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ショッピングモールやポータルサイト、リスティング広告でしか売れないというのは本当なのか?

2019年02月11日

自社の独自ドメインサイトでは集客が出来ない、、、ショッピングモールやポータルサイトでないと売れないと感じている人が増えているようです。私のセミナーでも以前「昔は独自ドメインのショップサイトで販売していましたが、今では楽天とヤフーショッピング、アマゾンだけで販売しています」とおっしゃっていた方がいました。
他のセミナーでも「ホットペーパービューティーからお客さんが来ません。だからどんなに掲載料金が高くてもホットペーパービューティーにお金を払うほかないのです」とおっしゃっていた方がいました。

こうした声は以前にも増して増えています。しかし、私は疑問に思います。本当にそうなのかと。

確かに、ショッピングモールやポータルサイトは検索順位が高く、それら巨大サイトを相手にSEOをしたところで勝てるわけがないという気持ちもわかります。

しかし、それは巨大サイトと同じ土俵で戦おうとするから感じることであり、土俵をずらせばそんな消極的なことは思う必要がないくらい勝てる検索キーワードはたくさんあります。

ショッピングモールやポータルサイトのような巨大サイトの土俵は、今すぐ商品を購入、あるいは来店するお店を見つけたいと思っている「今すぐ客」を集客するだけの世界です。

今すぐ客は、最短でたくさんの商品やお店から自分に適した物やお店を探そうとします。そのニーズに応えるためショッピングモールやポータルサイトは膨大な数の商品やお店の情報を集積してWebページ化します。そしてそれらを束ねる一覧ページを様々なカテゴリ名や地域名などの切り口で作りまくります。そこにはレビューが載っていることもありますし、検索ボックがあるので検索も出来ます。

検索ユーザーの圧倒的多数の検索意図はまさにこうしたコンテンツを見ることですので、一般の中小企業や零細企業、個人が同じようなことをしようとしても、資本力、技術力、マンパワー等が不足しているためにショッピングモールやポータルサイトに適うわけが無いのは事実です。

しかし、これまで私がセミナーやコンサルティングを通じて見てきた成功企業はこうした負けが確実な土俵は避けて、ショッピングモールやポータルサイトは苦手な土俵を見つけて検索順位を上げて、勝利を収めてきました。

その土俵とは、今すぐには購買、来店はしないけれどそのうちする可能性がある「そのうち客」を相手にする戦略です。


そのうち客はすぐに購買、来店をするわけではないので、商品一覧や店舗一覧を探してはいません。

では何を探しているのかというと自分がもつ疑問や悩みを解消するための無料お役立ちコンテンツです。無料お役立ちコンテンツの例としては・・・

・壁掛けテレビを買いたいが、自分で取り付けられるかが不安で、壁掛けテレビの取り付け方をわかりやすく説明しているWebページを探している
→ 【作るべきWebページ】文藻だけで無く、画像や、取り付けシーンを撮影したYouTube動画などを載せた壁掛けテレビの取り付け方をわかりやすく説明しているWebページ

・山登りをしたいが、自分にはどんなジャケットが良いのかがわからなくて困っている
→ 【作るべきWebページ】どんな人にどんなジャケットが良いのか、ニーズや季節、年齢、性別、好みなど細かく属性別に選び方を解説したWebページ

・弁護士に相続の相談をしたいが、自分の今の状況にあった解決策は何かを知りたい
→ 【作るべきWebページ】相続問題でよくあるケースを1つ1つ解説したWebページや、問題解決のための流れや必要な手続き、費用を紹介したWebページ

・病院を探してるが、その前に自分の抱えている病気が何かを知りたい
→ 【作るべきWebページ】症状別にわかりやすい文章と画像、お医者さんがビデオカメラに向かって解説しているYouTube動画などのあるWebページ

などがあります。

こうした無料お役立ちコンテンツを作り検索順位が上がらなかったら、サーチコンソールで各ページの表示順位とクリック数を見て、改善すべきページを見つけて順位が上がるまで改善し、それでも駄目なら、もう少し難易度の低い検索キーワードをGoogleキーワードプランナーなどで見つけてそれらのキーワードで上位表示を目指すページを作る。さらに自社サイト内に増えていくページの中で関連性が高いページ同士を相互にリンクを張り平均ページビューを伸ばす・・・。

