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【2022年版MEO対策】Whitespark社が発表したGoogle地図検索順位決定要因の最新版を読み解く

2022年03月22日


Googleは2021年11月30日にに2回目のローカル検索アップデートを実施しました。ローカル検索アップデートとはGoogleの地図検索の順位を決める方式を変更するものです。1回目のローカル検索アップデートは前回のブログ記事で解説したように2019年12月3日に実施されましたので2年ぶりのアップデートです。

今回のローカル検索アップデートが発表された時にGoogleの広報担当は公式Twitterで次の声明を発表しました:
『November 2021 local search update を実施完了しました。11月30日に開始して、12月8 日まで続きました。ローカル検索結果を生成する際に私たちが考慮するさまざまな要因の再調整をこのアップデートは含んでいます。
事業者に対しての一般的なガイダンスはこれまでと同じで、こちら
https://support.google.com/business/answer/7091
で説明しています。』


【情報元】 Google SearchLiaison

現在のGoogle地図検索で上位表示するために私達が参考にすべき情報は少なくとも2つあります。1つは前回のブログ記事で詳しく解説した「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」というページです。

2つ目は過去5年に渡り、Googleの地図検索がどのように決まっているのかを調査し、発表してきたカナダのWhitespark社のGoogleマップの検索順位決定要因のデータです。

「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」は前回のブログ記事で詳しく解説しましたので、今回はWhitespark社が今年発表したGoogleマップの検索順位決定要因の最新データを見ながら、私達が知るべきGoogle地図検索上位表示対策(MEO対策)を考察します。



Whitespark社の調査によると2021年12月現在、Googleの地図検索は7つの要因によって決まるということです。
1つ1つ見てみましょう。

Googleビジネスプロフィール


1つ目は全要因の36%を占める「Googleビジネスプロフィール(旧称:Googleマイビジネス」です。

Googleビジネスプロフィールには企業情報を入力する欄が多数あり、年々その数は増えています。

1、Googleビジネスプロフィールの管理画面の左サイドメニューにある「サービス」というところに上位表示を目指すキーワードを登録するとそのキーワードで地図検索で上位表示されることがある



これは見逃しがちなことですが、管理画面の左サイドメニューにある「サービス」という項目を押すとカテゴリのような感覚で、自社が提供しているサービスを端的に示すキーワードを追加する機能があります。

例えば、「SEO 資格」で地図検索での上位表示を目指す場合は、ここに「資格」というサービス名を追加するのです。
そうするとそのキーワードで地図検索で上位表示しやすくなるということです。

《「SEO 資格」で検索したときの地図検索結果》



2、Googleビジネスプロフィールの管理画面では様々な情報を投稿できますが、クーポンを登録するとクーポンに入力したキーワードで地図検索で上位表示されることがある

もう一つれは管理画面にある「投稿」を選択して、ヘッダーメニューにある「クーポン」を選択して最新の特典情報を登録するとそこに入力したキーワードで地図検索で上位表示されることがあるというものです。



GoogleはGoogleビジネスプロフィールの管理画面にある様々な項目にこまめに入力をする事業者を優遇します。それはGoogleがこれから広告収入で大きく稼ごうとするGoogle地図検索を世界一の地図検索サービスとして成功させるためだと思われます。

常日頃からGoogleビジネスプロフィールの管理画面を見渡してなるべく全ての項目に情報を入力することが求められます。



同時に、Googleの検索結果ページ上の地図枠にどのような情報、特にアイコンが表示されるかに注目すべきです。そこを見ているとGoogleビジネスプロフィールの管理画面に入力した情報のどれが反応して上位表示しているのかが見えて取れるからです。



私がこれまでお会いしてきたSEOが得意な人達には1つの共通点があります。それはGoogleの検索結果ページに表示されている情報を非常に詳しく観察しているということです。どんなに細かな文字や記号、画像でも見逃すこと無く、「何故、この情報が表示されているのか?」という疑問を抱き、答えを追求する熱意があるのです。今後もこうした観測力を培うことが求められます。

レビュー


2つ目の順位決定要因はレビューです。レビューに関しては:

1、レビューの数を増やす
2、評価の高いレビューを増やす
3、評価の低いレビューを減らす
4、レビューには必ず返信をする

ということが上位表示に効果的です。

レビューの数を増やす


Googleはレビュー(口コミ)が多い事業者を地図検索で上位表示するとはっきりと公式サイトで公言しています。

Googleの公式サイトには顧客がURLをクリックするだけですぐにその事業者の口コミ入力欄にアクセス出来るようにするための短縮URL生成サービスを提供しています。

こうしたサービスを使い短縮URLをメールやSMS(ショートメッセージ)で顧客に電子的に送るか、その短縮URLをQRコードにしてチラシやハガキ、店内POP等の印刷物に印刷すれば顧客はその場ですぐにレビューを書いてくれやすくなるはずです。


こうしたやり方で精力的にレビューを増やす取り組みを社内全体の課題として取り組めば、現在競合と比べて圧倒的にレビュー数が少ない不利な立場にあったとしても、短期間で競合にキャッチアップ出来るようになるはずです。

レビュー数を増やすために間違っても、一部のMEO業者が提供しているヤラセの口コミ投稿サービスは絶対に利用しないようにしましょう。

万一そのことがGoogleに発覚したらアカウントの停止または削除という非常に厳しい処置が取られるだけでなく、目ざとい競合他社が顧客のフリをして不正な方法でレビューを増やしていると口コミ投稿をするという悲惨なことが起きてしまいます。

Googleは公式サイト内にある「禁止および制限されているコンテンツ」
というページではっきりと次のように述べています。

スパムと虚偽のコンテンツ


投稿するコンテンツは、その場所での実体験に基づいている必要があります。評価を操作する目的でコンテンツを投稿しないでください。また、虚偽のコンテンツを投稿したり、同じコンテンツを複数回投稿したり、同一の場所に関するコンテンツを複数のアカウントから投稿したりしないでください。

