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上位表示のヒント

独自ドメインを使って新しくサイトを作るかどうかで迷った時の4つの判断基準

2017年10月21日

最近会員さんからいただくご質問で多いのものの1つに、「新しくサイトを作りたいと思っているが、新たに独自ドメインを購入して開くのか、現在運営しているサイトにディレクトリを作りそこで開いたほうが良いのか分からない」というご質問があります。

新しくサイトを作る時のURL(Webアドレス)の選択肢は次の3つになります:

《選択肢1》新しいドメインで開く(例:www.atarashii.com)

《選択肢2》既存サイトのドメインにディレクトリを生成して開く(例:www.furui.com/atarashii/)

《選択肢3》既存サイトのドメインでサブドメインを生成して開く(例:atarashii.furui.com)

この3つのうちどれが良いのか迷うことがあります。

これまでの経験から私はこうした質問を頂いた時に次の判断基準をお伝えしています。

【新しく独自ドメインを購入して別サイトを作るかどうかの大きな判断基準】
(1)将来性が高いテーマか?
将来性の低い商材の専門サイトを作っても新しい情報がその業界で生まれてきにくいのでコンテンツを追加してゆくことが困難になります。上位表示しているサイトは定期的にコンテンツが追加されているサイトばかりです。
また、将来性が低い商材、テーマのサイトを作ってもサイト管理者としてもなかなか更新意欲がわきにくいので作りっぱなしで放置される運命のサイトを作るのは避けるべきです。
将来性があまり高く無いと思われるテーマのサイトであっても作らなければならないときもあります。そうした場合は新規で独自ドメインを取得して開く:

《選択肢1》新しいドメインで開く(例:www.atarashii.com)

のではなく、既存サイトのドメインネームの中に:

《選択肢2》既存サイトのドメインにディレクトリを生成して開く(例:www.furui.com/atarashii/)

《選択肢3》既存サイトのドメインでサブドメインを生成して開く(例:atarashii.furui.com)

という形でサイトを開くのが無難です。

(2)週1ページ以上新規ページを追加できるか?
コンテンツが追加されないサイトはGoogleはもちろん、その先にいる検索ユーザーに最終的に見放されてしまいます。人気のあるサイトでなければ長期的な上位表示は困難です。その証拠に私達が頻繁に見るサイトは古い情報ばかりでなく、新しい情報が定期的に追加されているサイトであることがほとんどです。

そうした場合も新規で独自ドメインを取得して開く:

《選択肢1》新しいドメインで開く(例:www.atarashii.com)

のではなく、既存サイトのドメインネームの中に:

《選択肢2》既存サイトのドメインにディレクトリを生成して開く(例:www.furui.com/atarashii/)

《選択肢3》既存サイトのドメインでサブドメインを生成して開く(例:atarashii.furui.com)

という形でサイトを開くのが無難です。

(3)20ページ以上のサイトでスタート出来るか?
Googleはドメインネームのパワーを記録しています。
ドメインネームのパワーというのは「そのドメインネームで開かれているサイトにあるページがどれだけGoogleで上位表示していてGoogleの検索結果ページにあるリンクがクリックされて検索ユーザーが訪問しているのか?」というGoogle検索結果ページからそのサイトへのユーザーの流入実績です。

例えば、Googleの検索結果上で:

www.suzuki.com/index.html が「相続」で3位表示されてこれまで10,000人がそのリンクをクリックしてサイトに来た
www.suzuki.com/soudan.html が「相続 相談」で5位表示されてこれまで3,000人がそのリンクをクリックしてサイトに来た
www.suzuki.com/yuigonsho.html が「遺言書 作成」で2位表示されてこれまで900人がそのリンクをクリックしてサイトに来た
www.suzuki.com/yuigonsho-fee.html が「遺言書作成 料金 」で3位表示されてこれまで700人がそのリンクをクリックしてサイトに来た
www.suzuki.com/bengoshi-prof.html が「相続 相談 弁護士」で1位表示されてこれまで600人がそのリンクをクリックしてサイトに来た

とします。

この場合このサイトへのGoogle検索結果ページからのユーザー流入実績は10,000人+3,000人+900人+700人+600人=15,200人になります。

サイト内にわずかのページしかなければユーザー流入実績は少なくなりますが、最初から多くのページをサイトにアップしておければそれだけ多くのページがGoogleで上位表示してユーザー流入実績が増えやすくなります。