これらが上手くいくとGoogleからの自サイトへの流入が増えていき、2,3か月もするとGoogleからの評価が高まります。そして以前は難しかった検索キーワードでも検索順位が上がるようになります。

こうしたことを繰り返すことによりショッピングモールやポータルサイトと土俵をずらして集客をすることが可能になるのです。

ショッピングモールやポータルサイトでしか売れないだとか、リスティング広告で無いと集客は出来ないという間違った悟りを開いた人は、目を開いてください。

実際に悩みや疑問を解消するキーワードで検索するとたくましい企業サイトやアフィリエイターたちが己の目先の欲望を捨てて、検索ユーザーのためだけに非常に親切なページを作っていることがわかるはずです。

彼らはボランティアでそうした親切なことをしているのではないのです。

ビジネスとしてやっているのです。ですが、ビジネスですので、少しでも品質の低い無料お役立ちコンテンツは検索ユーザーに相手にされません。そのため絶えず無料お役立ちコンテンツを作って検索上位を獲得している企業やアフィリエイターたちはコンテンツをより良いものにアップデートしています。

今すぐ客だけを相手にするショッピングモールやポータルサイト、リスティング広告だけで集客をしたいと思うのは自由です。

しかし、そんな状況がいつまで続くのでしょうか?

今すぐ客だけを相手にする過酷な世界では、より資金のある企業、優秀な人材のいる企業、技術力のある企業が本気を出せば、そうしたリソースの乏しい企業は駆逐されます。

どうか、その日が来る前に悩みや疑問を解消するキーワードで検索するそのうち客の役に立つ情報を提供して、信頼される企業としてブランド認知をしてもらい、「ここは信用できそうだ。ここでお金を使おう」と思ってもらえる状況を作り出す作業をして欲しいです。

その作業の名前がコンテンツマーケティング、つまり無料お役立ちコンテンツで見込み客を集客し、信頼を獲得し、ファンになってもらい、その当然の帰結として商品を買ってもらう、来店してもらうという経済的見返りを得る一連の作業です。

コンテンツマーケティングをして、SEOをする、このことは最初やり方を覚えるのが面倒ですし、一度試してすぐ成功出来るものではありません。

スポーツと同じで最初は上手くいかないものです。

でも、だからこそ面白いのでは無いでしょうか?すぐに上手になってしまうスポーツやゲームほどつまらないものはりません。しかも、プロの世界では誰も簡単に上達できるようでは一人一人のプレーヤーの取り分はとても小さくなるのではないでしょうか?それでは豊かになることは出来ません。コンテンツマーケティングという最初は難しいスポーツは上達するに時間がかかりますが、上達すれば、集客が上手くいき、経済的にも、心も豊かになります。何故心が豊かになるのかというと、お金を使わない人にも親切に無料で役立つコンテンツを提供する余裕があるからです。

最初はプレーが下手でも、失敗から学び、自分のプレーを改善することにより徐々に上達する。その間、ほとんどの競合は挫折していきます。それにより上手くなったときの報酬はどんどん高まっていきます。

ショッピングモールやポータルサイト、リスティング広告の土俵でいつか敗者になる恐怖に怯えるよりも、コンテンツマーケティングをプレーするほうが未来は明るく楽しいのではないでしょうか?

すでにコンテンツマーケティングをやっているが、成果が上がっていない、、、という方もいるはずです。

その理由はもうお分かりのはずです。コンテンツマーケティングはそんなに簡単に上達出来るスポーツでは無いのです。うまく行っていない理由は見ているとほとんどの場合:

(1)自分が提供したいコンテンツを提供してしまっている
→ これはコンテンツマーケティングとは言えません。これはWebマーケティングという普通のやり方です。大手企業が勝つ土俵ですので、勝てないのは当たり前です。
解決策は、見込み客が困っていること、悩んでいることをリサーチしてそれらを解決するための無料お役立ちコンテンツを作る以外にありません。

