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アップルの動向
アップルが近いうちにGoogleに対抗する独自検索エンジンのリリースを計画している!?
2020年11月13日
アップル社が近いうちにGoogleに対抗する独自検索エンジンのリリースを計画しているという観測が米国の複数のニュースメディアで報じられています。
これらの報道によるとアップル社が近いうちに独自のWeb検索エンジンをリリースするのではないかという根拠として次の点を指摘しています:
1、Googleが独占禁止法に触れたとして米国政府から訴えられていますが、その理由の一つとしてアップル社製品に表示されるデフォルト検索エンジンの地位を得るためにGoogleがアップル社に年間1兆円近くの送客費用を支払っているのは不正行為であるというものです。
この取引を継続すると米国政府からの追求がより厳しくなる可能性があります。これを避けるためにアップルは自社製品のデフォルト検索エンジンの地位をGoogleに販売する行為をやめる必要があります。
そしてそれをやめた時に空白になるデフォルト検索エンジンがGoogleのこれまでの競合であるマイクロソフトの検索エンジンのBingや最近人気が高まっているDuckDuckGoに切り替えると同じ追求をされる可能性生じてしまいます。
そのリスクを避けるためには、いっそのことこれまで人工知能のSiriやSpotlight検索をGoogleのようなWeb検索エンジンにグレードアップしてそれをアップル独自のWeb検索エンジンとしてリリースするのではないかという推測があります。
《マイクロソフトの検索エンジンのBing》
《最近人気が高まっているDuckDuckGo》
《人工知能Siri》
《Spotlight検索》
2、アップルは最近急速に検索エンジンの開発エンジニアを精力的に募集している
《アップル公式サイト内にある求人情報》
3、Webページの情報を収集するアップルのクローラーロボット「Applebot」が非常に活発にWeb上のWebサイトの情報を収集している動きが明らかであること
4、アップルの公式サイト上にあるApplebotのサポートページを2020年7月を大幅に更新し、「Applebotからのトラフィックを確認する方法」、「デスクトップ版とモバイル版の違いなど詳細」、「robots.txtルールの拡張」、「検索ランキングや検索ランキングに影響する要素」など世界中のWebサイト管理者向けにあたかもGoogleのSEO担当者向けサポート情報のような情報を提供し始めた
【参考サイト】 Applebot について - Apple サポート
元々アップルは2015年5月5日にiphoneユーザー、ipadユーザー、Macユーザー等アップルが販売するデバイスに搭載されているSiriやSpotlightなどの検索サービスを充実させるために独自のクローラーを開発し、Web上の情報を収集してきました。
【参考情報】 アップルの独自検索エンジン誕生か?ついに来るのか?!
一説によると全世界の検索回数の約50%がアップルユーザーのデバイス上で検索されたものだということですので、アップルの決断一つで全世界の検索ニーズの半分をほとんど一夜にして得ることがアップルには可能だということになります。
もしこのことが現実化したら、私達Webサイト運営者は2つの検索エンジンの上位表示対策を学び、実施することを強いられることになるはずです。
Googleだけでなく、2つの検索エンジンの対策を別々に実施しなくてはならないことは、2010年にヤフージャパンが独自検索エンジンのYSTを廃止してGoogle検索を採用した時以来のことになります。
今後のアップル社の動向には目を離せません。
【関連情報】 アップルの独自検索エンジン誕生か?ついに来るのか?!
アップルが変える検索の世界
2016年06月15日
米国時間6月13日にサンフランシスコで開催されたアップルのWWDC(世界開発者会議)の動画がhttps://www.apple.com/apple-events/june-2016/
で見れるようになりました。私も昨晩遅くに見たところ少なくとも2つの変化がSEOの世界で起きるということを発見しました。
1つは、パソコンのMacに今年搭載される予定のSiriです。パーソナルアシスタントのSiriはこれまでiPhone、iPad、AppleTVなどのデバイスで利用できていましたが、昨年よりアップルがクローラーを開発してサイトの情報収集をしてきたデータを用いてGoogleを使わなくてもWeb検索が出来るようになるという変化です。
Siriに向かって口頭で質問すればアップルのクローラーが独自に収集したデータから最適なサイトを紹介してくれるようになります。
日本の検索市場はGoogleとそれを使っているヤフージャパンを合わせると90%近くのシェアになっていますが、これによりこれまでのようにGoogleばかりを使わなくても良い時代が来る可能性が生まれます。特にアップルのデバイスを使っているユーザーはそうした傾向が強まるはずです。
その時が来たらSEOの対象の1つにアップル検索が追加されるようになるはずです。
実はすでに今でもアップルSEOの対策は可能です。
それはアップルが情報収集元として使っているYelpやNTTの電話帳、食べログ、TripAdvisorなどに自社サイトを登録し、口コミの件数を増やすために既存客に口コミ情報を書いてもらうための動機付けとアナウンスを徹底することです。
こうしたことをすることによりアップルはその企業またはお店のサイトの信頼性が高いと判断してアップルの検索に出やすくなることがわかってきています。
次にWWDCの動画を見て発見した2つ目の変化ですが、それは画像検索です。
アップルのデバイスを使うユーザーは、無料でインストールされているPhoto(写真)というソフトを使うと取り込んだ写真を今話題の人工知能が分析して被写体の人物の名前を自動認識して分類してくれるというものです。
