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アルゴリズムアップデート

【重要】Googleが大型のコアアップデートとスパムアップデートを同時に実施!

2024年03月08日

Googleは2024年3月5日に「March 2024 core update」と呼ばれる新しいコアアップデートと、新しいスパムポリシーを発表しました。このアップデートは、クリック数を稼ぐことだけを目的としたコンテンツを検索結果から減らし、ユーザーにとって実際に有用なコンテンツをより多く表示させることを目的としたものです。また、Googleの検索結果に悪影響を及ぼす可能性のある行為に厳しく対処するために、新しいスパムポリシー(不正行為に対する方針)も導入されました。



今回実施されたコアアップデートの概要


この公式発表によると、今回実施されたコアアップデートは通常のコアアップデートよりも複雑で、複数のコアシステムに変更が加えられたということです。これはGoogleがサイト上のコンテンツの有益さを判定する方法を進化させたということを意味します。

コアシステムとは正式には「コアランキングシステム」と呼ばれるもので、Googleが2022年11月21日に「Google 検索ランキング システムのご紹介」というページで公開した、それまでベールに包まれていたGoogle検索のランキングシステムを説明した検索順位を決める仕組みのことです。

《コアランキングシステムの概念図》



新たに導入されたさまざまな革新的なシグナルと評価方法を用いて、検索ユーザーにとってより有益な検索結果を表示するようにコアランキングシステムを強化したということです。アップデートの完全な展開には最大で1か月かかる可能性があり、ランキングの変動が通常のコアアップデート時よりも多くなるということが発表されました。

今回発表された新しいスパムアップデートについて


今回のコアアップデートの実施と同時に発表された、Googleの新しいスパムポリシーは、Googleの検索結果の質に悪影響を与える可能性のある実践に対応するために決められたものです。具体的には、期限切れドメインの乱用、大量コンテンツの乱用、サイト評判の乱用に対する3つの新ポリシーが導入されています。これらのポリシーに違反するサイトは、今回のスパムアップデートの実施により検索結果でのランキングが下がるか、全く表示されなくなる可能性があります。

期限切れドメインの乱用


そのスパムアップデートの内容の1つは期限切れドメインの乱用に対するペナルティーです。期限切れドメインの乱用とは、他者が以前使った後に手放した期限切れのドメイン名を検索ランキングを操作する目的で購入し、ユーザーにとってほとんどまたは全く価値のないサイトを運営することを指します。これはいわゆるオールドドメインと呼ばれる古いドメインを自社サイトに紐づけて自社サイトが新しいサイトなのに古いサイトになりすますという手法です。



大量コンテンツの乱用


ユーザーに役立つことなく検索ランキングを操作する主な目的で多数のページを生成する行為です。ユーザーにとってほとんど意味の無いページを作ってもSEOにはプラスにならなくなりました。ページを作る目的は必ずユーザーの何らかの課題を解決するというものでなくてはなりません。



サイトの評判を乱用すること


第三者のページがサイトの主な目的とは独立して、または第一者(サイトとそのドメイン名の所有者)の密接な監督や関与なしに公開され、検索ランキングを操作する目的で利用される場合を指します。これはいわゆる信頼性が高いとGoogleから評価されている自社のドメインの一部を他人に貸し出すという不正テクニックで「寄生サイト」だとか、「ドメイン貸し」と言われるブラックハットのSEOテクニックのことです。このような非常にずる賢い手法もこのスパムアップデートにより完全に無効化になった可能性があります。本当に無効化されたのかは今後情報を収集してこのブログでも報告させていただきます。

これらの対策を実施することで、Googleのスパムポリシーに違反することなく、ユーザーにとって有益なサイトを運営することが可能になります。常にユーザー第一の方針を貫き、高品質なコンテンツの提供に努めることがGoogleの検索結果での成功につながります。

以上ですが今回の大型コアアップデートの詳細に関しては未だ実施されたばかりなので情報が入ってきておりませんが、こちらのほうも分かり次第このブログでレポートさせていただきます。

Googleが2022年5月25日に「May 2022 core update」を実施!アフィリエイトサイトの順位が下がった!?

2022年06月15日


Googleが2022年5月25日に今年初のコアアップデートである「May 2022 core update」を実施しました。





Googleは今年3月18日から20日まで数日間かけて何らかのアップデートを実施して検索順位が大きく変動しましたが、今回は正式にコアアップデートを実施したという発表があり、変動の規模も大きなものです。

例えば、5月25日直後にサイトの1日のGoogleからのアクセス数が1,657だったのが2倍の2,870まで増加。



157だったのが3倍を超える560に増加したという大幅なアクセス増が生じたサイトがありました。



反対に、1日のGoogleからのアクセス数が25,208あったサイトが3割減の16,600にまで減少したケースもありました。



今回の傾向の1つ目は、非常に多くのアフィリエイトサイトの順位が下がったという点です。

どのようなアフィリエイトサイトの順位が大幅に下がったのかというと、サイト運営者の情報がほとんど書かれたおらず、どのような経験や実績のあるアフィリエイターがコンテンツを作ったのかがほとんど見えてこないところです。

アフィリエイターの方は早急に、実名を公開しなくても良いので、プロフィールページを充実させる必要があります。
そこには、自分がどれだけサイト上で取り扱っているテーマについて熟知しているのかをこれまでの経験や実績を文章だけでなく、画像なども多用して証明すべきです。
さらに、コンテンツに何か問題があったときにユーザーがサイト運営者に連絡が取れるようにお問合せフォームや連絡先をしっかりと記載することも信用アップに貢献します。
サイトやブログ上で一方的に情報を発信するだけでユーザーからの声には一切耳を傾けないという無責任な態度では信用は出来ません。