なりすまし


Google マップを使って他人を欺くことは許可されません。不正なコンテンツ、虚偽の表示や説明もこれに該当します。

他の個人や企業、組織を代表する権限がない場合は、投稿コンテンツをそれらの個人や企業、組織に関連付けて表示してはいけません。

Google は、Google の代理である、または Google に雇われているなどの虚偽の主張をする投稿者に対して、コンテンツの削除やアカウントの停止、その他の法的な措置を取る権利を有します。

利害に関する問題


マップユーザーの投稿コンテンツは、公正で偏見のないものである場合に価値を生みます。禁止されている行為の例として次のようなものが挙げられます。

X 自分の店やサービスのクチコミを投稿すること。

X 現在または過去の職場に関するコンテンツを掲載すること。

X 競合他社に関するコンテンツを投稿して評価を操作すること。』

このようにGoogleは不正なレビュー投稿に対してかなり厳しく対応することが知られていますので、注意深く自社のレビューを増やす活動をしなくてはなりません。

2、評価の高いレビューを増やす


ただ単にレビューの数を増やすだけでは不十分です。なるべく高い評価のレビューを増やさなくてはなりません。

3、評価の低いレビューを減らす


このことを実現する方法も一つしかないでしょう。それは商品とサービスの品質の維持をすることです。全従業員の意識改革と顧客への奉仕の精神を全社に浸透させることが必要です。

4、レビューには必ず返信をする


レビューを書き込んでくれたお客様は貴重な時間を割いてくれています。好ましいレビューにも好ましくないレビューにも必ず最速で返信をしましょう。

サイトの内部要素


3つ目の順位決定要因はサイトの内部要素です。これはGoogleが地図検索の順位を決める際に、Googleビジネスプロフィールを使っている事業者の評価をする際にその事業者の公式サイトの内部を評価対象にしているということです。

以上が、
1、Googleビジネスプロフィール
2、レビュー
3、サイトの内部要素
という主要な上位3位の検索順位決定要因です。

これら3つの要因は過去5年間でその重要性が増している要因です。
これら3つの要因以外にも以前ほどの重要性は無いものの未だに順位に影響を与える要因が4つあります。

サイトの被リンク、発リンク


4つ目の要因はサイトの被リンク、発リンクという要因です。

通用の自然検索のSEOと同様に、信頼性が高く、権威が高いサイトから自社サイトにリンクを張ってもらい自社サイトの信用を高めないと上位表示は困難になります。

発リンクに関しては、信頼性が高く、権威が高いサイトに自社サイトから積極的にリンクを張ることが有効な対策です。文中で自分が述べていることの証拠としてその根拠が載っているサイトを探してそれらに参考サイトとしてリンクを張ることが有効です。

検索ユーザーの行動


5つ目の要因は検索ユーザーの行動です。ユーザー行動が活発だと評価が高くなり地図検索の順位が上がりやすくなるということですが、これに対する対策はユーザーに見てもらえるコンテンツのあるページを増やしていくこと以外には特にありません。

サイテーション


6つ目の要因はサイテーションです。サイテーションとは「言及」という意味で、こちらのサイトにリンクはされていないが、企業名やそのブランド名が他のドメインのサイトで紹介されている状態のことを言います。
リンクを張ってくれなくても構いませんのでとにかくなるべくたくさんの信頼性が高いサイト、権威性が高いサイト、地域性が高いサイトに自社の事業者名や商品名を紹介してもらうための対策をしなくてはなりません。

パーソナライズ


最後の要因はパーソナライズです。

これは検索ユーザーの:
・過去の検索履歴から見えてくる嗜好
・検索した地理的場所
・検索したデバイス
などの条件によってユーザー毎に異なった地図検索結果が表示されるという意味です。これに対しては特に対策は今の所考えられません。

以上がWhitespark社が発表した2021年12月現在のGoogle地図検索順位決定要因と1つ1つの要因を満たすための対策です。

これらの要因一つひとつを知り、対策をすることが今のGoogle地図検索で上位表示するための最も確実な対策です。

Googleが公表した地図検索の順位の決め方とは?

2022年01月06日

最近になって複数の方たちから「現在のGoogleマップの検索順位はどうやってきまっているのか?その要因と対策を教えて欲しい」というリクエストをいただきました。

今回は発表されている最新の情報を見ながら解説させていただきます。

今回の情報ソースはGoogle ビジネスプロフィールヘルプという公式サイト内で最近発表された「Googleのローカル検索結果のランキングを改善する方法」という公式情報です。



この公式サイトで最初にGoogleが述べているのが・・・

「ビジネス情報を更新して表示頻度を上げる」ということです。

これは更新頻度が高いGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を運営しているとそのビジネスの情報が地図検索で上位表示するということを意味します。

つまりGoogleマップでの検索順位を高くしたければまずは情報を頻繁に更新すべきだということです。

Googleは更新すべき情報として:

1、詳細なデータを入力
2、営業時間の情報を正確に保つ
3、クチコミの管理と返信を行う
4、写真を追加


という4つを強調しています。

1、詳細なデータを入力
→ 「詳細なデータ」とはGoogleビジネスプロフィールの管理画面に入ると表示される「ホーム」という画面で入力できます。

そこにはコロナ問題が深刻化した時期から新たに「COVID-19 関連最新情報」という項目があります。この欄にはコロナ禍におけるサービスの対応状況を入力する必要があります。



他にも未入力の項目があったら可能な限りデータを入力して更新性を高めましょう。

「ホーム」という画面の他には「情報」というページでも詳細なデータを入力することが出来ます。そこには様々なビジネスの基本的な情報を入力し、いつも最新の情報であることを保つように心がけて下さい。



2、営業時間の情報を正確に保つ
→ ビジネスの基本上の中でも営業時間の正確性が高く求められていることがわかります。必ず現在の最新の営業時間を書くようにすることと、自社のサイト上に載っている営業時間と一致するようにしましょう。

Googleはわざわざ私達の事業所に来ることは出来ないので、サイトの情報と一致しているかをチェックしていると言われています。彼らにとってのチェック対象は物理的な店舗ではなく、その反映であるWebサイトなのです。