この実演を見た時はSF映画を見ているのではないかと思うくらい感動しました。遂に人工知能が写真の内容を理解してユーザーが見たくなるようなカテゴリ分けをしてくれるようになったのです。しかも写真に写っている風景の意味を理解して「山」とか「海」のカテゴリに分類され、かつSiriに向かって口頭で「山の写真を見せて」と言えばそれが検索結果画面に表示されるのです。さらにはその山の地理的な位置も理解していますので大体の場所の名前を言えばその場所や近くで撮影した写真も検索結果に表示されます。
これは音声だけでなく当然テキスト検索でも検索が可能です。
そしてそこで感じたのがGoogleの画像検索の今後です。
世界一の検索エンジン会社を自負するGoogleも恐らく遅かれ早かれ人工知能を用いて写真の内容を深く、人間のように認識して検索可能にするはずです。
私達がここで準備をしなくてはならないのは写真コンテンツの強化です。FacebookやTwitter、Instagramのようなソーシャルメディアだけに写真を投稿するのではなく、自社サイトや自社ブログに必ずなるべくたくさんの写真を文字コンテンツと一緒に掲載するべきです。
コンテンツマーケティングは決してテキスト情報だけを増やすことではありません。テキストの内容を分かりやすくする画像、商品やサービスへの興味を見込み客に抱いてもらうきっかけになる写真コンテンツの強化が急務です。
以上が今回のアップルWWDCで発見した2つのポイントです。信頼出来るサイトへの登録と口コミの収集、そして写真コンテンツの充実を目指して下さい。これらはすぐに完了する作業ではありません。とても時間がかかる作業です。競合との差がついてからでは始めるのは遅すぎます。将来の差をつけるためにも行動に移して下さい。
アップルの独自検索エンジン誕生か?ついに来るのか?!
2015年06月04日
2015年5月5日、アップルがひっそりとあるプロジェクトのスタートを発表しました。『About Applebot
Learn about Applebot, the web crawler for Apple.
Applebot is the web crawler for Apple, used by products including Siri and Spotlight Suggestions. It respects customary robots.txt rules and robots meta tags. It originates in the 17.0.0.0 net block.』(アップル公式サイトより)
この事は米国や日本のメディアでも報道されましたがSEOの世界でこのニュースの意味は小さくはありません。
Tech Times 5月6日版には
『Apple Reveals Details Of Web Crawler Bot. Is This The Start Of Apple Search?』
とあり、アップルのクローラー「アップルボット」は音声検索のSiriとコンテンツ検索のSpotlightのための情報収集のためであると発表しています。
ということはGoogleのようなウェブ検索エンジンをいきなり作るわけではありません。
しかし、独自の情報収集クローラーを走らせて世界中のWWWの情報を収集し始めたことは事実です。
その昔マイクロソフトがMSNサーチ(現在のBingのご先祖様)をリリースする2年位前にひっそりとマイクロソフトがMSNボットというクローラーを走らせるようになったことがありました。
もしかしたらですが、アップルもマイクロソフトのように数年後に独自検索エンジンをリリースする可能性が出てきました。
私は自分のセミナーで何年も前から冗談半分でアップルが独自検索エンジンを作ったらすごいことになると申し上げてきました。
ほとんど反応が無かったので1人で喜んでいました。
アップルは以前自社の取締役会にGoogleの会長を社外取締役として招いていました。
そしてその数年後にGoogleも当時買収したアンドロイド社が開発したアンドロイドOSを世界中に広め今ではアップルのiPhoneを遥かに凌ぐシェアを獲得するようになった経緯があります。
まさか将来の競合になるGoogleの幹部が自社の取締役会にいるとは・・・
今のアップルはスマートフォンで稼いだ資金を使い自動車の世界に進出するのではないと取り沙汰されるくらいの勢いがある会社です。
何千億円もかけてシリコンバレーにUFOのような自社ビルを現在建設中です。
そうした勢いがある会社なら独自検索エンジンを作りGoogleに挑むことが出来るのではないでしょうか?
そうなることを1インターネットユーザーとして心から望みます。
何故ならこのままだとGoogleが全てのサイトを吸収して全てのサイトのトップページになりそうだからです。いやもうすでになっているといっても過言ではありません。
トップページが1つでは困るのです。
トップページ、つまり入り口ページはいくつもあったほうが昔の自由なインターネットの世界のようで楽しいではありませんか?
ある日、iPhoneを開いたらいきなりアップルの検索エンジンが搭載されているということもあながち有りえないとはいえません。PCの世界では確かにGoogle検索が世界一でしょうが、スマホならiPhoneユーザーにとってはアップルは信頼のブランドです。何の違和感もなくアップルの検索エンジンを使う可能性はあります。
そうした願いを込めてMac Search Proという名前のトップページを創作しました。
この願いがアップルに届いて欲しいです。
それではまた。
追伸
参考のために2003年6月19日のIT MEDIAの記事(インターネットアーカイブ内)にある
「動き出したMicrosoftの「検索の野望」
独自検索技術の開発を推進するMicrosoftが、検索ボットの巡回を開始。この動きが、Inktomiとの検索技術ライセンス契約に影響を及ぼす可能性も。」という記事もご覧下さい。2003年6月の発表ですが、あれから丁度12年が経ちました。
https://web.archive.org/web/20040624134035/https://www.itmedia.co.jp/news/0306/19/ne00_msn.html
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