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AIで書いた文章はなぜ炎上するのか?-2023年から2026年の炎上事例から見えてきた本当の問題

2026年07月22日

最近、企業のWeb担当者や経営者の方から次のような質問を受けることが増えました。
「AIで記事を書くと炎上するのでしょうか?」
「ChatGPTで書いた記事を公開すると批判されるのでしょうか?」
「AI利用は企業イメージを悪化させるのでしょうか?」

この質問に対する私の答えは明確です。AIを使ったから炎上するわけではありません。

実際、2026年現在では多くの企業がAIを活用しています。
・ブログ記事。
・メールマガジン。
・SNS投稿。
・広告文。
・業務マニュアル。

今やAIを使っていない企業の方が少なくなりつつあります。それにもかかわらず、一部の企業や個人は炎上し、一方で多くの企業は何事もなくAIを活用しています。この違いはどこにあるのでしょうか。実は2023年から2026年までの炎上事例を調査していくと、非常に興味深い変化が見えてきます。

それは、「AI利用そのものが問題なのではなくなった」ということです。


AI利用が珍しかった2023年


ChatGPTが一般に広く知られるようになった2023年、多くの人はAIそのものに驚いていました。そのため当時は、「AIを使った」というだけで話題になりました。企業も教育機関もメディアも、「AIをどう扱うべきか」模索していた時代でした。実際、この頃の炎上は、AIを使ったことそのものが論点になることが少なくありませんでした。


例えば、
・AI小説
・AIライター
・AIブログ

などに対して、
「それは本当に創作なのか」
「それは人間が書いたと言えるのか」

という議論が起きていました。


2024年に炎上理由が変わった


しかし2024年になると状況が変わります。AI利用者が急増したからです。多くの人がChatGPTを使い始め、AI利用が当たり前になりました。すると今度は、AIを使ったことではなく、AIを使ったことを隠したことが問題視されるようになります。


これは非常に興味深い変化でした。例えばレストランで考えてみましょう。昔は冷凍食品を使うだけで驚かれました。しかし今では冷凍食品そのものは珍しくありません。問題になるのは、手作りだと言っていたのに冷凍食品だったというケースです。AIも同じです。AI利用そのものより、誤解を与えることの方が問題視されるようになったのです。


私自身が感じた変化


私自身も2023年からChatGPTを活用しています。最初の頃は、「AIで作りました」というだけで驚かれることがありました。しかし2025年以降は違います。クライアントも受講生も、AIを使うことそのものには驚きません。むしろ、どのように使うのかに興味を持っています。

これはSEO業界でも同じです。例えば、「この記事はChatGPTで書きました」と言っただけでは誰も驚かなくなりました。しかし、「この記事はChatGPTに書かせただけです」と言うと不安に思われます。この違いは非常に大きいです。



2025年以降に増えた「AI臭いコンテンツ」問題


2025年になると新たな問題が発生します。それが、AI臭いコンテンツです。ここでいうAI臭いコンテンツとは、
・誰が書いても同じ内容
・経験談がない
・失敗談がない
・抽象論ばかり

という特徴を持つコンテンツです。

例えば、
「SEOは重要です。」
「SNSも重要です。」
「動画も重要です。」

という文章です。

もちろん間違ってはいません。しかし読者はその先を知りたいのです。

・私が実際にSEOコンサルティングを行っていて感じたこと。
・実際に順位が下落した時の経験。
・実際に成果が出た方法。

そうした情報が求められています。

ところがAIは平均値を出すため、どうしても無難な内容になりがちです。結果として、「またAIで書いた記事か」という反応が増えていきました。


なぜ人はAI臭さを嫌うのか


ここで重要な疑問があります。なぜ人はAI臭いコンテンツを嫌うのでしょうか。実は人間は情報を読んでいるのではありません。人を読んでいるのです。例えば皆さんがセミナーに参加するとします。そこで講師が、本に書いてあることだけを話していたらどうでしょうか。もちろん勉強にはなります。しかし、実際に経験した話、実際に失敗した話の方が聞きたくなるはずです。

ブログ記事も同じです。人は情報だけを求めているわけではありません。その情報を経験した人の話を聞きたいのです。だからAI臭さが問題になるのです。



GoogleがExperienceを重視する理由


私はこれを見ていて、GoogleがExperienceを重視し始めた理由がよく分かるようになりました。E-E-A-Tの最初のEはExperienceです。経験です。

なぜGoogleは経験を重視するのでしょうか。それは、経験が最もAIに真似されにくい要素だからです。例えば、SEOの定義ならAIも書けます。しかし、「2025年にGoogleのインデックス削除が急増した際に私が実際に見た現象」は私しか書けません。人間らしさの正体とは、経験なのです。


2026年は「AI利用」ではなく「人間不在」が炎上する時代


2023年頃であれば、「AIを使いました」というだけでニュースになりました。しかし2026年現在、その状況は大きく変わっています。企業も自治体も学校も、すでにAIを活用しています。つまり、AI利用そのものはもはや珍しくありません。

ところが最近になって増えているのが、「AI利用による炎上」ではなく、「人間不在による炎上」です。例えば、
・経営者コラムなのに経営者の意見がない
・専門家の記事なのに専門家の経験がない
・企業ブログなのに企業らしさがない

