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2015年07月09日

用語集、基礎知識は順位を下げる危険なコンテンツだ!

2015年07月09日
最終更新日:2019年5月6日

「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の3つ目は・・・

「用語集、基礎知識」です。

です。

検索順位を上げるためにサイト内のページを増やそうと思う時にやりがちなミスが「用語集、基礎知識」をテーマにしたページをたくさん作ってしまうことです。

本来はサイト内にユーザーのために関連するテーマの用語集や、基礎知識を作ることは悪いアイデアでは無いはずです。

しかし次の特徴の全て、またはいずれかに該当する用語集ページ、基礎知識ページをサイト内に増やすことは上位表示の足を引っ張るマイナス要因になります。

(1)独自性が無い
これは最もやってしまう過ちです。Googleが評価するコンテンツの基本中の基本はそのサイトにしか書かれていないコンテンツです。しかし、限られた時間や経営資源の範囲の中で中々学者のように自分で研究したり、調査をして独自の用語集を書くことは至難の業です。

ほとんどの場合ネット上で見つけた情報をそのままか、あるいは若干編集して自分のコンテンツのふりをして自社サイトに載せる誘惑に負けることがあります。

そうなるとWeb上のありとあらゆるページにある情報を地球規模で収集するGoogleに他のウェブページから情報をコピーしたことがバレてしまうのです。しかも、文章の順番を変えたり語尾を変える程度の甘いリライトをしただけのウェブページは高度な情報解析能力を持つGoogleのアルゴリズムにすぐにではなくても時間の問題で見ぬかれてしまいます。

発見と同時にペナルティーを与えてくれるのなら良いのですが、甘いリライトをしただけのウェブページをサイトに追加したことにより一時的に順位が上がりその数週間後、数カ月後に発覚した場合後からペナルティーを与えられます。

その結果、検索順位が下がった事を知ったサイト運営者はその間に様々なSEO対策の作業をしているため何が原因で順位が下がったのかが分からなくなってしまい過去に自分が行ったミスのために自分を苦しめることになります。

そのまま半永久的に原因がわからなくなれば順位の回復はより困難になり、他のプラス要因があるSEO対策をしない限り順位の復活は出来なくなります。

こうした問題を予防するためには他のサイトに書いているような文章をコピーすることはもちろん小手先でリライトするだとか、リライトソフトを使って知能犯的にリライトするという事は避けたほうが良いです。

万一その時上手くいったとしてもそれは無数の時限爆弾を自らの手で自社サイトに設置することになります。

(2)文字数が少ない
用語集はどうしても比較的1つ1つの用語解説の文字数が100文字から200文字程度の少ないコンテンツになる傾向があります。こうした少ない文字数のコンテンツしか無いウェブページをサイト上に何十ページ、何百ページ増やすと何が起きるのかというとサイドメニューやヘッダー、フッターには全ページ共通の文字コンテンツがあるためにどのページもほとんど同じ事が書いているとGoogleに思われてしまうというSEO対策上かなりマイナスのことが起きます。

例えば、サイドメニューやヘッダー、フッターには全ページ共通の文字コンテンツが800文字書かれていて本文にある用語解説が200文字しかなければページ全体の8割が他のページにも書かれている文字コンテンツで、そのページならではの独自コンテンツはたったの2割しか無いということになります。



(3)トップページで上位表示を目指している目標キーワードと関連性が低い
用語集や、基礎知識のページを増やす上で陥りやすい罠は、ページ数を増やそうと努力すればするほどトップページで狙っている目標キーワードとかけ離れたテーマのページを増やすことになるということです。

例えば、トップページでリフォームというキーワードで上位表示を目指している場合、セオリーとしてはサイト内にある全てのページ、あるいはほとんどのページがリフォームに関連するテーマのページでなければなりません。

この法則性を「専門サイト必勝の法則」と呼びます。

しかし例えば、30ページくらいまでなら本文の文字数が500文字以上でしかも独自性のある用語集、または基礎知識解説のページを増やせたとしても、さらに増やそうとするとリフォームというテーマから徐々に外れてしまいリフォームの用語集ではなく、住宅の用語集になってしまったり、リフォームの基礎知識だったものが住まいの基礎知識になってしまうことがあります。

そうなってくれると元々リフォームのページが100ページあるサイトの中に90ページあり9割もあったものが、リフォームの関連性が薄い用語集と基礎知識のページを100ページ追加してしまうと、200ページの内110ページもがリフォームとは関連性が薄いページになってしまい「専門サイト必勝の法則」をせっかく守っていたものがそれを自分の手で壊してしまい検索順位を下げるという皮肉な結果を招くことになります。

以上が、用語集や基礎知識を追加することが上位表示の足を引っ張るメカニズムと理由です。

それでは用語集や基礎知識は事実上自社サイトにウェブコンテンツとして追加することはしないほうが良いのでしょうか?

あるいはすでにそうしたページを自社サイトに追加してしまった場合はそれらを削除しなくてはならないのでしょうか?

大丈夫です。対処策はあります。

次回の記事ではその対処策について提案させて頂きます。


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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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