また、ヘルプページには「開店時間や閉店時間、祝祭日や特別なイベントに合わせた特別営業時間などを含む営業時間を定期的に更新しましょう。正確な営業時間が表示されていれば、顧客は営業時間を把握でき、安心して営業時間中に店舗を訪れることができるようになります。」とありますので、通常の営業時間を記載するだけでなく、祝祭日や特別なイベントの時の営業時間を追加すると評価が高まる可能性があります。



3、クチコミの管理と返信を行う
→ これは以前より最も重要だと言われている要因です。
企業への口コミが多いことと、それらになるべく早く返信を投稿することがGoogleマップ上位表示には大きな効果があることがわかっています。

常日頃からお客様に口コミを投稿してもらうための働きかけを口頭だけでなく、印刷物を配布するなどして促進しましょう。

そして必ず1件1件の投稿に対して丁寧な返信を投稿して下さい。そして返信の中には投稿へのお礼と、今後サービスの改善に務めるという気持ちを表現する文章をワンパターンにならないように気をつけながら書くようにしましょう。



4、写真を追加
→ これも以前から効果があると言われているもので、私もクライアントさんの状況を見ていると効果が実感出来る対策です。
現代のWebの世界の主流のコンテンツはテキストではなく画像です。数百文字、数千文字の文章よりもたった1枚の写真やイラストがたくさんのことを物語ることがあります。InstagramやPinterestなどの写真投稿メディアが流行っているのがその証拠です。

自社の店舗の外観、内観、周辺の状況、取り扱っている商品や使っている備品、設備、消耗品、そしてそこで働く人々や可能ならばお客様の写真を頻繁に撮影して管理画面にある「写真を追加」というところから投稿しましょう。

Googleがいかに私達サイト管理者に画像を投稿してほしいかがわかる画面があります。それは「写真を追加」というところを押すと表示されるページにある1つ1つの画像に目のアイコンが表示され、その横に画像の閲覧回数が表示されていることです。



同じ被写体でも別の時に別のアングルから撮影すれば別の画像として投稿することが可能ですのたくさん投稿することを心がけて下さい。

ただし、商品のチラシやポスター、カタログをスキャンした画像や写真撮影した画像を投稿することは避けましょう。それらは広告物として映るものなので、Googleは歓迎しません。

「Google のローカル検索結果の掲載順位を改善する」というサイトでGoogleが2つ目に述べているのが・・・
「ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み」という項目です。

ここではズバリ、Googleの地図検索の順位がどう決まるのかという検索順位決定要因がとてもシンプルな形で発表されています。

《ローカル検索結果のランキングが決定される仕組み》



1つ1つの項目を見てみましょう。

これはWeb検索におけるコアアップデートのアルゴリズムと非常に似たもので、クエリ(=検索キーワード)とGoogleビジネスプロフィールの基本情報部分に記入した文言との関連性が高ければ高いほどGoogle地図検索で上位表示出来るというものです。

必ずGoogleビジネスプロフィールの「情報」というページから入力できる「ビジネス情報」というところには上位表示を目指すキーワードを含めた文章を書くようにしましょう。ただし、その文章は真実の情報でなければなりません。Googleの担当者が御社のサイトや場合によっては有名なポータルサイトやショッピングモール等の第三者の情報やSNS等で調査してそれが真実かどうかを確認する可能性もありますので慎重に記入するようにしましょう。

Googleが公開している2つ目の検索順位決定要因は「距離」という要因で、これも年々重要になっています。

ユーザーが「歯医者 横浜」というクエリで検索した時は、横浜市という大きなエリアにある歯医者さんから選ぶのではなく、横浜駅の近くの歯医者さんが表示されやすいという、駅から近い事業者が上位表示されやすくなってきています。

また、「整体院 梅田」で検索したときは以前は梅田周辺の隣町や少し遠い街のお店も上位表示できていたのですが、最近は梅田駅周辺か、梅田の住所の事業者が上位表示されやすいという変化が起きてきています。

この問題に対応するためには無理な地域名での上位表示は目指さずに、自社が所在する地名での上位表示を目指すことです。

例えば、自社が新横浜駅の近くに所在する場合は「歯医者 横浜」を狙うのをやめて「歯医者 新横浜」というキーワードでの上位表示を目指すべきです。

それがどうしても嫌な場合は横浜駅の近くか、駅の中に店舗を引越すか、新しい店舗を開業すべきです。



3つ目の要因は「視認性の高さ」です。そのビジネスがどれだけ世の中に広く知られているかです。



地元で有名なランドマークとなるような施設やホテル、有名店舗が上位表示しやすいという実力が問われるものです。

有名ではないビジネスはどうすれば上位表示できるかをここでGoogleは説明しています。

それは:

(1)他社のサイトからの被リンクを増やすこと
(2)プレスリリースサイトやニュースメディア、ポータルサイトで自社のビジネスが紹介されること
(3)そしてそれらおサイトに口コミがどれだけ掲載されているか?
(4)それら口コミの評価が高いか?
(5)そのビジネスのWebサイトがSEO的に高く評価されているか?


というようなGoogleビジネスプロフィールの情報以外の外部的な要因の評価を高めることです。

これらの外部的な要因は通常のWebサイトにおけるSEOを粛々と実施することにより有利になります。

そのため通常のWebサイトのSEOの継続的な実施が求められます。

また、「Google では、ランキングを上げるためのリクエストや金銭の受け取りには一切応じておりません。検索アルゴリズムの詳細は、すべてのユーザーにとって可能な限り公平なランキング システムを構築するために機密情報となっています。」というように、これ以上の検索順位決定の要因は公開出来ないとも述べています。

以上が、Googleの公式サイトで発表されているGoogleマップで上位表示するためのMEO(Map Engine Optimization)対策の最新テクニックです。
これらのMEO対策テクニックを実施して、御社のGoogleビジネスプロフィールの情報が地図検索で上位表示することを祈ります。

2021年11月コアアップデート後の明らかな変化とは?

