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「AIによる概要」と「AIモード」ではユーザー行動がまったく違う!最新調査から見えてきたAI検索時代のSEO対策とは
2026年06月28日

Google検索は今、大きな転換点を迎えています。これまでのSEOでは、「検索結果で上位表示されること」が最大の目標でした。しかし、Googleが提供する「AIによる概要」や「AIモード」の普及によって、ユーザーの検索行動そのものが変わり始めています。
最近公開された調査「Users behave differently in AI Overviews than AI Mode」によると、「AIによる概要」と「AIモード」ではユーザーの行動パターンが大きく異なることが明らかになりました。
「AIによる概要」では比較検討が活発になり、「AIモード」ではAIの回答をそのまま受け入れる傾向が強くなっているということです。これは今後のSEO対策だけでなく、企業の情報発信やブランディング戦略にも大きな影響を与える重要な変化です。
今回は、この調査結果を紹介しながら、長年SEOコンサルティングを行い、多くの企業の検索順位改善を支援してきたコンサルタントの視点を交えてAI検索時代のSEOについて解説します。
AIモードとAIによる概要ではユーザー行動がまったく違う
今回の調査は約84万6,000件以上の実際のGoogle検索セッションを分析した大規模なものです。その結果、「AIによる概要」と「AIモード」ではユーザーの行動が大きく異なることが判明しました。多くの人は「どちらもAIによる検索機能だから同じような使われ方をする」と考えがちです。しかし実際にはユーザーの心理状態や意思決定の方法が大きく違っていました。
調査では次のように述べられています。
「AIモード」の利用者は、「AIによる概要」の利用者と比べて、AIの推薦を大幅に信頼する傾向がある。」
この一文は、AI検索時代のSEOを考えるうえで非常に重要な示唆を含んでいます。調査によると、「AIモード」ではユーザーの88%がAIの提案した候補をそのまま採用していました。さらに74%のユーザーはAIが最初に提案した候補を選択していました。
AIモードでは比較ではなくAIへの信頼が意思決定を左右する
従来の検索では、
・検索する
・複数のサイトを見る
・比較する
・検討する
・決定する
という流れが一般的でした。
しかし「AIモード」では、
・質問する
・AIが答える
・そのまま採用する
という流れが増えています。

つまりユーザーは比較検討をAIに委ねているのです。これはSEOの世界において非常に大きな変化です。これまでは検索結果の中で他社と競争していました。しかし今後はAIが推薦する候補の中に入れるかどうかが重要になります。検索順位だけではなく、「AIから信頼される存在になること」が求められる時代になりつつあります。
「AIによる概要」はユーザーに比較検討を促している
一方で「AIによる概要」では、まったく逆の現象が起きています。ユーザーは「AIによる概要」を読むと、その内容を鵜呑みにするのではなく、むしろ検索結果全体を確認する傾向が強くなります。調査では次のように説明されています。
「AIによる概要」が表示されると、ユーザーはより慎重になり、より多くの情報を探すようになる。」
つまり「AIによる概要」は、ユーザーの判断を代行するのではなく、比較検討を促進しているのです。私自身も日々Google検索を利用していますが、「AIによる概要」を読んだ後に、「本当にそうなのか?」「他の専門家はどう言っているのか?」「別の意見はないのか?」と確認したくなることが増えています。おそらく多くのユーザーも同じ行動を取っているのでしょう。

AIによる概要が表示されるとユーザーの視線は大きく変わる
今回の調査では、「AIによる概要」が表示された検索結果では、ユーザーが画面上を広く見渡す傾向が確認されました。カーソルの移動範囲が広がり、複数の検索結果を見比べる行動が増えています。このレポートの著者はこれを「比較モード」と表現しています。
つまり「AIによる概要」は、
・どの会社が信頼できるのか
・どのサイトが詳しいのか
・どの情報源が正確なのか
をユーザーに考えさせる役割を果たしているのです。
ブランド名で検索しても他社との比較が始まる時代へ
従来は検索結果の1位に表示されればクリックされる可能性が高くなりました。しかし今後は検索結果に並んだときに「比較で選ばれるかどうか」が重要になります。今回の調査で特に興味深かったのがブランド検索の変化です。これまでは会社名やブランド名で検索するユーザーは訪問先がほぼ決まっていました。しかし「AIによる概要」が表示されると状況が変わります。
ユーザーはその企業だけでなく、
・競合企業はどうか
・評判はどうか
・他社との違いは何か
ということまで調べるようになります。

つまりブランド名検索ですら比較検討の場になっているのです。これは企業にとって大きな意味を持ちます。今後は自社サイトだけを改善すれば良いわけではありません。
・業界内でどのような評価を受けているか。
・第三者からどのように紹介されているか。
・専門家として認知されているか。
そうした外部評価まで重要になります。
比較検討が増えることで検索結果の見え方も重要になる
調査では「AIによる概要」が表示された検索結果において、上方向へのスクロールが47.5%に達していました。通常の検索結果では約27%です。これは非常に興味深いデータです。ユーザーは下へ読み進めた後に再び上へ戻り、内容を確認し直しているのです。
つまり、
・読む
・比較する
・戻る
・確認する
・再度比較する
という行動が増えています。
ユーザーは以前よりも慎重に判断していることがわかります。比較検討が増えるということは、検索結果上で見える情報の重要性が高まるということです。具体的には、
・タイトル
・説明文
・著者名
・会社名
・ブランド名
などです。
ユーザーは検索結果を一覧で見ながら比較しています。そのため単純にキーワードを詰め込んだタイトルでは選ばれにくくなります。
むしろ、
・専門性が伝わるか
・信頼できそうか
・実績がありそうか
・独自性があるか
ということが重要になります。

E-E-A-Tの重要性はAI検索時代にさらに高まる
私は長年SEOコンサルティングを行ってきましたが、今回の調査結果を見て改めて感じたことがあります。それはE-E-A-Tの重要性がさらに高まるということです。Googleが重視するE-E-A-Tとは、
・Experience(経験)
・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)
の4つです。
「AIモード」ではAIに推薦されるために必要です。「AIによる概要」では比較された際に選ばれるために必要です。どちらの場合でも最終的に重要になるのは信頼性です。
AI検索時代のSEOは順位競争から信頼獲得競争へ変わる
今回の調査結果から見えてくるのは、SEOの本質が順位競争から信頼獲得競争へ移行しつつあるということです。「AIモード」ではAIが推薦する専門家になること。「AIによる概要」では比較されたときに選ばれる専門家になること。
そのためには、
・専門家として継続的に情報発信する
・実績や事例を公開する
・著者情報を充実させる
・独自調査や独自データを発信する
・業界内で認知される存在になる
といった取り組みがこれまで以上に重要になります。
AI検索時代になったからSEOが終わるのではありません。むしろ、本当に信頼される専門家や企業が評価される時代が始まったのです。今後のSEOで成果を出すためには、「検索順位を上げること」だけではなく、「AIやユーザーから信頼される存在になること」を目指す必要があるでしょう。
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