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上位表示のヒント

ページのフッターに無理やり文字を詰め込むとSEOにマイナスになる!

2019年05月14日

Googleのウェブマスタートレンドアナリストのジョン・ミュラー氏はSEOプロフェッショナルたちとの動画で:
"Don't Stuff Content At The Bottom Of Your E-Commerce Category Pages
stuffing content in the footer isn't a great practice. Instead he said you should "make sure that those pages are well integrated with your website so that we have clear context of how those pages should belong the website and what those pages are about." "And another thing you can do is when you have that listing of products, make sure that there's some information on that on those listings that we can understand what this page is about.," he added."

『ECサイトのカテゴリページのフッターにコンテンツを詰め込まないほう良い。
フッターにコンテンツを詰め込むことは良いSEO対策ではない。そのようなことをする代わりにカテゴリページがサイトにどのような文脈で属するのかを明確にすべきだ。商品一覧があるページにはGoogleのシステムが何のページなのかを理解するための手がかりになるコンテンツを掲載すべきだ』

というアドバイスをしました。


これはどういうことかというと物販サイトなどの商品カテゴリ一覧ページには通常、各商品カテゴリページへのリンクがメインコンテンツになります。

それらのリンクはテキストリンクか、画像リンクのどちらか、または両方です。

【カテゴリページの例】



そうしたページを持っているサイト運営者がやりがちなのが、テキスト(文字)が少ないのでSEOに不利になりそうなのでなるべくたくさんの文章を詰め込んでページ内の文字数を増やそうとする行為です。

確かに一昔前のGoogleでは文字数を増やすことによりWebページの評価が高まり検索順位が上がる傾向がありました。

しかし、今日のGoogle上位表示対策のキモは:

1、ユーザーの検索意図に沿った内容のページを作ること

2、それによりUX(ユーザー体験)が向上してユーザーエンゲージメント(ユーザーが抱くサイトへの愛着度)を高めること

の2点になっています。

にもかかわらず、未だに文字数を無理やり増やすためにテキストリンクだけがあるカテゴリページのフッターにそのページのテーマに合った文章を適当に書いて文字数を増やすという行為は:

1、ユーザーの検索意図を無視して、サイト運営者が抱く己の欲のために自分勝手なことをする

2、それによりUX(ユーザー体験)が悪化してユーザーエンゲージメント(ユーザーが抱くサイトへの愛着度)が低下する

という、今求められるSEOの真逆の方向に向かうことになってしまいます。

カテゴリページとはいうのは確かにそっけないコンテンツになりがちです。例えば、健康というカテゴリ一覧ページにはただ単に・・・

病院
歯科医院
整体院
薬局・・・・

という名詞が並んでいて病院というカテゴリリンクをクリックすると病院情報の一覧が出てくるという無機的なコンテンツになるでしょう。

しかし、検索ユーザーは自分が病院というリンクをクリックすることにより、病院情報の一覧が見たいだけなのです。

それこそが検索意図です。その検索意図に逆らうのではなく、従い、満たしてあげたほうがUX(ユーザー体験)が向上し、リンクをクリックして様々なページを見てくれやすくなりユーザーエンゲージメントが高まりやすくなります。

その自然な行為を邪魔するような文章を無理やり詰め込むのは得策ではありません。

実際に、検索意図に沿ったページが上位表示するようになった2018年8月1日にGoogleが実施したコアアルゴリズムアップデート以降、そしてそれがさらに強化された2019年3月12日のコアアップデート以降は無理やり文字を詰め込んでいたページの順位が下るようになりました。

今回のジョン・ミュラー氏からのアドバイス内容はECサイトのカテゴリページを例に上げていますが、他のジャンルの他のタイプのページのどこか、特にフッター部分にユーザーが特に興味の無い文章を適当にSEO目的のために載せても上位表示は出来ないというメッセージでもあるはずです。

