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競合他社のサイトにどこからユーザーが来ているのかが分かる無料ソフト
2015年07月22日
前回に引き続き今回もシミラーウェブ無料版の活用方法について解説させていただきます。今回は「Referrals」についてです。
Referralsとは参照元という意味で御社のサイトへリンクを張っているサイトの事を言います。
しかし、単にリンクを張っているだけではリンク元ですが、参照元というのはリンクを張っていてかつそのリンクをクリックしてユーザーが訪問しているリンク元のことで現在のSEO対策の効果のあるものです。
これからのSEO対策ではこうしたユーザーがクリックするリンクを集める、つまり参照元を集めることが急務です。
そうしたこともあり、シミラーウェブ無料版は私達が調べるサイトの参照元の上位5位までを教えてくれます。(それ以下の参照元を知るためには年間数十万円からの有料版を使わなくてなりません)
参照元のページは以下のような形で表示されます。
このページには2つのデータあります。
(1)Top Referring Sites(上位参照元=上位流入元)
(2)Top Destination Sites(上位流出先)
の2つです。
(1)Top Referring Sites(上位参照元=上位流入元)
このサイトのデータを見るとこのサイトに最も訪問者をもたらしているサイトの上位5つは
Kakaku.com
Solution.soloel.com
Jp.hao123.com
Coneco.net
Search.fenrir-inc.com
です。
Kakaku.com
Coneco.net
は2つともそれなりに有名な価格比較サイトです。これらには広告欄がたくさんあるのでそれらを購入しているためにこのサイトの大きな参照元になっていると思われます。
(2)Top Destination Sites(上位流出先)
このサイトから訪問者が流出先、つまりリンク先サイトの上位5つは
Lohaco.jp
Service.shoppingate.info
Facebook.com
Solution.soloel.com
Bizex.co.jp
です。
Lohaco.jp
はこの会社の系列サイトなのでサイト内の目立つところからリンクを張っているのが原因です。
また、Facebookを活用しているためにFacebookへのリンクを辿ってユーザーが離脱していることがわかります。
(1)Top Referring Sites(上位参照元=上位流入元)
と
(2)Top Destination Sites(上位流出先)
がそれぞれたったの5サイトしかわからないのは確かに不十分ですが、それでも今回の調査結果により重要なアクセスの法則がわかりました。
それは・・・
法則1:有名な価格比較サイトの広告を購入すれば自社サイトにたくさんのアクセスをもたらす
→ もちろんこれは価格比較サイトだけではなく、有名な口コミサイト、ポータルサイト、ランキングサイト等の広告も含まれる可能性があります。シミラーウェブ無料版で競合他社のサイトの流入元を調べてそうしたところが見つかったら広告の購入を検討するのも良いはずです。目立つ部分の広告は確かに高額でしょうからリターゲティング広告やテキスト広告などなら通常のディスプレイ広告よりも安く購入できる可能性があります。
法則2:自社サイトから関連性のある系列サイトにリンクを張ることにより送客して売上を増やす事が出来る
→ ということはB2BショッピングサイトのアスクルがB2CショッピングサイトのLohacoを作ったように御社も新商材の別サイトを作り、関連性がある程度あれば積極的にリンクを新サイトに張ることによりネットでの売上を拡大することが可能になるということです。Lohacoは最近のニュースの報道によればヤフージャパンとの共同事業ということもあり業績は良いと伝えられています。Lohacoの戦略はヤフージャパンとアスクルという人気サイトからのリンクによりアクセスが稼ぎ、売上を増やしていることが分かります。そしてオペレーション的にはヤフージャパンには無いリアルな物流力をもつアスクルの力が生かされています。
法則3:Facebookページヘのリンクは良いことだが、それをすることによりFacebookにユーザーが行ってしまうことがある
→ これは現代のWeb集客ではソーシャルメディア活用は必須なので仕方の無いことですが、離脱を最小限に留めるためにはソーシャルメディアへのリンクはページの一番下のほうからだけにして決してページの目立つ一等地からはしないようにこころがけるべきです。
以上がシミラーウェブ無料版が教えてくれる「Referrals」(参照元)についてですが、次回はさらに重要なデータについて解説させていただきます。
Q: プレスリリースは1度だけ試しにしてみても、SEO的には意味がありませんか?
