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《速報》Googleがリスティング広告の表示場所の変更を発表!SGE正式実施への準備か?
2024年04月01日

Googleがリスティング広告を利用している広告主に向けて2024年3月29日に「検索広告における指標の定義の変更について」というメールを出しました。
《「検索広告における指標の定義の変更について」の文面》

このメールには次のような事が書かれています:
『検索広告における指標の定義の変更について
検索広告における広告の配置が進化し続ける中、Google はお客様の商品やサービスに関心のあるユーザーと、お客様を結び付けることに注力しています。このたび、上位の広告に関する定義を更新します。上位の広告はオーガニック検索結果の上に表示されますが、特定の検索語句ではオーガニック検索結果の下に表示されることもあります。
具体的にはヘルプセンターの以下の用語の定義を更新します。
上位の広告
最上位の広告
視認性の高さ
上位の広告と最上位の広告に関する指標
パフォーマンス データを分割表示する
目標インプレッション シェアによる入札について
広告を上位の広告の 1 つとして表示する
更新された定義を確認して、キャンペーンの評価に使用する指標とセグメントにどのように影響するかをご確認ください。
よろしくお願いいたします。
Google 広告チーム』
この文面とリンク先のページを見ると、Googleはこれまで自然検索結果(SEOが対象とする部分)の上にGoogleの広告判断基準が上位に表示すべきと評価した高品質な広告を表示していましたが、それをやめて、自然検索の横や、下に広告を表示することがあると述べています。
《上位の広告》

《出典》 上位の広告
このことは何を意味するのでしょうか?
考えられることとしては今年中に正式公開されると言われているSGE(Search Generative Experience:生成AIを活用した結果をGoogle検索エンジンの検索結果の一番上に表示する機能)が実施された時に、従来のように検索結果ページの一番上にリスティング広告を表示すると生成AIを活用した結果が目立たなくなってしまい競合するChatGPTと比べると生成AIによる答えが見にくくなるからだと思われます。
SGEは、希望するユーザーだけがテスト利用の申し込みをすると使用できます。私も以前申込みをしてSGEのテスト版が使えるようになっていますが、未だ申込みをしていない方は、Googleにログインした状態でChromeのブラウザの右上のあるフラスコのアイコンをクリックして申込みをしてください。申込後すぐにテスト版を利用できます。
《Chromeのブラウザの右上のあるフラスコのアイコン》

《SGEテスト版の申し込み画面》

テスト版のGoogleで例えば「犬の飼い方」と検索すると次のような結果が表示されます。
《SGEの結果ページの例》

現在のところ、結果ページの一番上に生成AIによる回答が表示され、その下に従来のウェブの自然検索結果(オーガニック)が表示されます。そして10位の下にリスティング広告が表示されています。
現在のところ、SGEが正式導入されたらこのように自然検索結果の10位のすぐ下に1つか複数のリスティング広告が表示されることが考えられます。
あるいは今回のメールでの発表でGoogleは「自然検索の横や、下に広告を表示することがある」と述べていますので、PC版Googleでは画面の幅が広いので、生成AIの回答部分の右横にリスティング広告を表示する可能性があります。
《SGE実施後に想定される広告欄と自然検索の位置関係》

または、数か月前にテスト的に自然検索結果部分の中間辺りにリスティング広告を表示しているという報告もありましたので自然検索結果の中に広告を混ぜる可能性もあります。
《自然検索結果の中に広告を混ぜたパターンの予想図》

現在、Googleは複数のユーザーグループにわけて様々な広告の表示方式を試して、ユーザーからのフィードバックを収集していると言われています。
いずれにしても、10年以上にわたって維持してきたリスティング広告と自然検索結果の棲み分けにGoogleがこうした大きな変化を起こそうということと、SGEが実施されて検索結果ページの一番上に生成AIによる答えを表示した時にも広告の収益を減らさない工夫をしようとしていることだけは確かです。
今後も、Googleが年内に正式導入すると発表したSGEの動向から目を離すことが許されません。
「関連記事」というリンクはSEOにマイナスになることが多い!正しいリンク先の選び方
2024年03月29日