ぜひ皆さんの中にも、文字数を増やすがために適当に掲載した文章がサイト内の各ページのどこかにあるようなら早急に削除したほうが良いです。
今現在順位が高いページは未だそれをする必要はありません。しかし、過去1年の間にGoogleが実施したアルゴリズムアップデートの度に順位が下がっているサイトを運営している人はそうしたノイズを削除して、検索ユーザーがそのページに求めるコンテンツは何かを推測し、それを追加すべきです。

そうすることにより、検索意図に沿うことによりユーザー体験を向上させるWebページになり、ユーザーエンゲージメントが高いページになりGoogle検索の順位が高まるはずです。

検索順位が徐々に落ちてきたページをアップデートすると検索順位が上がる!?

2019年04月29日

最近のGoogle検索の傾向として、「古いページの順位が下る」というものがあります。私のサイトや私のクライアントのサイトにあるページで、それまで検索順位が比較的高かったものが一定の期間を過ぎると順位が徐々に下がるという現象があります。

特に顕著なのは2015年から2016年頃に作ったページが下がりやすい傾向にあります。今日は2019年4月29日ですが、ページを作ってから3年以上経つとその傾向は強まるようです。

Googleがこのような情報の鮮度に重点を置くのはすべてのクエリ(検索キーワード)ではなく、一部のジャンルのクエリに特に情報の鮮度を重視することがわかっています。

例えばGoogleで「家具 通販」という物販系のクエリで検索すると下図のように1位から10位までのスニペット(検索結果ページに表示されるWebページの要約文)には日付は表示されません。

【PC版Googleで「家具 通販」で検索した検索結果ページ】



一方、いつの情報なのかが重視されるニュース性の高いクエリで検索するとスニペット部分に日付が表示されるケースが増えます。

【PC版Googleで「Googleアルゴリズム」で検索した検索結果ページ】



【PC版Googleで「金 買取相場」で検索した検索結果ページ】



また、日付が表示されるのにもいくつかのパターンがあります。あるサイトは「3日前」と表示されたり、「2019/01/15 - 」というようにページの作成日またはGoogleがインデックスした日だったり、Webページ上の日付が表示されている部分をそのまま拾ったりと一貫性がありません。

よくセミナー中に受講者の方から「サイトを更新すると検索順位は上がるのでしょうか?」という質問をいただきます。更新しないよりも更新したほうが上がりやすそうですが、確かな法則性がこれまでわかりませんでした。そのため「更新したほうが更新しないより上がりやすい」とだけ受講者の方に言う他無い状態でした。

しかし、最近のGoogleは検索ユーザーが情報の鮮度をどれだけ気にしているかを予め予想し、それが重要なジャンルのクエリに答える検索結果は情報の鮮度を重視していると思われます。

皆さんの中で情報の鮮度が重要なクエリで上位表示を目指している方は特に鮮度に気を配るべきです。

私や私のクライアントは最近、無理して新しいページを作るのではなく、これまで作ったページの鮮度を高めることに注力するようにしています。

例えば私のブログの記事で「Google 口コミ ばれる」というクエリで検索順位が落ちてきたのでページに対して2019年4月5日に若干の更新をしたところ下図のサーチコンソール内の検索パフォーマンスの検索順位を示すグラフでもわかるように検索順位が2つ上昇して現在でも安定するようになっています。

【PC版Googleで「Google 口コミ ばれる」で検索した検索結果ページ】



他にも法律に関するページや、情報の鮮度が重要なクエリで順位が下がってきたページを更新したら検索順位が上昇して安定するようになるということがわかりました。

ではどのような更新をしたことによって順位が上がったのかと言うと:

1、ページ冒頭に「最終更新日XXXX年XX月XX日」というようにページを更新した日付を追加した

2、2,3枚のオリジナル画像を追加した

3、画像の前後に新しい文章を2、3行追加した

4、そのブログ記事を書いた後に投稿したブログ記事の中で関連性が高いページを見つけて2,3ページに「関連情報」という見出しつきでサイト内リンクを張った

5、上位表示を目指す目標キーワードでGoogleして他社のサイトを複数見て、読者に役立つと思われる信頼性の高いサイトを見つけて「参考情報」という見出しつきで外部リンクを張った