(2)コンテンツを外部のライターさんに作ってもらっている
→ 外部のライターさんには自社商品や店のことを知ってもらうことと、お客さんのことを知ってもらう必要があります。それによりお客様が何に困っているのか、どんな読者なのかがわかるようになります。はした金で外部のライターさんを探そうという発想そのものが間違っています。優秀なライターさんを育てるためには自社商品や店での接客を体験してもらう必要があり、それをするとなると1ページ作ってもらうのでかなりの費用がかかり結局は、ショッピングモールやポータルサイト、リスティング広告のほうが効率的だという間違った結論に至ってしまうはずです。コンテンツは社内の人にライティングしてもらうか、社内の人にお話をしてもらいそれを音声で録音して、外部のライターさんに読みやすいように編集してもらうべきです。

(3)コンテンツマーケティングの専門会社に外注している
→ これが一番良くないパターンです。何故なら、優秀なコンテンツマーケティングの専門会社に発注できたとしても高額な費用がかかり採算割れを起こしやすいからです。反対に少ない費用で外注できたとしてもその程度のコンテンツしか継続的に提供できない企業であることがほとんどのため、最初から失敗するコンテンツマーケティングを始めることになります。
どちらのパターンでもコンテンツマーケティングはスポーツと同じで自分自身ですることに意味があるのですから、外部企業に外注した瞬間にプレーの仕方を学ぶことを放棄して永遠にコンテンツマーケティングの素人になることを自ら選択することになってしまいます。スポーツを自分がプレーするのをやめて他人にプレーさせるというのでその他人に影響され、最後は支配されることになります。

確かに、優秀なコンテンツマーケティングの専門会社にずっと外注が出来て、会社が儲かることが出来ればプレーの仕方を学ぶ必要は無いでしょう。しかし、どんなプレーヤーもずっと勝ち続けることが出来る保証はありません。優秀なコンテンツマーケティングの専門会社は成功すればするほど人気が高まるでしょうからクライアントが殺到するでしょう。そのとき優秀な人材を御社のために割いてくれる保証はどこにもありません。

最後になりますが、私はショッピングモールやポータルサイト、リスティング広告を否定はしません。

これら3つの便利なツールは確かに今すぐ客を集める力があるので集客に非常に効果的です。使わない手はありません。しかし、この3つのツールを使う前にコンテンツマーケティングを実施して、低コストの集客を実現して会社に利益が生まれ、それが蓄積されることを実現しなくてはなりません。これが出来て初めて誰からの援助も無く自立して生きていける存在になれるのです。

そうした経済的な自立が出来れば利益を一部を使って、自社のブランド名を知ってもらうためにショッピングモールやポータルサイトで儲からなくてもたくさんの人たちを顧客化してください。そうすれば、そのうち会社名や商品名というブランド名で指名検索をしてくれるようになります。指名検索されれば大概自社サイトが1位表示されるはずです。そこにはうっとうしい競合他社は出てこないので自社に有利なビジネスが出来ます。そして一度でも商品やサービスを利用してくれると自社サイトで再度リピート購入するとショッピングモールやポータルサイトには無い特典やサービスを受けられるようにして差別化をするのです。

また、コンテンツマーケティングにより利益が出てくればその一部を使って飢えている今すぐ客を集客するためにリスティング広告を使えばよいでしょう。ただし、リスティング広告の費用は年々高くなっていますので、そこで利益を出すことを諦めてショッピングモールやポータルサイトでのように指名検索されるためにブランド名を売ることに専念すればよいしょう。

コンテンツマーケティングは簡単に上達出来るスポーツではないのなら、自分や自分の会社のスタッフには無理なのではないかと思う人もいるでしょう。

そんなことはないはずです。私がこれまで見てきたコンテンツマーケティングを行い、無駄な広告費をかけることなくネット集客が出来るようになった人たちは普通の人たちばかりです。

ただ彼らに共通してあったのが、Webコンテンツを作ることにより人のために役に立ちたいという気持ちがあったことと、失敗続きでも諦めずにプレーをし続けた継続力があったことです。人のために役立ちたいという気持ちと、スポーツとはすぐに上手くなれるものではないという常識を持っている人は珍しい人ではないはずです。ほとんどの人にこの気持ちと常識は備わっているはずです。

インターネットの普及、Webサイト技術の発展、ブログやSNS、YouTubeなどのツールの進歩により、そうした気持ちと常識さえあれば人の役に立てる時代に私たちはいるのです。