ウェブサイトをGoogle検索で上位表示させるためのコンテンツ改善において、「関連記事」のセクションにあるリンク先ページの選定は、ユーザー体験に大きな影響を与える要素です。本来であれば、ページのメインコンテンツに関連性があるページにサイト内リンクを張ることは上位表示にプラスに働きます。
何故なら、ユーザーがメインコンテンツを読んでいる時に、そこに書かれている事に関する関連性が高い記事へのリンクをクリックする可能性が高いからです。Googleは検索結果ページからリンク先のウェブページに遷移したユーザーがそのページだけを見て、検索結果ページに戻ることを「直帰」として判定するからです。
直帰されたということはリンク先のサイトにはそのユーザーにとって役立つページが他になかったことを意味します。反対に、検索結果ページからリンク先のウェブページに遷移したユーザーが、そのページからリンクされている他のページを見た場合は、サイト滞在時間が長いと認識します。
《ユーザーが1ページだけ見て直帰した例》

《ユーザーが複数のページを見て直帰しなかった例》

サイト滞在時間が長いと認識されたサイトはユーザーが望んでいるコンテンツが存在しているとGoogleが認識してサイト全体を高く評価します。それによりそのページの検索順位は上昇するようになっています。
つまり、Googleはたくさんのユーザーが長時間滞在しているサイトを高く評価するのです。たくさんのユーザーが長時間滞在するための工夫の1つが、ウェブページ内に「関連記事」というセクションを設置することです。それによりユーザーが1つのページを見てGoogleに直帰するのではなく、他のページも見てくれる確率が高まりサイト滞在時間を引き伸ばすことが目指せます。
こうした理由から、多くのサイト運営者は、自社のウェブページ上に関連記事というセクションを載せるようになってきています。一部のサイトはそうすることにより、サイト滞在時間が伸びてGoogleの検索順位を高めることに成功しています。しかし、大多数のサイトは関連記事というセクションを載せても検索順位が上がってはいません。
それどころか、関連情報を削除したら検索順位が上がったという現象が起きています。何故、関連情報を載せることにより、順位が高くなるページと、高くならないページがあるのでしょうか?

その理由は、関連情報のセクションに載せるリンク先の情報が実際にはメインコンテンツの記事のテーマと関連していないことが多いからです。例えば、私のクライアントの歯科医院のウェブサイトでの例を挙げると、以前は関連記事が7件掲載されていましたが、実際にはページのテーマとは直接関係のない内容であったため、これらはノイズとしてGoogleに認識されていました。ノイズというのはメインコンテンツのテーマと関連性が無い、あるいは非常に低いテーマのコンテンツまたはリンクのことを指します。
メインコンテンツのテーマが「インプラント 治療費」だったとします。その場合、このページの関連情報のセクションに載せるリンク先はインプラントに関するページであれば何でも良いのでしょうか?
例えば・・・
・インプラント 意味
・インプラント 失敗
・インプラント ブリッジ
・インプラント 寿命
にリンクを張っても良いのでしょうか?
いいえ。それではそのユーザーにとっての関連性は高いとは言えません。何故なら、その「インプラント 治療費」というキーワードで検索したユーザーはインプラントの費用について知りたいのです。お金のことが知りたいのです。
そのようなニーズを持っている人たちに
・インプラント 意味
・インプラント 失敗
・インプラント ブリッジ
・インプラント 寿命
というテーマの4つのページにリンクを張ってもリンクをクリックしてくれる確率は高くはなりません。
ではどうすればクリックしてくれる確率を高めることが出来るのでしょうか?それは・・・
・インプラント 相場
・インプラント 医療費控除
・インプラント 保険適用
・インプラント 料金表
などのお金についてのページにリンクを張ることです。
これこそが、「インプラント 治療費」というお金について心配をしているユーザーにとってニーズが高いテーマです。ニーズの高いページへのリンクがクリックされる確率が高まります。
このことを理解すれば、リンク先ページの選定は慎重にしなくてはならないということが見えてきます。もしも現在あなたのページからメインコンツと関連性が低いページにリンクを張っているならば、それらの削除すべきです。そうすることで、リンクのクリック率が高まるだけでなく、サイトを訪問したユーザーが抱くあなたのサイトへの印象がよくなり、ユーザー体験が向上します。
ウェブサイト運営者は、自分が見せたいものよりも、ユーザーが本当に必要としている情報やコンテンツを優先するべきです。多くの場合、運営者が重要だと思っているものが、実際にはユーザーにとっては望ましくないものであることが多いのです。したがって、ウェブサイトのコンテンツ改善においては、ユーザー中心のアプローチを取ることが重要です。これにより、サイトの品質を高め、より良いユーザー体験を提供することができるでしょう。そしてそのご褒美としてGoogleはあなたのページの検索順位を高めてくれるのです。
リンク集ページはオワコンなのか?Googleがリンク集ページを嫌う理由
2024年03月24日

