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Web業界の動向

CMSとは? その基本から選び方までを詳しく解説

2025年01月12日

SEO(検索エンジン最適化)の効果を最大限に引き出すためには、数多くの施策を講じる必要があります。しかし、単にコンテンツを作成するだけではなく、ウェブサイト自体の作り方を見直すことも重要です。特に、サイト構造や管理の効率化を図るためには、CMS(コンテンツ管理システム)を導入することが非常に効果的です。今回は、CMSがどのようなツールであり、どのように活用することでSEOに効果的なサイト運営ができるのかを詳しく解説します。


CMSとは?


まず、CMSという言葉自体について理解しておきましょう。CMSは「Contents Management System(コンテンツ管理システム)」の略です。これは、ウェブサイト上のコンテンツ(テキストや画像、動画など)を効率的に管理・運営するためのシステムのことを指します。

具体的には、CMSを使うと、技術的な知識が少ない方でも、WordやExcelのように簡単な操作でウェブページを作成したり、既存のページを更新したりすることができるようになります。HTMLやCSSの知識がなくても、CMSを使えば、ほぼ直感的にサイトのコンテンツを管理できるのが最大の特徴です。


CMS導入のメリット


CMSを使うことで、ウェブサイトの運営がとても簡単で効率的になります。特に、以下のようなメリットがあります。

1. 時間と手間を大幅に減らせる


CMSは初心者にも使いやすいデザインになっており、直感的に操作できます。

簡単な操作でページを作成・更新できる


専門知識がなくても、文字を入力したり画像をアップロードするだけで、すぐに新しいページを作ったり、既存のページを更新できます。HTMLやCSSの知識がなくても大丈夫です。

何故なら、CMSは初心者でも直感的に操作できるように設計されており、複雑なコードを書く必要がないからです。CMSにはあらかじめ用意されたテンプレートがあり、これを選ぶだけでプロが作ったような美しいデザインのWebページを簡単に作成できます。また、編集画面はワープロソフトのような使いやすいインターフェースになっており、文字を入力したり画像をドラッグ&ドロップでアップロードするだけでページを作成・更新することができます。

さらに、CMSはユーザーの操作に基づいて必要なHTMLやCSSのコードを自動で生成する仕組みを備えています。そのため、専門知識がなくても、裏側の複雑な処理を気にすることなく、完成度の高いページを作成できるのです。作業内容はプレビュー機能でリアルタイムに確認できるため、修正も簡単に行えます。このように、CMSは誰でも手軽に使える便利なツールなのです。

2. 複数人で効率的にサイト運営ができる


CMSでは、複数のユーザーを登録することができます。

チームでの分担が簡単


例えば、誰かが記事を書き、別の人がその記事をチェックしたり公開したりする、といった役割分担が可能です。これにより、大きなプロジェクトでもスムーズに進行できます。私が管理する全日本SEO協会の公式サイトもCMSで作られていますが、ブログ記事の作成は私で、会員紹介ページや検定合格者ページの作成は東京のスタッフが行い、LPの作成などは外注している企業のデザイナーさんが行っておりチームとなってページを増やしており非常に便利だと感じています。

3. SEO対策が手軽にできる


SEO(検索エンジン最適化)は、サイトのアクセスを増やすために重要です。CMSなら簡単に対応できます。

便利なプラグインを活用できる


キーワードの最適化やサイトマップの自動作成、ページタイトルやメタデータの編集などが、初心者でも手軽に行えます。特に、WordPressのようなCMSには、多くのSEO用プラグインが用意されています。

SEOを成功させるためには、継続的なコンテンツ更新が必要不可欠です。検索エンジンは定期的に更新されているウェブサイトを評価し、上位表示させる傾向があります。そのため、SEO対策を本格的に行うためには、頻繁にコンテンツを追加・更新できる体制が必要です。

ここでCMSの強みが発揮されます。CMSを使うことで、誰でも簡単に新しいページを追加したり、既存のページを修正したりできるため、SEOに必要な作業を迅速に行えます。さらに、SEOに最適化されたページを作成しやすくするための機能(タイトルタグやメタディスクリプションの設定など)も多くのCMSには備わっています。