このチャンスを最大限に活用して人々と自分を豊かにするかどうか、それはあなたの選択次第です。

【危険!】キーワードの詰め込みによるペナルティーが増えている

2019年02月02日

過去一週間で東京と大阪で有料、無料コンサルティングを受けていただいた医療・健康関連サイトを診断したところ、非常に深刻な問題があるために元々良かった検索順位から40位以上検索順位が落ちてしまっている事例や圏外(上位100位以下)になってしまった事例がありました。

しかも、それらのサイトのほとんどが昨年2018年9月28日以降に順位が大きく落ちたという共通点があります。

その非常に深刻な問題とは、ページ内への過度なキーワードの詰め込みです。

例えば、「渋谷 歯科医院」という目標キーワードで上位表示を目指しているサイト運営者が、トップページのタイトルタグに

渋谷で歯科医院をお探しなら小児歯科・矯正歯科で評判の鈴木歯科医院 

と書いているのです。

これだとGoogleが敏感に反応するタイトルタグに 歯科 という言葉を4回も書いていることになります。

この他にも

池袋で矯正歯科をお探しなら裏側矯正・矯正歯科で実績の歯医者の鈴木矯正歯科医院 

という書き方もペナルティーを受けやすい書き方です。

理由は、矯正 という言葉がこのタイトルタグには4回も書かれているので、矯正という言葉が含まれる目標キーワードは全て上位表示しにくくなるからです。

しかも、よく見てみると 歯科 という意味のキーワードが4回も書かれているのです。歯科 は3回ですが、最近のGoogleは賢くなってきており 歯科 と 歯医者 は同じ意味だと見なします。ですので、歯科 と 歯医者 が異なったキーワードであるという認識は古い認識になってしまいました。

トップページのタイトルタグ以外にも例えば料金表のページのタイトルタグに:

矯正歯科の料金|渋谷駅下車徒歩2分 渋谷で評判の渋谷矯正歯科

というように 渋谷 という地域名を3回も書くのは危険です。

安全な書き方は:

矯正歯科の料金|渋谷矯正歯科

です。これだと同じ地域名がくどく書かれていなく、すっきりしているので今のSEOの世界では安全な書き方です。

タイトルタグの他にもキーワードの詰め込みをしがちな箇所があります。

それは昔も、今も、ALT属性に含める文字列です。

画像のALT属性には:

(1)その画像の意味をシンプルに説明するフレーズ

(2)余計なキーワードを含めずに真実のみ

を書くというルールがあります。

それにもかかわらず、ページの中にある画像のALT属性に毎回:

渋谷の矯正歯科の待合室

というようにわざと 渋谷 や 矯正、そして 歯科 というキーワードを含めているようなサイトが未だたくさんあります。

待合室の写真のALT属性部分には正直に、そしてシンプルに:

待合室

と書けば十分です。

他にも危険な行為としてよく見かけるのが、パンくずリスト部分の先頭に

渋谷の矯正歯科「渋谷矯正歯科」 > 矯正歯科の料金表

というようにわざわざ 渋谷 や 矯正、そして 歯科 というキーワードを含めている事例があります。

この場合もシンプルに:

TOP > 矯正歯科の料金表

または

HOME > 矯正歯科の料金表

と書いて、不必要にキーワードを詰め込むのをやめてください。

そして、全ページの一番下のコピーライト情報の部分にわざと

Copyright 2019 渋谷の矯正歯科「渋谷矯正歯科」 All rights reserved.

と書くのも過剰SEOの原因になりやすいので注意すべきです。

ページの他の部分にキーワードを詰め込んでいなければ問題は無いのですが、詰め込んでいる上にさらに

Copyright 2019 渋谷の矯正歯科「渋谷矯正歯科」 All rights reserved.

と入れるのはキーワードの詰め込みの原因を自ら作ることになります。

この場合適切な書き方はシンプルに:

Copyright 2019 All rights reserved.

または英語・ローマ字で

Copyright 2019 Shibuya Kyoseishika All rights reserved.