ウェブサイト運営における「リンク集」の取り扱いについて、いくつか重要なポイントがあります。リンク集とは、他のウェブサイトへのリンクを集めたページのことですが、これがSEOにおいて評価されにくいコンテンツであることを理解する必要があります。
「リンク集」とは、あるウェブサイトが他の外部ウェブサイトへのリンクを一覧形式で集めたページのことを指します。これはインターネット初期から存在するもので、ウェブサイト間のユーザーの移動を容易にし、ユーザーに役立つ情報源へのアクセスを提供する手段として使用されてきました。
リンク集の目的にはいくつかありますが、1つは情報の共有です。リンク集は、特定のトピックや関心事に関連する資料、サービス、関連サイトへのガイドとして機能します。これにより、ユーザーは自分の興味や必要に応じて追加の情報を簡単に見つけることができます。
リンク集の2つ目の目的は、利用者の便宜を図ることです。ウェブサイト運営者が選んだ質の高い情報資源へのリンクを提供することで、訪問者が求める情報を素早く見つける手助けをします。
リンク集が低品質コンテンツになりやすい理由
このようにリンク集というのは、インターネットが始まったときから人々が利用する便利なツールとして使われてきましたが、「ある存在の登場」によりその役割は終わりに近づくようになってきています。
最近、皆さんの中でサイトのリンク集を見た人はどれだけいるでしょうか?以前に比べてリンク集を使わくなってはいませんか?あるいは、サイト運営をしている方の中で、リンク集を持っている人や企業がどれだけいるでしょうか?昔はどのサイトを見ても、メニューの最後のほうに「リンク集」だとか、「お役立ちリンク集」、または「便利リンク集」、「関連リンク集」というリンクを見かけたものですが、最近はほとんどみかけなくなってきています。そして何よりも、リンク集自体がGoogleなどの検索エンジンにほとんど「一切」と言って良いほどかからなくなってきているのではないでしょうか?

先ほど述べた「ある存在の登場」というのはGoogleの登場と普及のことです。Googleほど優秀なリンクは無いはずです。ユーザーが自分が探していることをキーワード入力欄に入力すれば最新のリンク集、それもそのユーザーが見たいと思っている順番に表示されると言って良いほど精度が非常に高い便利なリンク集を検索結果ページとして作成してくれます。

一般的なリンク集には様々な問題があります。1つは情報が古いことが多いという点です。ユーザーはいつも最新のサイトの情報を求めるものであって、決して何年も前の古い情報を見たいわけではありません。ほとんどのリンク集がサイト運営者の手によって運営されているという制約があるため、情報が古くなりがちです。

しかし、リンク集のSEO上の最大の問題点は、その内容の「独自性が低い」というところにあります。多くのリンク集は、他のサイトの名前やURLを単に羅列しているに過ぎず、これにより独自の価値を提供していないと見なされるのです。また、サイトの紹介文が書かれていたとしても、その紹介文は詳細先のサイトからコピーした文章であったり、他のサイトに書かれている紹介文のコピーであることが多いため、オリジナル文章であることは非常に少ないという点もSEO上の問題になります。
リンク集があるサイトはどうすれば良いのか?
このようにリンク集のコンテンツには独自性が低いことから、自社サイト内にリンク集を持つ場合は、これを1ページ程度に限定することが望ましいといえます。もし多数のウェブサイトへのリンクを紹介したい場合でも、2ページ程度に留めるべきです。ただし1つのページにたくさんのサイトを掲載しても構いません。私が自分のクライアントによく言うのは、500サイトくらいまでなら1つのリンク集ページに載せても構わないということです。1つのページからたくさんのサイトにリンクを張っていても残念に思う人はほとんどいないからです。

