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スマートフォン集客・モバイルSEO

モバイルファースト時代の外部ドメインへの発リンク

2016年12月16日
モバイルファースト時代の3つ目の重要な注意点は:

3、PCサイトと同量の外部リンクをモバイルサイトに載せる

という点です。

自社サイトから外部のサイトにリンクを張るということは2つの重要な意味があります。

1つは、リンク先のサイトを上位表示しやすくさせるというベーシックなリンク対策です。
例えば、鈴木弁護士事務所の公式サイト(総合サイト)www.suzuki.comから鈴木弁護士事務所が運営する www.souzokusoudan-suzuki.com というドメインの相続相談の専門サイトにリンクを張ることにより相続相談の専門サイトが同じ法律業務のサイトからリンクを張られることにより関連性の高いサイトからのリンクをされ「相続 相談」というキーワードで検索順位が上がりやすくなります。



こうしたことをPCサイト同士でしている企業は多いのですが、モバイルサイトを作った時にページの中のすっきりさせるためにわざとこうした外部リンクを削除することがあります。あるいはもっと良くないのはリンクを張ることをただ単に忘れてしまうということです。

今日も実は、クライアントさんのサイトのモバイル対応のコンサルティングをしている時に1つの問題を発見しました。
それはPCサイトのトップページのフッター部分から、その会社が運営している他のサイトへのリンクが張られているのに、モバイルサイトのトップページからはリンクが張られていないのです。

2017年1月頃からはGoogleが予告したようにモバイルファーストインデックスがスタートします。それがスタートしたらGoogleはモバイル版Googleの検索順位を決める時と、PC版Googleの検索順位を決める時にモバイルサイトの中身を評価対象にすると発表しています。

そのため、そのクライアントさんのようなケースでは、これまでせっかく自社が運営する専門サイトにリンクを張っていたのに、モバイルサイトではリンクを張っていないのですからGoogleは「リンクは張りたくなくなったのだな・・・」と判断して専門サイトの検索順位を落とすことになってしまいます。

自社サイトから外部のサイトにリンクを張る2つ目の意味は、適切なサイトにリンクを張ることにより、リンクを発しているページの評価が高まるという点です。

先の例で言うと、鈴木弁護士事務所の公式サイト(総合サイト)www.suzuki.comから鈴木弁護士事務所が運営する www.souzokusoudan-suzuki.com というドメインの相続相談の専門サイトにリンクを張ることにより、鈴木弁護士事務所の公式サイト(総合サイト)www.suzuki.comのGoogleからの評価が上がりwww.suzuki.comは検索順位が上がりやすくなるというメカニズムです。

これは何故かというとGoogleは被リンクだけではなく、発リンクも見ているからです。
Googleの考え方は「相続相談の専門サイトにリンクを張っているサイトは相続相談がテーマか、あるいは法律関連のサイトだな」というものです。

ということは自社サイトから関連性の高いサイトに積極的にリンクを張ることが1つのSEOテクニックになるということです。

先日、東京でGoogleの技術特許の研究成果を発表するカンファレンスが開催されました。講師の郡司武さんの研究によるとNAVERまとめや業種別ポータルサイトの順位が高い一つの理由は関連性の高いサイトにリンクを張っているからだということです。



『特許文書から読み解く人工知能時代のGoogle検索アルゴリズム最新レポート』(全日本SEO協会特別研究員 郡司武 作成)
https://www.ajsa-members.com/seo-video/conference/
より

その特許によるとGoogleは1つのサイトを評価する時に、そのサイトだけ見るのではなく、そのサイトにリンクを張っているサイト(被リンク元)とそのサイトがリンクを張っているサイト(発リンク先)の両方を見ているということです。

モバイル対応の作業を慌てて行うとこのような発リンクをするのを忘れてしまうというアクシデントが発生する恐れがあります。

どうか慌てずにサイトの中の文字コンテンツ、サイト内の他のページへのリンク、そして別ドメインのサイトへの発リンク、この3つの点がPCサイトとモバイルサイトで同じになるように心がけるようにして下さい。

それがモバイル対応の第一歩であり、来るべきモバイルファースト時代に適用するための必須事項です。

モバイルファースト時代のサイト内リンク数の注意点

2016年12月09日
モバイルファースト時代の2つ目の重要な注意点は:

2、PCサイトと同量のサイト内リンクをモバイルサイトに載せる

という点です。

Googleは検索順位を決定する時にリンクを評価するということは広く知られていることですが、リンクには2つの意味があります。

1つは「外部ドメインからの被リンク」や、「外部ドメインへの発リンク」などの「外部ドメインリンク」です。



もう一つのリンクの意味は「サイト内リンク」です。



そしていつも忘れがちなのがこの「サイト内リンク」の構築です。

Googleはサイトの内容を分析する時にサイト内にあるページ同士がどのようにリンクされているか、リンクの分析をします。

サイト内にあるページとページのリンク関係には:

(1)どのテーマのページからどのページにリンクが張られているのか?

