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一流サイトには必ずログイン出来るマイページがある!

2015年06月09日
サイト滞在時間を伸ばす10個目のテクニックは:

【10】マイページを作る

です。

サイトの右上あたりを見ると「ログイン」、「マイページ」とか、「会員ID、パスワード」と書かれているサイトを増えてきています。

何故こうしたものが増えて来ているのかというと新規訪問者以外にリピート訪問者を増やすためです。

サイトの価値は新規客の数の多さだけではなく、リピーターの多さによっても決まります。

リピーターが多いということは何を意味するのかというとそのサイトは何度も何度も訪問するだけの大きなメリットがあるという事です。

私達サイト運営者は直感的に新規訪問者ばかりと増やそうとする傾向があります。

しかし、現実には総アクセス数の何割かはリピーターなのです。

自社サイトのアクセスを増やすことが現在のSEO対策には最高の特効薬になる「トラフィックSEO」の時代に入っています。

そうした中で、新規訪問者ばかりを追い求めることは非常に効率の悪い事です。

全体の比率としては新規訪問者数が50%で、リピーターが50%くらいを目指すようにしてください。

ただし、リピーターが多ければ新規訪問者を増やす努力をしなくて良いということではありません。

リピーターが多くても新規訪問者を増やす努力をしなくてはなりません。

何故ならリピーターは永久にリピートするものではなくいつかは必ず来なくなるからです。

リピーターを増やすことは必要ですが、脱落するリピーターを補充するためにこそ新規訪問者数を増やす必要もあるのです。

新規訪問者数を増やすためにすべきことは検索されそうなキーワードをテーマにしたページを新規作成することです。

では、リピーターを増やすためにすべきことは何でしょうか?

その最高の方法がマイページを作ることです。

マイページにログインするとユーザーは何が出来るのか?そのメリットを考えなくてはなりません。

メリットには通常以下のものがあります:

・過去の購入履歴、予約履歴を見れるようにする

・購入のキャンセル、変更が出来るようにする

・発送先や発送方法を変更出来るようにする

・特別な資料がダウンロード出来る

・特別が動画が視聴できる

・質問やリクエストをするフォームがある

・他のユーザーと交流するフォーラムがある

・その他ログインしないと利用できないコンテンツやサービスがある

です。

こうしたものがあればユーザーはマイページにログインをしてくれてサイトにより長い時間滞在してくれるようになります。

そのドメインのサイトに長時間ユーザーが滞在していることをクッキー技術によりGoogleは認識してそのドメインのサイトの評価を高めて検索順位アップをしてくれるようになります。

これがトラフィックSEOという最もホワイトなSEO対策の手法です。

こうしたことを実践している企業はほとんどの場合、一流のサイトばかりです。

Facebook、Twitter、Googleの各種サービスはそもそもログインをしないとサービスがほとんど利用できない作りになっています。

マイページへのログインはほとんど強制になっています。

旧来のヤフージャパンも、価格コム、楽天、求人ポータルサイト、アメブロなどもログインしないとよりよいサービスを使うことは出来ないようになっています。

このようにログインが出来るマイページを提供することは一流サイトの条件です。

逆に言えばサイト滞在時間を伸ばすためのマイページがあるからこそ一流のサイトになったとも言えます。

SEO対策で成功するだけではなく、一流サイトになるためにもサイト訪問者をリピーターに転換して、サイトへのロイヤリティーを高めるためのマイページの導入を検討して下さい。

すでに導入している方も利用率を上げるためにログインするメリットのグレードアップを怠らないで下さい。

次回はサイト滞在時間を伸ばす11個目のテクニックである:

【11】外部リンクを削除する、またはページの一番下に移動する

についてご提案させていただきます。

ページビューを増やす事が上手なサイトから学べる事は?

2015年06月08日
サイト滞在時間を伸ばす9個目のテクニックは:

【9】その商品の関連ページへのリンクをわかりやすく見せる

というものです。

これはアマゾンなどのサイトでよくあるものでついで買いを誘発するために設置しているサイトが増えてきています。

関連商品へのリンクがあれば、そちらのほうもサイト訪問者が見てくれる可能性が増すためページビューが増えて、サイト滞在時間が伸びる可能性が生じます。

関連商品へのリンクをどうやってはるかですが次のようなものがあります:

(1)この商品を購入しているお客様が購入している商品

(2)このメーカーが発売している商品

(3)この作者、アーチスト、制作者の他の商品

(4)この商品とテーストが似ている商品

(5)この商品ジャンルの人気ランキング

の少なくとも5つのパターンを見かけます。

このようにリンクを張ることが何故良いことなのかというとサイト訪問者が持っている「このことに関してもっと情報が欲しい」という情報に対する欲求を満たすことが実現でき、かつその結果サイト滞在時間が伸びるというユーザビリティー上のメリットです。