CMSの種類


CMSにはさまざまな種類があり、大きく分けて「インストール型」と「レンタル型(クラウド型)」に分類されます。

1. インストール型CMS


インストール型CMSは、Webサーバーにソフトウェアをインストールして使用するタイプのCMSです。もっとも代表的なものにWordPressやMovable Typeがあります。これらは、カスタマイズ性が高く、必要に応じて機能を追加したり、独自のデザインを取り入れたりすることができます。

WordPress


WordPressは世界中で圧倒的なシェアを誇るインストール型CMSです。ブログ用のシステムとして誕生しましたが、現在では企業サイトやECサイト、メディアサイトなどさまざまなウェブサイトで利用されています。
主な特徴としては以下の点が挙げられます。

・無料で利用可能:基本的に無料で使用できますが、有料のプラグインやテーマを追加することでさらに機能を拡張できます。
・カスタマイズ性の高さ:数多くのプラグインやテーマが用意されており、サイトの機能やデザインを自由にカスタマイズできます。
・SEO対策が簡単:SEOプラグインを利用すれば、SEOに最適な設定を簡単に施すことができるため、初心者でも効果的にSEO対策が可能です。
《参考サイト》 WordPress公式サイト

Movable Type(MT)


Movable TypeはかつてはWordPressと並んで人気があったCMSですが、現在ではWordPressの普及に押されてややシェアが減少しています。それでも、企業向けの高いサポートが特徴で、大規模なサイトやセキュリティを重視する企業などに選ばれています。

・有料のライセンス費用:Movable Typeは有料のソフトウェアですが、その分サポートが充実しており、技術的なトラブルにも迅速に対応してもらえるメリットがあります。
・セキュリティの高さ:WordPressに比べ、セキュリティが強固であると評価されています。特に、大企業や官公庁など、セキュリティが重要視されるサイトに導入されることが多いです。
《参考サイト》 Movable Type公式サイト

2. レンタル型(クラウド型)CMS


一方、レンタル型(クラウド型)CMSは、インターネット上で提供されるサービスを利用する形でウェブサイトを構築します。ソフトウェアをインストールする必要がなく、サーバーの管理やメンテナンスも不要です。

代表的なサービスには、WixやJimdoがあります。これらは特に技術的な知識が不要で、テンプレートを選んで簡単にウェブサイトを作成できるため、小規模なビジネスや個人ユーザーに人気があります。

Wix


Wixは非常に使いやすく、初心者向けのウェブサイト作成ツールとして人気です。ドラッグ&ドロップで簡単にデザインやレイアウトを変更でき、プロフェッショナルなデザインをすぐに実現できます。

・テンプレートが豊富:業種ごとに適したデザインテンプレートが用意されており、初心者でもプロ並みのウェブサイトを作成できます。
・無料プランあり:基本的な機能は無料で使用でき、さらに高度な機能が必要な場合は有料プランにアップグレードできます。
《参考サイト》 Wix公式サイト

Jimdo


Jimdoは、ドイツ発のCMSで、こちらも初心者向けに非常に簡単に使えるシステムです。日本でも多くのユーザーが利用しており、直感的に使える編集画面が特徴です。

・SEO機能も充実:Jimdoには、SEOに役立つ設定が標準装備されており、SEO対策を手軽に行うことができます。
・アプリ連携:モバイルアプリを使って、どこからでもウェブサイトを編集できるのも魅力です。
《参考サイト》 Jimdo公式サイト


CMSを選ぶ際のポイント


初心者の方がCMS(コンテンツ管理システム)を選ぶときに大切なポイントには次のようなものがあります。

1. 予算と目的をはっきりさせる


まずは、どれくらいのお金を使えるかと、どんな目的でサイトを作るのかを考えましょう。

無料で使いたい場合


初期費用をかけずに始めたいなら、「WordPress(無料プランあり)」や「Wix」がおすすめです。これらは基本機能が無料で使えます。

有料でも安心を求める場合


サポートがしっかりしているものや、より多機能なサービスが必要なら、有料プランがあるCMSを検討すると良いでしょう。

2. カスタマイズのしやすさ


次に、自分がどれくらいサイトを自由にデザインしたり、機能を追加したいかを考えます。

細かくカスタマイズしたい場合


自分のビジネスに合わせたデザインや機能を作りたいなら、「WordPress」や「Movable Type」など、自分でインストールするタイプのCMSがおすすめです。これらは多くの設定が自由に変更できます。