相互リンク集は特に低品質コンテンツだと判定される
特に注意すべきは「相互リンク集」の存在です。これは、互いにリンクを貼り合うことでページランクを高めようとする手法ですが、Googleはこのようなやり方を嫌います。過去にはこの方法が効果的であったものの、2012年以降、Googleは総互リンク集にペナルティを課すようになりました。総互リンク集を持っている場合、これはすぐに削除するべきです。Googleによるペナルティを避けるためにも、他サイトとのリンクは真の価値があるものに限定し、相互リンク集のような慣行は避けるべきです。

Googleは以前より、SEO目的の相互リンクをやめるように様々なところで言っています。Googleの公式サイトにある「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」というページでGoogleは:
「過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナーページを作成する」という行為を避けるように勧告しています。他者からのリンクを評価するGoogleにとって他者からのリンクが簡単に増えてしまう性質を持つ相互リンクというのは邪魔な存在でしかないからです。

《参考情報》 Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー
Googleはリンク集の存在を全面否定するようになったのか?
インターネット上で絶大な権力を握ったGoogleは一方的にリンク集の存在を全面的に否定するようになったのでしょうか?いいえ。そのようなことはありません。Googleはサイトのテーマと関連性があり、ユーザーにとって有益なサイトのリンク集の存在は否定していません。Googleが否定するのは過剰な相互リンクと内容が薄くて古い情報ばかりのリンク集です。
しかし、それでもリンク集がSEOの役に立たないという理由や、多くのユーザーがGoogleをリンク集という利用するようになったため昔ながらの古いスタイルのリンク集を求めるユーザーはほとんどいないはずです。
ではリンク集は完全に消えてしまうのでしょうか?いいえ。実はリンク集は別の形に生まれ変わって人々に使われるようになってきています。その別の新しい形というのは、私達がよく見る「まとめサイト」や「ランキングサイト」のことです。
これらのサイトは「XXXXのおすすめカフェ16選」だとか、「新宿の美味しい焼肉屋ランキング」というようなパターンのページです。これらはサイト運営者が単に外部サイトにリンクを張るものではなく、実際にライターが複数のお店を取材して商品・サービスを体験して記事を書いているものです。こうした実体験が伴ったまとめサイトやランキングサイトがとても人気です。

このように古いスタイルのリンク集はその役割をGoogleという全自動で最新情報を表示するロボット型検索エンジンに譲り、新しい形のリンク集として蘇ったのです。

もし皆さんの中で本気でリンク集を運営したという方はぜひこうした新しいリンク集を作ることをおすすめします。また、SEOで少しでも自社サイトを有利な状態にしたい場合は、リンク集を設置しないか、したとしても1ページか、2ページだけのオリジナル情報がたくさん含まれたものを作るということを考えて見てください。

《関連情報》 リンク集があるだけで検索順位が落ちることがある!?
古いページのほとんどは文字数と画像の数が少ない!その理由と改善策
2024年03月20日

古いページ、特に2015年以前に作られたウェブページを見ると、文字数が非常に少なく、掲載されている画像の数が少ないことが多い傾向にあります。このことは企業のウェブサイトのSEOに大きな問題を投げかけます。
《筆者が2015年当時に作成したページの例》

その理由は、今日のGoogleなどの検索エンジンは読者にとって読み応えのある情報量が豊富なページを上位表示させる傾向があるからです。そして一方では情報量が少ないページは検索で上位表示しにくくなっているだけでなく、そうしたページが多数あるウェブサイトの全体的な評価を下げて、そのサイトにある全てのページのSEOに悪影響を与えるようになっています。
何故、古いページに文字数が少ないのか?
2015年頃に作成されたウェブページが比較的文字数が少ない傾向にある理由は、その時代のテクノロジー、デザインのトレンド、ユーザーの習慣、そしてSEO(検索エンジン最適化)の戦略が現在とは異なるものだったことに起因します。何故、当時に作成された古いページに文字数が少ないのかを考察すると次のような原因が考えられます。
1. モバイルサイトの台頭
2015年頃は、スマートフォンの普及が加速し、多くのユーザーがモバイルデバイスを通じてインターネットにアクセスするようになりました。このため、ウェブデザイナーとコンテンツ制作者は、小さなスクリーンでの閲覧に最適化されたページを作成することに注力しました。簡潔なテキストと大きなビジュアル要素が好まれ、これがページの文字数を少なくする一因となったことが考えられます。