2021年12月15日

前回の記事で報告したようにGoogleは11月17日に今年3回目のコアアップデートである「November 2021 Core Update」を実施しました。コアアップデートの実施は今年の6月と7月もあったので今年は合計3回実施されました。

今回のコアアップデート実施直後には大きな変化はあまり観測されませんでしたが、そこから1週間、2週間と時間が経つにつれて想像以上の順位変動が起きたケースが多数ありました。

今回は2021年11月のコアアップデート実施後にわかってきた4つの大きな変化について報告します。

1、政府などの権威性が高いサイトの順位が引き上げられた


11月のコアアップデートが実施されて1週間くらい経過した頃に多くの検索結果ページに政府のサイトが上位表示するようになりました。

例えば「離婚」で検索するとアップデート前までは民間の法律事務所が1位から3位までを占めていたのに、急に政府のサイトである法務省のページが1位表示するようになりました。このページは内容が乏しく文字数もとても少ないのに上位表示しているということは如何にGoogleが権威性が高いサイトである政府のサイトを上位表示させたがっていることがわかります。


他にも、「群馬 弁護士」で検索するとアップデート前までは民間の法律事務所のサイトが1位、2位を占めていたのに、アップデート後は弁護士会のサイトと弁護士会が運営する別ドメインのサイトが上位表示するようになりました。

このように権威性が高いサイトが今回のアップデートで非常に有利になりました。

権威性があるサイトがこのまま上位表示を続けると権威性が低いサイトはずっと上位表示が困難になります。

権威性の詳細はこちらをご覧下さい。

2、事業者のサイトが上位表示するようになってきた


地域ビジネスを探すための検索キーワードで検索するとアップデート前はたくさんの事業者を紹介するポータルサイトやまとめ・ランキングサイトが長い間上位表示していました。

しかし、アップデート後はそうしたサイトの多くが順位を落とし、代わりに事業者の公式サイトが上位表示する傾向が強まりました。

例えば、「美容室 表参道」で検索すると以前は検索結果1ページ目のすべてのサイトがポータルサイトやまとめ・ランキングサイトでしたが、アップデート後は:

1位:青山・表参道・原宿で人気の美容院・美容室・ヘアサロン|ホットペッパービューティー

2位:【表参道・青山でオススメ】美容院・美容室30選 | 楽天ビューティ

3位:【表参道駅で人気】おすすめの美容院・美容室・ヘアサロンを検索&予約 - OZMALLビューティ

4位:美容室 BELLE | 青山・表参道のヘアサロン ベル

5位:NATURA【ナチュラ】表参道・青山の美容室、美容院、ヘアサロン – NATURA ナチュラ|表参道・青山の美容室

6位:表参道のカットが上手い美容室10選! | BSR PRESS | 人気美容室情報 ベストサロンレポート

7位:青山・表参道の【ショートヘア・ショートボブ)】が得意な小さな隠れ家美容室NATSUYA(美容院)

8位:CIECA. - ヘアサロン シエカ - 原宿/表参道の美容室

9位:青山 表参道の美容室 MEE.

10位:表参道駅徒歩4分|髪質改善で美髪になれる美容院(美容室)AIR-AOYAMA(エアーアオヤマ)

というようにポータルサイトやまとめ・ランキングサイトは知名度が高いホットペーパービューティー、楽天ビューティー、OZMALLビューティの3サイトだけで、その他はすべて実際に美容室の事業を営んでいる事業者の公式サイトが上位表示するようになりました。

さらに2ページを見ると11位から20位までのすべてが事業者の公式サイトが表示されるようになりました。

11位:ヘアサロン KYLI 表参道(キリ)| ヘア ヘッドスパ ヘアセット | ノンジアミンカラー | 20代30代おすすめ◎表参道・南青山のオシャレ美容院・美容室 – 表参道・南青山の美容院・美容室 KYLI OMOTESANDO

12位:表参道 美容室 美容院|表参道 BUMP【バンプ】

13位:YOKE|青山 表参道 美容室

14位:原宿・明治神宮前で行きたい時に行ける美容室BEYOND

15位:表参道の美容室(ヘアサロン)| BRILLIANT(ブリリアント)

16位:表参道 美容室 ドゥーブル DOUBLE ドゥーブルソンズ DOUBLE SONS

17位:LOND OMOTESANDO表参道|銀座美容室ヘアサロンLOND【ロンド】

18位:東京・原宿・表参道でカット、ヘアカラーなら|I+TOE(イト)

19位:LILI

20位:原宿 美容室 表参道 MOMO HAIR SALON(モモ)

こんなにも多くの事業者が検索上位20に表示されることは長い期間ありませんでした。

他の地域キーワードでも同じことが言えます。美容室業界と同じようにポータルサイトとまとめ・ランキングサイトが上位表示を独占していた飲食業関連のキーワードの「焼き肉 新宿」で検索1ページ目は以前のようにポータルサイトとまとめ・ランキングサイト上位表示していますが、2ページの後半からは多数の焼肉屋さんの公式サイトが上位表示するようになりました。

11位:【新宿×焼肉】私を肥やし続けた本当は教えたくないおすすめ焼肉7選

12位:新宿で焼肉を楽しむならここ!おすすめ店15選【価格別】 | WINOMY-ワイノミ- ワイン持ち込みOKのお店が探せるグルメサイト

13位:新宿駅西口で行くべき焼肉店8選!創業70年以上の老舗に元祖タン塩と言われる有名店も | FAVY[ファビー]

14位:韓感 - 西新宿の焼肉・韓国料理

15位:焼肉ライク 新宿南口店のご案内 | 【OFFICIAL SITE】焼肉ライク | 1人1台の無煙ロースターで好きなだけ楽しめる一人焼肉店 焼肉ライク

16位:新宿で焼肉なら「六歌仙」

17位:ヤキニクストア(ヤキニクストア)|焼肉

18位:新宿歌舞伎町「柳苑」美味しい焼肉

19位:お店をさがす | 焼肉トラジ

20位:新宿で絶品の焼肉おすすめ店17選!安くて美味しい、雰囲気良いお店など

「美容室 表参道」の場合も、「焼き肉 新宿」の場合もポータルサイトとまとめ・ランキングサイトは上位表示していますが、アップデート前と比べるとその分野で影響力の高い人気サイトが生き残り、そうでないポータルサイトとまとめ・ランキングサイトの順位が下がった傾向があります。