簡単に始めたい場合


デザインや機能のカスタマイズがあまり必要ない場合や、すぐに使い始めたい場合は、「Wix」や「Jimdo」のような、簡単に使えるCMSが便利です。登録後すぐに使え、操作も直感的です。

3. 将来の拡張性を考える


サイトを成長させたい場合、後から機能を追加したり、デザインを変更できるかどうかも大切です。

例えば、商品の数が増えたり、新しいページを追加する可能性がある場合は、「WordPress」のようにプラグイン(追加機能)が豊富なCMSを選ぶと安心です。これにより、必要な機能を後から簡単に追加できます。

CMSを選ぶときは、「予算」「使いやすさ」「将来性」の3つを意識しましょう。初心者の方には、無料でも多機能な「WordPress」や、簡単に使える「Wix」などが人気です。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選んでみてください。


まとめ


CMSを導入することで、ウェブサイト運営は格段に簡単かつ効率的になります。特に、専門知識がなくても直感的に操作できる仕組みが整っているため、初心者の方でも気軽に始められるのが最大の魅力です。これまでHTMLやCSSの知識が必要だった作業も、簡単な操作で短時間に完了させることができるので、日々の運営がスムーズになります。

さらに、CMSはSEO対策の強い味方でもあります。SEOに必要な設定や管理を簡単に行える機能が充実しており、検索エンジンでの順位を上げるための基礎をしっかり整えることができます。例えば、キーワードの最適化やメタデータの編集、サイトマップの自動生成など、初心者にはハードルが高い作業もCMSならスムーズに行えます。

これからウェブサイトを立ち上げたい人や、既存のサイト運営をもっと効率化したいと考えている人にとって、CMSはまさに頼りになるツールです。手軽さと拡張性を兼ね備えたCMSを使うことで、時間と労力を大幅に削減しながら、より多くの人にリーチできるウェブサイトを運営することができるでしょう。

Webコンサルティングとは?初心者でもわかる基礎知識と活用法

2025年01月09日

私は2003年からSEOを軸にWebコンサルティングをしてきました。現在、Webコンサルティングの需要は高まっていますが、「そもそもWebコンサルティングって何をするの?」と思っている方も多いかもしれません。この記事では、初心者の方にもわかりやすくWebコンサルティングの概要、実施内容、そして適切なコンサルタントの選び方を解説します。


Webコンサルティングとは?


Webコンサルティングとは、ウェブサイトを活用して企業の成長をサポートするサービスです。企業の目標や課題に合わせて、集客支援やサイト改善などの施策を提案し、実行を支援します。大きく分けて以下の2つの視点があります:

経営視点


→ 事業全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援
「経営視点」とは、会社全体をデジタル化して効率を上げたり、新しいビジネスチャンスを見つけるためのサポートをすることです。たとえば、紙で行っていた業務をデジタル化するだけでなく、データを活用して経営戦略を立てたり、社員の働き方をより効率的にする仕組みを導入します。

具体的には:
・業務の効率化:手作業で行っていた仕事を自動化するためのツールを導入する(例:会計ソフトやタスク管理ツールの活用)。
・データ活用:売上データや顧客データを分析して、今後の戦略を立てる材料にする。
・新しい価値の創出:オンライン販売を始めたり、新しいサービスをWeb上で展開する方法を提案。

「経営視点」のサポートは、単なるウェブサイトの改善に留まらず、会社全体の成長を目指した広い視点で行われます。

マーケティング視点


→ 集客やリード獲得、コンバージョン改善を中心にサポート
「マーケティング視点」とは、インターネットを活用してお客様を増やしたり、商品やサービスを買ってもらう仕組みを作るお手伝いをすることです。この視点では、主にウェブサイトや広告を使って「お客様を引き寄せる工夫」を行います。