と書くことが安全です。

他にも、ページ内のH1タグだけでなく、H2などの全てのGoogleが敏感に反応する箇所に、毎回毎々、同じキーワードを入れたり、1つのHタグに不必要に複数回同じキーワードを入れるのも危険です。

最後になりますが、何故そもそもこうした古いSEOテクニックであるキーワードの詰め込みをこの2019年の今でもしているのか、その原因ですが:

1、10年近く前の古いSEOテクニックがGoogleによって無効化されたことを知らない

2、外部の業者さんにサイト運営を丸投げしており、そもそもSEOの知識が全く無い

という2つの原因が最も見られます。

今回報告したキーワード詰め込みの重大なペナルティーを受けていると思う人は、直ちにそうした詰め込みを解消する作業を始めてください。通常、キーワード詰め込みを完全に解消してから遅くて2か月から3か月で検索順位が復旧します。

その後は:

1、いつも新しいSEOのトレンドを知るための情報収集をすること

2、他人に大切な自社サイトの運営を丸投げするということはしないこと

という2つを守るようにしてください。

そして、本来享受すべき順位を守り、引き上げるための取り組みを継続するようにしてください。

うまく行くことを祈ります。

Googleが求人サイトを立ち上げた!それはサイト運営者にとって何を意味するのか?

2019年01月27日

Googleが「Googleしごと検索」というサービスを提供開始したことが大きな話題になっています。

Googleで2019年1月23日から、求人に関するキーワード、例えば「渋谷 ホールスタッフ募集」で検索すると下図のように検索結果の上の方に枠付き3件の求人情報そのものが表示されるようになりました。

そしてその下にある「他 100 件以上の求人情報」というリンクをクリックするとちょうどGoogleマップのような検索結果ページが表示されます。


そこには職種や、地域などを細かく絞り込むことが出来て、「メール通知アラート」をオンにするとユーザーのメールに最新の求人情報が配信されます。



リクルート社が買収して国内でも非常に成功した求人情報業界版のGoogleと言えるIndeedのようなサービスを今度はGoogle自身が行うという点がここまで大きな話題になっている理由ではないでしょうか?

今後は中途半端な規模の求人サイトや求人サービスはGoogleのこの新サービスにより脅威にさらされる可能性が出てきました。

Indeedは元々Googleのようにサイト上の情報をクロールしてインデックスして、仕事を探しているユーザーがスピーディーに自分にあった求人情報を見つけるサービスを提供し成功した会社です。それを2012年の9月に約10億ドル(約1130億円)で買収したと言われています。
【参考】
リクルートの米Indeed買収がお得だった件(日経ビジネス 2017年3月14日)

人々がこのGoogleがIndeedのようなサービスを提供開始したことに騒ぐ本質的な理由は恐らく、どんなにビジネスを成功させたとしても、それがGoogleのような巨大企業が似たサービスを始めればそこで終わってしまうのではないかという恐怖があるからではないでしょうか?

実際に、日本の地図会社もGoogleと提携ができなく、かつデジタルシフト、モバイルシフトできなかった企業の業績が悪化したというニュースが昨年末に報道されたばかりです。

問題は、私たちサイト運営者にとって今回の「Googleしごと検索」のサービス開始は何を意味するかです。

それは単に情報をソフトウェアで自動的に収集し、それを加工するだけでお金が稼げる時代は終わりに近づいているとを認識し、スマートに行動することです。

こうした仕事はGoogleをはじめとするGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)だけでなく、ソフトバンクとその系列のヤフーや、NTTとその系列企業であるNTTデータ、そしてリクルート社のような企業の得意分野です。
魅力的な条件で非常に優秀な人々を採用して最高のソフトウェアを作り運営できるこうした企業が本気を出せばどのような企業やベンチャーも生存の確率は極めて小さいでしょう。

彼らは優秀な人の集め方に長けているのです。GAFAは優秀な大学が集積する大都市に本社を構え、魅力的なオフィス環境、社会的なステータス、そして報酬を与えることが出来る企業ですので、今後も業績が良い限りはこの傾向は長く続くはずです。

では、その中でもIndeedを運営するリクルート社は大丈夫なのかというと、優秀な学生を集めること自体をサービスとして提供しているくらいですから人材は優秀で、しかも何がコアコンピタンスかというと泥臭い営業に非常に長けていることで有名なのですから今回の脅威のおかげでモチベーションがさらに高まりIndeedはより良いサービスを提供するに違いありません。

