など、HTML内の文字情報とセットで扱われます。つまり、ロゴを変えるということは、ページ内の「ブランドを表すテキスト」も変えるということ です。
そしてこのテキスト部分こそが、GoogleやAI検索が企業名・サイト名を理解するための重要な材料になります。また、最近では、Googleだけでなく ChatGPT、Gemini、Perplexity などのAIが急速に普及しています。これらのAIは、企業の情報を「文章」として読み取り、意味を組み立てています。そのため、ロゴに連動するテキスト情報の変更は、以前よりもさらに重要になっています。まずは、ロゴ変更がSEOにどう関わるのかを整理して説明します。

ロゴの変更そのものは検索順位を直接下げない
最初に知っておいてほしいのは、ロゴ画像のデザインや見た目が変わっただけでは、Googleの検索順位が直接落ちることはありません。Googleは順位を決める際に、文章の内容、外部サイトからのリンク、ページの質、ユーザーの反応などを評価しており、画像そのものを評価軸にはしていません。
しかし、ロゴを変更した企業でアクセスが減るケースがあるのも事実です。これは、ロゴ画像そのものが原因なのではなく、ロゴによって変わる「ブランドの伝わり方」や「外部評価」がSEOに影響するため です。
なぜロゴ変更でアクセスが落ちる企業があるのか?
その理由は、ロゴ変更とあわせてブランド名に関するテキスト情報まで変わってしまうから です。ロゴの alt 属性や画像の裏にある企業名のテキストは、Googleにとって「このサイトは何のサイトか」を判断する手がかりです。
ここが変わると、Googleは一時的に以前のブランドとのつながりを理解しづらくなります。さらに問題は外部サイトにも及びます。
《関連情報》 altの意味は?正しい使い方を学ぶ
外部サイトの紹介文が変わり、ブランドの意味が弱くなる
名前が変われば、当然、他社サイトがあなたのサイトを紹介するときの「言葉」も変わります。
以前は
「日本SEOデザインは〜」
と紹介されていたのが、名前変更後は
「JSDは〜」
というように略称の紹介になってしまうこともあります。
この変化がSEOに影響する理由は2つあります。
1. Googleはリンクに使われる言葉(アンカーテキスト)を重視するGoogleは、どのような単語でリンクされているかをもとに、「その企業が何の専門家なのか」「どういう分野で信頼されているか」を判断します。
正式名称でリンクされていた過去の評価が、略称やよくわからない短縮表記ばかりになると、ブランドの意味が弱くなってしまいます。
2. Googleはリンクの周囲の文章も注意深く読み取っている
実はGoogleはリンクそのものだけでなく、リンクの前後に書かれた文章 からも企業の専門性を理解しています。つまり、紹介文の中に「SEO」「コンサルティング」「支援」などの文脈が含まれていたものが、ロゴや名前変更をきっかけに
「JSDは〜」
「新会社名の〜」
程度の情報に薄まり、専門性を示す「言語的な手がかり」が減ってしまうことがあるということです。このような変化が積み重なると、Googleが把握していたブランド像が薄まり、検索評価に影響します。
ロゴのデザインがブランドイメージを下げ、紹介の質にも影響する
名前変更にあわせてロゴを変更すると、そのデザインの印象も大きく変わります。ここで意外に見落とされがちなポイントがあります。
ロゴの印象が良くないと、外部の企業・ポータルサイトが紹介をためらうケースがあるということです。第三者が企業を紹介するとき、ロゴはその企業の「顔」として強い印象を与えます。ロゴが急にカッコ悪くなったり、雑に見えてしまうと、
・信頼度が下がって見える
・安定した企業に見えなくなる
・何をしている会社かわかりづらくなる
と感じられ、掲載自体が見送られることもあります。
さらに厄介なのは、紹介してもらえたとしても、以前なら「高い評価とともに紹介されていたのに、変更後は弱い紹介に変わってしまう」というケースがあることです。
外部サイトの紹介文は、そのままブランド力や専門性の判断材料としてGoogleに評価されます。紹介の「量」だけでなく「質」が落ちることは、SEOにとって大きな痛手になります。
既存顧客があなたを見つけにくくなる「検索迷子」の問題
もう一つのよくある問題は、既存顧客が、いつもの検索キーワードであなたのサイトを見つけにくくなるということです。人は習慣的に、旧サイト名・旧社名を検索してサイトに訪れています。そこで検索結果のロゴやサイト名のテキストがすべて変わってしまうと、「このサイト、前に見たところと違う……?」と感じてクリックしなくなることがあります。
このクリック率(CTR)の低下は、Googleが評価を下げる理由になります。つまり、ロゴ変更そのものが悪いのではなく、名前変更とロゴ変更による「ユーザーの混乱」がSEOに影響するということです。
《関連情報》 クリック率は検索順位に影響するのか?
