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Q: ドメインの使用期間が長い方が、評価されることがあるというのは今でもそうですか?

2015年06月05日
A: 最近ではそうした傾向はかなり減ってきています。

確かに以前は古いドメインであり、かつ長期間利用しているドメインのほうがそうでない場合よりも上位表示に有利でした。

しかし、今のGoogleは単純にドメインが古いからといって上位表示するような甘いことはしません。

また、サイトが古いというだけででも上位表示してくれなくなってきています。

理由は、そのドメインで開かれたサイトのトラフィック(アクセス)を大きな評価基準にしてきているからです。

何故そうしたことが出来るようになったかというとクッキー技術や、Googleアナリティクスのデータ、Googleの各種無料サービスを使っているユーザーの行動履歴、アンドロイド端末のスマートフォンやブラウザのクロームなど情報収集を可能にする手段をどんどん提供して普及させてきています。

ユーザーがどのページを見てその次のどこを見ているかといういわゆるクリックストリーム(クリックの流れ)を様々なアングルから収集してユーザーの流れを認識出来るようになってきているのです。

こうしたことにより徐々にGoogleの検索順位は人気ランキングに近くなってきています。

この事こそが検索ユーザーが最終的に望む検索結果の理想型だからです。

今後は古いドメインを購入して実績を水増ししようというやり方は避けたほうが得策です。

しかし、ここでひとつのテクニックが存在します。

それはドメインも古くてサイト運用歴も長くて、しかもある程度のトラフィックがあるサイトを他人から譲ってもらう方法です。

現在、いくつかのSEO会社はサイトのM&A事業を営むようになってきています。

それがある意味ホワイトなやり方だからです。

何故それがブラックではなくホワイトなのかというM&Aは大手企業もしており通常のビジネス慣習だからそれを禁止することはいくらGoogleでも出来ないからです。

Googleですらアンドロイド社やYouTube社をお金で買い取ってドメインもサイトも譲ってもらっています。

楽天も銀行や、クレジットカード会社、宿泊予約サイトを買い取って古いドメインから301リダイレクトで新ドメイン、あるいは新URLに自動転送して過去の実績ある買収された企業のサイトの履歴、成績まで手に収めるようになってきています。

私のクライアント企業の方でも何社かはこうしたやり方をしているところがあります。

究極のSEO対策の1つが他社のサイトの成績をまるごと飲み込むというやり方です。

ある意味、自社のサイトにコンテンツを収集する手間と資金、そして何よりも時間を計算して、それが他社のサイトを飲み込むやり方とどちらが経済合理性があるかを検討するやり方もあります。

どちらにせよ、上位表示のためには・・・

手間をかけるかお金をかけるか?という二者択一をすることが必要です。

時間をかけるのか、時間を買うのか?という選択でもあります。

そういえば私の10年くらい前のクライアント企業の方で凄い方がいました。

その方は私が相互リンクをすることを提案したら

「半年かけて相互リンク1000件をするなら、100人パートさんを雇って1ヶ月で完了させたほうが良い」とおっしゃって本当に普通なら数人が半年かけて集める相互リンクによる被リンクを100人に作業をしてもらいほとんど1ヶ月で終わらせてしまいました。当時は相互リンクがかなり効果があったのでその方のサイトはその後しばらくの間かなり上位表示していました。

ちなみにその方はその後グループ企業全て合わせると数千人の従業員のいらっしゃる会社に成長させて今日でも業績はとても良いと聞いています。

今のGoogleではそのようにたくさんの被リンクを一気に集めたらまずペナルティーを受けるのでそうしたことはリンク対策においてはすべきではありません。

しかし、サイトの数を増やすだとか、良質なコンテンツを増やすという面ではそうした時間を買うという方法は応用出来るはずです。

また、例えば毎月500万円をGoogleとYahooに広告料金を払いつづけているという方がいらしたら年間6000万円にもなります。

だったら、そのお金を払って集められるトラフィックをすでに集めているサイトを持っている会社を買収するかそこのサイトを売ってもらったほうが6000万円をGoogle、ヤフーに毎年払うより良いかも知れません。10年間6000万円を毎年払ったら6億円です。3億円でそうしたトラフィックを集めているサイトを変えたら3億円浮きます。

今後はぜひ周りでサイトが要らなくなっただとか、安い金額で良いので譲りたいという方がいたらいったん検討してみてください。

そこから自社サイトにリンクを張るだけでかなりのトラフィックを御社の目標サイトにもたらしてくれ、その結果順位が上がりGoogleとヤフーに支払う広告費が削減出来るかもしれません。

最後に、みなさんの中で将来引退をしたいという方がいらしたら退職金代わりにサイトを売却すること、あるいは会社を売却することを検討して下さい。

国はきっと助けてくれなくても今育てているサイトが意外にも将来退職金と年金代わりになるかもしれませんので。

人気サイトを作ろうとする現代のSEO対策がしんどく感じた時にこの事を思い出して下さい。

上手くいく事を祈っております。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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