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「名古屋のWeb制作会社」はAIモードで「制作会社」ではなく「役割」で選ばれている - Web制作は「会社探し」から「戦略選び」の時代へ

2026年02月06日

名古屋のWeb制作会社の経営者や担当者から、「名古屋で20年以上やっていて、実績もあるしSEOでもそれなりに評価されている。でも、AIモードやChatGPTで『名古屋のWeb制作会社』と聞くと、なぜか自社の名前が出てこない」という相談をいただきました。これは決して不思議なことではありません。なぜなら AIモード検索は、従来のSEOとは「見ているもの」が違う からです。

これまでの検索は、
・どんな会社があるか
・どこが上位か

を知るためのものでした。

しかしAIモードでは、「自社の目的なら、どのタイプの制作会社を選ぶべきか」をAIが整理し、選択を代行します。

今回は、実際にAIモードで生成された「名古屋のWeb制作会社」 に関する回答内容を冒頭で整理し、それをもとに、
・AIはどんな基準で制作会社を分類しているのか
・なぜこの会社が取り上げられているのか
・名古屋のWeb制作会社がAIモードで選ばれるために何をすべきか

を、SEOとAIO(AI Optimization)の視点から詳しく解説します。


まずは全体像を見る:AIモードの回答結果


AIモードでは、「名古屋のWeb制作会社」というクエリに対し、次のように目的別・役割別に会社が整理されました。

《名古屋のWeb制作会社(AIモード回答例)》
■ ブランディングに強いWeb制作会社
・株式会社フリースタイルエンターテイメント:企画力とデザイン性を重視したブランディング型のWeb制作が特徴
・株式会社ライオンハート:採用活動とWeb制作を掛け合わせた提案に強み
・株式会社エーアンドエー:大手企業の制作実績が多く、技術力にも定評がある

■ 特定分野に特化したWeb制作会社
・株式会社タービン・インタラクティブ:BtoB・製造業分野に特化したWeb制作・マーケティング支援を展開
・株式会社WWG:中小企業支援に強く、実務寄りのWeb活用提案が多い

■ 業界特化型のWeb制作会社
・株式会社アババイ:建築・不動産業界に特化したWeb制作を行っている

■ 比較・ランキングサイト
・Web幹事:Web制作会社を条件別に比較できる代表的な比較サイト
・愛知のプロが選ぶおすすめ制作会社一覧:愛知県エリアに特化した地域密着型の制作会社ランキング

この回答結果を見ると、AIが単に「有名な会社」を並べていないことが分かります。


AIは「名古屋の制作会社一覧」を作っていない


ここで、非常に重要な前提を確認しましょう。

AIモードは「名古屋にあるWeb制作会社を全部教えて」という質問として、このクエリを処理していません。AIが実際に理解している問いは、次のようなものです。
「名古屋でWeb制作会社を探している企業が、自社の目的(集客・採用・ブランディングなど)に合った依頼先を判断できるように整理してほしい」

つまりAIは、検索エンジンではなく、「発注先選定を支援するコンサルタント」のような役割を担っています。


AIが最初にやっていること:制作会社ではなく「目的」を分ける


先程の回答結果をもう一度見てください。

AIは制作会社を、
・マーケティング・集客
・ブランディング・デザイン
・特定分野・業界特化
・比較・検討用ポータル

という 目的別カテゴリ に分けています。


AIに選ばれる制作会社の共通点@「何の専門会社か」が一言で言える


AIに取り上げられている制作会社は、例外なく 専門性が明確 です。
・集客・SEOが強い
・ブランディングに強い
・BtoB・製造業特化
・建築・不動産特化

逆に、
・何でも対応できます
・Web制作全般

という会社は、AIにとって 分類しづらい存在 になります。

分類できない= 回答に組み込めない ということです。

AIに選ばれる制作会社の共通点A 技術より「発注者の判断材料」が語られている
AIの説明文を読むと、
・CMSの種類
・使用言語
・フレームワーク

といった技術的な話は、ほとんど出てきません。

代わりに強調されているのは、
・成果重視
・官公庁実績
・採用と連動
・製造業に強い

といった発注者が比較するための軸です。

AIは、「この会社がどれだけすごいか」ではなく「この会社は、どんな発注者に向いているか」を説明しています。

AIに選ばれる制作会社の共通点B「名古屋」という地域特性と結びついている


AIは「名古屋」を単なる地名として扱っていません。
・製造業が多い中京圏
・地元企業・官公庁
・長期取引・信頼重視

こうした 地域特性 と、制作会社の強みが結びついているかどうかを見ています。

だからこそ、
・BtoB・製造業特化
・官公庁実績
・地元企業支援

といった文脈が強い会社が、AIに拾われやすくなっています。


これはSEOではない。AIO(AI最適化)の世界


ここまでの分析から分かる通り、AIモードでの評価軸は、従来のSEOとは別物です。

■ 従来のSEOで重視されてきた考え方
・キーワード順位:特定の検索キーワードで何位に表示されているかが、評価や成果の中心だった
・被リンク:どれだけ多くの外部サイトからリンクされているかが、権威性の指標とされてきた
・網羅性:関連キーワードを広くカバーし、多数のページを用意することが重要と考えられていた
・技術説明:専門用語や仕様を詳しく説明すること自体が価値になりやすかった

■ AIモード(AIO)で重視される考え方
・回答への採用:検索結果に並ぶことよりも、AIの回答文そのものに引用・要約されるかが重要になる
・第三者評価の一致:公式サイト、口コミ、比較記事などで「同じ評価」が語られているかが見られる
・役割の明確さ:「このサイト(会社)は何の専門家なのか」がはっきりしているかが重視される
・判断材料:ユーザーやAIが意思決定するための根拠・比較軸・注意点を提供しているかが問われる

私はこの考え方をAIO(AI最適化) と呼んでいます。


名古屋のWeb制作会社がAIモードで取り上げられるためにやるべきこと


最後に、実務的な話をします。これから名古屋のWeb制作会社がやるべきことは、次の問いに明確に答えられる状態を作ることです。
・自社は「どの目的の代表」なのか
・どんな企業に向いているのか
・名古屋という地域で、なぜ選ばれるのか
・発注者が安心できる判断材料は何か

これらを、
・トップページ
・会社紹介文
・比較サイト・外部記事

で 同じ文脈 で語る必要があります。


まとめ


Web制作会社は「AIに説明される会社」だけが選ばれる「名古屋のWeb制作会社」というクエリは、Web制作業界の集客・営業の未来を象徴しています。

これからは、
・実績が多い会社
・規模が大きい会社

ではなく、AIが「この目的ならこの会社」と自信を持って説明できる会社が選ばれます。

専門性、地域性、説明力。この3つを整えた制作会社だけが、AI検索時代の選ばれるのです。

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