また、もう一つのSEO対策上のメリットは関連性の高いページからリンクを張られているページは上位表示しやすくなるというテクニカルな面です。

関連性が高いリンクに満ちあふれている成功サイトが日本にはあります。

それはヤフージャパンです。

特にその中でもヤフーニュースはすごいです。

例えばヤフーのトップページの中央にあるニュース記事の中で芸能人の美容整形に関する記事をクリックしたらそのページの下には「記事全文を見る」というリンクがあるだけではなく、その周辺にはその芸能人の他のニュースページヘのリンクがあり、美容整形に関するニュース記事へのリンクもあります。

こうすることにより一度サイトを訪問したユーザーに次々にページを見せて、気がついてみたら20分くらい時間を消費してしまうことがありますが、そうした経験はないでしょうか?

何故ヤフージャパンがそこまでページビュー稼ぎが上手なのでしょうか?

それはヤフーは昔からページビューが何億、何千万、何百万ということを広告を販売するためにウリにしてきたからです。

ページビューと広告収入が比例する世界にいるからです。

ヤフージャパンだけではなく、宿泊予約サイトも、グルメサイトも、価格情報サイトも、地域ポータルサイトも、成功している企業のサイトであればあるほど関連ページへのリンクに満ち溢れています。

これはページビューを増やしてサイト滞在時間を伸ばす「技」を持っている企業担当者が決して公言したくない秘密なのかもしれません。

ぜひそうした人気サイトをこそ常日頃から見るようにして目を養って自社サイトに取り入れるようにして下さい。

もし御社の業界に参考になるサイトが無くても他の業界を見れば答えが見つかることがあります。

もし日本国内に参考になるサイトが無ければ海外のサイトに参考になるところがあるはずです。

有難いことにWeb上には参考になるサイトが満ち溢れています。



次回はサイト滞在時間を伸ばす10個目の工夫

【10】マイページを作る

についてご提案させていただきます。

楽天から私達が今、見習うべきことは何か?

2015年06月06日
6月5日、楽天が巨額な資金を調達して将来のために投資をするという報道がありました。

『楽天は4日、公募増資で1880億円を調達すると正式発表した。資本を拡充し、M&A(合併・買収)を活用した今後の成長投資に備える。2010年に現地の電子商取引(EC)サイトを買収して進出した米国。同業の米アマゾン・ドット・コムへの対抗策として「新たな経済圏をつくる」(三木谷浩史社長)との意気込みだ』日本経済新聞社2015/6/5版

楽天は

・昨年買収した世界2億5千万人が使う無料対話アプリ「バイバー」

・昨秋に1000億円で買収したネット通販関連サイト運営の「イーベイツ」

などでかなりの投資をしてその有利子負債に今回調達する1880億円を充てて、さらに将来の投資に備えるとのことです。

この記事を読んで思うのは・・・

(1)現状が上手く行っている時ほど、将来のために大胆な投資をする必要がある

そうしないと今の繁栄は過去の投資の賜であり、この今、時間か資金、あるいはその両方を投資しなければ将来の反映は絶対にないということ

(2)自分が売りたいものを売ろうとする前に先ず将来の見込み客を何らかの形で集めておかなくてはならない

「バイバー」、「イーベイツ」もそうですし、その前に買収した海外では一定数のユーザーがいる電子書籍のKoboにしろ、それらが今現在大きな収益を産んでいなくても、それらのサービスの億を超えるユーザーに情報を配信するインフラを先ずと整えることが先で、それが済んだら好きなだけ自社が売りたい商品、サービスを宣伝出来るということ。

実際にこれらのサービスの利用者が今後楽天からものすごい数のプッシュ配信による宣伝を受信することは明らかです。
まず無料サービスや非常に便利なサービスを提供して信用を得ることが先だということ

