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2015年01月25日

パンダアップデート対策1:オーバードメインの問題

2015年01月25日
今回は、Googleのアップデートの一つのパンダアップデート対策について解説します。パンダアップデートの導入により重複コンテンツに対するペナルティーというものがあります。

重複コンテンツの問題は色々なパターンがありますが、今回は、オーバードメインについて解説させて頂きます。

オーバードメインというのは、その名のとおりドメインを持ち過ぎているという意味です。すなわち、ドメインの数が適正な数字よりもオーバー(超過)しているということです。

ドメインというのは何かといいますと、www.yahoo.comやwww.amazon.co.jpというような、ホームページのアドレスのyahoo.comや、amazon.co.jpの部分です。それをドメイン名だとか、ドメインネームといいます。

では、どのような会社や個人にオーバードメインの問題が起きるかというと、小さな会社や個人で、大手企業に負けないように、いろいろなホームページを作って上位表示しようという方に起きやすい問題です。

かくいう私も、10年以上も前からドメインをたくさん取って、いろいろな専門性のあるサイトを作っていきましょう、というふうにずっと推進してきました。

ですが、残念なことに思った以上にやりすぎる方が増えているのです。

では、ドメインというのは、どのくらいなら所持していても良いのかというと、基本原則としては1商材に1つのドメインです。

例えばコピー紙を販売するときは、コピー紙ドットコム(copyshi.com)というものを取ってサイトを開くことは何も問題はありません。

しかし、その他にオフィス用品ドットコム(officeyouhin.com)というドメインを取り、そこでもコピー紙を売るとコピー紙の情報が二つのサイトに載ることになってしまいます。その段階で、オーバードメインの問題を抱えることになります。

ではどうすれば良いのでしょうか?コピー紙はコピー紙ドットコム(copyshi.com)で販売して、次にトナーカートリッジであれば、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)というドメインを持ち、そこで売ると良いのです。

何故なら、それぞれのサイトの内容に重複はほとんどないはずだからです。コピー紙ドットコム(copyshi.com)はコピー紙しか売っておりません。トナーカートリッジは売っていません。

そして、トナーカートリッジドットコム(tonercartridge.com)ではトナーカートリッジしか売っておりません。すなわちコピー紙は売っていません。この場合は、まったくオーバードメインの問題はありません。適正数のドメインを持っていると言えます。

オーバードメインというのは一言で言うと、同じような情報が二つかそれ以上のドメインのサイトに置いてあるということです。

よくある問題は、同じような情報が三つ、四つと置いてあるという場合です。

そのような場合は、まず最初に、オーバードメインにより、その重複しているサイトの検索順位が落ちていきます。そして、最後には全て落とされてしまいます。Googleにこらしめられてしまうのです。

つまり、オーバードメインはするな、ということです。

では何故Googleはそのようなことをするかというと、検索ユーザーにとって「紛らわしい」からです。

昔のインターネットでは、通常は一つの会社が一つのドメインを購入して、そこにいろいろな情報を載せていました。

しかし、私たちが色々なドメインを購入して、いろいろなサイトを作るとGoogleの昔のシステムであれば、それぞれのサイトが別々の会社のサイトに見えてしまいます。

別々の会社のサイトに見えれば、例えば何かのキーワードで検索したときにGoogleの検索結果に連続して、それらが出てくることになってしまいます。

そうすれば、ネットユーザー、すなわち消費者がどう思うかというと、一つのキーワードで検索したのに同じ会社のサイトがいくつも出てくる、ということになり、うんざりしてしまいます。もっと使いやすい検索エンジンはないか、Bing(ビング)はどうか、あるいはBaidu(バイドゥ)はどうか、というようにほかの検索エンジンを探すようになります。

そうなれば、Googleにとってのお客さんが一気に他社の方に流れてしまいます。ですから、Googleは防御するわけです。

歯科医院の例でいうと、例えば「鈴木歯科医院」というサイトが、メインのサイトだとします。それは「鈴木歯科ドットコム(suzukishika.com)」というドメインで運営しているとします。

それが良いか悪いかというと、何も問題はありません。一つの組織が一つのドメインで、ホームページを運営しているからです。

しかし、その他に鈴木歯科医院が、例えば東京の世田谷区にあったとします。そして、世田谷インプラントセンターというインプラントだけのサイトを作ったとします。その時初めてオーバードメインの問題が生じるのです。