《関連情報》 Googleで上位表示しやすいモバイルサイトの特徴とは?
2. SEOの変化
2015年頃のSEO戦略は、キーワードの出現頻度やメタディスクリプションの最適化、画像のALT属性へのキーワードの記述など、比較的単純な要素に重きを置いていました。Googleなどの検索エンジンは、質の高いコンテンツを重視するようになっていましたが、依然として多くのウェブサイトは短いコンテンツでキーワードを最適化する戦略を取っていました。これは、必ずしも長いコンテンツを必要としないSEO対策手法でした。

《関連情報》 キーワードスパムの危険性
3. シンプルでクリーンなデザインのトレンド
2015年頃は、フラットデザインやミニマリズムがウェブデザインのトレンドとして注目されていました。これらのデザインは、余計な装飾を排除し、コンテンツをシンプルに保つことを目指していました。結果として、ページ上のテキスト量は減少し、ビジュアルや空白を効果的に使うデザインが好まれる傾向が生まれました。

このように、2015年頃のウェブページが文字数が少ない傾向にあるのは、モバイルデバイスの普及、ユーザーの変化する閲覧習慣、SEO戦略の特性、そしてシンプルなデザインへの傾向など、複数の要因が組み合わさっているためです。これらの要因は、コンテンツの作成とウェブデザインのアプローチに影響を与え、結果としてページの文字数にも反映されています。
古いページに画像の数が少ない原因
2015年頃に作成されたウェブページで画像の数が少ない傾向にある理由は、当時のウェブデザインのトレンド、技術的な制約、およびインターネットの利用環境などに起因していることが考えられます。原因としては次のようなことが考えられます。
1. インターネット速度とデータ制限
2015年頃、多くのユーザーはまだ比較的遅いインターネット接続速度を経験しており、特にモバイルデバイスではデータプランに制限がありました。大量の画像や高解像度のメディアはページのロード時間を著しく遅くするため、ウェブデザイナーは必要最低限の画像のみを使用し、テキスト中心のコンテンツを好んだことがあります。
2. モバイル最適化の初期段階
2015年頃は、レスポンシブデザインが普及し始めた時期であり、ウェブサイトはさまざまな画面サイズに対応する必要がありました。しかし、モバイルデバイスでの表示を最適化する技術はまだ発展途上であり、多数の画像を効率的にダウンロードし、適切に表示することは今日ほど簡単なことではありませんでした。そのため多くのデザイナーがサイズの大きな画像の使用を避けたがることや、画像の数も増やそうという理由が無い状況でした。
3. ウェブデザインのトレンド
2015年頃のウェブデザインは、クリーンでシンプルなレイアウトを好む傾向にありました。ミニマリズムやフラットデザインの流行により、ページ上の要素は最小限に抑えられ、利用される画像も厳選されることが多かったです。これは、デザインの観点から画像の使用を制限する一因となりました。

このように、2015年頃に作成されたウェブページに画像が少ない理由は、当時のインターネットの技術的制約、モバイルデバイスの普及、ページパフォーマンスへの配慮、デザインのトレンド、およびコンテンツ管理の機能によるものです。これらの要因は、画像の使用頻度を抑制し、よりテキスト中心のアプローチを取る傾向に拍車をかけていたということが考えられます。
文字数を増やす方法
このような状況に対処するためには、コンテンツの改善と最新化が必要です。古いページや内容の薄いコラムを見つけたら、これらを改善し、現代のユーザーにとって価値ある情報を提供するように更新する必要があります。
文字数の少ないページに文字数を増やすためには、コンテンツを豊かにし、ユーザーにとって価値ある情報を提供することが重要です。文字数を増やすための具体的な方法と工夫としては次のものがあります。
1. 詳細な説明を追加する
用語やFAQ(よく頂くご質問)に対する説明をより詳しく書いてみましょう。背景情報や用語の起源、関連する例やケーススタディを含めるなどの工夫があります。他にも、製品の特徴、使用方法、利点だけでなく、開発背景、設計哲学、顧客の声やテスト結果などを詳しく記述する。