競争率がそこそこ激しいキーワードでも20ページくらいのページ数のサイトでも上位表示していることがあります。

サイト内にどのくらいのページ数があるのかは、Googleで 「site:(ドメインネーム)」で調べると分かります。
(「site:(ドメインネーム)」で調べるとGoogleがインデックスしているページのおおよその総数がわかります)

《例:Googleで 任意売却 で検索した時に上位表示しているサイトのインデックス数(推定ページ数)》



(4)現在同じテーマのサイトを2つ以上運営していない
例えば、上の例のように

www.suzuki.comというドメインネームでサイトを開き「相続」というキーワードで上位表示を目指そうとしたとき、すでに自社で相続をテーマにした

www.souzoku-soudan.com

www.souzoku-hiroba.com
などという2つのサイトをそれぞれ独自ドメインで開いていたとします。

その場合、今回新たに
www.suzuki.com
というドメインネームでサイトを開き「相続」というキーワードで上位表示を目指そうとしても、すでにこの企業は

www.souzoku-soudan.com

www.souzoku-hiroba.com

という2つのドメインネームでサイトを開いているので合計3つの独自ドメインで相続に関するサイトを作ってもGoogleで上位表示するのは困難です。

このことはこれまで何社ものクライアント企業がチャレンジしてきましたが全て失敗していることから分かったことです。

同じテーマのサイトはどの企業も2つのドメインネームでサイトを開くことが限界です。

この経験則を無視して3つ目のドメインネームでサイトを開いても時間と費用の無駄になります。

どうしても3つ目のドメインネームを取得してサイトを開きたい場合は、相続ではない全く違ったテーマ、例えば、交通事故相談や、債務整理相談などの全く異なったテーマのサイトにしなくてはなりません。

以上が、新しく独自ドメインを取得してサイトを作るべきかどうか迷った時の4つの判断基準です。

この4つの基準がすべてYESならば、新しく独自ドメインを取得してサイトを作る価値はあります。ぜひ参考にして下さい。

新着情報が多いサイトは上位表示できない!?

2017年09月30日

最近増えている相談で「オウンドメディアを作ったが上位表示出来ない」というものがあります。

ここで言うオウンドメディアというのは企業が見込み客を集客するために別ドメインで作った情報サイトで、役に立つコンテンツを無料で提供するサイトです。(元々オウンドメディアというのは企業が所有するメディアという意味ですが、近年のWebマーケティング業界では企業が自社サイトの集客を成功させるために作る誘導サイトという意味があります)

例えば、自社物販サイトでの化粧品の売上を増やしたいとします。それを実現するために新たにドメインネームを取得して美容や化粧に関するコラムやニュースを掲載するオウンドメディアサイトを作り、記事の本文下や、横に自社物販サイトの広告、またはリンクを掲載して自社物販サイトの訪問者数を増やすものです。

《化粧品メーカーが運営するオウンドメディアの例》



近年こうしたオウンドメディアを作ることが流行していますが、残念ながらせっかく作ったオウンドメディアがGoogleで上位表示出来ずに何のために作ったのかわからなくなっている企業が増えています。

無料で役立つ情報を提供して見込み客を集客するというコンテンツマーケティングの成功を目指す企業が増えてきています。

しかし自社サイトの訪問者数を増やすために作ったオウンドメディアでいくらコンテンツマーケティングを実践しようとしてもオウンドメディアが上位表示出来なければ自社サイトの訪問者数を増やすどころか、SEOの悩みがまた1つ増えるだけです。

この数ヶ月こうした問題を抱える企業からの相談を複数受け、研究した結果次のことが分かりました。

それは上位表示を目指すページが流動コンテンツばかりだから上位表示しないという発見です。

流動コンテンツというのはサイト上で良く見かける:

・新着情報
・新着記事一覧
・おすすめ記事一覧
・人気記事一覧


など上から下にかけて新しい記事ページにリンクを張るサイト内リンクのことです。

《流動コンテンツの例》



何故流動コンテンツと呼ぶのかというと通常これらの一覧は無限にリンクが増えるのではなく、直近の記事ページへのリンクを上から新しい順に5件だとか、10件だけ表示するためにいつも同じページにリンクを張るのではなく、リンク先ページやそれらのページにリンクを張るテキストリンクの内容が変動するからです。