鈴木歯科医院が、世田谷インプラントセンターを作ることは、あることに気をつければ、ギリギリのところで大丈夫です。メインの鈴木歯科医院の方に、インプラントのページが1ページ、あるいは、せいぜい2ページくらいしかなければ問題はありません。

なぜかというと、この専門サイトの世田谷インプラントセンターには、インプラントのことが書いてある情報ページが1ページや2ページではなくて、10ページや20ページ、30ページとあるからです。

例えば、その世田谷インプラントセンターが20ページだとすれば、鈴木歯科医院のなかには1ページしかないとすれば、20対1で少ししか重複していません。

重なり合いが少しであればいいのです。ですが重なり合いが多くなるといけません。これは、ほとんど同じように見え、同じ内容だということになってしまいます。つまり、重なり合いは、少しだけにして欲しいのです。

それさえ守れば、鈴木歯科医院は、世田谷歯科という言葉でメインサイトの順位が上がります。また、世田谷インプラントセンターは世田谷インプラントで上位表示できます。

これで、両方とも問題はありません。しかし、それでもある程度危険性を孕んでいるので、注意してください。

では、次の問題はどこに起きるかというと、例えばインプラント研究室というサイトをインプラント研究室ドットコム(implantkenkyuushitsu.com)というドメインで作ったとします。そうすると、インプラントの情報が、先ほどまで二つのドメインにあったのに、三つのドメインになってしまいます。これでは、Googleは困ってしまいます。

ここが大事なのです。二個目の世田谷インプラントセンターに書いてある内容と、三個目のインプラント研究室に書いてある内容が、まったく違っていたとしてもインプラントについてのサイトの数が2つ超えて3つになったことが許されないのです。

これについては、2012年くらいまであればこえら3つのサイトの内容さえ違っていれば、3つのドメインくらいであれば問題はなかったのですが、現在のGoogleは、インプラントという言葉が書いてあるだけでも許さなくなってきています。

最初は、インプラント世田谷などで上位表示していても三個目のサイトが検索結果から消えます。そして数ヶ月くらいすると、二個目のサイトがばれて、二個目のサイトが消えます。最終的には、一個目の方もインプラント世田谷で検索したときに例えば20位、あるいは10位であるものが、また圏外になり消えることがあります。

そうなれば、すべてを失うことになるのです。一つや二つくらいまでにしておけば良いものの、三つ、あるいはそれ以上のインプラントのコンテンツを異なったドメインに置いたがために、すべてを失ってしまうことになってしまうのです。

これがオーバードメインの怖さです。絶対に気をつけるようにして下さい。

オーバードメインの怖さは、もう一つあります。

例えば、鈴木歯科医院が世田谷だけで運営していたとします。しかし、その人が優秀なドクターと出会い、川崎に分院を作ったとします。その場合、川崎の分院用に世田谷ホームページの内容をほとんどコピーして、ほとんど同じことを書いていたとします。

どれほど川崎の分院のSEO対策を頑張っていても、「川崎 歯科」という検索キーワードでは上位表示されなくなります。

内容が似ているために、検索順位から消えてしまいます。そして数ヵ月後、運が良くても数年以内に1つのサイトの方も検索順位が下がることがあります。

内容が同じようなサイトを別ドメインで作れば、このようなことが起きます。

このように、各地域のメインのサイトを次々に増やすということも、どれほど場所が違うからといっても、対策をしない限りは、オーバードメインの問題が生じます。

では、なぜオーバードメインだとばれてしまうのか、あるいはなぜ同じオーナーが運営している、ということがばれてしまうのかを説明します。

それは、とても簡単な論理です。通常は、世田谷の方が川崎の分院を作れば、自分のサイトからリンクをします。

そうしますとGoogleがこの世田谷の歯科医院のサイトに訪れたとき、張られているリンクをたどり川崎の分院のサイトに行ってしまいます。

それにより、この二つのサイトの内容がほぼ同じであることをGoogleが知ることになります。地域名が世田谷と書いてあるものや、川崎となっているだけ、あるいは鈴木医院長の名前が、斉藤医院長というふうに変わっている程度の違いです。

他には、例えば、実績が川崎のクリニックはできたばかりなのに、世田谷のインプラントの実績を500本と書いてしまうと、川崎にも500本と書いてある、つまり同じだ、ということがばれてしまいます。