2. FAQの更新
ユーザーからの頻繁な質問を既存のFAQページに追加し、ページを定期的に更新するという方法があります。

3. 関連コンテンツを追加する
同じテーマや関連するトピックに関する他の記事へのリンクをページに追加しましょう。これにより、読者が関連情報に簡単にアクセスできるようになりサイト滞在時間を伸ばすことが可能になります。また、FAQページにおいては、一つの質問に対する回答の下に、関連する他の質問へのリンクを追加するなどの工夫もあります。

4. ユーザー生成コンテンツを活用する
ユーザーからのフィードバック、レビュー、質問をページに組み込むという手法があります。これにより、コンテンツが自然と増えるだけでなく、自社のコミュニティへの参加をユーザーに促すことが可能になり、ブランディングの強化を目指すことも可能になります。

5. 視覚的要素をテキストで補う
使用されている画像やビデオに対するキャプションや詳細な説明を追加するとページ内に文字を増やすことができます。またはすでにページ内にインフォグラフィックがある場合は、その内容をテキストで解説することにより文字数が増やすことが可能になります。
※ インフォグラフィック = あるテーマに関するさまざまな情報や調査データをもとに、情報を整理して見やすく整えた画像を作成する手法のこと

6. 事例を追加する
製品やサービスがどのように実際に利用されているかについての事例を掲載すると文字数が増えます。

7. ガイドやハウツーを追加する
製品の使用方法、業界のベストプラクティス、問題解決の方法など、詳細な手順を提供すると文字数を増やすことができます。また、複雑な概念やプロセスを分かりやすく説明するための詳細なセクションを追加することも有効な方法です。

8. サブセクションや追加セクションを作成する
メインのコンテンツに加えて、関連するサブトピックに深く掘り下げる追加のセクションを作成することも文字数を増やすことになります。

これらの工夫を通じて、コンテンツの文字数を増やすだけでなく、ユーザーにとってより有益でエンゲージメントの高いページを作成することができます。重要なのは、文字数を増やすこと自体が目的ではなく、ユーザーに価値を提供し、彼らのニーズに応えることです。
画像の数を増やす方法
画像の数が少ないページに画像を追加することは、ユーザーエンゲージメントを高め、視覚的魅力を向上させる有効な方法になります。画像の数を増やすための工夫には次のようなものがあります。
1. 画像生成AIの活用
MidjourneyやDALL-EなどのAIツールでオリジナル画像を作成できます。特定のテキストプロンプトに基づいて、関連性の高い画像やイラストを生成します。これらのツールを利用すれば、記事の内容に合わせたオリジナル画像を作成し、ページに追加することができます。AIを使って生成した画像は、ブログ投稿や記事の各セクションを強調するのに役立ちます。たとえば、重要なポイントを視覚化したり、抽象的な概念をイラストで示したりすることができます。

2. ストックフォトサイトの利用
無料、有料の素材集サイトから、著作権フリーの高品質な写真やイラストを選ぶことができます。これらの画像は、ページのテーマや内容に合わせて選択し、記事を豊かにするために使用できます。

3. インフォグラフィック
複雑なデータや統計をインフォグラフィックで視覚化し、読者が情報を簡単に理解できるようにします。Canvaなどのツールを使えば、自分でデザインすることができます。

4. ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用
ユーザーに自分たちの写真やビデオを投稿してもらい、それをウェブサイトやソーシャルメディアで共有します。これにより、自社のコミュニティを活性化させ、新鮮なコンテンツをページに追加できます。

5. 自社での写真撮影
自社の製品やサービスに関連する写真を自分で撮影し、それをウェブサイトに掲載することで、オリジナリティと信頼性を高めることが可能になります。会社のチームやオフィスの日常を撮影し、企業のカルチャーや雰囲気を伝えることができます。

6. ソーシャルメディアにこれまで投稿した画像を再利用する
インスタグラムのフィードなどをソーシャルメディアのコンテンツをウェブページに直接埋め込むことで、最新の画像やビデオを簡単に共有できます。あるいは、これまでSNSに投稿した画像を自社サイトの画像として再利用することも可能です。