(2)どのページが他のページからたくさんリンクが張られているのか?

(3)リンクの文言(アンカーテキストリンク)

(4)陽性リンクか、陰性リンクか?

など少なくとも4つのポイントを見ています。

(1)どのテーマのページからどのページにリンクが張られているのか?
(2)どのページが他のページからたくさんリンクが張られているのか?

→ (1)と(2)に関してですが、一番重要なのはPCページと比べてモバイルページからのサイト内リンクを減らさないことです。
それをすると折角GoogleがこれまでPCサイト内のPCページ同士のリンク関係を分析してサイトの評価が高くなって上位表示していても、その評価が下がることがあり得るからです。

例えばサイト内にあるインプラントに関するページが他のインプラント関連のPCページ20ページからリンクされていたのが、モバイル版では10ページからリンクされていなければサイト内のリンクポピュラリティ(被リンクによって算出するページの人気度)が下がってしまいます。
ただし、モバイルページ上からサイト内の同一ページに重複してリンクを張っている場合はページをすっきりさせるためにそうした重複リンクを減らすことは問題ではありません。

(3)リンクの文言(アンカーテキストリンク)
→ モバイルページ内では1つの行に19文字から21文字くらいの文字数を超えると改行されてしまいます。(未だ普及度が高いiPhone5sの4インチの横幅が狭いものを基準で考えるようにしてください)
こうした事情により、PCページ上のリンクの文言がクリックを誘発するような魅力的なものであっても、モバイル版のほうはあまり考えずに文字数を減らしてしまうとPCページ上のリンクの文言には目標キーワードが含まれており上位表示に有利になっていたものが、モバイルページ上のリンクには書かれていない場合は上位表示に不利にになります。テキストリンクに含める文言にはPCページと同様に目標キーワードを含めるようにして下さい。

(4)陽性リンクか、陰性リンクか?
→ Googleの特許情報によるとGoogleはクリックされているリンク、クリック率が高いリンクを高く評価します。反対にクリックれていないリンクやクリック率が低いリンクを低く評価します。
PCページではページの比較的上のほうから目立つようにリンクを張っていたものを、モバイルページでは下の方の目立たない場所に移動してしまいクリック率が下がるようなことは避けて下さい。

無論、画面の幅が狭いモバイルページ上にはPCページ上のようにたくさんのサイト内リンクを設置することは難しいのが現実です。

このことに対する対策としては:

1、PCページにあるヘッダーメニュー、サイドメニュー、フッターメニューなどのテキストリンク、または画像リンクはモバイルページ上にポップアップメニューを画面右上か、左上に設置してそこをタップすると上からか、あるいは脇からテキストメニューがポップアップするようにする。(つまり開閉式メニューにしてモバイルユーザーが見たいときだけ見れるようにする

2、1の項目をモバイルサイトの全ページのフッターメニューにも設置する

3、文中に複数のリンクがある場合はそれもタップすると複数のリンクが表示されるように開閉式にする

などがあります。



こうした工夫を凝らすことによりPCサイトと同量のサイト内リンクをユーザビリティーを犠牲にしないでモバイルページ上でも実現するようにして下さい。

そしてモバイルファースト時代の内部SEOを実践して成果を上げて下さい。

次回のブログでは

3、PCサイトと同量の外部リンクをモバイルサイトに載せる

について考えてみたいと思います。

何故モバイルユーザーはポータルサイトが好きなのか?