では、こうした優れた企業の経営者以外はどうすれば良いのかですが、一言で言うと今は未だソフトウェアだけでは出来ない領域を見つけることと、こうした優れた企業で働く人たちが:

(1)嫌がる仕事(例:かっこ悪い、大企業らしくない)
(2)効率が非常に悪いと思う仕事
(3)市場規模が小さすぎると馬鹿にする分野


です。

これは私がセミナー講師を始めた時から、お節介を承知で受講者の皆さんに時折お伝えする必須3条件です。

これらはある意味、ウイルスに対する免疫力のようなもので、これらのうち1かそれ以上の条件が自社の商材に含まれる限り、諸行無常の食物連鎖の世界で自分より大きな魚に飲み込まれないための生きる知恵です。

1つより2つ、2つより3つ該当すればそれだけ長い時間生存が許されるはずです。

ただ、最近ではGAFAやソフトバンクなどは人工知能に対して投資を加速してきていますので、人工知能が普及してきたらその時間は確実に短くなるはずです。

そのときは仕方がありませんので、人工知能を使って戦う術を獲得する必要性が生まれます。それに失敗したときは不本意ですが、人工知能に使われる側に立たされるでしょうからこちらとしても必死で戦うざるを得ないでしょう。

人材不足で悩んでいる企業は今後自社の求人情報を無料でGoogleにインデックスしてもらい「Googleしごと検索」に表示してもらうことが可能になりました。それにより求人コストの削減が期待できます。

求人情報の登録手順は:
「しごと検索 レファレンス」
https://developers.google.com/search/docs/data-types/job-posting



にあります。Googleが指定したように構造化データを自社サイトに追加すれば誰でも無料で求人情報をアップできます。

今後もGoogleやGAFAなどの巨大企業は新しいサービスをリリースし続けるでしょう。

彼らがやりにくい、やりたがらない領域の事業開発が求められます。

2018年にSEOの世界で起きたことは2019年も続く!

2019年01月08日

新年明けましておめでとうございます!

昨年2018年は非常に多くの変化がSEOの世界に起こり、対応に追われた1年だったと思います。

ちょっと思い起こしただけでも・・・

・モバイルファーストインデックスの実施
・サイトのSSL化の事実上の必須化
・医療広告ガイドラインの実施
・8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
・9月28日のアルゴリズムアップデートの実施


という大きな変化に対応しているうちに終わったのが2018年だったと感じる方も多いと思います。

正直日々の仕事だけでも大変なのに、こうした試練をGoogleから与えられたのは辛いことでしたが、それでも改めて自分のサイトを眺めて見ると明らかにより良いサイトになっているはずです。

例えば、全ページがモバイル対応していなかった企業のサイトもしっかりとモバイル対応してモバイルファーストインデックスが適用され、どこから見てもモバイルユーザーの使用に耐えるものになっているはずです。

それまでサイトにユーザーが入力した情報をハッカーが簡単に盗み見できていたセキュリティーの緩いサイトも全ページSSL導入により暗号化され安全なサイトに生まれ変わったはずです。

医療関連のサイトは、信憑性の低い、いいことばかりが書かれている患者さんからの声の掲載を厚生労働省が昨年6月に医療広告ガイドラインにより禁止したためサイトから削除した方は、以前に比べて客観的な情報のみがあるサイトになったと思うはずです。

8月1日のコアアルゴリズムアップデートに対応するために、それまでユーザーの検索意図を無視して自分が言いたいことばかり載せていたWebページはユーザーの検索意図を満たすためだけのクエリーに一致したコンテンツだけがしっかりと載っているはずです。

そして9月28日のアルゴリズムアップデートに対応するために、低品質なページを改善、あるいは削除してユーザーが見たいページばかりのサイトになったはずです。

ユーザーのためのサイトを作ることが私たちサイト運営者の責務であり、目標ですが、どんな本を買っても、どんなセミナーに参加してもその作り方を知ることは非常に困難です。その理由は、恐らくWebを取り巻く環境とユーザーが求めるものが非常に早いスピードで変化しているからでしょう。

そうした中で、Googleがそのときそのとき要求するサイトに対する改革をどんなに辛くても実施すれば結果的にユーザーにとって良いサイトに改善できるのではないでしょうか?