2015年07月21日
A: ご質問ありがとうございます。1回だけでもプレスリリースの内容次第では上位表示効果が期待できます。良く私がセミナーなどでご紹介するアットプレスやPRTIMESさん等を使った方で効果が出ていることを確認しています。
朝日新聞のサイトなどメジャーなメディアのサイトに掲載されるためにはプレスリリースに出す御社のニュースの内容が:
(1) 新商品発売
(2) 社内で珍しい取り組みをする (例:社員に無料でiPadを配布等)
(3) イベント開催(例:セミナー、勉強会、展示会等)
のいずれかにしたほうが掲載の可能性が高まります。
そして出来れば1回だけではなく、より頻繁に出すようにしてください。
そのためには向こう1年くらいの計画表を立てて、世の中の動きや、季節の季節の祭日や記念日にからめて企画すると良いで
す。
そもそも何故プレスリリースを出すことがSEO対策上効果があるかですが、リンクをしてもらうからではなく、リンクをしてもらうことによってそのリンクをクリックしたユーザーが自分のサイトにアクセスするというアクセス効果があるからです。
膨大な数のアクセスでなくても、編集者や、メディア関係者、営業先を探している営業マンなどというIPアドレスが分散されたアクセスが発生することをGoogleがクッキー技術によって認識するからです。
プレスリリースは、するかしないかではなく、どうやってどのくらいの頻度でするかです。なるべく早く試す様にしてください。
プレスリリースに関して良く頂くご質問としては「 無料で利用できるプレスリリースはありますか?また無料で出来る物の中でおすすめのものがあれば教えてください」というご質問をいただくことがございます。
以前は宣伝名人などの無料サービスをおすすめしておりましたが最近では無料のところでは目立った効果はありません。
1回の告知で3万円前後かかりますが、バリュープレスやPRTIMESなど有料のものをおすすめします。
以前は無料のプレスリリースでも良かったのですが、そうしたところはただ載るだけでユーザーがクリックして見に来るようなサイトではないことがほとんどです。有料のところはメジャーな大手のメディアにもたくさん配信してくれるのでアクセス増が期待できるので有料のサービスを利用した方が良いです。
また、プレスリリースについては「自分自身でするのと、こうした配信代行サービスでお願いするのとでは、もちろん費用も変わりますが、自分ですると効果の面でもうひとつなのでしょうか?」というご質問を頂いたこともあります。
私の意見では、配信先はバリュープレスやPRTIMESのような業者さんが把握していますので、彼らに任せた方良いです。
彼らのコアスキルは、マスコミの中のどの部署の誰に配信すれば効果が出そうなことを知っていることと、彼らの名前で情報を送信することにより彼らの信用力を利用出来るのがプレスリリース代行会社を利用する最大のメリットです。
一部配信先を本として販売しているところもありますが情報が最新化されていないことが多いのでそうした本を買ってご自分で配信することはおすすめしません。専門の代行会社に任せた方が良いです。
プレスリリースの活用については以前私が当ブログで書かせていただいた
「広告費を節約するにはソーシャルメディアかマスメディアのどちらかを使うしか無い」
https://www.web-planners.net/blog/archives/000109.html
のほうもご参照下さい。
プレスリリースの活用という現代のSEO対策成功のための非常に重要なツールに関するご質問を頂きありがとうございました。
サイトの実力はトラフィック発生元を見ればひと目で分かる!?
