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2018年08月16日

どうすれば自分のサイトがモバイル版Googleの検索にかかった時に画像を表示することが出来るのか?

2018年08月16日
最終更新日:2019年4月13日



最近増えているSEOに関する質問で多いのが「モバイル版Googleで検索すると正方形の画像が表示されますが、どうすれば自分のサイトが検索にかかった時に画像を表示することが出来るのでしょうか?」という質問です。

それに関するもう一つの質問は「どうすれば自分が意図した画像をそこに表示することが出来るのでしょうか?」というものです。

実は、モバイル版Googleで検索すると正方形の画像が表示されるのは今から2年前からGoogleが始めたことです。

何故Googleがこのような検索結果ページを表示するようになったのでしょうか?それは、モバイル検索ユーザーにとって画像を見たほうが便利ではないかと判断したからです。

画像が表示されていたほうがユーザーが喜ぶとGoogleが判断したキーワードで検索したときには、Googleが前もって各サイトから関連性が高いと思われる画像を1つ自動的に選びます。そしてその画像を正方形に整形してモバイル版Googleの検索結果に表示させるという方針を取るようになったのです。

Googleの検索結果は基本的にそれまでテキスト中心の検索結果でしたが、こうしたことをすることによりユーザーにより高い利便性を提供させようとしているではと思われます。

Googleも自分自身の検索サイトのユーザーエンゲージメントを高めようとしていると考えられます。

2年前に調査した時は、「畳」というインテリアに関するキーワードや、「ロンドン」という観光に関するキーワードで検索した時にはモバイル版Googleの検索結果ページに正方形の画像が表示されていました。


2年前には「物理学」、「猫」、「猫 イラスト」などのキーワードでは画像は表示されていませんでした。

しかし、あれから2年がたった現在、それらのキーワードで検索するとご覧のように検索結果ページに正方形の画像が表示されるようになりました。

《「物理学」での2018年8月のモバイル版Google検索結果》



《「猫」での2018年8月のモバイル版Google検索結果》



《「猫 イラスト」での2018年8月のモバイル版Google検索結果》



この例からみても、明らかにGoogleはそのモバイル版の検索結果ページ上に画像を表示させようとしていることがわかります。

2年前に比べてより多くのキーワードでの検索結果ページに正方形の画像が表示されるようになりました。

これまでの調査では見た目が重要な商品やサービス、コンテンツを探すときに検索するキーワードの検索結果ページに表示されている傾向があります。

例えば、モバイル版Googleの検索結果画面に正方形の画像が表示されているキーワードは:

・ハンバーガー
・伊勢志摩 ホテル
・美容外科
・SUV
・ポケモン
・婚約指輪


などです。

これらの共通点は食べ物や身につけるもの、乗り物、観光、アニメ、宝石等見た目が重要視されるテーマです。




そして画像が表示されていないキーワードは:

・コピー紙
・SEOセミナー
・賃貸マンション 横浜
・プログラマー求人 渋谷
・経済学部 東京
・英会話上達法


などです。これらの共通点は見た目は重要視されず、価格やスペック、ノウハウに関するテーマなので画像の重要性は低いものばかりです。




不思議なのは

・整体 +(地域名)
・消化器内科 +(地域名)
・外科 +(地域名)
・矯正歯科 +(地域名)


で検索すると画像が表示されることです。



これらの共通点は見た目は重要ではないものの、専門知識が無いと理解しにくい難しい概念なのでテキストだけでなく、図もあったほうがユーザーの理解を助けることになるテーマです。

ここに1つ目の疑問である「モバイル版Googleで検索すると正方形の画像が表示されますが、どうすれば自分のサイトが検索にかかった時に画像を表示することが出来るのでしょうか?」の答えが明らかになります。

それは検索ユーザーはテキスト情報だけ見せるよりも、画像があったほうがイメージがわく、あるいは理解しやすくなるテーマだとGoogleが判断した場合にモバイル版Googleの検索結果ページに正方形の画像が表示されるということです。

今後はSEOだからといってテキストだけ、リンクだけで良いというのは古い発想だということです。今日のSEOではユーザーエンゲージメントが高い、つまりユーザーがそのサイトにどれだけ愛着度を持つかということがサイト滞在時間の長さ、平均ページビューの多さ、直帰率の低さという数値によって明らかになるため非常に重要度を増してきています。ユーザーエンゲージメントを高めるためにもビジュアル面で手を抜いては絶対にだめです。

次に2つ目の疑問の「どうすれば自分が意図した画像をそこに表示することが出来るのでしょうか?」に対する答えは:

自社のサイト内に何かについて説明、紹介するときはテキストだけではなく、画像を次の点に気をつけてWebページに豊富に掲載することです:

1、ユーザーがイメージを掴みやすいキーワードとの適合性が高い写真をページ内になるべくたくさん掲載する

2、質が高い画像をページ内になるべくたくさん掲載する
(解像度の高さ、サイズの大きさを追求する)


3、画像のファイル名に目標キーワードを含める
(例:london.jpg)


4、画像のALTやその周囲に目標キーワードを含める

5、ページ内のタイトルタグ、メタディスクリプション、H1、本文に目標キーワードを含める

6、素材集ではなくオリジナル画像をページ内になるべくたくさん掲載する

Webページを作るときには文字だけを載せる時に比べて画像を載せようとすると手間暇がどうしてもかかります。

しかし、昔のWebサイトとは違い現代のWebサイトは文章内にあるメッセージをユーザーにわかりやすく伝えるために画像をふんだんに載せるのが当たり前になってきています。

しかも、昔は無料の素材集を使うことも許されましたが、今ではオリジナルの写真やイラストを作るのは当たり前のことで、素材集を使うにしても月額数万円の利用料がかかる高級な素材集を使うことが普及してきています。

結論としては、検索ユーザーの理解を促すために手間暇とコストを惜しまずに完成度の高いWebページを作っていくこと、それがモバイル版Google上でより高い確率で自分が思い通りの画像を表示してもらうための方法です。

レベルが低いページをたくさん作ろうとする時代は終わりました。多くの企業がWebサイト上で無料で役立つ情報を提供しコンテンツマーケティングを実践している今、少しずつでも良いのでレベルが高いページを自社サイトに増やすことが求められます。


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