こうしたことを継続的に改善する努力をしてきたアフィリエイターのサイトは今回のアップデート後も順位は下がっていません。

現在のGoogleが最も重視するのがサイト運営者の信用性、コンテンツの著者の信用性です。そうすることによってGoogleは自らが信用性が高い検索エンジンになろうとしているのです。

今回のコアアップデートの2つ目の傾向は、地方自治体のバナー広告や、その他広告料金を払うことによりリンクを張ってもらっていたところの順位が落ちた、または順位が改善されなかったことです。

Googleはもともと金銭を払ってリンク広告を購入することを禁じていましたが、今回のコアアップデートにより他の要因の重要性が増したため、相対的にそうしたリンク広告の効果が低下したものだと考えられます。

被リンクをGoogleは何故、検索順位を決めるときに参考にしているのかというと、そのサイトが社会的にどれだけ信用されているかを調べるためと、そのWebページがインターネットのコミュニティーにどれだけ信頼され、推奨されているかを調べるためです。

ですので、それらの命題を無視して、単に物理的に他のドメインのサイトからリンクを張ってもらっても、もはや何の効果もないのです。

以上がこれまでにクライアント企業のサイトで順位が上がったサイトと下がったサイトの特徴を調べて見えてきた今回のアップデートの傾向と対策です。

私達サイト運営者はこれまで以上に、サイトの信用性、著者としての信用性を高めるための活動に力を入れることが求められます。


2022年2月と3月にGoogleが実施した大きなアップデートとは?

2022年04月24日


Googleは2月と3月に比較的大きなアップデートを実施しました。

コアアップデート的なアルゴリズムアップデート


1つは2022年2月23日に実施されたPC版のページエクスペリエンスアップデート、2つ目は3月18日に実施されたアップデートです。

今回のはこの2ヶ月連続で実施された2つのアップデートについて解説します。

まずは直近の3月18日に実施されたアップデートについてです。

Googleは3月18日から20日まで数日間かけて何らかのアップデートを実施して検索順位が大きく変動したことがわかりました。

米国のSEOプロフェッショナルで有名なBarry Schwartz氏がGoogle検索の広報担当のDanny Sullivan氏にTwitterで質問したところ、Googleとしては特に発表することは無いという回答が返ってきただけでした。



私のクライアントの例では・・・

「医療用ウィッグ」 26位 → 11位
「電話代行」 17位 → 9位
「不用品回収 埼玉」 50位 → 8位
「のれん」 12位 → 7位

等の上昇例がありました。

これら順位が上がったサイト運営者はこれまで主に:

1、検索ユーザーがどのようなコンテンツを見たいのかを競合サイトの内容を観察して推測し、コンテンツを編集した
2、低品質なページを改善してサイト内から低品質なページを減らした
3、独自性の高い画像をページ内に増やした
4、コンテンツの信頼性を高めるために情報の根拠となる外部サイトへのリンクを追加し、著者名を記事冒頭に記載し、著者プロフィールページにリンクを張った


というような検索意図を満たす内容への変更、品質の改善、信頼性を高める対策を地道に実施してきました。実際に対策を始めたのは今回のアップデートが実施される1年くらい前からですので、結果が出るまでに1年近くの長い時間がかかりました。これらの対策はまさにコアアップデート対策の基本です。

ですので、今回の大規模なアップデートをGoogleはコアアップデートとは呼びませんでしが、内容的にはコアアップデートとそっくりな内容だと思われます。恐らく、前回の2021年11月のコアアップデートで見逃されてしまったサイトにアップデートの影響が及んだものだと考えられます。

PC版のページエクスペリエンスアップデート


次にGoogleが2月23日に実施したPC版のページエクスペリエンスアップデートについての報告です。

ページエクスペリエンスアップデートというのはGoogleが2021年6月中旬より、モバイル版Googleのランキングシステムの一部として導入したアルゴリズムです。

今回は、モバイル版だけでなくPC版のGoogleの検索順位を決める時に、私達が運営するPCサイトがどれだけページエクスペリエンスが良好かを評価するというものです。

ページエクスペリエンスシグナルには以前は7つのポイントがありましたが、現在では1つ減り、以下の6つのポイントになりました:

1、LCP
→ 最初にページに描画されるオブジェクトが表示されるまでの待ち時間

2、FID
→ ポップアップメニューなどの特殊効果が描画されるまでの待ち時間

3、CLS
→ レイアウトの垂直方向のズレ

4、モバイルフレンドリー
→ 全ページがモバイル対応しているか?

5、SSL
→ 全ページがSSL対応をして、URLがhttpsになっているか?

6、煩わしいインターステシャルを無くす
→ ページのフッターや左右に物体が表示されコンテンツの上にかぶさってユーザーのコンテンツ閲覧を邪魔していないか?

これらのうち、1から5まではサーチコンソールにある「ページエクスペリエンス」という画面で自サイトの対応状況をチェックすることが出来ます。

《サーチコンソール内のページ エクスペリエンスの概要》



《サーチコンソール内のウェブに関する主な指標》



《サーチコンソール内のモバイル ユーザビリティ》



そして、さらに1つ1つのページに対応状況や改善方法を詳しく知るにはPageSpeed Insights
https://pagespeed.web.dev
を使うようにしましょう。



以上が、2月と3月に連続して実施されたGoogleのアップデートについてです。

次に予想されるアップデートはより大規模なコアアップデートですが、予想では2022年6月から7月に実施される可能性が高いです。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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