もちろんGoogleはいつも正しいことをするわけではありません。しかし、GoogleがGAFAというIT業界の4大ジャイアントの一角を占められる理由はユーザーをいつも見ていて、彼らの要求を満たすことに専念しているからに違いありません。

だとしたら、私たちサイト運営者もGoogleの主張を理解して、「それはユーザーのためになるのでは」と少しでも思うものは躊躇なく実現する努力をすべきではないでしょうか?

2019年が始まり一週間を過ぎましたが、良いニュースが1つだけあります。

それは、今年になって未だGoogleはアルゴリズムアップデートを実施していないということです。

なぜこのようなことを言うのかというと、例年Googleは年明け、ゴールデンウィーク、お盆休みなど私たち日本人のホリデーシーズンに比較的大きなアップデートを実施して、休暇明けでぼうっとしている人々の目を覚ますことがあるからです。

しかし、今年の正月休み明けには何も無いようです。これほどのよいニュースは無いと思います。

今年2019年はSEOとWebマーケティングの世界で一体何が起きるのでしょうか?

先のことはわかりませんが、少なくとも昨年実施された・・・

・モバイルファーストインデックスの実施
・サイトのSSL化の事実上の必須化
・医療広告ガイドラインの実施
・8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
・9月28日のアルゴリズムアップデートの実施


という変化はその時点で終わったことではないはずです。

これらのことはこうした方向性が始まったという意味であり、これらのことが今後ますます厳しくGoogleに問われていくはずです。

モバイルファーストインデックスの実施
→ 形だけのモバイル対応では無く、より踏み込んでスマホユーザーにとってもっと使いやすいデザイン、操作性を追求する。

サイトのSSL化の事実上の必須化
→ メインサイトだけでなく、自社が運営するすべてのサイトをSSL化してセキュリティーを強化する。
有料のSSLを使っている場合は、無料のSSLがたくさん世の中に出回っているのでそれらに切り替えて無駄を省く

医療広告ガイドラインの実施
→ 客観性に欠ける情報が未だ自社サイト上に無いかを確認して見つけ次第、改善または削除する

8月1日のコアアルゴリズムアップデートの実施
→ 検索意図に逆らうコンテンツやサイト内リンクはページ内から削除して検索意図を満たすコンテンツばかりのページに改善する

9月28日のアルゴリズムアップデートの実施
→ キーワードの詰め込みは出現頻度を減らして解消し、独自性の低いコンテンツは削除するか、少数のページにまとめてそうしたページの数を最小化する

少なくともこうしたことは2019年になっても継続するべきです。

今年がWebサイトを運営する皆さんにとってとても良い一年になることを祈ります。

Googleがモバイルファーストインデックス適用の進捗状況と適用の確認方法を発表

2018年12月25日

Googleが米国のウェブマスターブログで、『全世界の検索結果ページにおいてインデックスしたWebページの半数以上にモバイルファーストインデックスを適用した』(today, we're happy to announce that we now use mobile-first indexing for over half of the pages shown in search results globally.)(201812月19日)
https://webmasters.googleblog.com/2018/12/mobile-first-indexing-structured-data.html

ということを発表しました。

2018年3月からGoogleがモバイル版サイトを中心に評価してモバイル版Googleだけでなく、PC版Googleの検索順位を決定するという新方式であるモバイルファーストインデックスの適用をスタートして約9ヶ月を費やして、ようやくGoogleが50%のモバイルファーストインデックスの適用作業を終えたということになります。

今回の発表によるとGoogleは次の3点を提案しています:

1、モバイルファーストインデックス適用状況の新しい確認方法


モバイルファーストインデックスの適用作業を終えた時に新型サーチコンソールの管理者宛に通知をしているが、次の手順でも自サイトにモバイルファーストインデックスが適用されたかどうかを調べることが出来るということです:

(1)「URLの検査」を選択



(2)調査したいサイトのURLを入力



(3)「カバレッジ」を選択



(4)「ユーザー エージェント」が「スマートフォン用 Googlebot」になっていればモバイルファーストインデックスが適用されている

モバイルファーストインデックス対応しているので未だGoogleから通知をもらった覚えが無いという方はこのやり方でチェックしてみて下さい。

2、PCサイトに構造化データがある場合はモバイルサイトにも含める


構造化データを使うとGoogleの検索結果ページに自サイトのエクストラな情報を表示することができますが、PCサイトに構造化データがある場合はモバイルサイトにも含めることを忘れてはならないということです。