そしてさらに、川崎の方のサイトから世田谷の方のサイトにもリンクしてしまいますと、この二つのサイトはお互い繋がっているのでは、というようにGoogleに察知されてしまいます。

何故かというと、次は川崎のサイトをGoogleが見たときに、またリンクをたどって世田谷に行ってしまうからです。

これは同じオーナーですから、Googleは、こらしめるために検索結果から川崎のサイトの検索順位を大きく落とします。そしてまた半年後、または一年後に、残ったサイトも、検索順位を大きく落とします。

ということで、オーバードメインだということがばれるきっかけ、すなわち同じオーナーが運営している、とばれるきっかけというのは、数パターンあります。

一つ目が、このようにリンクをしてしまうというパターンです。

二つ目のパターンをご説明します。

例えば、まったくリンクをしていなかったとします。

ですが、皆さんはご存じだと思いますが、Googleが提供しているツールに、便利なものとして、Google Analytics(グーグルアナリティクス)というシステムがあります。

例えばGoogle Analyticsを申し込むと、自分のサイトに何人が訪問したか、あるいは、どのようなキーワードで人が検索して訪問したか、いろいろと調査ができます。お金は一銭もかかりません。

鈴木歯科医院の鈴木医院長が自分のサイトにGoogle Analiticsのタグを貼るとアクセスの計測ができるのですが、タグを貼って次は、新しく川崎に分院を作ったから、分院のためにもGoogleに依頼をして、川崎医院専用のタグを発行してもらおうと思えば、タグを無料で発行してくれます。

発行してもらって、喜んでそれを川崎医院に貼ってしまったとします。

そうすれば、その瞬間に同じオーナーが、同じGoogleIDとパスワードで二つの似たサイトのタグを発行したとGoogleは判断します。つまりこれらは繋がっている、と判断します。

ということで段階的にですが、これら二つのサイトの検索順位は悪化します。ペナルティを与えられるのです。

これがパンダアップデートの中のオーバードメインというペナルティです。

最後に、三つ目のばれるきっかけをご説明します。

例えば二つの他人が運営しているサイトがあったとします。Aさんはメインのサイトにもリンクをして、次に川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。そして、Bさんもメインのサイトにリンクをして、さらに川崎医院のサイトにもリンクをしたとします。

そうなれば、二つのサイトが両方のサイトにリンクしているので、何らかの共通点があるということがばれてしまいます。同じ推薦人が二つのサイトを推薦しているということで、関係性がばれてしまうのです。

つまり、様々なきっかけで、似たサイトを持っているということがばれてしまいますし、同じオーナーが運営しているということも、ばれてしまいます。

ほかにも、例えば文章の書き方が似ているということや、あるいは同じ電話番号が書いてある、あるいは住所は違うけれどもほかの情報が似ているなどでばれてしまいます。

Googleは厳しく捜索していると思ってください。どのようなオーナーが、どのようなサイトを持っているのか、ということを世界的に調査しているのです。

そして、私が会った人のなかにもそれをごまかそうと努力している人たちもいるのですが、時間と共に見破られています。

結局は、ドメインを持ちすぎてはいけない、ということになります。また、一つの事業に対して一つのドメインを持つのがもっとも安全ですが、ただし、先ほどの例の鈴木歯科医院の場合のように重複するのが少し、すなわち1ページや2ページ程度であれば、最大でも2個までのドメインは許されるというお話でした。

必ずSEO対策で成功するためにも、Googleに迷惑をかけないように、ドメインの持ちすぎには気をつけてください。それに気をつけなければ、これまで上位表示していたとしても、すべてを失うことになり、ある日突然、人がこなくなります。

パンダアップデートの恐ろしさの一つは、一度それにかかるとアクセスは7割以上減るということです。私はアメリカで開催されるSEOのプロが集まるカンファレンスでもよくそうした事例を聞きます。

アクセスがいかにして激減したか、というデータを見るとショックを受けます。7割以上は人が来なくなるという恐ろしい結果になるからです。そうなれば、本当に自社の社員の人に会社を辞めてもらうなど、人の生活にまで影響を与えることになるので、欲ばり過ぎには気をつけてください。



パンダアップデート対策2:コンテンツのオリジナリティー
https://www.web-planners.net/blog/archives/000009.html
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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