(3)日本のEC市場はかつてのように自然には成長しないので、海外進出、特にアジア方面への進出に巨大なチャンスがある

一見こうした2000億円近くの投資は他人ごとのように思えますが、私達サイト運営者にとっては人事ではありません。

これら3つのうち全てとは言わないまでもいくつかは見習えることがあると思います。

失敗をするリスクよりも、行動をしないことが最大のリスクです。

楽天の動きを座視して御社が何もしなければ、将来的に楽天に一方的にお金を払う側に立つということにもなりかねません。

それが来た時にいくら文句を言っても何の意味もありません。

米国経済、IT社会にはとても嫌な格言があります。それは「Winner takes all.(勝者が全てを取る)」という残酷な格言です。

私達日本人にはそうしたドライな生き方は似合わないですし、そうした考え方、生き方には抵抗を感じます。

しかし、何の力も無ければそうした思想を持つ企業に従う他なくなるのが現実の厳しさです。

あなたの業界でも他社に仕掛けられるのを待つのではなく、自分から仕掛けて下さい。

何を仕掛けるのか?それは同業他社が嫌がるくらいの素晴らしいサービスを消費者に提供する事です。

何故ならそれはほとんどの場合、消費者達に熱狂的に支持されることだからです。

御社が熱狂的に支持されることをする限り業績が伸びないわけがありません。

御社の業界に御社独自の経済圏を築いて下さい。

そしてその経済圏を楽天のように海外にまで広げて下さい。

Q: ドメインの使用期間が長い方が、評価されることがあるというのは今でもそうですか?

2015年06月05日
A: 最近ではそうした傾向はかなり減ってきています。

確かに以前は古いドメインであり、かつ長期間利用しているドメインのほうがそうでない場合よりも上位表示に有利でした。

しかし、今のGoogleは単純にドメインが古いからといって上位表示するような甘いことはしません。

また、サイトが古いというだけででも上位表示してくれなくなってきています。

理由は、そのドメインで開かれたサイトのトラフィック(アクセス)を大きな評価基準にしてきているからです。

何故そうしたことが出来るようになったかというとクッキー技術や、Googleアナリティクスのデータ、Googleの各種無料サービスを使っているユーザーの行動履歴、アンドロイド端末のスマートフォンやブラウザのクロームなど情報収集を可能にする手段をどんどん提供して普及させてきています。

ユーザーがどのページを見てその次のどこを見ているかといういわゆるクリックストリーム(クリックの流れ)を様々なアングルから収集してユーザーの流れを認識出来るようになってきているのです。

こうしたことにより徐々にGoogleの検索順位は人気ランキングに近くなってきています。

この事こそが検索ユーザーが最終的に望む検索結果の理想型だからです。

今後は古いドメインを購入して実績を水増ししようというやり方は避けたほうが得策です。

しかし、ここでひとつのテクニックが存在します。

それはドメインも古くてサイト運用歴も長くて、しかもある程度のトラフィックがあるサイトを他人から譲ってもらう方法です。

現在、いくつかのSEO会社はサイトのM&A事業を営むようになってきています。

それがある意味ホワイトなやり方だからです。

何故それがブラックではなくホワイトなのかというM&Aは大手企業もしており通常のビジネス慣習だからそれを禁止することはいくらGoogleでも出来ないからです。

Googleですらアンドロイド社やYouTube社をお金で買い取ってドメインもサイトも譲ってもらっています。

楽天も銀行や、クレジットカード会社、宿泊予約サイトを買い取って古いドメインから301リダイレクトで新ドメイン、あるいは新URLに自動転送して過去の実績ある買収された企業のサイトの履歴、成績まで手に収めるようになってきています。

私のクライアント企業の方でも何社かはこうしたやり方をしているところがあります。

究極のSEO対策の1つが他社のサイトの成績をまるごと飲み込むというやり方です。

ある意味、自社のサイトにコンテンツを収集する手間と資金、そして何よりも時間を計算して、それが他社のサイトを飲み込むやり方とどちらが経済合理性があるかを検討するやり方もあります。

どちらにせよ、上位表示のためには・・・

手間をかけるかお金をかけるか?という二者択一をすることが必要です。

時間をかけるのか、時間を買うのか?という選択でもあります。

そういえば私の10年くらい前のクライアント企業の方で凄い方がいました。

その方は私が相互リンクをすることを提案したら

「半年かけて相互リンク1000件をするなら、100人パートさんを雇って1ヶ月で完了させたほうが良い」とおっしゃって本当に普通なら数人が半年かけて集める相互リンクによる被リンクを100人に作業をしてもらいほとんど1ヶ月で終わらせてしまいました。当時は相互リンクがかなり効果があったのでその方のサイトはその後しばらくの間かなり上位表示していました。

ちなみにその方はその後グループ企業全て合わせると数千人の従業員のいらっしゃる会社に成長させて今日でも業績はとても良いと聞いています。

今のGoogleではそのようにたくさんの被リンクを一気に集めたらまずペナルティーを受けるのでそうしたことはリンク対策においてはすべきではありません。

しかし、サイトの数を増やすだとか、良質なコンテンツを増やすという面ではそうした時間を買うという方法は応用出来るはずです。

また、例えば毎月500万円をGoogleとYahooに広告料金を払いつづけているという方がいらしたら年間6000万円にもなります。

だったら、そのお金を払って集められるトラフィックをすでに集めているサイトを持っている会社を買収するかそこのサイトを売ってもらったほうが6000万円をGoogle、ヤフーに毎年払うより良いかも知れません。10年間6000万円を毎年払ったら6億円です。3億円でそうしたトラフィックを集めているサイトを変えたら3億円浮きます。