7. 作図ツールを使った説明図の作成
パワーポイントやエクセルなどの作図ツールを使って説明図を作成し、ウェブページに追加することは、情報を視覚的に伝える効果的な手段です。これにより、複雑なデータやプロセスを簡単に理解できるようにし、読者の興味を引きます。説明図は、テキスト内容を補完し、より豊かでエンゲージメントの高いページを作ることができます。

《関連情報》 ビジュアルエイド
これらの方法を通じて、ウェブページに画像や視覚的要素を追加することは、ユーザーの関心を引き、情報の伝達を助け、最終的にはウェブサイトの全体的な魅力を高めることができます。何年も前からコンテンツマーケティングを行っている方は、現在のコンテンツがユーザーにとって最高の体験を提供しているかどうかを再評価し、必要に応じて改善や更新を行うことが重要です。これにより、ウェブサイトはより多くのユーザーに受け入れられ、検索エンジンにおいてもより高い評価を得ることが可能になります。
用語集ページの取り扱いを間違えると上位表示できなくなる!
2024年03月15日

役に立つウェブサイトにあるコンテンツとしてよく見かけるものに、「用語集ページ」というものがあります。用語集ページは、特定の専門知識や業界用語の理解を助けることが可能です。
用語集ページが設置されていることが多い業種の例
用語集ページは次のような業種のウェブサイトでよく見かけます。
1. 医療・ヘルスケア業界
医療用語、病名、治療法などの複雑な情報を一般の人々にわかりやすく説明することができます。用語集は患者やその家族が医療情報を理解し、より良い健康意思決定をするのに役立ちます。

2. 法律業界
法律用語は非常に専門的であり、一般の人には理解しにくいことが多いです。用語集は、法律関連のウェブサイトで提供される情報のアクセス性を高めることができます。

3. 金融業界
投資、保険、銀行業務などに関連する専門用語を解説することで、ユーザーがより知識を深め、賢い金融決定を下すのを支援します。

4. テクノロジーおよびIT業界
新しい技術やソフトウェア開発に関連する用語が常に出現しています。用語集は、専門家だけでなく一般ユーザーも最新の技術トレンドを理解するのに役立ちます。

