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見えてきた「検索エンジンの次に来るもの」

2015年08月06日


Googleは検索エンジン市場の9割を抑え、もはやマイクロソフトのBingは今の形ではGoogleに勝ち目は無いのは誰の目にも明らかな状態です。

このままずっとGoogleの支配が未来永劫続くのでしょうか?

1つの企業がずっと市場を支配するということは、移り変わりの激しいWebの世界ではこれまでほとんどありません。

ではこの先どうなるのでしょうか?

ニュース報道という点と点を線でつなげることにより「検索エンジンの次に来るもの」が見えてきます。

『米マイクロソフト(MS)の最新基本ソフト(OS)「ウィンドウズ10」の提供が7月29日に始まった。「7」以降の利用者は無料でアップグレードできるとあって、提供開始から24時間で1400万台以上が「10」を導入するなど、滑り出しはまずまず。』(2015/8/5 日経産業新聞)

という報道がありました。

これまでずっと有料だったWindowsが何故Windows10から無料になったのでしょうか?
そのヒントが同ニュースの中にあります。

『ウィンドウズを愛用してくれている利用者に、これまでで最高のウィンドウズを早く使ってもらうためだ。生体認証や対話型アシスタント『コルタナ』などの新機能を最大限引き出すことができるパソコン(PC)やタブレットも今後登場するが、まずは手持ちの端末でウィンドウズ10を体験してもらいたい。そのためには無料でアップグレードできるようにするのが近道と考えた(テリー・マイヤーソン上級副社長)』

ここで注目すべきは『コルタナ』というパーソナルアシスタントです。

これはすでにWindowsPhoneや英語版のWindows10に実装されています。
WindowsPhoneと英語版Windows10に実装されたコルタナとのデモ動画をご覧下さい。





これは丁度マイクロソフトのライバル会社のアップルのiPhoneに実装されているSiriを模倣したものです。



しかし、マイクロソフトのすごいところは真似が得意で、かつそれに大きな価値を付加することです。

その価値というのは企業連合を組むことにより生み出されることが多いのです。

今回の企業連合はFacebook、Twitter、Huluなどを始めとする各界の強者達です。コルタナのパーソナルアシスタント機能を自社製品、サービスだけに完結するのではなく、外部の企業にも開放して真に使えるパーソナルアシスタントを目指しているようです。

マイクロソフトがアップルのパーソナルアシスタントSiriを超えるために努力している中でGoogleのアンドロイドもキャッチアップしつつあります。



Googleは多くの場合マイクロソフトの真似をしてさらにそれを上回る製品を出すことがあります。

これは丁度アップルがパーソナルコンピューターを世に出した後マイクロソフトが自社OSを他の企業に開放してWindows連合を組みPC市場を制覇し、今度はGoogleがマイクロソフトがこれまでお金をとって来たOSやOfficeを無料にしてしまうという歴史を再現するものに見えます。

それは、アップル → マイクロソフト → Google という一種の魚達の食物連鎖のようにも見えます。

マイクロソフトは最近、人工知能に関する動きを活発にしておりたくさんの投資をしています。
これまでアップルはパーソナルアシスタントSiriの公式検索エンジンとしてBingを使ってきましたが、近い将来独自検索エンジンを搭載するという発表が数ヶ月前にされました。

『About Applebot
Learn about Applebot, the web crawler for Apple.
Applebot is the web crawler for Apple, used by products including Siri and Spotlight Suggestions. It respects customary robots.txt rules and robots meta tags. It originates in the 17.0.0.0 net block.』
(アップル公式サイトより)

ここにはっきりと「Siri」に搭載するために独自の検索エンジンロボットを作り世界中のWebの情報を収集開始したということが書かれています。

このニュースを初めて知った時はピンと来ませんでしたが、マイクロソフトは自社のコルタナをライバル会社のアップルに貸してしまえば優位性が失われるでしょうし、アップルにはこだわりがあるので競合のマイクロソフトに依存するのは嫌がるはずです。

最近でも

『【LINE】日本マイクロソフトと連携し、「LINE ビジネスコネクト」と人工知能「りんな」を活用した人工知能(AI)型のLINE公式アカウントを企業向けに提供へ』(2015.08.07公式サイト)

というニュースがありました。

これまで私達はパソコンの前に座り、Googleにキーワードを入力して静かに検索をしてきました。

そしてスマートフォンでは徐々にSiriなどのパーソナルアシスタントに向かって音声で検索をするようになりつつあります。

今は未だ実用性に乏しいものばかりですが、日々ユーザーログを蓄積してコンピューターのパワーにより飛躍的に人工知能へのインプットがされてきたときに私達はきっと検索エンジンにキーワードを入れるのをやめるかの知れません

スマートフォンや、タブレット、PCのパーソナルアシスタントを呼び出し「XXXXXのYYYYYを教えて」と言えばそこには人工知能がそのユーザーの行動履歴や他の類似した行動パターンを取るユーザーが選んだお店や商品を一発回答を得られることでしょう。

そこには検索順位2位以下というものは「他には無いの?」と言わない限り教えてはくれなくなるかも知れません。

そのような世の中がもし来るならば私達サイト運営者はどうすれば良いのでしょうか?

それは特定の分野でナンバーワンになることです。

つまり何かのカテゴリを自分で見つけてそこの世界でナンバーワンになることです。

そうすれば「ZZZZZなXXXXXのYYYYYYを教えて」とユーザーが聞いた時に自社の情報が推奨されることがあり得るからです。

あるいは、それが見つからない時は自分でそのカテゴリを創出しなければなりません。

自分で市場を創出した企業がその市場で長きにわたって最も売上、利益を得ることが出来るからです。

今後も、人工知能、パーソナルアシスタント関連のニュースから見を離すことが出来ません。

人工知能という新基軸により新たな企業連合が生み出されるはずです。

すでにソフトバンクは6月に発売した人工知能搭載ロボットのペッパーにより独自世界を構築しつつあります。
『ロボット「ペッパー」2回目発売は今月末に1千台 ソフトバンク、前回は1分で完売』(2015.7.3 産経ニュース)

先日テレビ番組で老人の話し相手としてペッパーを購入している家庭が取り上げれており、おじいさん、おばあさんが楽しげにロボットと会話をしているのを見て驚きました。こうした家庭ではペッパーがパーソナルアシスタントなることでしょう。

最近ロボットの話題が急に増えてきていますが、ロボットの本質は人工知能です。

私達が今後動向を注視すべきは・・・

・パーソナルアシスタント

・人工知能

・ロボット

の少なくとも3つの分野です。

これらにより既存の秩序が崩されてさらに新しいインターネットとインターネットビジネスが出現するはずです。

そこに必ず御社が存在するためにこそ、今目の前にある課題をクリアして新時代で生き残るための筋力と金力を蓄えて下さい。
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