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検索順位が徐々に落ちてきたページをアップデートすると検索順位が上がる!?

2019年04月29日

最近のGoogle検索の傾向として、「古いページの順位が下る」というものがあります。私のサイトや私のクライアントのサイトにあるページで、それまで検索順位が比較的高かったものが一定の期間を過ぎると順位が徐々に下がるという現象があります。

特に顕著なのは2015年から2016年頃に作ったページが下がりやすい傾向にあります。今日は2019年4月29日ですが、ページを作ってから3年以上経つとその傾向は強まるようです。

Googleがこのような情報の鮮度に重点を置くのはすべてのクエリ(検索キーワード)ではなく、一部のジャンルのクエリに特に情報の鮮度を重視することがわかっています。

例えばGoogleで「家具 通販」という物販系のクエリで検索すると下図のように1位から10位までのスニペット(検索結果ページに表示されるWebページの要約文)には日付は表示されません。

【PC版Googleで「家具 通販」で検索した検索結果ページ】



一方、いつの情報なのかが重視されるニュース性の高いクエリで検索するとスニペット部分に日付が表示されるケースが増えます。

【PC版Googleで「Googleアルゴリズム」で検索した検索結果ページ】



【PC版Googleで「金 買取相場」で検索した検索結果ページ】



また、日付が表示されるのにもいくつかのパターンがあります。あるサイトは「3日前」と表示されたり、「2019/01/15 - 」というようにページの作成日またはGoogleがインデックスした日だったり、Webページ上の日付が表示されている部分をそのまま拾ったりと一貫性がありません。

よくセミナー中に受講者の方から「サイトを更新すると検索順位は上がるのでしょうか?」という質問をいただきます。更新しないよりも更新したほうが上がりやすそうですが、確かな法則性がこれまでわかりませんでした。そのため「更新したほうが更新しないより上がりやすい」とだけ受講者の方に言う他無い状態でした。

しかし、最近のGoogleは検索ユーザーが情報の鮮度をどれだけ気にしているかを予め予想し、それが重要なジャンルのクエリに答える検索結果は情報の鮮度を重視していると思われます。

皆さんの中で情報の鮮度が重要なクエリで上位表示を目指している方は特に鮮度に気を配るべきです。

私や私のクライアントは最近、無理して新しいページを作るのではなく、これまで作ったページの鮮度を高めることに注力するようにしています。

例えば私のブログの記事で「Google 口コミ ばれる」というクエリで検索順位が落ちてきたのでページに対して2019年4月5日に若干の更新をしたところ下図のサーチコンソール内の検索パフォーマンスの検索順位を示すグラフでもわかるように検索順位が2つ上昇して現在でも安定するようになっています。

【PC版Googleで「Google 口コミ ばれる」で検索した検索結果ページ】



他にも法律に関するページや、情報の鮮度が重要なクエリで順位が下がってきたページを更新したら検索順位が上昇して安定するようになるということがわかりました。

ではどのような更新をしたことによって順位が上がったのかと言うと:

1、ページ冒頭に「最終更新日XXXX年XX月XX日」というようにページを更新した日付を追加した

2、2,3枚のオリジナル画像を追加した

3、画像の前後に新しい文章を2、3行追加した

4、そのブログ記事を書いた後に投稿したブログ記事の中で関連性が高いページを見つけて2,3ページに「関連情報」という見出しつきでサイト内リンクを張った

5、上位表示を目指す目標キーワードでGoogleして他社のサイトを複数見て、読者に役立つと思われる信頼性の高いサイトを見つけて「参考情報」という見出しつきで外部リンクを張った

の5つだけです。かかった時間は1記事あたり30分前後だったと記憶しています。

ただし、更新をしても順位が上がらないページも複数ありました。順位が上がったページと上がらなかったページを比較してわかったのは追加する必要性が特にないのに形だけ更新をするために無理やり画像を増やしたり、外部リンクを張ったページは順位が上がらないということです。

一方、これは読者にとってあったほうが無いよりも確実にプラスだと思えるような更新をした記事ページは検索順位が上がりました。

今回のことでわかった法則性は:

(1)読者が情報の鮮度を気にするジャンルの場合、古くなってきたページを更新することが順位アップに貢献する

(2)読者の利便性を高めるための更新だけが評価される

という2つです。以上ですが、検索順位が時間とともに少しずつ下がっている方の参考になれば幸いです。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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