というケースです。

実際、読者はAIを使ったかどうかを見ているのではありません。その人が本当に経験したのかを見ています。ここを誤解している企業は少なくありません。


AI利用を隠すことが危険になった


2026年の炎上事例を見ていて感じるのは、AI利用そのものよりも、AI利用を隠すことの方がリスクになっていることです。これは食品業界に似ています。例えば冷凍食品そのものは問題ありません。しかし、「手作りです」と言っていた商品が実は冷凍食品だったら問題になります。AIも同じです。実際には、「AIを活用して作成しました」という企業よりも、「人間が作成したように見せていた企業」の方が批判を受けやすくなっています。

特に最近は、
・AI画像を実写と誤認させる
・AIライターを人間ライターに見せる
・AIコンテンツを専門家監修なしで公開する

といったケースに厳しい目が向けられるようになっています。


AIは人間の代わりではなく補助役


私が企業向けのAI活用セミナーでよくお話しすることがあります。それは、「AIは社員ではない」ということです。AIは非常に優秀です。しかし、
・責任を取れません。
・経験を積めません。
・現場を見られません。
・顧客と会話できません。

つまり、「実務経験」だけは持てないのです。例えば私がSEOコンサルティングで経験した、
・検索順位が一晩で消えたサイト
・インデックス数が半減した企業
・Googleアップデートで問い合わせが激減した事例

などは、現場にいた人間しか語れません。

AIは知識を持っています。しかし経験は持っていません。だから私は、AIに完成品を作らせるのではなく、AIに下書きを作らせることを推奨しています。


企業ブログが最も危険


私が現在最も心配しているのは企業ブログです。なぜなら、「AIで量産しやすい」からです。実際、2025年以降、
・SEO記事
・採用記事
・業界コラム

を大量にAIで作成する企業が増えました。

しかし、その結果として、「どの会社も同じことを言っている」という現象が起きています。例えばSEO会社なら、
「SEOが重要です」
「コンテンツが重要です」
「SNSも重要です」

という記事ばかりになります。

しかし読者が知りたいのは、「その会社が実際に何を経験したのか」です。つまり、「情報」ではなく、「体験」です。ここを理解していない企業ほど、AI臭いコンテンツを量産してしまいます。



私自身の失敗談


実は私自身もAI活用の初期段階で失敗したことがあります。ChatGPTが登場した当初、どこまで記事作成に使えるのかを検証するため、かなりの量の文章を生成してみました。その結果、
・内容は正しい。
・文章も綺麗。
・しかし何かが足りない。

という状態になりました。

読み返してみると、「私がいない」のです。

・私の経験がない。
・私の失敗談がない。
・私の考え方がない。

だから面白くなかったのです。

そこで、
・実際のコンサル事例
・受講生とのやり取り
・失敗事例
・現場で見たこと

を加えたところ、文章の説得力が大きく変わりました。この経験から私は、AIは優秀なアシスタントだが、主役ではないと考えるようになりました。


なぜ人間らしさの価値が上がるのか


ここ数年の変化を見ていて、私は非常に面白い現象が起きていると感じています。AIが進化すればするほど、「人間らしさ」の価値が上がっているのです。例えば昔は、
綺麗な文章を書ける人が評価されました。しかし今はAIでも綺麗な文章を書けます。昔は、綺麗な画像を作れる人が評価されました。今はAIでも綺麗な画像を作れます。昔は、高品質な動画を作れる人が評価されました。しかし今はAIでも動画を作れます。

では何が差別化になるのでしょうか。それは、「経験」です。「失敗」です。「現場」です。「人間関係」です。つまり、「人生そのものです。AIは人生を経験できません。だからこそ、経験の価値が高まっているのです。


GoogleのE-E-A-Tと完全に一致する


この流れを見ていて私は、Googleはかなり前からこの未来を予測していたのではないかと思うことがあります。E-E-A-Tの最初のEはExperienceです。専門性より前に経験があります。これは非常に象徴的です。Googleもまた、知識だけのコンテンツより、経験を伴うコンテンツを評価しようとしているのです。そして実際に2025年以降、多くのSEO担当者が感じているように、経験が見える記事の重要性はさらに高まっています。


これから企業が取るべきAI活用法


最後に私が企業へお勧めしたいことがあります。それは、「AIを使うな」ではありません。むしろ逆です。積極的に使うべきです。ただし、「AIだけに任せない」ことが重要です。

例えば、
・AIが記事構成を作る。
・担当者が経験談を書く。
・AIが文章を整理する。
・担当者が事例を追加する。
・AIが校正する。
・担当者が最終確認する。

こうした流れです。これなら、「効率化」と「人間らしさ」の両方を実現できます。


まとめ


2023年から2026年までの炎上事例を調査すると、一つの結論にたどり着きます。
AIが書いたから炎上するのではありません。
人間がいないから炎上するのです。
実際、最近の炎上事例で問題になっているのは、
AI利用そのもの
ではなく、
・経験がない
・意見がない
・責任が見えない
・誰が書いたか分からない

という点です。

そしてこれは、GoogleのE-E-A-Tとも完全に一致しています。AI時代になればなるほど、「人間らしさ」は重要になります。だからこそ今後のコンテンツ制作では、「AIに何を書かせるか」ではなく、「自分にしか書けないことを何として残すか」が重要になるでしょう。

AIは強力な道具です。しかし読者の心を動かすのは、今も昔も人間の経験なのです。


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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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