具体的には:
・集客:検索エンジン(Googleなど)で見つけてもらいやすくするためにSEO対策を行ったり、SNSや広告を活用してアクセスを増やします。
・リード獲得:興味を持ったお客様から問い合わせをもらう仕組みを作ります(例:資料請求やメルマガ登録フォームの設置)。
・コンバージョン改善:商品の購入やサービスの契約につながるよう、ウェブサイトのデザインや使い勝手を改善します(例:ボタンを見やすくする、フォームを簡単にする)。

このように、「マーケティング視点」のサポートでは、より多くの人に興味を持ってもらい、最終的に商品やサービスを利用してもらう仕組みを構築します。

どちらの視点も、目的に応じて適切な施策を組み合わせることで、Webを活用したビジネスの成功につながります。初心者の方も、この2つの視点を意識することで、自分のビジネスに合ったWeb活用の方法を考えるヒントにしてください。


主な施策内容


Webコンサルティングでは、以下のような施策がよく行われます:

1. 現状分析と課題発見


現状分析と課題発見は、ウェブサイトを改善するための最初のステップです。まずは今の状況を正しく把握し、どこに問題があるのかを見つけ出します。

・ユーザー行動のデータ分析
ウェブサイトに訪れた人が、どのページをどれくらい見ているのか、どんな操作をしているのかをデータで確認します。たとえば、Googleアナリティクスなどのツールを使い、「どのページでお客様が離脱しているか」「どのリンクがクリックされていないか」といった情報を調べます。これにより、何がうまくいっていて、何が改善が必要かがわかります。

・サイトの壊れている箇所や改善点の特定
サイトに問題があると、せっかく訪問したお客様がすぐに帰ってしまう原因になります。たとえば:
@ 画像が正しく表示されていない
A リンクがクリックしてもエラーになる
B 情報が古くて分かりにくい
こうした問題点を探し出し、直す箇所をリストアップします。

2. 戦略立案と実行


問題が見つかったら、解決するための戦略を立て、それを実行に移します。

・SEO対策、サイト構造の見直し
SEO対策とは、検索エンジンで自分のサイトが見つけてもらいやすくするための工夫です。

たとえば:
@ ページに検索キーワードを自然に取り入れる
A サイト内のリンクを整理して、訪問者が情報を見つけやすくする
また、カテゴリやメニューの構造を見直して、お客様が迷わずに必要な情報にたどり着けるようにします。

・広告運用やフォーム改善
必要に応じて、オンライン広告を使い、もっと多くの人にサイトを訪問してもらう工夫をします。さらに、問い合わせフォームをシンプルで使いやすくすることで、お客様が気軽に連絡できるように改善します。

たとえば:
@ 入力項目を減らして簡単にする
A フォームデザインをわかりやすくする

3. PDCAサイクルの継続実行


ウェブサイトの改善は一度きりでは終わりません。効果を見ながら、さらに良くしていくためのサイクルを回し続けることが大切です。

・継続的なデータ分析と施策の調整
一度実施した施策が本当に効果を発揮しているかを確認するため、再びデータを分析します。たとえば:
@ アクセス数が増えたか?
A お問い合わせや購入が増えたか?

これを基に、さらに改善が必要な箇所を見つけ、新しい施策を試します。この繰り返しを「PDCAサイクル」と呼びます(Plan=計画、Do=実行、Check=確認、Action=改善)。

ウェブサイトを成功させるためには、現状を正確に把握し、問題を解決しながら継続的に改善していくことが欠かせません。これらのステップを一つ一つ丁寧に行うことで、訪問者にとって使いやすい、そして成果の出るウェブサイトに近づけることができます。

これらを通じて、ウェブサイトのアクセス数やコンバージョン率を向上させ、企業の収益拡大を目指します。

Webコンサルタントの選び方


適切なWebコンサルタントを選ぶことが成功の鍵です。以下のポイントを参考にしてください:

1. 実績を確認する


Webコンサルタントを選ぶときは、これまでの実績を確認することが重要です。どれだけの経験があり、どのような成果を出してきたかを見ることで、信頼できるかどうかが判断できます。