ロゴ変更の正しい進め方@:ロゴに含まれる「言語情報」を大きく変えない
ロゴ自体は画像ですが、その裏側には必ず alt属性のテキスト が入っています。また、CSSでロゴ画像の後ろに企業名をテキストとして表示しているサイトも少なくありません。
さらにロゴの近くには、サイト名を示すテキストが置かれることが多く、Googleはこうした「文字の部分」を手がかりに「何のサイトなのか」を理解します。そのため、サイト名や事業者名を変更するときでも、既存のお客様や検索エンジンが混乱しないように、言語的な手がかりを急激に変えないこと が重要です。
私のクライアントでも、サイト名を変更し、それによりサイトのロゴ画像を変更たことがありSEO的にマイナスになり検索順位が著しく下がったことがあります。例えば、旧社名の「日本SEOデザイン」から「JSD」に変更した際、ロゴも略称のみのデザインに変えた結果、外部サイトの紹介文がすべて「JSD」になってしまい、Googleが企業の専門性を正しく認識できなくなるのです。
検索エンジンは「意味のある言葉」から企業の専門性を読み取ります。略称だけでは、SEOで伝えていた「SEOの専門企業」という文脈が薄れてしまい、AI検索でも取り上げられにくくなりました。つまり、ロゴを変えるときは、ブランドの意味を伝える言葉を残しながら変更することが最重要ポイント です。
ロゴ変更の正しい進め方A:新しいデザインは「断絶」ではなく「進化」にする
ロゴを一新したい気持ちはよくわかりますが、デザインを大きく変えすぎるとユーザーが戸惑います。人は、検索結果に並ぶサイトの中から「見慣れた色や形」を無意識に探しています。
そのため、急にまったく違うロゴに変わると、別の企業だと思われてしまいクリック率が下がることがあります。クリック率が下がるということは、Googleが「このサイトは選ばれていない」と判断することにつながり、最終的には検索順位にも影響します。
世界的な企業でも、ロゴを大きく変えるときは必ず「前のデザインの雰囲気」を残します。色やシンボル、フォントのニュアンスを引き継ぎながら、新しい印象を作っていく方法です。このアプローチは、検索ユーザーにも「同じ会社だ」と安心してもらえるため、SEO上も大きなメリットがあります。
ロゴを変えるときほど、
「変えるポイント」と「残すポイント」を丁寧に見極めることが成功の鍵
になります。
ロゴ変更の正しい進め方B:AI検索時代は「ブランド一貫性」が何より重要
AI検索が普及した今、ロゴに含まれるテキストや前後の文章の一貫性は、以前よりずっと重要になりました。
ChatGPT も Gemini も Perplexity も、企業の名前・活動内容・専門性を 外部サイトの文章から大量に読み取って理解しています。そのため、ロゴ変更をきっかけに企業名の書かれ方がバラバラになると、AIはその企業を正しく認識できなくなる恐れがあります。
特にPerplexityは、外部サイトから企業名の文脈を広く集めて回答を生成します。略称ばかりで紹介されるようになると、企業の特徴や専門領域まで薄まってしまい、AIがあなたの会社を「その分野の専門家」と判断しにくくなります。
AI検索の時代においては、ブランド情報が「文章として」一貫していることが最大の武器になります。だからこそ、ロゴの alt テキスト、ロゴ周辺の企業名表記、サイト名の書き方など、言語情報を統一することが非常に重要なのです。
ロゴ変更の正しい進め方C:サイト内外すべてで「表記の統一」を徹底する
ロゴを変更すると、サイト名や企業名の表記が多くの場所で変わります。しかし、サイト内のすべてを同時に修正できないと、旧名と新名が混在してしまいます。
