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「神戸市の注文住宅」はAIモードで検索した時に「住宅会社」ではなく「住まいの考え方」で整理されている

2026年02月25日

最近、工務店やハウスメーカーの方から、次のような相談を受けました。
「神戸市で注文住宅を手がけていて、施工事例も多く、紹介や展示場来場もある。でも、AIモードで『神戸市 注文住宅』と聞くと、なぜか自社名が出てこないことがある」

これは偶然ではありません。理由ははっきりしています。AIモード検索は、「住宅会社を探す検索」ではなく、「家づくりの条件を整理する検索」に変わっているからです。

これまでの検索は、
・神戸の工務店はどこか
・ハウスメーカーはどこが有名か

を知るためのものでした。

しかしAIモードでは、神戸という土地で家を建てるなら、どんな性能・構造・考え方の住宅会社を選ぶべきかを、AIが編集・整理して提示します。

今回は、実際にAIモードで生成された「神戸市 注文住宅」 の回答結果の構造を分析し、それをもとに、
・AIはどんな軸で住宅会社を分類しているのか
・なぜこの会社が取り上げられているのか
・神戸市で注文住宅会社がAIモードに選ばれるには何が必要か

を、SEOとAIO(AI最適化)の視点から詳しく解説します。


まずは全体像を確認する:AIモードの回答結果


AIモードでは、「神戸市 注文住宅」というクエリに対し、次のように地域特性 × 住宅思想 × 検討フェーズで回答が整理されました。

《神戸市の注文住宅(AIモード回答例)》
■ 神戸の風土・気候に強い住宅会社
・株式会社 ライブハウス:高気密・高断熱・省エネ性能に強みがあり、神戸の気候条件を踏まえた住まいづくりが評価されている

■ 神戸特有の土地条件に対応できる住宅会社
・IDA HOMES(井上定株式会社):狭小地や傾斜地など、神戸に多い土地条件に対応した設計力が強み

■ 構造・安全性を重視する住宅会社
・株式会社 三和建設:RC造を中心に、耐震性・耐火性を重視した堅牢な建築で評価されている

■ 地域密着型の住宅会社
・勝美住宅:土地探しからサポートできる体制と、地域での豊富な実績が特徴

■ デザイン住宅に強い住宅会社
・WHALE HOUSE:SE構法を活かした大空間設計など、デザイン性と構造を両立した住宅が強み

■ 建築家住宅を手がける会社
・LABOT:フルオーダーによる建築家住宅を中心に、個性を重視した家づくりを行っている

■ 住宅展示場・比較施設
・ABCハウジング 神戸駅前住宅公園:複数の住宅会社を比較し、実際に体感できる展示場として認識されている

■ 住宅関連の複合施設
・HDC神戸:住宅設備の確認や住まいの相談がまとめてできる複合型施設

この回答結果を見ていただくと、AIが「住宅会社ランキング」を作っていないことが分かります。


AIは「神戸の工務店一覧」を作っていない


まず押さえておくべき重要な前提があります。AIモードは「神戸市の注文住宅会社を教えて」という質問として、このクエリを処理していません。

AIが理解している実際の問いは、次のようなものです。
「神戸市で注文住宅を建てる場合、地形・気候・法規制を踏まえて、どんな考え方の住宅会社を選ぶべきか」

つまりAIは、検索エンジンではなく、「家づくりのアドバイザー」として振る舞っています。


神戸という街が、AIの分類軸を決めている


AIの回答構造をよく見ると、最初に出てくるのは「価格」でも「坪単価」でもありません。

最初に出てくるのは、
・高低差のある地形
・海風・湿気
・景観条例
・準防火地域
・耐震・断熱性能

といった 神戸特有の条件 です。

AIは、「神戸で建てる= 他地域と同じ家づくりはできない」という前提で、回答を組み立てています。


AIに選ばれる住宅会社の共通点@「神戸で何が得意か」が一言で説明できる


AIに取り上げられている住宅会社は、例外なく 専門性が明確 です。
・高気密・高断熱
・狭小地・傾斜地
・RC造
・SE構法
・建築家住宅

逆に、
・どんな家でも建てられます
・自由設計です

という会社は、AIにとって 分類しづらい存在 になります。

分類できない= 回答に組み込めない ということです。


AIに選ばれる住宅会社の共通点A 技術より「暮らしの安心材料」が語られている


AIの説明文を読むと、構造計算や断熱数値などの専門用語は控えめです。

その代わりに出てくるのは、
・冬も夏も快適
・地震に強い
・火災に強い
・景観条例に対応
・トラブルを防げる

といった施主が安心して判断できる材料です。

AIは、「この会社がどれだけ技術的にすごいか」ではなく「この土地で安心して暮らせるか」を説明しています。


AIに選ばれる住宅会社の共通点B 検討フェーズ別に「次の行動」が示されている


AIモードの回答には、必ず次のような流れが含まれます。
・まずは会社タイプを知る
・次にモデルハウスで体感する
・その後、資料請求・相談

だからこそ、
・住宅展示場
・複合型相談施設

といった 比較・体験の場 も、回答の一部として登場します。

これは、注文住宅は「即決しない商品」であることを、AIが理解している証拠です。


SEOではなくAIO(AI最適化)の世界


ここまでの分析から分かる通り、評価軸は従来のSEOとは大きく異なります。

■ 従来のSEOで重視されてきた視点
・キーワード順位:「注文住宅 神戸」「工務店 おすすめ」などで何位に表示されるかが評価の中心だった
・施工事例数:事例写真や棟数の多さが、実績・安心感の証として強調されやすかった
・坪単価:価格帯の安さや平均坪単価が、比較検討の主軸になりがちだった
・網羅性:構法・設備・デザインなど、テーマごとにページを増やすことが重要視されていた

■ AIモード(AIO)で重視される視点
・回答への採用:検索結果に並ぶかどうかより、AIの回答文の中で「根拠として使われるか」が重要になる
・住宅思想の明確さ:施工事例の数よりも、「どんな暮らしを前提に家をつくっているのか」という考え方が明確かが見られる
・判断材料:坪単価の数字そのものではなく、価格差が生まれる理由・向いている人・向いていない人が説明されているかが評価される
・条件整理力:家族構成、土地条件、予算、将来設計などを整理し、「自分はどの選択肢か」を判断できる構成になっているかが問われる

私はこれをAIO(AI最適化) と呼んでいます。


神戸市の注文住宅会社がAIモードで取り上げられるためにやるべきこと


最後に、実務的な話をします。これから神戸市で注文住宅を手がける会社がやるべきことは、次の問いに答えられる状態を作ることです。
・神戸のどんな土地条件に強いのか
・どんな施主に向いているのか
・他社と思想的に何が違うのか
・初めての人が不安を感じない理由は何か

これらを、
・トップページ
・会社紹介
・比較記事・外部媒体

で 同じ文脈 で語る必要があります。


まとめ


「神戸市 注文住宅」というクエリは、住宅業界の集客の未来を象徴しています。

これからは、
・規模が大きい会社
・実績が多い会社

ではなく、

AIが「この条件ならこの会社」と施主に説明できる住宅会社が選ばれます。

地域特性、住宅思想、説明力。

この3つを整えた住宅会社だけが、AI検索に選ばれやすくなるのです。

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