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ヤフージャパンがスマホ版サイトのトップページをリニューアルした!

2015年04月01日
今朝の日経新聞朝刊で「ヤフー、スマホ版トップページを刷新」というニュースがありました。

早速スマホでヤフージャパンにアクセスしたらトップページが拡張型のものに変わっていました。

これは記事などを時系列に並べる「タイムライン型」と呼ばれるものです。
記事の下に「次の5件を見る」というリンクがありそれをタップするとさらに記事が出てくるという拡張型ページです。




ヤフーがトップページを変えるというのは非常に大きな事です。

昔から言われているのは見た目はあまり変えなくてもサーバーの速度の改善、プログラムの実行速度の改善、細かなユーザビリティーの改善は頻繁に行われているという事です。

今回のスマホ版トップページのリニューアルは何を意味するのでしょうか?

それは従来のトップページの概念が古くなっている事、もっと言うとサイト構造の概念が古くなってきていることでしょう。

従来のPCファーストの時代ではトップページにたくさんのユーザーが訪問してそこにあるたくさんのリンクの中から一つを選んで次のページに行くというのが常識でした。

しかしモバイルファースト時代になった今それは非常に不便なことになってきています。

何故ならパソコンの前に鎮座して快適な環境でマウスをクリックするのはPCオンリー時代の話です。
モバイルファースト時代では強い日差しがさす屋外でモバイルサイトを見ることがありますし、電車の中で揺られながら電波の届きにくい劣悪な環境でモバイルサイトを見るという状況が普通になってきているのです。

そうした中いちいちリンクをタップして次のページ次のページヘと行かなくてはならないことは辛い修行のようなものです。

この問題を解決するための方法は2つ考えられます。

1つは今回のヤフーのスマホ版のようにページを下にスクロールすればするほど情報が追加されていくページを縦に伸ばして拡張していくタイムライン型です。

2つ目の方法はモバイルユーザーの今の環境にあった情報をその人の嗜好を理解した上でカスタマイズするいわゆるカスタマイズコンテンツです。この領域になるとサイトというよりはむしろアプリのようなものになっていくはずです。

古いPCサイト作りの常識を捨てなくてなりません。

ゼロベースでモバイルユーザーの環境、気持ち、嗜好を理解したサイト作りを目指しましょう。

丁度先週号の日経ビジネスの
「ゴールドラッシュ」は続く三木谷 浩史 氏[楽天会長兼社長](日経ビジネス2015年3月30日号)
というインタビューで次のような一節がありました。

 「問 日本市場はどうでしょうか。「日本のネット市場は踊り場に差しかかった」との見方もあります。」

 「答 いえ、今起こっているネットビッグバンに踊り場なんて存在しないと思うんですよ。業績面で踊り場を迎えているような企業は、スマートフォン対応に乗り遅れたような企業。うちは、国内の楽天市場のモバイル流通比率が5割程度なので、スマホへの乗り換えは成功したと言えます。」
 
スマートフォン対応に遅れるということは業績ダウンを意味します。

逆に言えば対応すれば業績アップの可能性が増すということでもあります。

このチャンスをどうか逃がさないようにしましょう。

Q: 社名・店名で検索すると、(例えば みずほ銀行)などで調べるとサブページのリンクがタイトルの下に4個から6個くらいのリンクが出てきます。

2015年03月31日
サイトによっても個数は異なりますが・・・

このサブページのリンクが出てくるサイト・出てこないサイトは何が違うのでしょうか?
出てくるからGoogleから高く評価されているなどの関連性はあるのでしょうか?