この「表記ゆれ」がSEOでもっとも大きなダメージになります。Googleは、サイト名・企業名の一貫性を強く重視しており、ページタイトル、メタディスクリプション、会社概要、SNSプロフィール、Googleビジネスプロフィール、外部ポータルサイトの掲載名などがバラバラだと、「一つの企業なのか?別の企業なのか?」という判断がしづらくなるからです。
AI検索でも同じで、ChatGPTはWeb上にある名前の書かれ方を「総合して」企業を特定しています。名前がバラバラだと、別の企業として扱われることすらあります。ロゴを変えるときは、「見た目」だけでなく「文字情報の統一」を徹底することが、もっともSEO効果を壊さない方法です。
ロゴ変更の正しい進め方D:旧ロゴと新ロゴを「併記」する移行期間をつくる
ロゴの切り替えを突然行うと、ユーザーも検索エンジンも混乱します。特に既存顧客は、旧社名や旧サイト名で検索して訪れているため、検索結果に新しいロゴや新しい名前が出てきても、「本当に同じ会社なのか?」と戸惑ってしまいクリックを避けることがあります。
そこで有効なのが、旧ロゴと新ロゴを一定期間「併記」する方法 です。サイトのヘッダーに「新ロゴ(以前のロゴはこちら)」と掲載したり、会社紹介ページでロゴ変更の理由を丁寧に説明するだけでも、ユーザーの不安は大きく減ります。
AI検索の観点でも、旧ロゴと新ロゴを併記すると、「ロゴは変わったが同じ企業である」という情報が文章として残るため、AIが正しく企業を理解しやすくなります。
まとめ
ロゴ画像そのものはSEOに直接悪影響を与えません。しかし、ロゴとセットで変わる altテキスト・企業名表記・外部サイトの紹介文 などが、検索評価に大きな影響を与えます。ロゴ変更で起こりやすい問題は次のようなものです。
・外部サイトの紹介文が変わり、ブランドの意味を示す言葉が弱くなる
・Googleはリンクに使われる言葉や周囲の文章を重視するため、評価が変わる
・ロゴの印象が悪くなると、紹介されなくなるだけでなく「紹介の質」まで下がる
・名前変更に伴ってユーザーがあなたを検索で見つけにくくなる
・サイト名・企業名の表記ゆれが発生し、GoogleやAIが企業を正しく認識できなくなる
そして、SEOに強いロゴ変更を実現するためには次の5つが大事です。
・ロゴに含まれる言語情報(altなど)を急に変えない
・デザインを断絶させず、旧イメージを残しながら進化させる
・AI検索時代は「ブランドの一貫性」が最重要
・サイト内外すべての名称表記を統一する
・旧ロゴと新ロゴを併記し、ユーザーとAIに「同じ企業である」と伝える
ロゴはただの画像ではなく、企業の「言語情報」と密接に結びついています。ロゴ変更は、SEOとAI検索の観点から計画的に進めることで、リスクを避けながらブランドの魅力を最大限に高めることができます。
《関連情報》 サイト名の付け方と変更する時の注意点
ブログ記事を別サービスへ再投稿するとSEOに悪影響?安全な方法と絶対NGな方法
2025年11月25日

自社サイトのブログでせっかく良い記事を書いたので、他のブログサービスにも同じ内容をコピーして掲載したい──そんな相談を全国の会員さんやコンサルティングのクライアントさんからいただくことがあります。
この判断を誤ると 検索順位が大きく下がり、サイト全体の評価が落ちる ことがあります。いわゆる「重複コンテンツ問題」です。今回の記事では、他社ブログサービスへの転載がなぜ危険なのか、Googleがどのようにコンテンツの重複を判断しているのかを、初心者にもわかりやすく解説します。さらに安全に情報発信できる媒体の選び方、避けるべきパターン、そして既に投稿してしまった記事の対処方法についても詳しくまとめました。
なぜ他社ブログサービスへの「同じ記事の再投稿」が危険なのか?