例えば直近5件の新着情報ページへのリンクを張る場合、そのサイトが毎日1ページ新着情報ページをサイトに追加したら、今日そこに表示されているのは過去5日分のページです。

しかし、一週間後そこを見るとその時点から過去5日分の新着情報ページへのリンクが張っているので、リンク先のページの内容もそれらにリンクを張るテキストリンクの文言も全く違ったものに変わってしまいます。

通常、多くのサイトには多かれ少なかれこうした新着記事一覧や人気記事一覧、おすすめ記事一覧ような流動コンテンツがよくあるものです。

しかし、私のところに上位表示が出来ないと相談をしに来てくれる企業のサイトのページを見るとページのほとんどがそうした流動コンテンツなのです。

実際に上位表示している競合サイトのページを見ると確かにページの一部に流動コンテンツはありますが、ページ全体の半分以下の面積にしかそうした流動コンテンツはありません。

私がそうしたサイト管理者にアドバイスするのは流動コンテンツを減らして固定コンテンツを増やしてくださいというアドバイスです。

固定コンテンツというのは:

・新着情報
・新着記事一覧
・おすすめ記事一覧
・人気記事一覧


など以外のいつもそこにあるコンテンツのことで、リンクのこともありますし、通常のテキスト(文字)のこともあります。

すでに流動コンテンツを減らして、固定コンテンツを増やすことにより検索順位が上がったサイトが出てきています。

このことをあるクライアントさん言ったら「ブログみたいですね・・・」とおっしゃっていました。

私はすぐに納得しました。

昔からよくある上位表示の法則の一つに、「ブログのトップページは上位表示しない」という法則というか、ジンクスのような現象があります。

考えてみるとブログのトップページこそ流動コンテンツの塊ではないでしょうか?

ブログのトップページのボディー部分最新の記事が新しい順で表示されるので見に来る日によってそこに書かれている文章は完全に変わってしまいます。

しかも、サイドメニューには最新記事一覧があり、上から順番に直近10件くらいの記事へのテキストリンクが表示されそれらの内容は更新する度に流動します。

そして考えてみるともう一つの不思議な現象の理由も分かってきます。

それは新聞社のニュースサイトのトップページや、ジャンル毎のカテゴリページは新聞社の名前以外のキーワードでは上位表示しないという現象です。

でも、新聞社のニュースサイトや、人気ブログ、オウンドメディアのサイトでも上位表示していることはあります。

しかしほとんどの場合、それはトップページではなく記事が書かれている記事ページです。

その理由は、新聞社のニュースサイトや、人気ブログ、オウンドメディアのサイトはトラフィック(訪問者数)が多いのでドメイン自体、サイト自体のGoogleによる評価が高いので、優れた記事であれば上位表示することがあるからです。

しかし、上位表示したとしてもそれはどちらかというと難易度が低い複合キーワードであったり、難易度が高いビッグキーワードであっても3ヶ月から6ヶ月程度しか上位表示はしないで、時間とともに検索結果1ページ目の後半に落ち、その後は2ページ目以降に落ちていくことがほとんどです。

このように流動コンテンツは確かに最新の情報をユーザーに提供するために重要なコンテンツですが、トップページやその他上位表示を目指すページに流動コンテンツばかりだとそこに書かれていることが頻繁に変化するためGoogleからの評価を高めることが困難になり上位表示しにくくなります。

皆さんの中で色々とやってみたけれど未だ上位表示出来ないという方は、上位表示を目指すページに流動コンテンツがたくさんあるかを確認してたくさんあるようならそれらを減らしてページ全体の半分以下に抑えるか、固定コンテンツを大量に増やしてページにおける流動コンテンツの割合を減らして見て下さい。

うまくいくことを祈ります!

新しくサイトを作る時には独自ドメインを取得したほうがSEO効果は高いのか?

2017年09月09日

多くの企業や個人がGoogleからの集客を最大化するために複数のサイトを運営しています。

サイトを開くにあたって迷うのは:

1、新しく独自ドメインを取得してサイトを開くのか?

例:
既存サイト
www.suzuki.com

新サイト
www.new-site.com

2、それともこれまで運営してきた独自ドメインを使った自社サイトの中にディレクトリを生成してそこに開くのか?