これは上位表示を目指す地域ビジネスを営む事業者にとってとても良い傾向です。

ポータルサイトとまとめ・ランキングサイトばかりが上位表示しているからと諦めるのではなく、SEO成功のための取り組みを粘り強く継続すればGoogleで上位表示出来る希望が持てるということを意味します。

また、ポータルサイトとまとめ・ランキングサイトを運営している企業はこれまで通りのやり方を続けるのではなく、同業他社と提供していないユーザーへの価値を創造し、同業他社と差別化をしなくては今後生き残れないという認識を持つべきです。

実際に人気クーポンを発行して持ち前の営業力を発揮して掲載件数が多いホットペーパーや楽天等の人気ポータルサイトは上位表示していますし、医療分野においては多数のドクターの情報が満載のドクターズファイル等は上位表示をしています。

ポータルサイトとまとめ・ランキングサイト運営企業は単に電話帳のように店舗を紹介するという単純な仕事をするのではなく、それ以外の付加価値を見つけ出して提供しなくてはならない時代が来ました。

3、専門性の高いサイトが総合サイトよりも上位表示するようになった


Googleでは10年以上前から専門性が高いサイトが上位表示する傾向がありました。
歯科医院の場合だとクリニックの公式サイトという総合的な情報を提供しているサイトよりも、インプラントの専門サイトのほうが「インプラント+(地域名)」というようなキーワードで上位表示する傾向がありました。

しかし、2018年からGoogleが実施したコアアップデート以降は、信頼性を重視するようになったため信頼できるサイトからリンクを張ってもらえる確率が高い総合的な情報を提供している総合サイトのほうが上位表示するようになりました。

この傾向が今回変化しました。従来ほどでは無いですが、長年上位表示できなくなってきた専門サイトが今回のアップデート以降順位が上昇するようになったのです。

例えば、「シェフ 求人」という求人関連のキーワードで検索すると従来は様々な職種の求人情報を掲載しているIndeedや求人ボックスのような総合求人サイトばかりが上位表示していましたが、シェフの求人情報だけに特化した専門サイトであるクックビズや調理求人ドットコムが検索トップ10に表示されるようになりました。


他にも、「交通事故 弁護士 千葉」のような法律関連のキーワードで検索するとアップデート前は法律事務所の公式サイト(総合サイト)ばかりが上位を占めていましたが、アップデート後は、それら法律事務所が別ドメインで運営する交通事故の専門サイトが久しぶりに上位にランクインするようになりました。

1位:千葉で交通事故トラブルを弁護士に相談|交通事故弁護士ナビ

2位:【被害者側専門】千葉県で交通事故に強い弁護士 | 弁護士法人サリュ

3位:交通事故 | 千葉の弁護士【よつば総合法律事務所】

4位:千葉にある交通事故の被害者側専門の弁護士がいる法律事務所といえば、千葉志法律事務所

5位:千葉県の交通事故に強い【おすすめ】の弁護士に相談|交通事故弁護士相談広場

6位:千葉県の交通事故に強い弁護士 | ココナラ法律相談

7位:交通事故|法律相談|千葉県弁護士会

8位:千葉で交通事故に強い弁護士に相談|初回無料|よつば総合法律事務所

9位:千葉県で交通事故に強い弁護士 | 交通事故の慰謝料・弁護士相談ならアディーレ法律事務所

10位:千葉で交通事故に強い弁護士 | 弁護士法人ALG&ASSOCIATES 千葉法律事務所

このことは今でも専門サイトを別ドメインで作ることは無駄では無いことを意味します。内容が充実しており、被リンク獲得の努力を厭わないならば総合的な情報がある公式サイトの他に別のドメインを取得して専門サイトを作ることは有効な手段です。

これら専門サイトが上位表示している理由は、その分野のエキスパートだという印象を与えることが可能だからだと思われます。
様々なサービスを提供する総合サイトを運営しながら、その中で自社が得意なサービスを選び、そのサービスの情報に特化した専門サイトを作ることにより専門家であるという印象をGoogleのユーザーに与えることが可能になります。

4、複数の店舗を経営しているチェーン店のサイトの順位が上がった



4つめの特徴は、複数の店舗を経営しているチェーン店を展開している事業者のサイトが上位表示しているという傾向です。

(1)各店舗のサイト持たないで公式サイト上に各店舗の紹介ページを持っている事業者

(2)各店舗のサイトを別ドメインで運営している事業者

のいずれも以前よりも上位表示している傾向が多く見られます。

以上が11月17日に実施されたコアアップデートから数週間経過して分かった傾向です。

ここから見て取れる根本的な傾向は・・・

今後のSEOは、大企業 VS エキスパート VS チェーン店 の戦いになる

ということです。

大企業のサイトは政府関連のサイトからリンクを張ってくれることがよくありますし、エキスパートのサイトは信頼性が高く、チェーン店のサイトは被リンクやトラフィックが多くなる傾向があるのでSEOに有利です。

大企業でもなく、チェーン展開をしていない企業が今後のSEOで勝ち抜くためには自らのエキスパート性を高めるために自社が何のエキスパートであるのかを明確に定義し、黙々とブレずにその専門分野のコンテンツを自社サイトに増やすことです。

そしてこれまで作ったページに更にエキスパート性を追加するために最新の文字コンテンツ、画像、動画、参考サイトへの外部リンクを増やすことです。

2021年11月コアアップデートへの4つの対策

2021年11月30日

前回は、Googleが2021年11月17日に今年3回目のコアアップデートである「November 2021 Core Update」を実施したことを報告しました。

今回は、これまで私がコンサルティングでアドバイスをして実際にコアアップデート対策に成功した企業が何をしてきたのか、その最新の対策を述べます。

それは次の4つの対策です:

1、関連性
2、信頼性
3、サイトの品質
4、網羅性


1つ1つ見てみましょう。

1、関連性

→ 2018年に最初にコアアップデートが実施されて以来、クエリ(=検索キーワード)とページのコンテンツの関連性が高く無いと上位表示できなくなりました。

対策としては:
(1)1つのページで1つのキーワードでの上位表示を目指す
ページを1つ作るのにはかなりの労力がかかります。だからといって手を抜いて1つのページで複数のキーワードでの上位表示を目指してはなりません。1キーワード = 1ページ の鉄則を守ってください。