・直近1年間で複数の企業に実績があるか?
実績が豊富なコンサルタントは、最新のWebトレンドや技術を理解しています。特に直近1年間で複数の企業に対して成果を出した実績があれば、そのコンサルタントが現代の市場に適応していることが分かります。

具体的には:
@ どのような課題を解決したのか
A どれくらいの成果(アクセス数増加や売上向上など)を上げたのか
B これらの情報を問い合わせて確認しましょう。

・クライアントの業界特性を理解しているか?
コンサルタントが自分の業界に詳しいかどうかも重要です。例えば、飲食店向けの施策とIT企業向けの施策では必要なスキルや知識が異なります。自分のビジネスに関連した業界で成功経験があるかを確認し、その実績が自社の課題解決に役立つかどうかを判断しましょう。

2. 信頼できる担当者か?


コンサルタントのスキルだけでなく、人として信頼できるかも大切なポイントです。お互いにコミュニケーションを取りながら進めるため、担当者の姿勢や対応が鍵となります。

・ビジネス成長に関心を持っているか?
コンサルタントが自分のビジネスをどれだけ理解し、成長に関心を持ってくれるかは非常に重要です。たとえば、ヒアリングの際に細かい質問をしてくれる担当者は、あなたのビジネスに真剣に向き合っている証拠です。「単に契約を取りたいだけなのか、それとも本当に成果を上げたいと思っているのか?」を見極めましょう。

・コミュニケーションが円滑かどうかも重要
言いたいことを遠慮なく相談でき、相手の説明も分かりやすいかを確認してください。コミュニケーションがうまくいかないと、施策の方向性にズレが生じる可能性があります。初回の打ち合わせやメールのやり取りを通じて、信頼感が持てるかどうかをチェックしましょう。

3. 費用対効果を考慮する


Webコンサルティングには費用がかかるため、どれだけの成果が期待できるかを事前に考える必要があります。

・フリーランスなら月額20〜30万円程度
個人で活動しているフリーランスのWebコンサルタントは、比較的費用が抑えられることが多いです。特に小規模なプロジェクトやスタートアップ企業の場合、フリーランスがコスト面で有利です。ただし、スキルや対応範囲に差があるため、過去の実績をしっかり確認してください。

・コンサル会社ならさらに高額になるケースもある
大規模な企業や複雑なプロジェクトの場合、コンサル会社を選ぶほうが安心です。ただし、費用はフリーランスよりも高額になり、月額50万円以上の場合もあります。
「自社の規模や課題に対して、どちらが適しているか?」を検討する際には、費用に見合った成果が得られるかを慎重に判断しましょう。

Webコンサルタントを選ぶ際には、実績・信頼性・費用対効果をしっかり確認することが大切です。初心者の方でも、上記のポイントを基準に選べば、成果を出せるコンサルタントと出会える可能性が高まります。焦らず慎重に選び、自社に合ったパートナーを見つけましょう!


導入のメリット・デメリット


Webコンサルティングを導入することで得られる良い点(メリット)と注意すべき点(デメリット)には次のようなものがあります。

《メリット》

1. 専門的なノウハウを獲得できる


Webコンサルタントは、専門的な知識と経験を持ったプロです。SEO、広告運用、コンバージョン改善など、ウェブサイトで成果を出すための具体的な方法を知っています。

初心者にとっての利点:
自分で試行錯誤するよりも効率的で、短期間で結果を出すことが期待できます。たとえば:
・検索エンジンで上位に表示されるための具体的な手法(SEO対策)
・広告を運用して適切なお客様を集める方法
・サイトを見た人が問い合わせや購入に至る仕組み作り

これらをプロがアドバイスしてくれるので、初心者でもスムーズに進められます。

2. 最新のWeb情報を常に活用可能


Webの世界は非常に変化が速く、新しい技術やトレンドが次々と登場します。コンサルタントは常に最新の情報をキャッチアップしているため、自分では知らなかった新しい方法やツールを活用できます。