の5つだけです。かかった時間は1記事あたり30分前後だったと記憶しています。

ただし、更新をしても順位が上がらないページも複数ありました。順位が上がったページと上がらなかったページを比較してわかったのは追加する必要性が特にないのに形だけ更新をするために無理やり画像を増やしたり、外部リンクを張ったページは順位が上がらないということです。

一方、これは読者にとってあったほうが無いよりも確実にプラスだと思えるような更新をした記事ページは検索順位が上がりました。

今回のことでわかった法則性は:

(1)読者が情報の鮮度を気にするジャンルの場合、古くなってきたページを更新することが順位アップに貢献する

(2)読者の利便性を高めるための更新だけが評価される

という2つです。以上ですが、検索順位が時間とともに少しずつ下がっている方の参考になれば幸いです。

Googleのリスティング広告を買うと検索順位は上がるのか?広告とSEOの関係

2019年04月04日

先日、私のSEOセミナー受講者の方から「Googleのリスティング広告を買うと検索順位は上がるのではないか」という趣旨のご質問をお寄せいただきました。

『こんにちは、以前鈴木先生のセミナーを受講したものです(かなり前になり、海外での仕事が多くなったので、その後は受講できていませんが)
Googleの検索順位には、矛盾が発生しているのではないかと最近思います。Googleは検索結果を適正にすれば、「それが色々なビジネスに繋がり、将来への期待値」として株価を上げている。
その一方で、今現在のGoogleの売上は、アドワーズ広告が主体です。試しにアドワーズ広告を停止したところ、検索順位も落ちました。
おそらくGoogleの価値観でいえば、「広告費用を出してまで宣伝する必要性がないサイト」というGoogle主体の捉え方をして、検索順位を落としたかと思います。
このようなSEOの見方は、正しいでしょうか?』


私はこれまでセミナー中の質疑応答の中で少なくとも40名近くの方から、この方と同じように「Googleのリスティング広告を買っている間は検索順位が上がるが、広告を停止すると順位が下るのでは?」という質問や報告をいただいています。

Googleは公式に何度もリスティング広告を購入することが自然検索順位の上昇につながることは無いと発表しています。
【参考情報】
"Do AdWords customers get special treatment in organic search results?"
アドワーズ広告の顧客は自然検索の順位で特別扱いされるのか?

Googleの公式見解をそのまま鵜呑みにするのは良くないと思いますが、それでもこの発表は事実だと思います。
もしGoogleが意図的にそうしたことをしているとすると米国などを中心にスキャンダルになりGoogleという会社の存亡に関わる大事件になるからです。

先日も海外のSEOニュースサイトで気になるニュースがありました:
【参考情報】
"Google Assistant is Not Disclosing That Some Search Results are Ads"
GoogleはGoogle音声アシスタントが紹介するビジネスが広告の場合そのことを通知していない

"Google has a legal obligation to disclose when its surfacing advertisements in search results. That applies to web search as well as voice search.
When displaying search results on a screen it’s easy to disclose paid listings with a “sponsored” or “ad” label.
How should Google disclose paid results when delivering voice answers? There hasn’t been a need to solve that problem until now.

(米国内でGoogleは検索結果ページに表示させる広告情報は広告であるということを明記する法的な義務を負っている。このことはWeb検索だけでなく音声検索でも適用される。Web検索では「広告」と表示されることは容易だが、音声検索の場合は困難だ。)

というニュースです。

このように米国においてGoogleは、Web検索の検索結果ページに表示されるビジネスが広告の場合は広告であることを明記する義務があり、それが少しでも曖昧になると弁護士や各方面から非難、追求されるという立場にいます。

こうした立場にいるGoogleがフェアであるかどうかに神経を尖らせる人たちから厳しく監視されているのに、広告主を自然検索の順位を決める際に優遇することは考えられません。

では何故、それでも事実としてGoogleの広告を買っている期間は自然検索順位が上がりやすい傾向にあるのでしょうか?