(2)ページを作る前に実際にGoogleで検索し、どのような内容のページが上位表示しているかを観察する
Googleで上位表示しているページは理由があって上位表示しています。基本的に偶然はありません。Googleは検索ユーザーの検索意図を満たしているページを上位表示しているのです。

自分のページを上位表示したかったら先ずは自分が上位表示を目指す目標キーワードで検索するユーザーの検索意図を推測してください。検索意図を満たしているページが上位表示している傾向が非常に高いので、上位表示をしているページのテーマ、構成を参考にしてそれらに内容が近いページを作れば検索意図を満たすページが作れます。

2、信頼性

→ コアアップデートが実施されてからは、信頼性の低い著者やサイト運営者のサイトはGoogleで上位表示できなくなってきています。

信頼性を高めるための対策としては:
(1)自らがそのコンテンツを書く資格、経験を持っているかを確認してからページを作る
Googleはコアアップデートの実施以来、信頼性の高いコンテンツのあるページを上位表示させるようになりました。
信頼性の高いコンテンツかどうかの基準は、そのコンテンツを書いた著者と、そのコンテンツを提供しているサイトがそのコンテンツをネット上で発信する資格、経験を持っているかです。

例えば、渋谷のスイーツに関するクエリで上位表示するには、コンテンツの著者が実際に渋谷のお店に行ってたくさんのスイーツを食べた経験があることを示すために現地で撮影した写真を豊富にページに載せる必要があり、そこで見たこと感じたことを文章で表現しなくてはなりません。

また、渋谷で美味しいスイーツを提供しているカフェのサイトは美味しいスイーツに関してコンテンツを書くに値する豊富な経験がありますのでスイーツに関するページを作ってサイトに載せれば上位表示しやすくなります。

もしも今書こうとしているコンテンツに関して書く資格や経験が無い、あるいはとても少ないならばそのテーマのページを作るのはやめて、もっと自分にふさわしいテーマのページを作るか、そのことに関する資格や経験を持っている著者にコンテンツの執筆を依頼すべきです。

このことは特に医療関連キーワードについて言えます。2018年以来、病名や症状名、薬品名に関するキーワードは、医療機関や大学・研究機関、政府機関のサイトでないと上位表示できなくなってきています。

新しくページを作るときは、上位表示実現可能性があるかを調べるためにGoogle検索をしましょう。そして自社と同じ種類の事業をしている企業のサイトが上位表示しているかを確認するべきです。自社と同じ種類の事業をしえいるサイトが上位表示しているキーワードでの上位表示を目指すべきです。



(2)著者名を明らかにする
これは本誌でも度々解説していることですが、ページの冒頭でそのコンテンツを書いた著者が誰か、あるいは記事の内容を監修した人は誰かを記載しているページが上位表示されやすいことが明らかになってきています。

このことは特にコンテンツの信頼性が強く求められる分野である医療、健康、美容、法律、金融などのいわゆるYMYL(人々の経済と生命に関わるジャンル)の分野で顕著です。

例えば、全日本SEO協会の会員さんのページが「離婚」という難関キーワードで最近最高2位に表示されるようになりました。

離婚という深刻な問題に関する解説やアドバイスが間違っていたら読者に深刻な影響を与えてしまいます。そのため資格と経験が豊富な専門家がコンテンツを執筆しているということを記事の冒頭で明らかにするために著者の肩書と氏名を記載し、氏名をクリックすると著者のプロフィール紹介ページに飛ぶように配慮しています。

また、専門家にコンテンツを執筆してもらうことが無理な場合は、下の例のように専門家に記事を監修してもらうのでも信頼性を読者とGoogleに認めてもらえる可能性が増します。

もう一つの例としては、化粧品に関する記事を皮膚の専門家である皮膚科医に監修してもらっているランキングサイトがいくつも最近Googleで上位表示しています。それらのサイトのほとんどが記事の冒頭に皮膚科医が記事を監修していることを明記しています。

(3)ページ内に書かれている事柄の根拠となる情報源を確認できるようにする

ただし、専門家だからといって、その発言内容がすべて正しく、正確であるとは限りません。
記事内で主張している主張が事実だということをユーザーがすぐにチェックできるようにページ内に書かれている事柄の根拠となる情報源を確認できるように情報の出典元を記載しましょう。

出来ればただ単に出典元を記載するだけでなく、出典元の情報が掲載されているサイトを見つけてそこに外部リンクを張るようにしましょう。

国内に日本語の情報がない場合は海外の情報でも構いません。特にグローバルな言語である英語のサイトで、権威性が高いサイトならGoogleのシステムが関連性を認識してくれる可能性が増します。英語のサイトはGoogleで「Google USA」というクエリで検索するとGoogleの米国版が見れるのでそこに英語に訳したクエリで検索してみてください。



そうすると日本語版Googleとは比較にならない数の大量のサイトが検索にかかります。そして翻訳ソフトで英語サイトを日本語に翻訳すれば短時間でたくさんの関連情報が見つかるはずです。



(4)サイト運営者情報を充実させる

Googleでは最近、サイト運営者情報が充実しているサイトは信頼性が高いという理由で上位表示させる傾向が高まってきています。

サイト運営者情報が全く無いサイトはすぐにページを作り、そこにサイト運営者の名称、責任者の氏名(アフィリエイトや副業の場合はニックネーム可)、連絡先を載せてください。そうすることによりそのサイトやブログで発信している情報に対して責任を持つという姿勢を表明することになりサイトの評価が高まります。

また、すでにサイト運営者情報がある企業や個人、アフィリエイターでもそのサイトの編集方針や何故そのサイトを運営しえいるかの理由を熱意を持って書くようにしましょう。

そうすることによって、より多くのユーザーの信頼を獲得することが可能になりコアアップデート時代でも上位表示しやすいサイトを持つことになります。

例えば、私のクライアントさんが最近サイトに編集方針のページをアップしました。
このページを読むことにより編集者や、運営企業の誠実な姿勢が伝わります。
また、運営者情報も内容を充実させており、さらに信頼性が増しています。

