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2022年03月

【2022年版MEO対策】Whitespark社が発表したGoogle地図検索順位決定要因の最新版を読み解く

2022年03月22日


Googleは2021年11月30日にに2回目のローカル検索アップデートを実施しました。ローカル検索アップデートとはGoogleの地図検索の順位を決める方式を変更するものです。1回目のローカル検索アップデートは前回のブログ記事で解説したように2019年12月3日に実施されましたので2年ぶりのアップデートです。

今回のローカル検索アップデートが発表された時にGoogleの広報担当は公式Twitterで次の声明を発表しました:
『November 2021 local search update を実施完了しました。11月30日に開始して、12月8 日まで続きました。ローカル検索結果を生成する際に私たちが考慮するさまざまな要因の再調整をこのアップデートは含んでいます。
事業者に対しての一般的なガイダンスはこれまでと同じで、こちら
https://support.google.com/business/answer/7091
で説明しています。』


【情報元】 Google SearchLiaison

現在のGoogle地図検索で上位表示するために私達が参考にすべき情報は少なくとも2つあります。1つは前回のブログ記事で詳しく解説した「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」というページです。

2つ目は過去5年に渡り、Googleの地図検索がどのように決まっているのかを調査し、発表してきたカナダのWhitespark社のGoogleマップの検索順位決定要因のデータです。

「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」は前回のブログ記事で詳しく解説しましたので、今回はWhitespark社が今年発表したGoogleマップの検索順位決定要因の最新データを見ながら、私達が知るべきGoogle地図検索上位表示対策(MEO対策)を考察します。



Whitespark社の調査によると2021年12月現在、Googleの地図検索は7つの要因によって決まるということです。
1つ1つ見てみましょう。

Googleビジネスプロフィール


1つ目は全要因の36%を占める「Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス」です。

Googleビジネスプロフィールには企業情報を入力する欄が多数あり、年々その数は増えています。

1、Googleビジネスプロフィールの管理画面の左サイドメニューにある「サービス」というところに上位表示を目指すキーワードを登録するとそのキーワードで地図検索で上位表示されることがある



これは見逃しがちなことですが、管理画面の左サイドメニューにある「サービス」という項目を押すとカテゴリのような感覚で、自社が提供しているサービスを端的に示すキーワードを追加する機能があります。

例えば、「SEO 資格」で地図検索での上位表示を目指す場合は、ここに「資格」というサービス名を追加するのです。
そうするとそのキーワードで地図検索で上位表示しやすくなるということです。

《「SEO 資格」で検索したときの地図検索結果》



2、Googleビジネスプロフィールの管理画面では様々な情報を投稿できますが、クーポンを登録するとクーポンに入力したキーワードで地図検索で上位表示されることがある

もう一つれは管理画面にある「投稿」を選択して、ヘッダーメニューにある「クーポン」を選択して最新の特典情報を登録するとそこに入力したキーワードで地図検索で上位表示されることがあるというものです。



GoogleはGoogleビジネスプロフィールの管理画面にある様々な項目にこまめに入力をする事業者を優遇します。それはGoogleがこれから広告収入で大きく稼ごうとするGoogle地図検索を世界一の地図検索サービスとして成功させるためだと思われます。

常日頃からGoogleビジネスプロフィールの管理画面を見渡してなるべく全ての項目に情報を入力することが求められます。



同時に、Googleの検索結果ページ上の地図枠にどのような情報、特にアイコンが表示されるかに注目すべきです。そこを見ているとGoogleビジネスプロフィールの管理画面に入力した情報のどれが反応して上位表示しているのかが見えて取れるからです。



私がこれまでお会いしてきたSEOが得意な人達には1つの共通点があります。それはGoogleの検索結果ページに表示されている情報を非常に詳しく観察しているということです。どんなに細かな文字や記号、画像でも見逃すこと無く、「何故、この情報が表示されているのか?」という疑問を抱き、答えを追求する熱意があるのです。今後もこうした観測力を培うことが求められます。

レビュー


2つ目の順位決定要因はレビューです。レビューに関しては:

1、レビューの数を増やす
2、評価の高いレビューを増やす
3、評価の低いレビューを減らす
4、レビューには必ず返信をする

ということが上位表示に効果的です。

レビューの数を増やす


Googleはレビュー(口コミ)が多い事業者を地図検索で上位表示するとはっきりと公式サイトで公言しています。

Googleの公式サイトには顧客がURLをクリックするだけですぐにその事業者の口コミ入力欄にアクセス出来るようにするための短縮URL生成サービスを提供しています。

こうしたサービスを使い短縮URLをメールやSMS(ショートメッセージ)で顧客に電子的に送るか、その短縮URLをQRコードにしてチラシやハガキ、店内POP等の印刷物に印刷すれば顧客はその場ですぐにレビューを書いてくれやすくなるはずです。


こうしたやり方で精力的にレビューを増やす取り組みを社内全体の課題として取り組めば、現在競合と比べて圧倒的にレビュー数が少ない不利な立場にあったとしても、短期間で競合にキャッチアップ出来るようになるはずです。

レビュー数を増やすために間違っても、一部のMEO業者が提供しているヤラセの口コミ投稿サービスは絶対に利用しないようにしましょう。

万一そのことがGoogleに発覚したらアカウントの停止または削除という非常に厳しい処置が取られるだけでなく、目ざとい競合他社が顧客のフリをして不正な方法でレビューを増やしていると口コミ投稿をするという悲惨なことが起きてしまいます。

Googleは公式サイト内にある「禁止および制限されているコンテンツ」
というページではっきりと次のように述べています。

スパムと虚偽のコンテンツ


投稿するコンテンツは、その場所での実体験に基づいている必要があります。評価を操作する目的でコンテンツを投稿しないでください。また、虚偽のコンテンツを投稿したり、同じコンテンツを複数回投稿したり、同一の場所に関するコンテンツを複数のアカウントから投稿したりしないでください。

なりすまし


Google マップを使って他人を欺くことは許可されません。不正なコンテンツ、虚偽の表示や説明もこれに該当します。

他の個人や企業、組織を代表する権限がない場合は、投稿コンテンツをそれらの個人や企業、組織に関連付けて表示してはいけません。

Google は、Google の代理である、または Google に雇われているなどの虚偽の主張をする投稿者に対して、コンテンツの削除やアカウントの停止、その他の法的な措置を取る権利を有します。

利害に関する問題


マップユーザーの投稿コンテンツは、公正で偏見のないものである場合に価値を生みます。禁止されている行為の例として次のようなものが挙げられます。

X 自分の店やサービスのクチコミを投稿すること。

X 現在または過去の職場に関するコンテンツを掲載すること。

X 競合他社に関するコンテンツを投稿して評価を操作すること。』

このようにGoogleは不正なレビュー投稿に対してかなり厳しく対応することが知られていますので、注意深く自社のレビューを増やす活動をしなくてはなりません。

2、評価の高いレビューを増やす


ただ単にレビューの数を増やすだけでは不十分です。なるべく高い評価のレビューを増やさなくてはなりません。

3、評価の低いレビューを減らす


このことを実現する方法も一つしかないでしょう。それは商品とサービスの品質の維持をすることです。全従業員の意識改革と顧客への奉仕の精神を全社に浸透させることが必要です。

4、レビューには必ず返信をする


レビューを書き込んでくれたお客様は貴重な時間を割いてくれています。好ましいレビューにも好ましくないレビューにも必ず最速で返信をしましょう。

サイトの内部要素


3つ目の順位決定要因はサイトの内部要素です。これはGoogleが地図検索の順位を決める際に、Googleビジネスプロフィールを使っている事業者の評価をする際にその事業者の公式サイトの内部を評価対象にしているということです。