初心者にとっての利点:
「何が今のトレンドなのか?」を知らなくても、プロがそれを教えてくれるので安心です。

たとえば:
・新しいSEOのアルゴリズム変更に対応する方法
・効率的なSNS活用や広告キャンペーンの最新トレンド
これらを取り入れることで、競合よりも有利にビジネスを進められます。

《デメリット》

1. 内製化が進みにくい


コンサルタントに頼りすぎると、社内でノウハウを蓄積できなくなる可能性があります。つまり、コンサルタントがいなくなったときに、自分たちだけではうまく運用できない状態になるリスクがあるということです。

初心者が注意すべき点:
コンサルタントに丸投げするのではなく、アドバイスをもらいながら社内でも学ぶ姿勢が必要です。たとえば:
・提案された施策を理解し、実行するプロセスを学ぶ
・社員が少しずつ専門知識を吸収する

これにより、コンサルタントに依存せず、自分たちでも運用を続けられる体制が整います。

2. 適切なコンサルタント選びに時間がかかる


信頼できるコンサルタントを見つけるには時間と手間がかかります。経験が少ないコンサルタントや自社に合わない提案をするコンサルタントを選んでしまうと、期待した成果が得られない可能性があります。

初心者が注意すべき点:
選ぶ際には、以下のポイントをチェックすることが大切です:
・実績が豊富で、あなたの業界や課題に合った経験があるか?
・料金体系が明確で、予算に合っているか?
・初回の打ち合わせや質問への対応が丁寧か?

これらを事前に確認することで、信頼できるコンサルタントに出会える可能性が高まります。

Webコンサルティングを導入することで、専門的な知識を活用し、最新のトレンドに対応できるという大きなメリットがあります。しかし、ノウハウを社内に蓄積する努力や、コンサルタント選びに慎重になることが重要です。これらを意識しながら進めれば、Webコンサルティングを最大限に活用できるようになります。


まとめ


私は2003年からWebコンサルティングに携わってきました。その中で、Webの世界は常に進化し続けており、特に近年ではその複雑さが増していると感じています。単に検索エンジンで上位に表示されるためのSEO対策を行うだけでなく、会社の全体的な戦略や経営の方向性を考慮した広い視野でのアプローチが、これからのWebコンサルティングには必要不可欠です。

Webコンサルティングは、初心者の方にとっても心強い味方です。プロの知識を活用することで、時間や労力を大幅に節約でき、結果を早く出せる可能性が高まります。
特に今の時代、Webはあらゆる業界で重要な役割を果たしています。初心者の方も最初は小さな改善から始め、必要に応じて専門家のアドバイスを受けることで、確実にステップアップしていくことができます。

新型コロナウイルスがSEOとWebマーケティングに及ぼす影響

2020年03月27日

新型コロナウイルスの影響が世界中、日本中に拡大する中、サイト運営者の最大の関心事は「新型コロナウイルスがSEOとWebマーケティングに及ぼす影響」であるはずです。

ビジネスでのミーティングの挨拶の言葉は「新型コロナウイルスの影響はどうですか?」という方も多いでしょう。

今回は米国のSEOニュースサイトでどのようなことが報じられているか?そして私のクライアント企業の中でどのような傾向があるかをご報告します。

米国のSEOニュースサイトのSearch Engine Roundtableで:

『SEO業者達が語る新型コロナウイルスによる自然検索の減少』
という記事が報じられました。



この記事によると726人のSEO業者達にTwitterを使って調査した結果、新型コロナウイルスによって自然検索からの流入が・・・

60%が減少した
16%が増加した
15%が変化無し
9%その他


というように大半のサイトのアクセス数が減ったということです。

この記事では具体的にどの業種のサイトのアクセス数が減少し、増加したのかは触れていません。

過去2週間で私が東京と大阪でお会いしたクライアント企業の方たちに聞いてみたら次のような傾向があるということがわかりました。
(74社のクライアントの内、過去2週間に聞いた25社の傾向)

【集客にほとんど影響無し】
矯正歯科 
一般歯科
家庭教師センター
遺品整理
法律事務所
修理業
Webコンサルティング
M&Aコンサルティング

【売上または問い合わせが明らかに減少】
審美歯科
自由診療内科
自由診療外科
イベントグッズ
セミナー・研修サービス
飲食業
不動産業
高額品の物販
教室
整体・整骨・治療院
リフォーム業・工務店
化粧品
高額な健康食品

