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新着情報が多いサイトは上位表示できない!?

2017年09月30日

最近増えている相談で「オウンドメディアを作ったが上位表示出来ない」というものがあります。

ここで言うオウンドメディアというのは企業が見込み客を集客するために別ドメインで作った情報サイトで、役に立つコンテンツを無料で提供するサイトです。(元々オウンドメディアというのは企業が所有するメディアという意味ですが、近年のWebマーケティング業界では企業が自社サイトの集客を成功させるために作る誘導サイトという意味があります)

例えば、自社物販サイトでの化粧品の売上を増やしたいとします。それを実現するために新たにドメインネームを取得して美容や化粧に関するコラムやニュースを掲載するオウンドメディアサイトを作り、記事の本文下や、横に自社物販サイトの広告、またはリンクを掲載して自社物販サイトの訪問者数を増やすものです。

《化粧品メーカーが運営するオウンドメディアの例》



近年こうしたオウンドメディアを作ることが流行していますが、残念ながらせっかく作ったオウンドメディアがGoogleで上位表示出来ずに何のために作ったのかわからなくなっている企業が増えています。

無料で役立つ情報を提供して見込み客を集客するというコンテンツマーケティングの成功を目指す企業が増えてきています。

しかし自社サイトの訪問者数を増やすために作ったオウンドメディアでいくらコンテンツマーケティングを実践しようとしてもオウンドメディアが上位表示出来なければ自社サイトの訪問者数を増やすどころか、SEOの悩みがまた1つ増えるだけです。

この数ヶ月こうした問題を抱える企業からの相談を複数受け、研究した結果次のことが分かりました。

それは上位表示を目指すページが流動コンテンツばかりだから上位表示しないという発見です。

流動コンテンツというのはサイト上で良く見かける:

・新着情報
・新着記事一覧
・おすすめ記事一覧
・人気記事一覧


など上から下にかけて新しい記事ページにリンクを張るサイト内リンクのことです。

《流動コンテンツの例》



何故流動コンテンツと呼ぶのかというと通常これらの一覧は無限にリンクが増えるのではなく、直近の記事ページへのリンクを上から新しい順に5件だとか、10件だけ表示するためにいつも同じページにリンクを張るのではなく、リンク先ページやそれらのページにリンクを張るテキストリンクの内容が変動するからです。

例えば直近5件の新着情報ページへのリンクを張る場合、そのサイトが毎日1ページ新着情報ページをサイトに追加したら、今日そこに表示されているのは過去5日分のページです。

しかし、一週間後そこを見るとその時点から過去5日分の新着情報ページへのリンクが張っているので、リンク先のページの内容もそれらにリンクを張るテキストリンクの文言も全く違ったものに変わってしまいます。

通常、多くのサイトには多かれ少なかれこうした新着記事一覧や人気記事一覧、おすすめ記事一覧ような流動コンテンツがよくあるものです。

しかし、私のところに上位表示が出来ないと相談をしに来てくれる企業のサイトのページを見るとページのほとんどがそうした流動コンテンツなのです。

実際に上位表示している競合サイトのページを見ると確かにページの一部に流動コンテンツはありますが、ページ全体の半分以下の面積にしかそうした流動コンテンツはありません。

私がそうしたサイト管理者にアドバイスするのは流動コンテンツを減らして固定コンテンツを増やしてくださいというアドバイスです。

固定コンテンツというのは:

・新着情報
・新着記事一覧
・おすすめ記事一覧
・人気記事一覧


など以外のいつもそこにあるコンテンツのことで、リンクのこともありますし、通常のテキスト(文字)のこともあります。

すでに流動コンテンツを減らして、固定コンテンツを増やすことにより検索順位が上がったサイトが出てきています。

このことをあるクライアントさん言ったら「ブログみたいですね・・・」とおっしゃっていました。

私はすぐに納得しました。

昔からよくある上位表示の法則の一つに、「ブログのトップページは上位表示しない」という法則というか、ジンクスのような現象があります。

考えてみるとブログのトップページこそ流動コンテンツの塊ではないでしょうか?

ブログのトップページのボディー部分最新の記事が新しい順で表示されるので見に来る日によってそこに書かれている文章は完全に変わってしまいます。

しかも、サイドメニューには最新記事一覧があり、上から順番に直近10件くらいの記事へのテキストリンクが表示されそれらの内容は更新する度に流動します。

そして考えてみるともう一つの不思議な現象の理由も分かってきます。

それは新聞社のニュースサイトのトップページや、ジャンル毎のカテゴリページは新聞社の名前以外のキーワードでは上位表示しないという現象です。

でも、新聞社のニュースサイトや、人気ブログ、オウンドメディアのサイトでも上位表示していることはあります。

しかしほとんどの場合、それはトップページではなく記事が書かれている記事ページです。

その理由は、新聞社のニュースサイトや、人気ブログ、オウンドメディアのサイトはトラフィック(訪問者数)が多いのでドメイン自体、サイト自体のGoogleによる評価が高いので、優れた記事であれば上位表示することがあるからです。

しかし、上位表示したとしてもそれはどちらかというと難易度が低い複合キーワードであったり、難易度が高いビッグキーワードであっても3ヶ月から6ヶ月程度しか上位表示はしないで、時間とともに検索結果1ページ目の後半に落ち、その後は2ページ目以降に落ちていくことがほとんどです。

このように流動コンテンツは確かに最新の情報をユーザーに提供するために重要なコンテンツですが、トップページやその他上位表示を目指すページに流動コンテンツばかりだとそこに書かれていることが頻繁に変化するためGoogleからの評価を高めることが困難になり上位表示しにくくなります。

皆さんの中で色々とやってみたけれど未だ上位表示出来ないという方は、上位表示を目指すページに流動コンテンツがたくさんあるかを確認してたくさんあるようならそれらを減らしてページ全体の半分以下に抑えるか、固定コンテンツを大量に増やしてページにおける流動コンテンツの割合を減らして見て下さい。

うまくいくことを祈ります!
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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