以上が、
1、Googleビジネスプロフィール
2、レビュー
3、サイトの内部要素
という主要な上位3位の検索順位決定要因です。

これら3つの要因は過去5年間でその重要性が増している要因です。
これら3つの要因以外にも以前ほどの重要性は無いものの未だに順位に影響を与える要因が4つあります。

サイトの被リンク、発リンク


4つ目の要因はサイトの被リンク、発リンクという要因です。

通用の自然検索のSEOと同様に、信頼性が高く、権威が高いサイトから自社サイトにリンクを張ってもらい自社サイトの信用を高めないと上位表示は困難になります。

発リンクに関しては、信頼性が高く、権威が高いサイトに自社サイトから積極的にリンクを張ることが有効な対策です。文中で自分が述べていることの証拠としてその根拠が載っているサイトを探してそれらに参考サイトとしてリンクを張ることが有効です。

検索ユーザーの行動


5つ目の要因は検索ユーザーの行動です。ユーザー行動が活発だと評価が高くなり地図検索の順位が上がりやすくなるということですが、これに対する対策はユーザーに見てもらえるコンテンツのあるページを増やしていくこと以外には特にありません。

サイテーション


6つ目の要因はサイテーションです。サイテーションとは「言及」という意味で、こちらのサイトにリンクはされていないが、企業名やそのブランド名が他のドメインのサイトで紹介されている状態のことを言います。
リンクを張ってくれなくても構いませんのでとにかくなるべくたくさんの信頼性が高いサイト、権威性が高いサイト、地域性が高いサイトに自社の事業者名や商品名を紹介してもらうための対策をしなくてはなりません。

パーソナライズ


最後の要因はパーソナライズです。

これは検索ユーザーの:
・過去の検索履歴から見えてくる嗜好
・検索した地理的場所
・検索したデバイス
などの条件によってユーザー毎に異なった地図検索結果が表示されるという意味です。これに対しては特に対策は今の所考えられません。

以上がWhitespark社が発表した2021年12月現在のGoogle地図検索順位決定要因と1つ1つの要因を満たすための対策です。

これらの要因一つひとつを知り、対策をすることが今のGoogle地図検索で上位表示するための最も確実な対策です。

Web集客で地図検索の重要性が明らかに増している5つの理由

2022年03月31日

最近、地図検索を取り巻く環境が大きく変化してきています。

スマートフォン、タブレット、PC等のデバイスを使って地図検索をするユーザーが増えるにつれてWeb集客における地図検索の重要性が明らかに増しているようです。

そう思わされる理由は少なくとも5つあります。

1、自然検索の順位が悪くなっても顧客からの問い合わせ、申込みが減らないケースが増えている



通常、自然検索の順位が下がるとサイトからの問い合わせや申込みの件数が減ることがほとんどです。しかし、Googleの検索結果ページの自然検索欄の上には地図枠があり、地図枠で上位表示をしていればその影響がほとんど無いというケースが増えてきます。

これはGoogleの検索結果ページの後半に表示されている1位から10位までの自然検索欄からリンクが張られているWebサイトを見ないで、その上に表示されている地図枠にある店舗名、住所、電話番号、営業時間等の基本的なビジネス情報を見るだけでアクションを起こすGoogleユーザーが増えているからだと思います。

このことは特に、PCではなく、モバイル版のGoogleで検索するスマートフォンユーザーに言えることです。私達も普段スマホでGoogle検索をしてお店を探す時は、時間に余裕があればWebサイトを見てそこからそのお店の情報を読み取ろうとするでしょうが、時間が無くて急いでいる時は店舗名と住所、電話番号、営業時間を見るだけですぐに電話をすることがあるはずです。そしてその傾向は以前と比べて年々増えているのではないでしょうか?

2、Googleマップにネガティブなレビューが投稿されると急に顧客からの問い合わせ、申込みが減るという報告がある



これも最近会員さんやクライアントさんから聞くことですが、自社のGoogleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)に厳しい内容の悪い口コミが投稿された時や、ネガティブな口コミが複数投稿された途端にお客さんからの問い合わせや申込みの件数が激減するという報告、相談があります。

どんなに内容が素晴らしいWebサイトを作っても、Webサイトが表示される自然検索枠の上に表示される地図枠にある自社の口コミの内容が非常に悪い場合、見込み客が敬遠してしまうということが考えられます。

