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【速報】Google自らがコアアップデートの対策を発表!コアアップデートで順位が落ちたサイトがコンテンツをチェックする重要ポイントとは?

2019年08月04日

Googleがコアアップデートで検索順位が落ちたサイトはどうすれば順位回復を目指せるのかアドバイス集を公式ブログで発表しました。

『コアアップデートについてウェブマスターが知るべきこと』
What webmasters should know about Google’s “core updates”(2019年8月1日)



コアアップデートは2019年3月12日と6月3日にGoogleが実施した広範囲に渡るアルゴリズムのアップデートのことで、その影響で多くのサイトの検索順位が変動しGoogleの自然検索結果ページからのアクセス数が9割以上減ったサイトが多数あるほど深刻な事態を引き起こしたものです。

あまりにも深刻なアクセス数の減少が起きたため海外ではいくつかのニュースメディアサイトが閉鎖に追い込まれたほどです。

そうしたニュースサイトからGoogleに質問状が出されるなど経済界に混乱を引き起こすほどのインパクトがあったせいか、非常に珍しいことにGoogle自らがコアアップデートで被害を受けたサイト運営者に比較的広範囲なアドバイスが今回発表されました。

その発表の重要ポイントは:

『今回のコアアップデートにより検索順位が落ちてアクセス数が減少したサイトには何も悪いことはありません。それらのサイトはGoogleのウェブマスターガイドラインを犯したわけではなく、手動によるペナルティーやアルゴリズムによって順位を下げられたわけでもありません。当社のコアアップデートは特定のページやサイトをターゲットにしたものではありません。むしろ、コアアップデート実施の目的は当社のシステムがWeb上に存在する全てのサイトのコンテンツを評価する方法を改善したものです。それによりこれまで過小評価されていたサイトの検索順位を適正な位置に引き上げることも可能になりました』
"There’s nothing wrong with pages that may perform less well in a core update. They haven’t violated our webmaster guidelines nor been subjected to a manual or algorithmic action, as can happen to pages that do violate those guidelines. In fact, there’s nothing in a core update that targets specific pages or sites. Instead, the changes are about improving how our systems assess content overall. These changes may cause some pages that were previously under-rewarded to do better."

『コンテンツにフォーカスしてください:先程述べたようにコアアップデート実施直後に検索順位が落ちたサイトには何も修正すべきものはありません。検索順位が落ちたウェブマスターはサイトに対して何か修正を加えなくてはならないと感じているでしょうが、今後は最良のコンテンツを作ることに集中してください。その努力が当社のアルゴリズムによって報われるでしょう。そのきっかけになるものとしては当社が以前より提供してるサイトの自己評価方法を参照してください。当社はその自己評価方法をアップデートしました』
"Focus on content
As explained, pages that drop after a core update don’t have anything wrong to fix. This said, we understand those who do less well after a core update change may still feel they need to do something. We suggest focusing on ensuring you’re offering the best content you can. That’s what our algorithms seek to reward.A starting point is to revisit the advice we’ve offered in the past on how to self-assess if you believe you’re offering quality content. We’ve updated that advice with a fresh set of questions to ask yourself about your content:"


そのアップデートされた最新の自己評価方法とは:


【コンテンツと品質に関する質問】


・コンテンツはオリジナルの情報、レポート、研究結果、あるいは分析か?

・コンテンツはそのトピックに対して相当な、完全な、あるいは包括的な説明を提供しているか?

・コンテンツは見識ある分析、または至極明白に興味深い情報か?

・コンテンツが他の情報ソースから得られたものである場合は、単にコピーしていたり、リライトしただけのものではなく、相当量の付加価値と独自性を提供したものになっているか?

・ページの見出し、または表題がそのページのコンテンツを正確に描写し、読者の理解を助けるまとめになっているか?

・ページの見出し、または表題が誇大表現でなく、かつ不必要に感情を揺さぶるものでないか?

・自らがユーザーの立場としてそのページをお気に入りに入れたり、友人にシェアしたりおすすめしたくなるコンテンツか?

・そのコンテンツは印刷された雑誌や百科事典、書籍の中で紹介されてもおかしくないものか?

【専門性に関する質問】


・そのコンテンツは人が信用したくなるような情報を提供しているか?そしてそれは明確な情報ソース、必要とされる専門知識に基づいた証拠、著者やサイト運営者という背景を示すために著者紹介ページや運営者情報にリンクを張っているか?

・もし自分がコンテンツを制作したサイトをリサーチした場合、そのトピックにおいて深く信頼出来るか、あるいはその権威が広く認識されていると言えるか?

・そのコンテンツは証明可能な専門家、あるいは愛好家が書いたと言えるか?

・そのコンテンツには間違った事実が無いと簡単に確認が出来るか?

・そのコンテンツは人々の経済や命に悪影響を与えないと言えるか?

【プレゼンテーションと制作に関する質問】


・そのコンテンツにはスペルミスや文体上の間違いが無いと言えるか?

・そのコンテンツは良く作られていると言えるか?またはずさんで慌てて作られたとは言えないか?

・そのコンテンツは大量生産されていた、あるいは多数のクリエイターに外注されたものであるとは言えないか?あるいは多数のサイトに流用されたコンテンツであり個々のページあるいはサイトが注目に値しないものではないか?

・そのコンテンツには過剰な量の広告があり、メインコンテンツをユーザーが閲覧することを邪魔しないか?

・そのコンテンツはスマートフォン等のモバイル機器でも問題なく見ることが出来るか?

【相対的な質問】


・そのコンテンツはGoogleの検索結果ページに表示される他のサイトと比べた時に相当な価値を提供していると言えるか?

・そのコンテンツはサイト訪問者が持つ純粋な知的好奇心を満たすものか?あるいは単に高い検索順位を獲得するためだけに適当に作られたコンテンツか?

という抽象的なようで具体的で、具体的なようで抽象的な質問です。

さらにGoogleはE-A-T (Expertise:コンテンツの専門性、Authoritativeness:権威性、Trustworthiness:信頼性)に関して学び、それらの要素がしっかりとサイトに反映されているかを確認して不足していたら補うように忠告しています。

今回の発表で明らかになったことをまとめるとGoogleは:

1、コンテンツの品質に対してこれまでに無いディープなチェックをするようになった

2、専門性の低い著者または運営者が制作したコンテンツがあるページの検索順位は下げる

3、コンテンツ以外にもWebデザインなどページの見やすさ、使いやすさもサイトの品質の一部として重要視するようになった

4、年々レベルアップしている他者のサイトと比べて相対的に上位表示する価値のあるサイトであるかを判断するようになった

ということです。

ここ最近Googleのサイトの品質に対するチェック体制、チェック方法は厳格化しており、多くのサイト運営者が苦労するようになりました。

しかし、これまでとは比べ物にならないほどさらにサイトの品質がGoogleによって厳しくチェックされるようになりました。

私達Webサイト運営者にはこれまでとは別次元のコンテンツの品質に関するチェック体制と品質アップのスキルが求められます。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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