2016年11月10日
前々回のブログ記事ではモバイルファーストのコンテンツ造りは:

(1)ニュース性のあるコンテンツ造り

A) ニュースサイト
B)ブログ
C)ポータルサイト
D)アプリ
E)ソーシャルメディア


(2)ソーシャルメディアと親和性のあるコンテンツ造り
(3)無料情報中心のコンテンツ造り


が必要になり

B)ブログ

がどれほど重要かについて考えてみました。

今回は:

C)ポータルサイト

について考えてみます。

これはモバイルだけに限ったことではありませんが、近年様々なポータルサイトがGoogleで上位表示しています。

ポータルサイトとは本来の意味はヤフージャパンやBiglobeなどネットサーフィンをするための出発地点である様々なサイトにリンクを張っているサイトのことです。

しかし、ここでいうポータルサイトというのはもう一つの意味である「何か特定のテーマに特化したそのテーマに関して様々な情報を提供している情報サイト」のことです。

グルメのポータルサイトで有名なのはぐるなびや食べログ、美容ならホットペーパービューティー、不動産ならHOMES、法律関連なら弁護士ドットコム、求人情報ならリクナビ、マイナビなどが典型的な今日の人気ポータルサイトです。

何故こうしたポータルサイトがスマートフォンユーザーの間で特に人気がある、つまり閲覧されるのでしょうか?

考えられる理由は:

(1)閲覧時間が連続的ではなく、断続的だから
→ スマートフォンを使うのは椅子に座ってゆったりとすることは少なく、多くの社会人は電車やエレベーター、エスカレーターなど移動中に見るので落ち着いてGoogleで検索して見つけた複数のWebサイトを比較するのが困難です。

(2)情報が整理されていて、複雑な検索も出来るから

ポータルサイトなら一定の条件を入力して検索ボタンをタップするだけで自分が探しているサービス提供者が瞬時で検索出来ます。
一方、Googleで検索して出て来るWebサイトは1つ1つ異なったデザイン、レイアウト、構成なので自分が探してる情報を見つけるのに時間がかかってしまうというハンディーがあります。

(3)スマートフォンが画面が小さいので複数のサイトを比較するのが難しいから
→ パソコンのブラウザと違って複数のサイトを同時に見たり、タブで切り替えるのが面倒なのがスマートフォンのブラウザの特徴です。そのため1つのポータルサイトを見るだけで情報がスピーディーに見つかるというのは魅力的なことになります。

(4)クーポンやお得な情報が豊富にあるから
→ Googleで検索して複数のサイトを見ても、どのサイトにお得なクーポンがあるのかがすぐに分かりませんが、クーポン券を発行しているのが当たり前のポータルサイトならそうしたお得なセールやサービスばかりのお店が載っているから。

(5)有名サイトなので情報が信頼できるから
→ 一定の審査に合格した企業の情報だけが載っているので情報の信憑性が高い。そして有名ポータルサイトを運営している企業そのものも企業としての実績があるので信頼出来る。一方、通常の独立したWebサイトの場合、そこにある情報が不正確だったり、詐欺の可能性もある。

などがあります。

では新規客を増やしたいサイト運営はどうすれば良いのでしょうか?

1つは、こうしたポータルサイトのメリットを全ては無理だとしても1つでも自社サイトに取り込みユーザーの利便性を高めることです。

しかし、それだけでは限界があります。

その限界を超えるためには自分の業界において集客力を持っているポータルサイトを見つけてそこに掲載依頼をすることです。

無料のプランもあるでしょうが、ポータルサイト内にもGoogleの検索結果と同じかそれ以上の競争がありますので、より目立つようにするためには有料のプランを利用するべきです。

ただし、いくつものポータルサイトにむやみに掲載依頼をするのはなく、自分の業界のトップポータルサイトだけに登録をすることです。

そして掲載後は他の掲載企業の情報を参考にして差別化された内容の情報を投稿することが必要です。

さらには、多くのポータルサイト自身が他のポータルサイトと差別化するために力を入れているレビューを既存客に書いてもらうためのプロモーションをすることです。

他社の情報にはレビューがたくさんあり、自社の情報だけがレビューがゼロでは逆に信用を落と恐れがあります。

ということはポータルサイト対策は最終的にレビュー対策、評判管理対策に帰結します。

レビューはより早く掲載された企業のほうが多く書かれる傾向があります。参加が遅ければ遅いほど書かれるレビューの数は先行者達よりも少なくなり、追いつくのには何倍、何十倍のエネルギーを必要とします。

以前よりポータルサイトに掲載するべきかどうするか迷っていた方はぜひ今回のモバイル時代の幕開けを機会にポータルサイト内での競争に積極的に参加すべきです。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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