今後はぜひ周りでサイトが要らなくなっただとか、安い金額で良いので譲りたいという方がいたらいったん検討してみてください。

そこから自社サイトにリンクを張るだけでかなりのトラフィックを御社の目標サイトにもたらしてくれ、その結果順位が上がりGoogleとヤフーに支払う広告費が削減出来るかもしれません。

最後に、みなさんの中で将来引退をしたいという方がいらしたら退職金代わりにサイトを売却すること、あるいは会社を売却することを検討して下さい。

国はきっと助けてくれなくても今育てているサイトが意外にも将来退職金と年金代わりになるかもしれませんので。

人気サイトを作ろうとする現代のSEO対策がしんどく感じた時にこの事を思い出して下さい。

上手くいく事を祈っております。

アップルの独自検索エンジン誕生か?ついに来るのか?!

2015年06月04日
2015年5月5日、アップルがひっそりとあるプロジェクトのスタートを発表しました。
『About Applebot
Learn about Applebot, the web crawler for Apple.
Applebot is the web crawler for Apple, used by products including Siri and Spotlight Suggestions. It respects customary robots.txt rules and robots meta tags. It originates in the 17.0.0.0 net block.』
(アップル公式サイトより)

この事は米国や日本のメディアでも報道されましたがSEOの世界でこのニュースの意味は小さくはありません。

Tech Times 5月6日版には
『Apple Reveals Details Of Web Crawler Bot. Is This The Start Of Apple Search?』
とあり、アップルのクローラー「アップルボット」は音声検索のSiriとコンテンツ検索のSpotlightのための情報収集のためであると発表しています。



ということはGoogleのようなウェブ検索エンジンをいきなり作るわけではありません。

しかし、独自の情報収集クローラーを走らせて世界中のWWWの情報を収集し始めたことは事実です。

その昔マイクロソフトがMSNサーチ(現在のBingのご先祖様)をリリースする2年位前にひっそりとマイクロソフトがMSNボットというクローラーを走らせるようになったことがありました。

もしかしたらですが、アップルもマイクロソフトのように数年後に独自検索エンジンをリリースする可能性が出てきました。

私は自分のセミナーで何年も前から冗談半分でアップルが独自検索エンジンを作ったらすごいことになると申し上げてきました。

ほとんど反応が無かったので1人で喜んでいました。

アップルは以前自社の取締役会にGoogleの会長を社外取締役として招いていました。
そしてその数年後にGoogleも当時買収したアンドロイド社が開発したアンドロイドOSを世界中に広め今ではアップルのiPhoneを遥かに凌ぐシェアを獲得するようになった経緯があります。

まさか将来の競合になるGoogleの幹部が自社の取締役会にいるとは・・・

今のアップルはスマートフォンで稼いだ資金を使い自動車の世界に進出するのではないと取り沙汰されるくらいの勢いがある会社です。

何千億円もかけてシリコンバレーにUFOのような自社ビルを現在建設中です。

そうした勢いがある会社なら独自検索エンジンを作りGoogleに挑むことが出来るのではないでしょうか?

そうなることを1インターネットユーザーとして心から望みます。

何故ならこのままだとGoogleが全てのサイトを吸収して全てのサイトのトップページになりそうだからです。いやもうすでになっているといっても過言ではありません。

トップページが1つでは困るのです。

トップページ、つまり入り口ページはいくつもあったほうが昔の自由なインターネットの世界のようで楽しいではありませんか?

ある日、iPhoneを開いたらいきなりアップルの検索エンジンが搭載されているということもあながち有りえないとはいえません。PCの世界では確かにGoogle検索が世界一でしょうが、スマホならiPhoneユーザーにとってはアップルは信頼のブランドです。何の違和感もなくアップルの検索エンジンを使う可能性はあります。

そうした願いを込めてMac Search Proという名前のトップページを創作しました。

この願いがアップルに届いて欲しいです。

それではまた。

追伸
参考のために2003年6月19日のIT MEDIAの記事(インターネットアーカイブ内)にある
「動き出したMicrosoftの「検索の野望」
独自検索技術の開発を推進するMicrosoftが、検索ボットの巡回を開始。この動きが、Inktomiとの検索技術ライセンス契約に影響を及ぼす可能性も。」という記事もご覧下さい。2003年6月の発表ですが、あれから丁度12年が経ちました。
https://web.archive.org/web/20040624134035/https://www.itmedia.co.jp/news/0306/19/ne00_msn.html

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