私の意見では、恐らく、アドワーズ(現:Google広告)を購入すると、Googleの検索結果ページからリンクされているサイトへの流入が増えるからです。
そのことをGoogleは多くの検索ユーザーのブラウザに仕込んだクッキーファイルや、Googleが何故か無料で提供しているChromeブラウザなどに流入のデータに記録します。
そしてGoogleはそれを定期的に収集してサービス改善のために利用していると公表しているくらいですので、サイトの評価をする上で参考にしていると考えられます。

そもそもGoogleの検索順位決定要因でも重要な要因の中に:

1、Googleの自然検索結果からの流入が多いか?
2、直接訪問者数が多いか?


という2つがあります。

下の図はSEMRush社が2017年に発表したGoogleの検索順位決定要因です。



ご覧のように検索順位決定の要因の1番が直接訪問者数(Direct Website Visit)になっています。

直接訪問者数はアクセス解析サイトのGoogleアナリティクスの左サイドメニューの:

集客 → すべてのトラフィック → チャンネル

を押すと表示されます。

【Googleアナリティクスの流入元内訳のデータ】



Google検索で上位表示しているサイトは検索エンジンや通常のWebサイト、あるいはSNSなどのメディアからくる訪問者ではなく、ブラウザから直接来るユーザーが多い傾向が実際にあります。

ブラウザから直接来るユーザーとは、ブラウザのブックマークやお気に入りから来る人達や、ブラウザがURLを覚えているのでamazon.co.jpなどの場合は ama とブラウザに入れるだけでその後の zon.co.jp が自動的に補完され表示されたURLをブラウザ上でクリックする人たちのことです。


直接訪問が多いサイトはユーザーに認知度が高いサイトで有名なサイトです。有名なサイト、人気が高いサイトを上位表示させようとするGoogleは直接訪問者が多いサイトを高く評価していると考えられます。

下の図は国内トップレベルの銀行のサイトのアクセス状況を推測したシミラーウェブのデータです。このソフトを使うと85%近くの正確性のあるサイトのアクセス状況の推測データが見れます。



ご覧のように直接流入を示す「Direct」がもっとも大きな流入メディアになっています。

さらにアマゾンのアクセス状況推測データを見ても:



というようにDirectからの流入が自然検索(organic)やSNS(Social)などと比べると最も多いことがわかります。

このように人気サイトは知名度が高いので、ブラウザから直接訪問するユーザーが大多数を占める傾向があります。

もう一つの「1、Googleの自然検索結果からの流入が多いか?」のほうですが、Googleの広告を購入しているとサイトの存在を知る人達が増え、彼らが再度サイトを見ようとするときは広告のリンクを踏んで来るのではなく、Googleで社名や店名を入れて検索してそのサイトを訪問する可能性が増します。



そのためGoogleの広告を買っている期間はGoogleでの指名検索が増えてGoogleの検索結果ページからの流入が増えるはずです。

こうした理由により、Googleの広告を購入している期間は自然検索での検索順位が高くなる傾向があるのだと思われます。

このことをGoogleは知っているのか知っていないのかはわかりません。あるいは黙認しているのかどうかもわかりません。

しかし、このメカニズムを指摘されて修正を迫られない限り、Googleの広告を購入すると自然検索の順位が上がるという問題を解消する動機は生まれないはずです。

ということでこのメカニズムが存在するとしたら、それはGoogleが意図的に行っていることではなく、結果的に広告を買うと上位表示しやすくなり、やめると下がりやすくなるという現象なのだと思います。

重要なことはGoogleの広告を買うことにより多少自然検索の順位が左右されるかどうかを気にするよりも、むしろ広告などに1円も使わなくても自然検索で上位表示する対策をやり抜くことだと思います。

そうすれば広告などに左右されずにサイトからの売上が安定、成長するのではないでしょうか。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木将司
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