まず大前提として、他社ブログサービスに自社サイトと同一内容の記事を掲載すると「重複コンテンツ」になります。これは Google が明確に嫌うパターンです。
Googleは検索結果の品質を守るため、同じ文章が複数のサイトに掲載されている場合、どれか一つしか評価しません。多くの場合は 元記事ではない方(あなたのサイト側)が評価を落とします。
Googleは公式サイト上で次のように説明しています。
「Duplicate content generally refers to substantive blocks of content that either completely match other content or are appreciably similar.」
(重複コンテンツとは、内容がほぼ完全に一致する、または非常に似ているコンテンツのことを指す)
つまり、文章を少し短くしただけ、語尾を少し変えただけでは重複と見なされる可能性が高いのです。特に危険なのが 外部企業が運営する無料ブログサービスです。(例:有名ブログプラットフォーム、無料ブログ、ファッション系ブログなど)
これらのドメインはGoogleの評価が高いため、あなたのサイトよりも強い評価で掲載されてしまい、あなたのサイト側が順位を落とすことがよく起きます。
重複してもよい媒体と、絶対にダメな媒体
▼ 重複しても問題ないもの:SNS
・X(旧Twitter)
・TikTok
SNSは「検索エンジンではない」ため、文章が同じでも問題ありません。ただし YouTubeだけは例外 です。理由は後述しますが、YouTubeとGoogleビジネスプロフィールはGoogleが深く投稿されたコンテンツを分析しているため、サイトとのコンテンツ重複には注意が必要です。
▼ 絶対に避けるべきもの:他社ブログサービス
・note
・アメブロ
・ライブドアブログ
・無料レンタルブログ全般
これらは Google 検索で上位表示されやすいため、重複すると あなたの公式サイトよりも外部ブログの記事が上位に出てしまう可能性が高いのです。結果として Googleは「あなたのサイトはコピーサイトだ」と判断し、検索順位が下がります。
▼ 意外と盲点:Googleビジネスプロフィールも重複に注意
Googleビジネスプロフィール(GBP)への投稿も、文章のコピーは避けてください。GoogleはGBPとサイトの両方を同じシステムで解析するため、同じ内容を投稿すると「意図せぬ重複」と判断される可能性があります。
「Googleが全てを教えてくれない」理由
SEO初心者ほど「公式が言っていることだけが真実」と考えがちですが、Googleはゲームの主催者です。主催者は基本ルールは教えてくれますが、攻略法は絶対に教えません。
Googleは明確にこう述べています。
「Google's ranking systems are designed to surface the most relevant, helpful information.」
(Googleのランキングシステムは、最も関連性が高く、有益な情報を提示するよう設計されている)
逆に言えば、検索結果がハッキングされるような「抜け道」の情報は公開しないということです。そのため、SEOやMEOのように「法律で規定されていないグレーゾーン」の領域について、Google公式が答えることはほとんどありません。
Googleが提供するAI、Geminiに質問しても、回答が不正確な理由もここにあります。
・法律分野 → 公式情報があるので得意
・医療分野 → 膨大な一次情報があるので得意
・SEO・MEO・AIO → 公式が公開していないため誤答が増える
AIが得意な分野と不得意な分野の違いを理解しておくことは重要です。
すでに「他社ブログに投稿してしまった記事」はどうする?