3、PCサイトのページ内に画像のALT属性テキストがある場合は、モバイルサイトのALT属性テキストにも含める


これもよくあるミスですが、PCサイトのページ内に画像のALT属性テキストがある場合はGoogleはそこにあるテキストを画像の意味の手がかりとして利用しています。それはモバイルサイトにも言えることです。PCサイトのページ内に画像のALT属性テキストがあるのに、モバイルサイトのALT属性テキストに入れ忘れがあるかを確認してあるようならばPCサイトのページ内にあるものと同じテキストを入れるようにして下さい。

ほとんどの方が自サイトのモバイルファーストインデックス対応を完了していると思いますが、過去数年間Googleは全サイト、全ページをモバイル対応するように要求しています。

しかし、現時点でも中途半端なモバイル対応しかしていないのに、モバイル対応していると思っているサイト運営者がいます。

モバイル対応をきっちりとするためには今回Googleが提案している構造化データやALT属性テキストの書き忘れ以外にも:

(1)PC版サイトと同数のページをモバイル版サイトにも実装する
→ サイト運営者の中には今でも未だモバイル版サイトを軽視していて、PC版サイトと同じだけのページをモバイル版サイトに設置するのは面倒だとか、費用が無駄だと思っている人がいます。

モバイルファーストという大方針をGoogleが取るようになった今、モバイル版サイトを軽視する態度は自滅行為です。モバイルファーストインデックスを適用されたサイトが日に日に増えている中、今最も注力すべきはモバイル版サイトのほうです。

PCサイトとモバイルサイトにあるページ数が同数になるレスポンシブWebデザインの場合はこの問題は生じることは無いはずです。しかし動的配信や別個のモバイルサイトを持つという方式をとったサイト運営者はPCサイトにあるページと同数のページがモバイルサイトにあるかを確認して不足しているようならすぐにページ数を揃えて下さい。そうしないと本来たくさんのページがあるサイトでもページ数が少ないとみなされたり、検索にかからないページが出てきて大きな機会損失を被ることになります。

(2)PC版サイトのコンテンツとモバイル版サイトのコンテンツを同じにする
→ PCサイトとモバイルサイトのページ数が同数だからといって完璧とは断言できません。PCサイトのページにある文字数とモバイルサイトにあるページの文字数が大きく違っているとハンディが生じる恐れがあります。

例えば、PCサイトのトップページには1000文字あるのに、モバイルサイトのトップページには800文字しかないということは差分の200文字はモバイルファーストインデックスが適用されるとGoogleが評価してくれなくなる可能性があります。

このハンディを避けるためにはPCサイトとモバイルサイトのページの文字数を同じか、ほとんど同じにすることです。

ただし、PCサイトのページに同じ文章が複数箇所に書かれている場合は、それら重複している文章をモバイルサイトのページでは省いても良いでしょう。しかし、モバイルサイトのページで省く文章がオリジナル文章の場合は削除すべきではありません。

このことはサイト内リンクについても言えます。例えば、PCサイトのトップページにはサイト内にある他のページへのリンクが70個あるのに、モバイルサイトのトップページにあるサイト内リンクが50個しか無ければ、省かれたリンクのリンク先ページの重みが下がりGoogleからの評価が下げられてそれらのページが上位表示しにくくなり、Googleからの流入(アクセス数)が減りGoogleによるサイトの評価が下がるリスクがあります。

これもページ内の文字と同様にリンク先が重複しているリンクならば省いても問題は無いはずです。しかし重複していない場合は大きなマイナスになるはずですので、サイト内リンクをなるべく減らさないようにして下さい。

必ず自社で運営している全てのサイトの全てのページを中途半端なモバイル対応ではなく、完全なモバイル対応することを徹底して下さい。

Googleはこれまで以上に完全なモバイルファーストインデックス対応を求めてきています。

Googleが、検索ユーザーにとっての快適な体験の提供を追求する今、このことが今のSEOでは最重要課題であることを忘れないで下さい。


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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木将司
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