例:
既存サイト
www.suzuki.com

新サイト
www.suzuki.com/new-site/

3、あるいはこれまで運営してきた独自ドメインを使った自社サイトの中にサブドメインを生成してそこに開くのか?

例:
既存サイト
www.suzuki.com

新サイト
new-site.suzuki.com

というドメインをどうするかという問題です。

以前は、.com、.net、.info、.biz等米国の独自ドメインならば安いドメイン業者だと1ドメインあたり900円台という安値で購入が出来ました。

しかし、国内最大手のドメイン業者のGMOがそうした安値で独自ドメインを販売していた業者を企業買収して以来、1,300円以上毎年費用がかかるようになりました。(初年度だけこれよりも安めにして2年目以降は高くなるというものがあるので気をつけたほうがよいです)

また、前回のブログ『【重要】Googleが警告!早急にSSL化しないとChromeユーザーがサイトに来なくなる日が迫っている!
で報告したようにGoogleは公式に「長期的には、HTTP で配信されるすべてのページを「保護されていません」と明示することを計画しており、この新しい警告はその一環です。」ということをはっきりと発表しています。

これにより自社が運営する全てのサイト、全てのページを:

http:

で始まる暗号化されていない(SSL化されていない)ものではではなく、

https:

で始まる暗号化されているものにしなくてはならなくなりました。

そうなるとむやみに新しいドメインを購入して新サイトを開くと毎年の経費がばかにならなくなります。

経費は何とかなったとしても新しくサイトを作る時に独自ドメインを取得したほうがSEO効果は高いのかという疑問があります。

どういう時に独自ドメインを取得するかですが、私は自分のセミナーで次のような説明をしています。

それは、独自ドメインを取得するべき時は・・・

(1)そのサイトで販売する商材に将来性があるのか?
→ ある程度将来性があるから新しくサイトを開くのでしょうが、それでも向こう5年以上、出来れば10年以上長持ちする商品、またはサービスなのかどうか?

(2)そのサイトを毎週少なくても1ページ新規ページを追加して更新できるかどうか?
→ 1つのドメインには少なくても50ページ以上無いと新しいドメインの場合なかなか上位表示しません。
そのため新サイトを新しいドメインで開く時き、上位表示を期待するならば少なくとも50ページ以上の状態でなければビッグキーワードはもちろん、それよりやや競争率の低いミドルキーワードでも上位表示は困難になります。

最初に50ページ以上の状態でオープンして、その後毎週少なくても1ページ新規ページを追加して更新できそうもないならば、独自ドメインを新たに取得して新サイトを開くのではなく、これまで運営してきた既存サイトにディレクトリを生成してそこに新サイトをオープンしたほうが、既存サイトにプラスの影響を及ぼすことが期待出来るのと、新サイトの方は既存サイトで使ってきた独自ドメインの過去の評価実績にあやかることができるため上位表示しやすくなることがあります。

という2つの質問を自分にして2つの質問への答えが両方ともYESならば独自ドメインを取得して新サイトを開くことをお勧めします。

最初に50ページ以上の状態でオープンして、その後毎週少なくても1ページ新規ページを追加して更新できれば、そのサイトの順位アップが目指せるだけでなく、以前より運営してきたサイトにそのサイトからリンクを張ることによりリンク効果も大きく期待出来るとうメリットも生じます。

反対にそうした規模のサイトでもなく、毎週少なくても1ページすら新規ページを追加出来ないのなら、以前より運営してきたサイトにそのサイトからリンクをしたところでリンク効果は極めて低いものになります。

結局は、サイトを更新し続けることが出来るのかという点が独自ドメインで新サイトをオープンすべきかの判断基準です。

日々新しいサイトが生まれ、ページも増え、総計何兆ページもあるWebの世界において新しいページを増やしていくこと、しかもユーザーに喜んでもらえるページを増やすことが現在のSEO対策の重要課題です。

それはサイト運営というよりも、出版活動だといっても良いかもしれないくらいのものになってきているのです。

単に独自ドメインを購入してサイトを増やし、それぞれをリンクすることにより順位を上げるという昔のSEOは2012年に完全に終わっています。

意識を新たに一人ひとりがパブリッシャー、つまり出版人になったという意識で取り組む必要がある活動、それが今のSEOです。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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