5. 教育業界
学術用語や教育理論に関する説明を提供することで、学生や教育関係者が特定のトピックについての深い理解を得ることができます。

6. 建設業および不動産業界
建築、建設、不動産には特有の用語が多く、用語集は業界の専門知識を理解し、顧客がより情報に基づいた決定をするのを助けます。

7. 製造業
製品仕様、製造プロセス、業界基準などに関する用語を明確に説明することで、ビジネス顧客やエンドユーザーに製品についてより良い理解を提供します。

これらの業種では、用語集ページがユーザーの知識向上、不明点の解消、そして最終的には顧客満足度の向上に大きく貢献することが期待されます。
用語集ページがSEOにマイナスになる理由
ウェブサイトにおける用語集の扱いは、コンテンツの質を左右する重要な要素です。特に、用語ごとに個別のページを作成する方法は、一見して適切なことのように思えるかもしれませんが、実際にはサイト全体の品質の低下を招くことがあります。
1. 情報の量が不十分
用語集のページが低品質と見なされる主な理由は、ページに掲載される情報の量が不十分であることです。例えば、ある有名な大手証券会社のウェブサイトを見ると、多くの用語集ページが100文字から200文字程度の短い内容で構成されていることがわかります。これでは、各ページは情報量が少なく、ユーザーにとってあまり価値がないと見なされがちです。さらに、ページ間でほぼ同じ内容が繰り返されている場合もあり、これはユーザーエクスペリエンスを損なう要因となります。
仮に、金融業界の専門用語「デリバティブ」という用語について、その定義をわずか100文字で説明したページがあったとします。この短い説明では、「デリバティブは金融派生商品の一種である」とだけ記載されているとします。この情報では、デリバティブが何であるか、どう機能するのか、なぜ重要なのかについての理解を深めるには不十分です。
検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある、充実したコンテンツを提供するウェブサイトを高く評価します。情報量が不十分なページは、ユーザーの問いに対する答えを適切に提供していないとみなされ、検索結果でのランキングが低くなる可能性があります。
2. サイト内にある他のページとの重複問題
同じ金融ウェブサイト内に「先物契約」と「オプション契約」という似たような派生金融商品を説明するページがあり、それぞれのページがほとんど同じ情報で「金融市場で取引される契約の一種」とだけ記載している場合です。このように異なる用語であっても内容が重複していると、検索エンジンはこれらのページを個別の価値あるリソースとして識別するのが難しくなります。
検索エンジンは、重複するコンテンツを持つページをペナルティの対象とすることがあります。これは、同じまたは非常に似たコンテンツを複数のページにわたって提供することが、ユーザーエクスペリエンスを悪化させると考えられるためです。結果として、これらのページは検索ランキングで低い位置に表示されることになります。
《関連情報》 パンダアップデートとは?その意味について
3. 外部ドメインのサイトにあるページとの重複問題
内容の重複問題は、単にあるウェブサイト内でのページ間での問題に限らず、他のサイトとの内容の重複にも及びます。このような外部的なコンテンツの重複は、SEOにおいて特に深刻な問題を引き起こす可能性があります。
ウェブサイトが他のサイトからコンテンツをコピーして掲載する場合、検索エンジンはどちらのコンテンツをオリジナルとみなすかを判断する必要があります。結果として、オリジナルのコンテンツを提供しているサイトが検索結果で優先され、複製したコンテンツを掲載しているサイトは検索結果で不利になることがあります。
《関連情報》 コピーコンテンツとは?
また、コンテンツを他のサイトにシンジケート(配信)する場合、オリジナルのコンテンツと同じものが複数のサイトに掲載されることになります。適切なクレジットやcanonicalタグがない場合、どのサイトがコンテンツのオリジナルソースであるかを検索エンジンが正しく識別できなくなり、ランキングに影響を与える可能性があります。

SEOにマイナスにならない用語集ページの作成方法
効果的な用語集の作成を作成するにはいくつかの方法があります。
1. 複数の用語解説ページを1つのページにまとめる
1つ目の方法は、複数の用語解説ページを1つのページにまとめる方法です。用語をアルファベット順やカテゴリー別など、わかりやすい形で並べることで、ユーザーは必要な情報を容易に見つけられるようになります。この方法により、一つのページに豊富な情報が集約され、ユーザーにとって価値あるリソースとなり、同時に検索エンジンからの評価も向上する可能性があります。

2. コンテンツに深みを与える
ウェブサイトのコンテンツは、量だけでなく質にも注目する必要があります。用語集のような特定セクションの最適化によって、ウェブサイト全体の品質を高め、ユーザーの満足度を向上させることが可能です。また、内容の独自性の確保するために、 類似する用語でも、それぞれの用語が持つ独自の側面や適用例を強調することで、内容の重複を避け、各ページのユニークな価値を確保します。
《関連情報》 Googleが求めるコンテンツの独自性とは?
具体的には、用語ごとに詳細な説明、使用例、関連する質問への回答、さらには図表やビデオを含めることで、情報量が豊富でユーザーに価値を提供するページを作成します。これにより、検索エンジンからの評価が向上し、より高い検索結果ランキングが期待できます。
3. canonicalタグを使ってGoogleに評価対象から外してもらう
コンテンツをシンジケートする場合は、canonicalタグを使用してオリジナルのコンテンツページを指定することで、検索エンジンに対してどのページがオリジナルであるかを明示することが重要です。
《関連情報》 同じテーマのページを1つのサイトに複数作っても良いのか?
以上が、用語集ページが特定の業種のウェブサイトでいかに役立つか、そして不適切な扱いがSEOにどのようなマイナス影響を与えるかについてです。情報量の不足、サイト内外での内容の重複は、検索エンジンのランキング低下を招く主な原因になります。SEOへのマイナス影響を避け、ユーザーに価値を提供するためには、用語をまとめた詳細なページを作成し、オリジナルコンテンツを少しでも多く付加することが重要です。これにより、ウェブサイトはより高いユーザー満足度を与えることになり検索エンジンによる評価アップを期待できるようになります。
《関連情報》 用語集、基礎知識は順位を下げる危険なコンテンツだ!
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