3、サイトの品質

→ コアアップデートが実施されてからは、サイト内に品質が低いページが多数あるとサイトの評価が低くなります。
その結果、どんなに素晴らしいページを作っても、サイト内にある他のページの品質が低いと上位表示できなくなってきています。

このような低品質ページを生み出さないためには、むやみにページを増やさないことです。最初から誰よりも質が高いページ造りを目指す必要があるのでページをたくさん増やすのではなく、質が高いページを毎月少なくとも確実に増やすという考え方を持つべきです。

私のクライアント企業のほとんどは毎月4ページから6ページくらいの新規ページをサイトに追加することを目標にしています。
毎月4ページから6ページの内容が濃いページを新規作成してサイトにアップすることを半年から2年間、平均1年続けるとたくさんのキーワードで上位表示をするようになりサイトのアクセス数が倍増するようになることがわかってきました。

必ず、内容が濃いページを作らなければならないので、焦ってページをたくさん作らないようにしてください。

低品質かどうかを判断する基準は主に:

内容が濃いか?
→ 少なくともサイト内のほとんどのページは800文字以上は必要です。お問い合わせフォームなどどうしても文字数を増やすことが困難なページは例外的に500文字以上です。

情報が新しいか?
→ 2年以上前に作ったページはコアアップデート時代には上位表示は困難です。2年以上前に作ったページは必ず何らかの文章を少しでも追加するか、画像を追加するか、サイト内リンク、外部リンク(出典元のサイトへのリンク)を張るようにしましょう。

独自性が高いか?
→ ページ内のコンテンツの20%から30%は他のページに書かれている文章を引用しても良いですが、残りの70%から80%はそのページにしか書かれていないオリジナルコンテンツにしましょう。

の3つがあります。

しかし、すでに低品質ページを作ってしまった場合は低品質ページを整理する必要があります。

Googleの公式サイトには:
「質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス」全文( 2011 年 5 月 6 日)
https://developers.google.com/search/blog/2011/05/more-guidance-on-building-high-quality

というアドバイスがあります。

このアドバイスに従って低品質ページは:

(1)削除する
(2)内容が薄いページ同士をまとめる(統合する)
(3)内容を改善する
(4)別ドメインのサイトかブログに移動する

のいずれかの対策を取るべきです。

4、網羅性

コアアップデート対策の4つ目は網羅性を高めることです。

Googleの特許情報によると上位表示を目指すキーワードの網羅性を高めると上位表示して安定するということが書かれています。

この特許には、ユーザーに有益な情報を提供しているサイトは特定の分野の一部分だけの情報を提供しているのではなく、その分野における 総合的な情報を提供しているはずなので、その分野における総合的な情 報を提供しているサイトは高く評価されるべきだという意味のことが書かれています。

例えば、自動車のデザインについてのコンテンツしかないサイトよりも、自動車の内装、燃費、安全性、保険などのコンテンツがあるサイトのほうが自動車について詳しい専門家であるはずなので「自動車」というキーワードで上位表示されるべきだという考えです。

このような特定の分野について総合的な情報を提供しているサイトは、 網羅性(カバレッジ)が高いサイトであるとGoogleが認識して、上位表示しやすい傾向があることがわかってきました。

例えば、Aというキーワードで順位アップをしたければ:

A-1
A-2
A-3
A-4
A-5
A-6
A-7
A-8
A-9
A-10
 ・・・・

というAを核にした複合キーワードで上位表示するためのページを1つ1つ作るべきだということです。

そしてそれらの複合キーワードで実際に上位表示すればその分野の専門家であることをGoogleが認識して A というキーワードで上位表示するというアルゴリズムです。

1つのキーワードに対してこれだけ多くのコンテンツを作れているかということが専門家としての証明だとGoogleは判断するという考え方です。

つまり、Googleに対して自分が専門家だと証明するためにはこれら1つ1つのキーワードをテーマにしたページを作る必要があるのです。



この考え方に基づいて
https://keywordtool.io
という複合キーワードを発見するツールを使いましょう。

上位表示したいキーワードが例えば「コンタクトレンズ」だとしたらこのツールに「コンタクトレンズ」というキーワードを入れて「コンタクトレンズ」の複合キーワードを見つけてください。

そして調査結果に出てきた「コンタクトレンズ」の複合キーワードである

コンタクトレンズ通販
コンタクトレンズ おすすめ
コンタクトレンズ ワンデー
コンタクトレンズ 初めて
コンタクトレンズ 英語
コンタクトレンズ 処方箋なし
コンタクトレンズ 2week
コンタクトレンズ 度数
コンタクトレンズ アレルギー

などをテーマにしたページを1つ1つ丁寧に作りましょう。

それでも上位表示しない場合はさらにこれらの複合キーワードである

コンタクトレンズ通販 安い
コンタクトレンズ通販 処方箋不要
コンタクトレンズ通販 おすすめ
コンタクトレンズ通販 乱視
コンタクトレンズ通販 メニコン

コンタクトレンズ おすすめ 1day
コンタクトレンズ おすすめ 安い
コンタクトレンズ おすすめ 乱視
コンタクトレンズ おすすめ 2week
コンタクトレンズ おすすめ ドライアイ

などをテーマにしたページも作りましょう。

そうすることによって「コンタクトレンズ」という目標キーワードに関する網羅性が高まり、Googleがあなたのサイトは「コンタクトレンズ」という分野のエキスパートだと認定してくれるようになり上位表示への道がひらけます。

検索数が多いキーワードだけを選んでページを作ることや、自分が書けるキーワードだけを選んでページを作ることは避けてください。その分野のエキスパートだと認めてもらうためにはその分野における幅広いテーマのページを作らなくてはなりません。

以上が現時点でのコアアップデート対策の4つの柱です。

1つ1つを点検し、次のコアアップデートが実施される数カ月後までに間に合うように早急に改善を始めて下さい。

それが終わったときは検索順位が回復するだけでなく、誰が見てもこれまでにない素晴らしいサイトが出来上がっているはずです。

Googleが11月17日に今年3回目のコアアップデートである「November 2021 Core Update」を実施!