A: 出てくるケースは2種類あります。
1つは、おっしゃるように社名で検索すると4個から6個くらいまで出てくるパターンです。
これは一定期間サイトを開いており、かつ社名または団体名だと認識された場合は表示されるようになります。
そして非常に重要なのはサイト内のどのページが出てくるかです。

例えば先ほどGoogleで「みずほ銀行」という言葉で検索したら下の図のように

店舗検索

住宅ローン

というようなアクセスが多そうなページが表示されています。



これは他のキーワードで検索した時もそうですが、必ず人気ページが表示されるようになっています。
この情報の活用方法としては競合他社や自分が理想とするサイトの会社名で検索してそれらのサイトのどのページが表示されるかを調べて自社のサイトにもそうしたページがあるかを確認して無かったら作ることです。つまり人気コンテンツを調べる方法がこの社名検索なのです。

そしてさらに研究すると人気サイトには1つの共通点があることがわかります。それはログインページです。
銀行だけではなく、ほとんどの人気サイトにはほぼ必ずと言って良いほどログインページがあります。

ログインページが何故大事かというとリピーターを増やすことが出来るからです。

さらにはログイン後にリピーターさんがそのドメインのサイト内に滞在する時間が長くなるというサイト滞在時間を引き伸ばすのに役立つというメリットがあります。

極論を言えば自社サイト内にリピーター様用、既存客用のログインページが無いということは新規以外は来ないでも良いということになります。

企業のWEB集客の大きな課題はこのリピーターを増やし、より長くサイト内に滞在してもらうことです。

これが達成できればGoogleは御社のサイトを高く評価して検索順位を上げてくれます。

もう一つのケースは、一般名詞の「パソコン」で検索すると下の図のように「‎ノートパソコン - ‎タブレットPC(端末)・PDA - ‎デスクトップパソコン - ‎ビデオカード」というように4つのサブリンクが出てくるものです。



ほとんどの場合、一般名詞で検索したときにこのようなサブリンクが4件くらい出てくるサイトはこれらのサブページがそのサイトの人気ページであることを意味します

ということは私達もそうしたコンテンツを自社サイトにウェブページとして持つべきです。

そして、サブリンクが表示されるサイトほど人気サイトであることがほとんどです。

ということは自分のサイトが一般名詞で検索されたときにサブリンクが出てくるようにサイト内のサブページのトラフィックを増やすようにそれらにSEO対策をしたり、メルマガや、ソーシャルメディアで告知をしてそれらのサブページへのトラフィックを増やす努力をすべきです。

Googleは私達が想像する以上に私達のサイトのこと、ネットユーザーの動向を深く観察しています。

Google上位表示成功の鍵は、下層ページです。
ログインページを含む、下層ページを如何にユーザーに見てもらうかが重要です。

トップページを上位表示したかったらトップページという獲物だけを追いかけてはなりません。
下層ページという獲物から追いかけて下さい。
それが出来た時ボトムアップでトップページが初めて安定的に上位表示出来るようになります。

Q: Bingだと、私のサイトは主要キーワード+地域名でかなり上位に来る傾向があります。

2015年03月30日
Bingで上位表示されるサイトの特徴などは何かあるのでしょうか?
そしてほとんどの方がGoogle・Yahooどちらかを使いますが、Bingってあまり使われていないような気がします。
Bingの検索エンジンの良い部分はどんなとこでしょうか?

Yahooは現在Googleとの提携は2年契約とセミナーでお聞きしました。
今年2014年は更新の時期?だったと思いますが、引き続きGoogleとの2年契約になる可能性が高いのでしょうか?

A: 今年更新される可能性は低いです。今でも2年更新の契約ですので、次は2016年、または2018年にヤフージャパンがGoogleとの提携とやめてBingまたは、その他その時人気のある検索エンジンと提携する可能性があります。

以前ニューヨークのSMXというカンファレンスに出席してBingの上級技術者の講演を聞いてきました。

その人の話によるとBingはアンカーテキストリンクを高く評価しなく、代わりに古いサイトやヤフーカテゴリのような大手ディレクトリサービスに登録されているサイトを高く評価するそうです。

アンカーテキストリンクを高く評価しなというのはどういう意味かと言うと、Googleはあなたのサイトが「生命保険相談」というキーワードでリンクを張られていること

が多いと生命保険相談というキーワードで上位表示する傾向が高いですが、Bingはそうしたところは無視するということです。
(※注:ただし、現在のGoogleではアンカーテキストリンクにキーワードを含むリンクを短期間でたくさん増やすと手動によるリンクに関するペナルティーを与えるようになっています)