2015年07月20日
前回に引き続き今回もシミラーウェブ無料版の活用方法について解説させていただきます。今回は「Traffic Sources」についてです。
Traffic Sourcesの意味は「トラフィック発生元」、つまりそのサイトへどのようにしてユーザーが辿りつたのかのデータです。
下の図をご覧下さい。
Direct 25.38%
Links 14.61%
Search 56.22%
Social 0.36%
Mail 2.45%
Display 0.98%
とありますが、1つ1つ見て行きましょう。
(1)Direct 25.38%
ディレクト = これはブックマーク経由のトラフィック(アクセス)が全トラフィックのうち25.38%という意味で全トラフィックの4分の1がブックマーク経由だという意味です。4人に1人がすでにこのサイトを知っていて将来また見たいので見るときのためにブックマークを張っているということです。このサイトはかなり知名度が高く、多くのファンがいることを意味しています。
Directはどのサイトも10%以上を目指して下さい。そのためにはサイトのコンテンツの質はもとより、商品、サービスのレベルの高さや差別化が求められます。しかしそのことは言うのは簡単ですが実行するのは多くの時間と努力、才能が求められます。何故ならこの要素ことが企業力、サービス力の点数だからです。
(2)Links 14.61%
リンクからの流入 = これは被リンク元のことであり、このサイトへリンクを張っているサイトからの流入を意味します。
常日頃からリンク対策、掲載対策、広告対策、あるいはアフィリイト対策をしている努力の成果がこの要素に反映されます。
Linksの比率が低ければそうした努力が不足しているか、あるいはリンクを張ってくれてはいるもののユーザーが興味を持たずそのリンクをクリックしていないことを意味しますのでリンクがどのような形で張られているかにも注意を払う必要があります。
(3)Search 56.22%
検索エンジンからの流入 = これはGoogle、ヤフー、Bingなどの検索エンジンからの流入の比率です。
これにはSEO対策の対象である自然検索からの流入だけではなく、検索エンジンの検索結果ページに表示されるリスティング広告からの流入も含まれます。
(4)Social 0.36%
ソーシャルメディアからの流入 = これはFacebook、Twitter、Google+などのソーシャルメディアからの流入です。
ソーシャルメディアからの流入には大きく分けると2つあります。
1つはその企業が自分でソーシャルメディアに力を入れて自社が運営しているFacebook、Twitter、Google+などのソーシャルメディアに記事やリンク、広告を投稿してそれらを発見したネットユーザーが訪問するというものです。
2つめ目は他の達が勝手にそれらソーシャルメディアで記事とリンクを投稿してそれらからユーザーが自社サイトに来るというものです。
2つめ目の形でのトラフィックが多い企業は広報力が高い大手企業や、人気商品を販売している人気企業などです。
そうでは無い企業がこのやり方で成功をするためには話題になりやすい商品の発表と、イベント、社会的取り組みを仕掛けてプレスリリースをこまめにすることです。
(5)Mail 2.45%
メール = これは既存客やメルマガ読者にメールを頻繁に発してお役立ちの情報やセールス情報を電子メールという形で行うことが上手い企業ほど数値が高くなります。せっかく来てくれたサイト訪問者をその後失うのは大きな損害なので買ってもらいやすい商品を先ずは売ってメールアドレスを教えてもらうか、そうしたものが無い場合は無料のダウンロードコンテンツを提供する代わりにメールアドレスを入力してもらう活動が必要になります。この数値は企業のネット販売力、Webマーケティングの力を指し示すものです。
(6)Display 0.98%
ディスプレイ広告 = これはIT用語辞典によれば「ディスプレイ広告とは、Web広告の形式の一種で、Webページの一部として埋め込まれて表示される、画像やFlash、動画などによる広告。画面上部などに表示される横長の画像広告を特にバナー広告」というもので色々なサイトで見かける広告です。
資金力のある企業ほどこの数値が0ではなく、何らかの数値が表示されます。
以上が1つ1つの意味ですが、シミラーウェブのこのページにおいては6つの流入元の全ての数値が表示されることが理想です。
何故ならか自社サイトのアクセスを増やすためにネット上でできる事は通常この6つしかないので6つとも数値があるということは出来ることはやっているという意味だからです。
ただし、個々の流入元の理想的なバランスというものがあります。
私がこれまで見てきた自社クライアントサイトや有名企業のサイト、人気サイトをシミラーウェブ見るとWebの集客が上手なところほど、検索エンジンからの流入ばかりではなく、リンクからの流入が多く、かつソーシャルメディアからの流入もあり、メールのからの流入もあり、その結果リピーターが増えてブックマークからの流入もたくさんあるというものです。
そういう意味で今回の調査対象のアスクルのサイトはかなり理想的な流入元バランスを持っているものでは私達が学ぶべきところの多いサイトです。
次回はさらにシミラーウェブ無料版でわかる重要なデータについて解説させていただきます。
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