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【公式発表】コアウェブバイタルが2021年5月からGoogleの検索順位決定要因になる!

2020年12月03日


Googleは公式サイトで「ページエクスペリエンスシグナルが2021年5月からGoogleの検索順位決定要因になる」という発表をしました(2020年11月11日)



ページエクスペリエンスとは、昨今Web業界、IT業界で言われているユーザーエクスペリエンス(UX=ユーザー体験)の向上をWebページに当てはめたもので、ユーザーエクスペリエンスの良いWebページは検索で上位表示させ、悪いものは順位を下げるという考え方です。

ページエクスペリエンスのシグナル(=信号)としてGoogleはコアウェブバイタルという指標を提唱しています。

コアウェブバイタルとはGoogleの定義によると:

1、LCP
『Largest Contentful Paint は、ユーザーがページで最も有意義なコンテンツをどのくらい早く見ることができるかを表します。感覚的な読み込みスピードを測定し、ページ読み込みタイムラインにおいてページの主要コンテンツが読み込まれたと思われるタイミングを指します。』

「最も有意義なコンテンツ」というのは画像、動画のサムネイル画像、背景画像のあるブロック、テキストを含むブロックなどのことです。

LCPはWebページが最初に読み込まれてから2.5秒以内であることが推奨されています。



2、FID
『First Input Delay は、最初の入力までの遅延を表します。応答性を測定して、ユーザーが最初にページを操作しようとする場合に感じるエクスペリエンスを定量化します。』

「最初の入力」というのはユーザーがWebページ内で行うクリック、タッチ、文字入力などのことです。

FIDは100ミリ秒以内であることが推奨されています。



3、CLS
『Cumulative Layout Shift は、ページがどのくらい安定しているように感じられるかを表します。視覚的な安定性を測定し、表示されるページ コンテンツにおける予期しないレイアウトのずれの量を定量化します。』

というものです。

CLSの値は0.1以内であることが推奨されています。




LCP、FID、CLS等のコアウェブバイタルの測定は:

(1) PageSpeed Insights



(2)サーチコンソールの「ウェブに関する主な指標」



(3)Lighthouse



(4)Chromeブラウザのデベロッパーツール



などですることが出来ます。

今回のGoogleによる発表は「ページエクスペリエンスシグナルが2021年5月からGoogleの検索順位決定要因になる」というものであり、コアウェブバイタルだけでなく、その他の要因も含まれる可能性があります。

その他の要因とはGoogleが以前から提唱している:

● モバイルフレンドリーであること(=サイト内の全てのページがモバイル対応していること)

● 安全なブラウジング(=コンピュータウイルス、マルウェア等の無いページ閲覧)

● HTTPS(=URLをhttpsにして暗号化すること)

● ユーザー体験を邪魔するインターステシャル(=画面を大きく専有するポップアップ広告等)が無いこと

があります。

これまではページの表示速度を早くすれば上位表示しやすくなるという非常に抽象的な観念でしたが、Googleはそれを細分化して数値化し目標値まで示すようになりました。

今後私達サイト運営者はユーザー体験が数値化されるという非常にシビアな世界で生きていかなくてはなりません。

そして、絶えず最高のユーザー体験を提供できるサイトに磨きをかけることが要求されるようになりました。

今回Googleが示した期限は2021年5月です。その時までに自社のユーザー体験を数値化して、まずは極端に数値が悪いものは平均かそれ以上に近づける必要があります。
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