むしろ権威のある大手ディレクトリサービスやその他古いサイトからのリンクが多いとBingでは上位表示されやすくなるということです。
こうした傾向は2012年までのGoogleにもありました。
しかしその後Googleはペンギンアップデートを行いリンク対策だけでは検索順位が上がらなくなりました。

Bingだけで上位表示していて、Googleでは順位が低いというのは良いことではありません。
何故ならそれはSEO対策の手法が古いということになるからです。
Bingだけ上位表示しているというのは自社のSEO対策の手法が古くてマラソンで言えば二周くらいの遅れをとっているということになります。
自社のSEO対策の知識と技術を早急にアップデートしてGoogleの技術に追いついて下さい。

Q: 競合他社で主要キーワード「 業種名+地域名」で検索したらかなり上位に来るサイトがあります。

2015年03月26日
しかし、この複数のサイトは、キーワードのパーセンテージなども全くいけてないですし、またキーワードの近接もかなり見ただけでも多いと分かります。まとめていえば、そんなに(全く)SEO対策をしているとは見えません。
こうしたサイトでも上位に来るのは何が要因として考えられるのでしょうか?

A: とても重要なご質問をいただきありがとうございます。おっしゃるようにそういう現象が多々あります。

考えられる原因は:

1、競合他社がサイトを最適化していなくてもトラフィック(アクセス)が御社のサイトよりもあればGoogleはトラフィックのあるサイトは人気があると見做して高く評価する
Googleはあらゆるサイトのトラフィックをクッキー等の技術によって把握する技術を持っています。
そのためどのウェブページがどの程度の人気があるかを知ることが出来ます。そしてそれによりウェブページの人気度を測定して検索順位決定要因の一つとして活用しています。

2、ページ数が少ないサイトでも、御社よりもテーマが絞られているサイトならより高く評価され、上位表示される
Googleは本質的に検索者が入力したキーワードにより該当するウェブページを上位表示します。
そのため検索キーワードとより関連性の高いページを上位表示させるようになっています。
対策としてはご自分のウェブページが目標キーワードと真に関連性が高くなるように余分な情報、つまりノイズを削減する必要があります。
加えて、そのウェブページ以外にもサイト内にある他のウェブページもチェックしてサイト全体のテーマも把握する力があります。
ですので、上位表示を目指すページだけでなく、サイトにある他のページにも目標キーワードを散りばめたり、目標キーワードをテーマにする小ページも作ってゆく必要があります。

3、トラフィックのあるサイトからそのサイトにリンクが張っており実際にそのリンクがクリックされることが多い
これは他のドメインのリンク集やバナー広告、テキスト広告、文中からの参照のためのリンク等リンク先に送客目的でリンクが張られている場合に実現します。
対策としては信頼出来る企業や個人から目立つ形で、もっと言うと「送客する意志のあるリンク」です。
このような上質なリンクを獲得するためには自社サイト内のコンテンツの完成度が高く信頼される活動を常日頃から行う必要があります。
しかしこうした物を持たない企業はGoogleやヤフージャパンに広告料金を支払って広告という形でリンクを張ってもらう事でも獲得出来ます。
広告も一定の審査がありますので信頼出来るコンテンツでなければなりません。
その他の要因としては、Facebook、ツイッター、Google+、Youtube等のソーシャルメディアからのリンクもリンクとしての評価はありませんがリンクをクリックして人が来てくれればトラフィック効果が発生して上位表示にプラスになります。

4、御社のサイトの中に検索順位を下げる要因が多少ある
キーワードの書きすぎ、他のサイトにも書かれているような独自性の低いコンテンツなどがあるかを確認して対処して下さい。

5、サイトの中の色々なページが検索で上位表示されており御社のサイトよりもトラフィックがある
Googleはサイト全体で評価します。
特定のページの品質が悪くても、他のページで人気ページがあれば品質が悪いページに対してプラスに働き順位アップすることがあります。