これらは私の周りの狭い範囲の傾向でしかありません。
またこんなひどい状況の中、具体的な経営数値を聞くのは失礼なので詳細は聞いてはおりませんが一定の傾向が見て取れます。

それは経済学者などがよく言う「エッセンシャルズ」。つまり必需品的な商品・サービスを提供する業界はマイナスが少なく、先延ばしにすることが可能な高額な商品やサービスはマイナスが大きいという点です。

歯科医院の場合なら、現在治療中の虫歯や矯正中の歯を放置することは苦痛です。
反対に審美的な歯科、つまり歯を白くする、美しくするというのは今我慢して、騒動が落ち着いた頃にまた再開できると思うでしょう。

法律業も同じです。今闘争中の案件の解決を先延ばしにするのは苦痛です。しかし、高級品なら今何とか我慢して、騒動が落ち着いたらリベンジ消費がいくらでも出来ます。

マーケティング担当者、経営者が真剣に考えなくてはならなくなった課題は・・・

・苦痛から開放してもらうための商品・サービスは先延ばしにはしにくい
・贅沢なものは何とか我慢が可能である


という売り手にとって不都合な価値観、価値判断です。

ここで考えなくてはならないのは、それぞれの業界が何をすべきかです。

それは:
1、高額な商品やサービスをこれまで販売してきたことはよりエッセンシャルな商品やサービスを提供しなくてはならない
→ つまり目先の利幅を追うのではなく、こうした社会情勢の中、本当に顧客が必要としている価値は何かを考えて、余分なものを切り捨てたシンプルな商品・サービスを早急に開発して告知していくこと

今のような不景気なときには、まずはお客様になってもらうことが重要なのでお客様になってもらいやすい商品・サービス、いわゆるフロントエンド商材に磨きをかけるということです。

一部の経済専門家は新型コロナウイルスによる不景気は、ウイルスがなくなった後も1年、2年と続く可能性があり、それはリーマンショックの比ではないということです。

この厳しい状況では利益を増やすことよりも、まずは生き延びること、継続することを優先すべきではないでしょうか?そのためにはまずはフロントエンドを買ってもらい、満足してもらえる価値を提供してこちらのことを評価してもらうことに集中すべきです。そうすれば、嵐が過ぎ去った後に、利益率の高いバックエンドを買っていただく未来が手に入ります。

2、これまで活用していなかったマーケティング方法に着手する
→ SNSを使っていなかったところは、SNSを見直してチャレンジする。YouTubeを使っていなかったところはYouTube活用を勉強して完璧な状態でなくてまずは動画を作りアップすること。SEOに本気で取り組んでいなかったところは、今後リスティング広告の単価が上がる可能性があるので、広告依存から脱却するために自然検索での上位表示技術を学びチャレンジする・・・などやれることはたくさんあるはずです。

特にこれまで仕事が忙しすぎたためやりたかったこと、チャンレンジしたかった仕事に着手できなかった人は、天から時間が与えられたと思ってその仕事に着手すべきです。
こそから思いもよらぬ稼げる商品・サービスが生まれるかもしれません。

最悪のことを想定し、「これまでと同じ仕事を繰り返していたら」向こう2年は売上が落ちることを想定すべきです。
今回の新型コロナウイルスの問題は、国から無利子で融資を受けるだけで解決できるような生易しい問題ではないはずです。
あるいは、目先の経費削減だけで乗り切れるような甘い問題ではないはずです。

これまでの考え方、やり方を変えていくことが求められているではないでしょうか?

唯一の希望は、この難局を乗り越えた先に、とてつもなく強い企業・個人、ちょっとやそっとの環境変化には負けない強靭な知力、体力のある企業・個人に生まれ変われるはずだということです。

次回は、米国の大手サイトが発表した新型コロナウイルスによってどの業界のアクセス数が増加、減少したのか?』という調査結果について報告させていただきます。細かいデータを見ながら私達サイト運営者が向かうべき方向性について検証します。
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