2021年11月25日

2021年11月17日にGoogleは今年3回目のコアアップデートである「November 2021 Core Update」を実施しました。
コアアップデートの実施は今年の6月と7月以来のものです。

通常コアアップデートによる影響は実施から4,5日で確認されますが現時点ではこれまでコアアップデート対策を実施してきたサイトには大きな影響はありません。しかし、コアアップデート対策を実施していなかったサイトの順位は下がってきています。

通常、コアアップデートによる順位変動の影響は実施後数週間にわたりますので今後も順位の変動が予想されます。

今回のコアアップデートに対するGoogleからの公式のアドバイスを見てみましょう。


【出典】 Google SearchLiaison

今回のコアアップデートに対する対策は過去にGoogleが発表した内容を参照するようにとだけ発表されています。その公式なアドバイスの内容とは:

1、Expect widely noticeable effects, such as spikes or drops in search rankings.
『検索ランキングの急上昇や低下など、広く顕著な影響が予想されます。』

2、Core updates are “broad” in the sense that they don’t target anything specific. Rather, they’re designed to improve Google’s systems overall.
『コアアップデートは、特定のものを対象としないという意味で「幅広い」ものです。むしろ、Googleのシステム全体を改善するように設計されています。』

3、Pages that drop in rankings aren’t being penalized; they’re being reassessed against other web content that has been published since the last update.
『ランキングが下がったページはペナルティーを受けたわけではありません。前回の更新以降に公開された他のWebコンテンツに対して再評価がされたということです。』

4、Focusing on providing the best possible content is the top recommended way to deal with the impact of a core algorithm update.
『可能な限り最高のコンテンツを提供することに焦点を当てることは、コアアルゴリズムの更新の影響に対処するための最も推奨される方法です。』

5、Broad core updates happen every few months. Sites might not recover from one update until the next one rolls out.
『幅広いコアアップデートは数か月ごとに行われます。サイトは1つの更新から次の更新が公開されるまで、検索順位が回復しない場合があります。』

6、Improvements do not guarantee recovery. However, choosing not to implement any improvements will virtually guarantee no recovery.
『改善は回復を保証するものではありません。ただし、改善をしないままだと、実質的に順位の回復は無いでしょう。』

これら6つの公式アドバイスの中で特に重要なのは次の3つのアドバイスです:

3、Pages that drop in rankings aren’t being penalized; they’re being reassessed against other web content that has been published since the last update.
『ランキングが下がったページはペナルティーを受けたわけではありません。前回の更新以降に公開された他のWebコンテンツに対して再評価がされたということです。』

→ ここには2つの意味があるので注意深く読み取る必要があります。
1つは、コアアップデートは特定のページの品質に対してペナルティーを与えるものではないということです。

理由は、コアアップデートはクエリ(=検索キーワード)との関連性が高いページの順位が上がり、低いページの順位が下げられるものだからです。

例えば、「腰痛 原因」というクエリで上位表示するページは腰痛の原因のことだけを書いている傾向があり、順位が下がるページは腰痛の原因だけでなく、他の病気の原因など他のことを書いたページです。

つまりユーザーが望むコンテンツ(=検索意図)は腰痛の原因について解説しているページであり、他の病気の原因はその時点では知りたいとは思っていないということです。

コアアップデート対策の第一歩はユーザーが望むコンテンツだけを書いたページを作ることです。他のことはそのページには書かないで別のページを作りそこで書かなくてはなりません。

こうした理由のため、腰痛の原因だけを書かずに他の病気の原因も書いているページは悪いことをしてペナルティーを受けるというのではなく、単にユーザーが望むコンテンツだけが書かれていないという理由で順位が落ちるのです。

2つ目の意味、それは隠れた意味なのですが、特定のページの品質が高くても、そのページが置かれているサイトにある他のページの品質が低いとサイト全体としての品質が低いと判断されてしまい、いくら特定のページの品質が高くてもそのページは上位表示できなくなります。

Googleはここで『ランキングが下がったページはペナルティーを受けたわけではありません。』というように「ページ」という言葉を使っています。ページはペナルティーを受けていませんが、そのページが置かれているサイトがペナルティーを受けているため順位が落ちるという現象が実際に起きています。

私のクライアントのサイトのうちいくつものサイトがサイト内にある他のページの品質を一つ一つ点検して改善を施した結果、順位が下がっていた特定のページの順位が回復したという事例がたくさんあります。

ということはこのGoogleからのアドバイスは引っ掛け問題のようなものです。ページはペナルティーを与えられていませんとGoogleは言っていますが、そのページがあるサイトに存在する他のページの品質が低いとサイト全体にペナルティーが与えられるということになります。

皆さんの中でコアアップデートの実施の度に順位が落ちて、元の順位に戻らないという方は、そのページ以外の他のページの品質を改善しましょう。



5、Broad core updates happen every few months. Sites might not recover from one update until the next one rolls out.
『幅広いコアアップデートは数か月ごとに行われます。サイトは1つの更新から次の更新が公開されるまで、検索順位が回復しない場合があります。』

→ 今回のコアアップデートが実施されて順位が落ちたサイトは順位回復のために対策をしても、その改善が評価されるのは来年の2月か3月頃になる可能性があるということです。ただし、改善したサイトの中にはそれ以前に評価されて順位が回復することがあり得るということです。

6、Improvements do not guarantee recovery. However, choosing not to implement any improvements will virtually guarantee no recovery.
『改善は回復を保証するものではありません。ただし、改善をしないままだと、実質的に順位の回復は無いでしょう。』

→ コアアップデートで順位が落ちたサイトが順位を回復するための対策を実施しないと、ずっと順位は改善されない可能性があるとGoogleがここではっきりといっています。対策は実施しなくてはなりません。

以上が過去に実施されたコアアップデートに対するGoogleからの公式のアドバイスの検証です。深く読み解かないと重要ポイントを見逃してしまうとてもあっさりした文章なので注意しなくてはなりません。

ぜひこれらの6つの点を参考にして少しでも早く対策を実施して下さい。


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