結論は明確です。すぐに削除してください。
特に長文ブログを外部ブログへ転載している場合、自社サイトの評価がすでに下がっている可能性があります。削除後は Google の再クロールを待つ必要がありますが、通常は数週間〜数ヶ月で評価は元に戻ります。
※ただし Google Search Console から URL削除リクエストを送ることで、反映を多少早めることができます。
画像の重複はOK?テキストの重複よりはるかに安全
画像については基本的に問題ありません。Googleは画像を「テキストほど厳密には重複判定しません」。引用画像や素材画像がWeb上に何百と複製されていても、検索順位に大きな影響はありません。(ただし、著作権やライセンスには注意してください。)
Googleも以下のように述べています。
「Image files do not cause duplicate content issues in the same way text does.」
(画像ファイルは、テキストと同じように重複コンテンツ問題を引き起こすわけではありません)
ただし、これは重複コンテンツ問題を引き起こすわけではないと述べているだけで、重複画像を使うことことで本来、画像を載せることにより得られる評価が得られなくなるので、マイナスではありませんが、プラスにもならないということを忘れないで下さい。オリジナル画像が掲載されていないよりもされているほうが上位表示しやすいという傾向がGoogleにはあります。
YouTubeのショート動画は、Googleビジネスプロフィールに投稿してもOK
「YouTubeショートとGoogleビジネスプロフィールの投稿内容が同じでも大丈夫ですか?」という質問をよくいただきます。
これは 問題ありません。Googleは YouTube と GBP の投稿内容をお互い参照しつつ、「同じ事業者が同じ動画を使っている」と認識するため、重複コンテンツにはなりません。
しかし、その動画を「自社サイト」に埋め込む際は注意が必要です。動画説明文とサイト本文が同じだと、テキスト部分だけが重複扱いになります。
結論:重複コンテンツを避けるための「正しい投稿ルール」
最後に、ビジネスオーナー向けに安全なルールをまとめます。
▼ 【絶対に避ける】
・他社ブログサービスへの転載
・Googleビジネスプロフィールへのコピペ投稿
・YouTubeの説明文とサイト本文のコピペ
▼ 【安全・推奨】
・SNSでの文章再利用
・YouTubeショート → GBP投稿(同一内容OK)
・画像の再利用(しかし、オリジナル画像を掲載することにより得られるプラスは得られなくなる)
まとめ
重複コンテンツは、SEO初心者が最も見落としやすい「危険な落とし穴」です。他社ブログサービスへ記事をコピーして掲載すると、Googleはあなたのサイトを「コピー側」と判断し、検索順位を大きく下げる可能性があります。
SNSは安全に再投稿できますが、YouTubeやGoogleビジネスプロフィールはGoogleが密接に管理しているため、文章のコピペは避けなければなりません。もしすでに他社ブログに同じ記事を投稿している場合は、すぐに削除することを強くおすすめします。
あなたの公式サイトを守ることが、サイトの未来を守ることにつながります。SEOの世界は、公式に書かれていない「グレーゾーンの理解」が、本当の差を生みます。正しい知識を身につけ、あなたのサイトが確実に成長していくことを祈ります。
《関連情報》 Googleが評価するウェブサイトの品質とは?
画像はサイトとSNSで使い回して大丈夫?SEOとSNS運用の正しい考え方
2025年11月19日

企業からよくいただく質問の一つに「Webサイトの画像をSNSに使い回しても問題ないか?」「Googleビジネスプロフィールにも同じ画像を載せても大丈夫か?」というものがあります。
特に最近は、Instagramの投稿画像をそのままサイトに使ったり、Googleマップにも同じ写真を載せたりする企業が増えているため、SEOや検索結果への影響を不安に思う方が多いようです。画像の「重複利用」に関する誤解は非常に根強く、会員企業からも定期的に相談を受けます。
結論から言えば、現在のGoogle検索の仕組みでは、Webサイトに掲載した画像とSNSに投稿した画像は別物として扱われるため、同じ画像を使い回してもSEO上の問題はありません。 ただし、SNS運用・Googleビジネスプロフィール運用を行う企業は、画像活用の「考え方」を誤ってしまうと、ユーザーの信頼を失う可能性があります。