6、サイト滞在時間が長い
競合他社のサイトが貧素に見えたとしても、多くの初心者的なユーザーにとっては役に立つコンテンツであることがあります。
そして彼らはサイトの中の様々なページを閲覧して御社よりも長時間滞在することがあります。サイト滞在時間が長いページは上位表示に有利になります。
この場合重要な事は、自分と同等の知識レベルの人たちを相手にするのではなく、超初心者向けを想定して文章を書き、かついちいち画像や動画、表などを使いこれでもかというくらい丁寧にプレゼンテーションをする姿勢です。

等の要因があります。

決して表面だけではわからないのが競合分析の難しさです。

ぜひ出来るところからこうした見えないクオリティーのアップを目指して下さい。

こうしたGoogleが検索結果をどのような基準に基づいて決めるのか、その12の法則について詳しく解説したセミナー動画があります。初心者の方にもわかりやすいように講師の鈴木将司が解説しています。

予告編がこちらにあります ↓





このセミナー動画のオンライン版・DVD版は
https://www.web-planners.net/video/housoku.html
で販売しています。

アップルウォッチは売れると思う・・・

2015年03月25日
昨日の夜中何気なくアップルのサイトを見ていたら
https://www.apple.com/live/2015-mar-event/
にあるビデオを見つけてしまい1時間くらい見てしまいました。そのせいで寝不足になりました。

そのビデオでは金色で激薄のマックブックの紹介がされて、その後に前から気になっていたアップルウォッチのプレゼンがありました。

スマートウォッチなんて売れるわけがないと思っていましたがビデオを見て考えが変わりました。
(特にスーパーモデルが使っているシーンをみたら興味が湧きました)

未だご覧になっていない方はぜひご覧下さい。

私が驚いたのは・・・

(1)iPhoneユーザーは鞄から取り出さなくてもiPhoneの通話機能、メッセージ機能、メール機能等が腕時計の小さな画面で全て出来る

(2)アップルペイに登録すればクレジットカードやスマホを取り出さなくてもアップルウォッチを機器にかざすだけで決済が出来る

(3)飛行機のチケットを出さなくてもアップルウォッチを機器にかざすだけで飛行機に乗れる

(4)ホテルにチェックインするときにホテルのカウンターに行かなくてもアップルウォッチをエレベーターの機器にかざすだけでエレベーターに乗れて、部屋のドアの前にある機器にかざすだけで部屋に入れる

(5)腕時計に表示されるスタイルは気分に応じて何種類にも変更でき今後もたくさんのデザインが投入される

(6)自宅のセキュリティーシステムがネットにつながっていたら遠隔地からも鍵を開けたり、自宅の様子が動画で見れる

(7)自分は健康機能には関心が無いが、健康診断のようなことが出来る

(8)充電は差し込みではなく、接触型のもので簡単に充電が出来て、18時間電池が持続する

などです。



スマホを持っているだけでスマホを取り出さなくても腕につけたアップルウォッチを使えばスマホの昨日のほとんどが使えるという点に一番驚きました。

確かにスマホを鞄から取り出さないで腕時計に向かってしゃべっていると昔のヒーロー物の主人公のようでちょっと変だと思うかも知れませんが周りのみんながそうしていたら自分も自然にするようになるかもしれません。

新発売時に「売れるはずがない」と思われるようなものに限り売れることがあるということです。

アップルがiPodを初めて発売するときもウォークマンに勝てるわけがないと言われていたそうです。

すでに韓国のサムソンもスマートウォッチは発売して失敗に終わっています。

そのような中であえてスマートウォッチであるアップルウォッチを発売するのですからすごいです。4月21日世界同時発売だそうですが、最初は失敗するかもしれませんがその後改善を続けて売れる商品になると思います。私もまずは安いバージョンのものを買って試したいです。

周りが反対する物をあえて発売するという姿勢と、競合が発売して失敗したものを教訓にしてあえて発売するという姿勢を学びました。

周りが賛成する企画は失敗しやすいですし、競合が失敗したものはこちらも避けたいですが、それではビジネスのチャンスは狭くなってしまいます。

そうしたことまで教えてくれたアップルさんに感謝します。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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