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2017年08月04日

ジェネリックなコンテンツを増やすと検索順位が下がる!?

2017年08月04日

Search Engine Journalという米国のSEOニュースサイトに掲載された「Data Suggests A Google Algorithm Update Occurred in June 2016」(2016年6月にGoogleのアルゴリズムは更新されたことをデータが明らかに)
https://www.searchenginejournal.com/data-suggests-googlealgorithm-update-occurred-june-2016/167088/
という記事によると6月に起きたGoogleの順位変動では「ジェネリックなコンテンツ」が掲載されているサイトの検索順位が落ちたということです。

ジェネリックというのは近年テレビCMなどでよく聞くようになったジェネリック医薬品のジェネリックと同じ意味で「一般的な」という意味です。

一般的なコンテンツというのはどういう意味かというと「どこででも見かけるようなよくあるコンテンツ」という意味です。

さらに突き詰めると「独自性の無いコンテンツ」という意味になります。

Webサイトにおける、ジェネリックなコンテンツにはどのようなものがあるかというと・・・

(1)プライバシーポリシー
→ サイト訪問者のプライバシー、個人情報をどのように守るかという説明文ですがこれはほとんどのサイトに同じようなことが書かれています。

(2)商品の発送情報
→ 物販のサイトでよく見かけるもので、佐川急便や宅急便のこと、沖縄や離島だと送料がどうなるかなどというものや、クレジットカードや振込による支払いについての案内文です。

(3)用語集、基礎知識
→ 建築用語集や、医学の基礎知識などのコンテンツは元ネタとなる情報が有名な本や、Wikipediaの記事などであることが多くジェネリックになりがちです。

(4)メーカーサイトに書かれている商品の案内文や仕様
→ たくさんの商品を卸会社から仕入れて販売している小売サイトの場合、1つ1つの商品に独自の文章や写真を掲載するのが困難です。そのためメーカーサイトに書かれている商品の案内文や仕様をそのままコピーしたり、メーカーからもらった販促キットにある情報をほぼそのまま載せてしまうことがあります。

(5)政府や研究機関、報道機関が発表している情報
→ 誰もが引用したくなるような役に立つ統計情報や、ニュースなどは著作権を無視してそのままコピーしてサイトに載せるケースがよくあります。

(6)企業、お店の所在地、連絡先、営業時間、取り扱い品目などのデータ
→ 電話帳サイトや、ポータルサイト、比較サイト、団体・協会サイトには企業やお店に関する基本情報だけを載せているところが多く個性のある情報が少ない傾向にあります。

(7)取引に関するよく頂くご質問(FAQ)
→ 料金の支払い、返金、送料などどこのサイトにも書かれているような単純な質疑応答の文章は100文字から多くても200文字程度しか書かれていない薄くて個性の無いコンテンツになりがちです。

(8)外部のライターに外注した丸投げコンテンツ
→ Welqなどのキュレーションサイトなどに掲載されていた専門知識の無い外部のライターが限られた時間と賃金で書かざるを得なかった文章は他者が運営するWebサイトや市販の本を参考にして情報をまとめるという形になりがちです。そうしないと採算割れしてビジネスとしてなりたたなくなるからです。

このように少なくともジェネリックコンテンツには8つくらいのパターンがあります。御社のサイトにこうしたものがあるかを確認してください。

もし見つかったらそれらのせいで検索順位が上がらなくなっている可能性があります。

(1)から(3)のコンテンツはどのサイトにも同じようなことが書かれるのが当たり前なので問題はありません。
しかし、(4)から(8)のいずれかのコンテンツが見つかってしまったら、ページ内に占めるジェネリックコンテンツの比率を下げる必要があります。

ページ内に占めるジェネリックコンテンツの比率を下げるにはオリジナルコンテンツを追加することです。

ジェネリック20%以下に対してオリジナル80%以上ならば検索順位は上がりやすくなります。

オリジナルコンテンツにするには:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

C:プロとしての見解

のいずれかを追加することです。

アフィリエイトサイトならば:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

を追加して下さい。売れているアフィリエイトサイトには必ずこの2つがあります。

企業のサイトならば最も求められるは:

C:プロとしての見解

です。

その商品なりサービスを売る資格があるのか、信用できる企業なのかはそのサイトの随所に載っているプロとしての見解に基づいたコンテンツです。

これこそが信用出来る企業サイトの条件の一つです。

星の数ほど存在するWebサイト、日々ビッグバンのように増えている無数のWebページの中で検索ユーザー、見込み客を引き寄せる磁力となるのが:

A:個人の意見

B:個人の体験の報告

C:プロとしての見解

の3つです。

この3つこそがWebページの価値の本質なのです。

A、B、Cの全て、あるいは少なくとも1つを自社サイトのほとんどのページに含めることによりジェネリックではなく、オリジナルなコンテンツになり、それに価値を見出したサイト運営者、ブログ運営者が紹介のための自然発生的なリンクを張ってくれたり、友人や知人にも知ってほしいと願うSNSユーザーがシェアして拡散してくれる可能性を生み出すのです。

Webサイトを作ること、Webページを1つ1つ作ること、、、それは価値を生む貴重な仕事なのです。
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