この記事では、初心者の方にも理解しやすいよう、Google検索が画像やSNSをどう扱っているのか、Google公式情報や海外の権威サイトの知見も交えながら解説します。
サイトの画像とSNSの画像が「別扱い」になる理由
まず最初に理解しておきたいのは、Google検索は「原則としてSNSの投稿を検索対象にしていない」という点です。これを前提に考えると、サイトとSNSで同じ画像を使っても検索上の競合が起きない という理由が明確になります。Googleは検索の対象を「インデックスされているWebページ」と明確に定義しています。
Instagram、X、FacebookなどのSNSの投稿は、Googleのクローラーが自由に読み取れる構造になっていないため、Google検索の対象になりません。つまり、Webサイトに掲載した画像とSNSに投稿した画像は、検索エンジン上では完全に別の存在として扱われます。
会員企業の相談でも、「Instagramの写真を再利用したらSEO的に不利にならないか?」と聞かれることがよくありますが、そもそもInstagramの投稿はGoogle検索の対象になっていないため、まったく心配はいりません。
Googleビジネスプロフィール(Googleマップの写真)との重複も問題なし
Googleビジネスプロフィールに投稿した写真と、Webサイトの写真が同じでも問題ありません。これはGoogleビジネスプロフィールが、Google検索の「通常検索」ではなく「ローカル検索(Googleマップ枠)」に紐づいているためです。
Google検索では、ローカルパック(地図の枠)と通常の検索結果は別々のシステムで運用されており、投稿画像の「重複」を評価対象とする仕組みではありません。むしろ、Googleビジネスプロフィールでは、写真や動画の更新がユーザーの来店判断に影響するため、画像を積極的に投稿したほうが良いとGoogle自身が案内しています。
GoogleがSNS投稿を検索結果に表示しない理由
次によく聞かれるのが「なぜInstagramやFacebookの投稿はGoogle検索に出てこないのか?」という質問です。これは主に次の2つの理由があります。
理由 @:検索意図に合わない場合が多い
一般的な検索キーワード(例:歯医者 東京、ラーメン 池袋、リフォーム 費用など)では、SNSの投稿はユーザーの意図に合致しません。ユーザーはSNSの投稿が見たいのではなく、公式サイトや専門記事を求めています。
理由 A:SNSの投稿はGoogleがインデックスしにくい構造になっている
Googleがインデックスできるのは、基本的に「Webページ」です。Instagramの投稿ページはログイン前提、JavaScript依存、URL構造が安定しないなどの理由で、Google検索向きではありません。これはアメリカの検索分析サイトでも繰り返し指摘されており、SEO業界では常識です。
例外はYouTubeだけ:なぜYouTubeは検索に出るのか?
YouTubeだけはGoogle検索に頻繁に表示されます。これはYouTubeがGoogle傘下であり、さらに動画が検索ニーズに強くマッチするためです。
Googleは公式に「動画はユーザーが求めている可能性が高い」と説明しており、検索結果でも積極的に動画を表示するようにしています。
動画は画像以上に情報量が多く、操作手順・商品説明・レビューなどを伝えるのに最適な形式なので、Google検索では自然と表示機会が増えます。
ではSNS投稿はSEOに関係ないのか?答えは「関係はある」
SNS投稿が通常のGoogle検索に表示されないことと、SNS活用がSEOに無関係であることは別問題です。たとえば、私のコンサルティング先でも、
・SNSで企業を知る
・プロフィールを見る
・企業名で検索する
・サイトに訪れる
という行動パターンが非常に多く観測されています。
つまりSNSは「検索されるきっかけを作る媒体」としてSEOに間接的に貢献します。GoogleもE-E-A-T(専門性・経験・権威性・信頼性)の判断基準として「Web全体での存在感」を参考にしているとされています。
SNSでの適切な情報発信は、企業の総合的な信頼性を高める効果があるのです。
サイトとSNSで画像を共通利用するメリット
画像をサイトとSNSで共通利用することには、実務的にも大きなメリットがあります。これはSEOとSNS運用を両立している企業ほど実感しやすいポイントです。
メリット@:ブランドイメージの統一ができる
企業の世界観がSNSとWebサイトで同じになるため、ユーザーが抱く印象に一貫性が生まれます。特に美容院・歯科・飲食店・ECなどは、画像の統一感がブランド力の形成に直結します。
メリットA:画像制作コストを抑えられる
