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(8)自動転送を悪用するスパムは非常に危険

自動転送を悪用するスパムは非常に危険

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前回に引き続き今回もサイトの内部についてのガイドラインについて考えてみましょう。

今回のテーマは「不正なリダイレクト」と「クローキング」です。
「不正なリダイレクト」についてはGoogleウェブマスター向けガイドラインの

zuzuzu-01.png
に掲載されています。

リダイレクトというのは訳すと転送という意味で、本来サイトを新しいドメインに引越しするときに行うものです。

例えばこれまで:
(古いドメイン)
http://www.suzuki.com
にあったサイトを

(新しい引越し先のドメイン)
http://www.inkan.com
に引越しするときは、

http://www.suzuki.com
のトップページやその他のページにアクセスしたネットユーザーが自動的に

http://www.inkan.com
という新しいドメインに転送して連れて行かれるようにするのが常道です。

リダイレクト(転送)をするにはGoogleのこのガイドラインにも書かれているように:
(1)JavaScript を
http://www.suzuki.com
の各ページに設置して新しい

http://www.inkan.com
の各ページに転送する

または
(2)301リダイレクトというサーバーレベルの処理を.htaccessというファイルを使って行うという2つの方法のいずれかを取ります。

zuzuzu-02.png

どちらの方法でもスパム(SEO対策上の不正行為)にはなりません。

しかし、この自動転送の原理を利用たスパムを実際に見たことがあります。

それは、古いドメインネームを購入して使うものです。

その古いドメインは以前誰かが使っていたものでそのドメインには昔からいくつものサイトがリンクを張っています。

そのリンク元を自社サイトの評価アップのために使うために、古いドメインにアクセスすると転送先のサイトに301リダイレクトで自動的に転送されるのです。

こうしたやり方によって、本来自社サイトのリンク元ではないものを自社サイトのリンク元に見せかけるという手法がありました。

今日こうした手法を使うとGoogleのペナルティーの対象になるので絶対にしてはいけないことです。自動転送はあくまでも引越しのためのものだからです。

その他のスパムはGoogleが述べているような:

zuzuzu-03.png

というものです。

Googleが検索結果に表示するコンテンツと実際にユーザーが見るコンテンツは本来同じものなのにそれを意図的に変えようというのはスパム行為になりますのでしてはいけません。

ただし、正当な目的がありそのためにするのは問題はありません。

正当な目的として認められるものとしては:

(1) パソコン用サイトにユーザーがアクセスするとパソコンを見ているユーザーはパソコン用サイトが見れて、スマートフォンで見ているユーザーにはスマートフォンサイトが表示される

(2) 新しいドメインでサイトを開くことにしてドメインを変更する

という2つがあります。

(1) パソコン用サイトにユーザーがアクセスするとパソコンを見ているユーザーはパソコン用サイトが見れて、スマートフォンで見ているユーザーにはスマートフォンサイトが表示される

これはスマホサイトをパソコン用サイトの他に別個に作ったときに行う自動転送です。

ユーザーのためのことなのでペナルティーになることはありません。

(2) 新しいドメインでサイトを開くためにドメイン名を新しいドメインに変更する

これもGoogleを騙すことではなく、長年サイト運営をしているとドメインネームを変更しなければならない時もあるので仕方がないことなのでスパムにはなりません。

しかし調子に乗って、上位表示を目指すサイトのトップページに、いくつものサイトから301リダイレクトで自動転送をしたり、頻繁にドメイン名を変更してその度に301リダイレクトをするのも良くありません。

以上が今回の考察ですが、結局私達がやってはいけないことは、ブラウザでユーザーが見たときの情報とGoogleが検索順位を決めるために収集するソース情報との違いは最小限にとどめるということです。

ブラウザーに表示される情報と、ソースで見たときの情報に違いがあればあるほど「何かSEO対策で得をしようとする意図」が読み取られてしまいGoogleに疑われてしまいます。そして万一問題が発覚したらペナルティーを受けるということです。

もう一つ気をつけることは自動転送という本来引越しやドメインネームの変更などの止むなき時にのみ使う手段を悪用して複数のサイトから上位表示を目指すサイトに転送してはならないといことです。

次回からもさらにGoogleはウェブマスター向けガイドラインを読み解いて何が危険行為で、どこまでなら大丈夫なのかを追求していきます。次回もよろしくお願いします。

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