3、これまでSEOの営業電話を多数受けていたが、最近はMEOの営業電話のほうが多くなっているという報告がある



昔からSEO対策の代行会社からの営業電話が多いというのは有名な話です。しかし最近は減少傾向にあり、代わりに地図検索での上位表示を代行するというMEO(Map Engine Optimization)代行会社からの営業電話が増えているということが多数報告されています。これはMEO対策に対する需要が高まっていることを示しているはずです。

4、Yahoo!JAPAN、Microsoft Bing、AppleがGoogleマップのような地図検索サービスに力を入れるようになってきている


Googleが開拓した地図検索ビジネスの魅力を感じ取ったのか、他の検索エンジン運営企業も地図検索ビジネスに力を入れ始めました。

@Yahoo! JAPAN



Yahoo! JAPANの地図部分の情報は独自に収集し順位を決定している。 2019年12月からYahoo! JAPANは独自にYahoo!プレイスというサービスを提供開始しました。

その時からYahoo!検索の地図部分で上位表示をするにはYahoo!プレイスに自社の情報を登録すると上位表示効果が出るようになりました。これはGoogleが提供しているGoogleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス)と似たサービスでYahoo!プレイスという事業が自分で自社の情報を管理できるシステムです。Yahoo!プレイスに登録することにより、Yahoo!検索だけでなく、Yahoo! MAP、Yahoo!ロコ等、Yahoo! JAPANの各種サービスに連携して自社の情報を投稿することが出来るようになりました。

Yahoo!検索の地図部分で上位表示をするにはGoogleビジネスプロフィールと同様にYahoo!プレイス内の自社の情報を充実させ、口コミを増やしそれらにオーナーとして返信を書くことが効果があるということがわかっています。

A Microsoft Bing



検索エンジンのMicrosoft Bing(旧称:Bing)を運営するMicrosoftも近年になりBing Places for Businessというツールを提供開始して自社のビジネス情報の追加や管理が出来るようになりました。

これによりMicrosoft Bing検索の地図部分で上位表示を目指すMEOがスタートしたと言えます。口コミ情報は独自に運営せずに、提携している国内外のポータルサイトの口コミが表示される仕様になっています。

B Appleマップ



国内でスマートフォン市場の過半数を超えるAppleも以前から地図アプリを提供しています。そのAppleが2021年6月からGoogleマップと比べて人気が劣るAppleマップにテコ入れをするために、iOS 15アップグレードでより詳細な地図、交通機関ナビ、ARビューなどを提供するようになりました。

これら巨大企業3社の本格参入により、地図検索ビジネスは戦国時代の様相を呈するようになりました。

5、Googleが地図ビジネスに本腰を入れるためにGoogleマイビジネスという名称をGoogleビジネスプロフィールに変更した



これら巨大企業3社を迎え撃つGoogleは、2021年11月4日にGoogleマイビジネスの名称を「Googleビジネスプロフィール」に変更することを発表しました。
この変更により、Google検索やGoogleマップアプリから直接ビジネス情報を申請することができるようになり、ビジネスの管理が簡単にできるようになりました。

名称を変更した理由は発表されていませんが、地図ビジネスにより力を入れるためであることの他は、これまで以上に地図検索、自然検索、リスティング広告での企業の情報やユーザーの行動履歴という情報資産をまとめて評価しようという意図が透けて見えます。これによりGoogleは益々世界中の企業の情報を一元管理、一元評価する体制を築くことが予想されます。

Googleによるこうした企業情報の一元管理がさらに進めば、これまで以上にGoogle地図検索の成績と自然検索での成績が連動することになるでしょう。その先にあるのは自然検索で上位表示を目指すいかなる企業も、Google地図検索での自社情報のパフォーマンスを無視出来なくなる時代が来ることです。

こうした時代に対応するためには、地図検索の仕組みの理解と日々のMEOへの取り組みと地図検索アルゴリズムのアップデートの動向から目を離さないことです。そして何よりも、他人にMEOを丸投げするのではなく、自社が主体的にMEO対策を会社の運営ルーティーンの中に取り込み実施することが必要です。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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