毎回画像を別で作るとなると、時間的負荷もデザインコストも増えます。共通利用できればコンテンツ制作の効率が大幅に上がるため、継続的なSNS運用が可能になります。
メリットB:ユーザーの「見たことがある」という安心感が生まれる
SNSで見た画像が、サイトにもGoogleマップにも載っていると、ユーザーは「本物らしさ」や「信頼」を感じます。これは心理学でも「単純接触効果」として知られており、認知の積み重ねが信頼につながる典型的なケースです。
Googleビジネスプロフィールの画像投稿は「営業上の武器」
Googleビジネスプロフィール(Googleマップ内の企業情報)は、店舗・クリニック・飲食店・士業事務所など、地域ビジネスにとって極めて重要です。画像投稿はGoogle自身も推奨しています。
Googleが推奨しているのは以下のような写真です。
・店舗外観
・店舗内の雰囲気
・スタッフの写真
・商品、設備、サービスの写真
・メニュー、料金表などの画像
・イベントやキャンペーンの写真
これらはWebサイトにもSNSにも掲載されることが多いため、画像の重複利用はむしろ合理的です。重要なのは「選ばれる画像を増やす」ことであり、重複させないことではありません。
企業がSNSでも積極的に画像・動画を発信しなければならない理由
ここで重要なのは、画像の重複が問題かどうかではなく、SNSとサイト両方で発信しないことのほうが大きなリスクになるという点です。特にAIモード導入後の現在は、企業名検索の重要性が以前より高くなっています。
企業名検索でSNSが表示される
Googleは一般キーワードではSNS投稿を表示しませんが、企業名・店舗名・個人名の検索ではSNSアカウントを表示します。
その理由は Googleが以下のように判断しているためです。
1. 固有名詞を検索する人は、その企業の全体像を知りたい
2. SNSアカウントも企業の一部である
3. GoogleはSNSの「投稿」はインデックスできなくても、プロフィールページは認識できる
この3つが企業名検索でSNSが表示される原理です。実際に私の協会でも、経営者や担当者を指名検索する際に、SNSアカウントを必ずチェックします。今の時代、SNSが更新されていない企業は「活動していない」「リアルな情報が見えない」と判断されてしまい、信頼を失う恐れがあります。
SNSでの発信は「信頼の可視化」になる
Google検索はテキスト中心の媒体ですが、ユーザーはSNSで人柄や日常を見て判断しています。企業に興味を持ったユーザーは、必ずSNSもチェックし、それによって信頼度が大きく変わります。
私のクライアントでも、採用活動や企業営業において
・SNSが更新されている企業は好印象
・SNSが止まっている企業は不安に感じる
という声を多く聞きます。
SEOはあくまでも検索からの流入を増やす施策ですが、SNSは「信頼形成」に強い作用を持ちます。この2つを組み合わせることで、ユーザーの心理的ハードルが下がり、結果的にコンバージョンにつながっていきます。
動画は「画像よりも強力な説明コンテンツ」
GoogleがYouTubeを優先するのは、動画の説明力が画像の数倍高いためです。AIモードでも、動画内の音声と映像から情報を抽出する精度が上がっています。
動画は以下の点で有利です。
・サービス内容を視覚と聴覚で伝えられる
・操作説明、レビュー、ビフォーアフターが強い
・スマホユーザーと相性が良い
・SNSでもサイトでも再利用しやすい
画像の重複よりも、動画を積極的に制作するほうが、検索・SNS・ローカル検索のすべてで効果を発揮します。
まとめ
WebサイトとSNSに同じ画像を使ってもSEOに悪影響はなく、Googleマップ(Googleビジネスプロフィール)でも重複は問題ありません。Google検索はSNSの投稿を通常の検索対象としていないため、画像の重複そのものが評価に影響することはありません。
しかし、問題は「重複」ではなく、その企業がインターネット上でどれだけ情報を発信しているかという点です。AIモードが登場した現在、ユーザーは企業名検索でSNSもチェックし、画像・動画・投稿内容を通じてその企業を評価しています。
つまり企業は、Webサイトだけでなく、SNSでもGoogleマップでも、画像や動画を積極的に発信することが、ユーザーからの信頼形成につながります。画像の使い回しは問題ではなく、「情報を更新し続ける姿勢」こそが信頼を生む時代なのです。
《関連情報》 Google画像検索の上位表示テクニック
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