HOME > 2016年03月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

2016年03月25日

Googleのスタッフが検索順位算定の基準としてリンクが依然として重要だということを発表

2016年03月25日
昨日、Search Engine Landで・・・
Now we know: Here are Google’s top 3 search ranking factors
Google's Andrey Lipattsev reveals links, content and RankBrain are the top three ranking signals in Google's search algorithm.(Search Engine Land: 2016/3/24)
(GoogleのAndrey LipattsevがGoogleの検索順位算定3大要素は、リンク、コンテンツ、そしてランクブレインだということを発表)

というニュースがありました。



Andrey Lipattsev氏はGoogleのサーチクオリティーシニアストラテジストですので信憑性の高い情報だと言えます。

順番で言うとリンクが1番先に来ていますのでリンクが依然としてGoogleの検索順位算定の最重要基準だということが確認された意味は大きいです。

丁度昨日福岡でSEOカンファレンスがあり、福岡の会員の皆さんからSEOの相談をしていただきましたが、共通したご質問がありました。

それは「色々とSEO対策をしたがどうしても4位くらいまでしか上がらない」という事です。

何故4位くらいまでしか検索順位が上がらなくなってきたのでしょうか?

これは福岡だけではなく、今月開催された東京や大阪のSEOカンファレンスでも出てきた問題です。

ほとんどの場合検索順位の1位から3位は・・・

(1)大手ポータルサイト
(2)全国チェーン(大手資本)


がキープするようになってきています。

正直これらのサイトはコンテンツ量も豊富で、アクセスがとても多いものばかりでかなりの強敵です。

ただ、問題は4位どまりのサイトでもコンテンツ量は増やしてアクセスも増えてきているのです。

では違いは何が考えられるのでしょうか?

それはリンクです。

私に4位どまりだと相談してくれた方たちに「リンク対策を最近しましたか?」と聞くとほとんどの方が「していない」と言います。

これはある意味当然のことです。

何故なら2012年からペンギンアップデートをGoogleは繰り返すことにより不正リンクへの取り締まりをとても強化しているため少しでも不正リンクを増やすととてつもない検索順位ダウンというペナルティーを与えられるという「空気」をGoogleは作り出すことに成功したからです。

しかし、今回のAndrey Lipattsev氏の発言にもあるようにGoogleは依然としてリンクをその最重要要素して検索順位算定に使っているのです。

ですが、これは手っ取り早くたくさんのサイトからリンクを張ってもらうべきだということではありません。

リンクは数ではなく、質になってきています。

SEO目的ではない「クリックされる可能性が高い」という質が高いリンクを少しずつで良いから必ず継続的に増やす取り組みをしなくてはならないということが真実です。

「クリックされる可能性が高い」という質が高いリンクを増やすのはとても大変なことです。

1つの質が高い被リンクを獲得するには人間同士の交渉が必要だったり、入会する手続きや審査が伴うからです。

入会する手続きや審査がともなうというのはどいいう意味かというと信頼性のある地元の団体や同業者組合に入ると会員紹介ページからリンクを貼ってくれることになりそれはリンク販売とは違い不正リンクにはならないからです。

人間同士の交渉が必要というのはどういうことかというと、取引先の事例に載るとリンクを張ってもらえることがありますが、質が高いサイトを持っているところほど手続きや作業に時間がかかるからです。

プレスリリース代行会社にプレスリリースの配信を代行してもらうのも似ています。ニュース性が無かったり、会社としての信用が低かったら無名のニュースサイトに掲載されてリンクをされることはあっても、リンクとして効果のあるニュースサイトには載せてくれることは先ず無いからです。

得難いリンクこそがほとんどの場合「クリックされる可能性が高い」という質が高いリンクです。

そしてそれは結局は対人関係が絡むのです。

つまり相手に信用されなかったら「クリックされる可能性が高い」という質が高いリンクは決して得られません。

だからこそGoogleはこの人間社会、企業社会の信用という原理を利用してアルゴリズムを設計しているのです。

人工的な操作は先ず出来ないのが現代のリンク対策です。

人工的な操作に1万時間かけるくらいなら対人関係がともなう質が高いリンク獲得のために10時間かけたほうが実りは大きいです。

人工的で、機械的な誰もクリックしないような無機質なリンクを集めようとするのではなく、ご自分の周りを見渡して見て下さい。会社の取引先や所属団体、あるいは地域の慈善団体、学校なども思い返して見て下さい。

意外にとても身近な人、または企業、団体が御社にGoogleが高く評価するリンクをしてくれることが必ずあるはずです。

繋ぐという意味であるリンクは、HTMLページとHTMLページを繋ぐという表面的なものでは無いのです。

人と人、あるいは企業と企業を繋ぐものなのです。

それをGoogleは見ているのです。
このエントリーをはてなブックマークに追加
                    
鈴木将司の最新作品
プロフィール
一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木将司
<< 2016年 03月 >>
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
最新記事