【重要】ついにGoogleが向こう数週間でモバイルファーストインデックスを多くのサイトに導入すると発表!
2018年02月23日

複数の情報ソースによると、ついにGoogleが向こう数週間でモバイルファーストインデックスを多くのサイトに導入すると発表しました。
・Google to Move Many More Sites to Mobile-First Index Very Soon『Googleが近々により多くのサイトをモバイルファーストインデックスに移行すると発表』(2018年2月21日:Search Engine Journal)
・Google to move more sites to mobile-first index in coming weeks
Google plans to roll more sites into the mobile-first index in the near future. Are you ready?
『Googleが多くのサイトを数週間以内にモバイルファーストインデックスに移行する
Googleがより多くのサイトを近いうちにモバイルファーストインデックスに移行することを計画していると発表した。あなたのサイトは準備が出来ているか?』(2018年2月21日:Search Engine Land)
・Google Mobile First Index Expanding Within Next Several Weeks『Googleがモバイルファーストインデックスの移行を数週間以内に拡大することを発表』
(2018年2月22日:Search Engine Roundtable)
これらの情報ソースは全て、先日テキサス州オースチンで開催されたWebマスター会議の「Pubcon」でGoogleのゲイリーイリーズ氏が公式に発表したものです。
これまでの予想通り、2018年春にモバイルファーストインデックスがほとんどのサイトに導入され、それによりGoogleは私達のサイトのPC版サイトではなく、モバイル版サイトの中を検索順位決定の評価対象にします。
そして、Googleはその評価に基づいてモバイル版Googleの検索順位だけでなく、PC版Googleの検索順位も決めることになります。
こうすることによりGoogleは、より多くのサイト運営者がPC版サイトではなく、モバイル版サイトの更新を重視するように促そうとしています。
その理由は明白です。
周りをみても、下を向いてスマートフォンを使ってWebを使っている人たちの数がPCを前に座ってWebを使う人よりも多くなってきているからです。
Web = モバイル
が常識の世界がすでに来ているのです。
モバイルファーストインデックスは以前報道されたように、いきなり全世界、あるいは、全日本のサイトに1度に導入されるわけではありません。
Googleの公式な発表によるとモバイルファーストインデックスをいきなり全サイトに導入してしまうと検索順位の変動があまりにも激しくなりGoogleの検索順位があまりにも変わってしまうと逆に不便な検索エンジンになるので、モバイル対応をしっかりとしていると判断したサイトから順次、個別に導入(適用)するということです。
モバイルファーストインデックスが自社のサイトに導入されるとその時点からモバイル版GoogleとPC版Googleの両方で検索順位を上げるには、自社のモバイル版サイトの中身を最適化、改善しなくてはならなくなります。
自社サイトにモバイルファーストインデックスが導入される前にすぐにするべきことは少なくともサーチコンソールを使って自社サイト内の全てのページがモバイル対応しているかを確認することです。
サーチコンソールに自社サイトをすでに登録している方はすぐにサーチコンソールにログインして左サイドメニューにある:
検索トラフィック → モバイルユーザビリティ
を選択して モバイルユーザビリティ のグラフをご覧下さい。
この機能はとても便利なもので、自社サイト内にモバイル対応がされていないページがあった場合、そのページがどこか、そしてどうすればモバイル対応として認定されるかその方法を教えてくれます。
モバイル対応されていないページが残っている場合は次のようなデータが表示されます。
《モバイル対応されていないページが残っている場合》

《サイト内の全てのページがモバイル対応完了している場合》

なお、モバイル対応してもすぐにこのデータには反映されません。1ヶ月位たつと改善したことがこのデータに反映されます。
以上ですが、先ずはGoogleが御社のサイトの全てのページがモバイル対応しているか、そこから確認して対応して下さい。
【関連情報】
Googleがモバイルサイトの読み込み速度をモバイル版Googleの順位決定要因に採用
SEOとドメイン(3)ドメイン名にキーワードが含まれていた方がGoogleで上位表示しやすいのか?
2018年02月17日

前回に続き、SEOとドメインについて解説します。
今回は「ドメイン名にキーワードが含まれていた方がGoogleで上位表示しやすいのか?」という疑問です。
WebページのURLには極力そのページを上位表示したい検索キーワードを含めた方が、含めないよりもGoogleで上位表示している傾向があります。
理由は、検索エンジンがWebページが何について書かれたものかを判断する時に、重要な手がかりにしているからです。
例えば、ハワイの観光情報のページのURL(Webページのアドレス)が:
www.usa-tour.com/tokyo.html
だとか、
www.tokyo-ryoko.biz
だということは先ず統計的にもほとんどないはずです。
普通はハワイのことを書いたページなら
www.usa-tour.com/hawaii.html
だとか、
www.hawaii-ryoko.biz
というようにURLのどこかにhawaiiという言葉が含まれていることがほどんどです。
5,6年前にはドメイン名や、ドメイン名の後ろに来るディレクトリ名やファイル名などのURL部分に上位表示を目指す目標キーワードが含まれているWebページがとても上位表示しやすくなったことがありました。
しかも、ディレクトリ名やファイル名に含めるよりも、それらの前にあるドメイン名に目標キーワードが含まれているWebサイトが上位表示しやすいとう状況でした。
その結果、当時はアフィリエイターが上位表示を目指していた美容関連、健康関連、金融関連のキーワードでGoogle検索をすると上位トップ10の半数近くが
www.ダイエットおすすめ.net
www.サプリメント口コミ.biz
www.FX初心者ブログ.com
のようなドメイン名に上位表示しているキーワードが含まれたものでした。
上位表示しやすかったのは日本語のドメイン名だけでなく、半角の英語やローマ字も同じでした:
www.iphone-shuri.com
www.investment.net
www.diet.biz
ここで気になるのは目標キーワードを含めるのはディレクトリ名や、ファイル名よりもドメイン名のほうが効果があるのかということです。
様々なキーワードで近年調査した結果、特にドメイン名に目標キーワードが含まれているほうがディレクトリ名や、ファイル名に含まれているよりも大きな効果があるとは言えないことがわかりました。
ということは、ドメイン名でも、ディレクトリ名でも、ファイル名でもどれでも良いのでこれらいずれか1つには目標キーワードを含めたほうがそうでないよりも上位表示している傾向が高いので、含めたほうが得をするということが言えます。
ただし、Googleは検索結果の品質を維持する「サーチクオリティーチーム」向けに2011年に作成したGeneral Guidelines(品質ガイドライン)2011年版で、1つのURLの中に複数回同じキーワードが詰め込まれていることはスパム行為(検索エンジンロボットを欺く行為)であるサインであると述べています。
《URLへのキーワードの詰め込みを警戒するよう指示するGeneral Guidelines 2011年版》

Googleは明らかに1つのURLの中に複数回同じキーワードが詰め込むとそのページはスパム行為をしているページであると判断し、ペナルティーを与える可能性があることを示しています。
ですので、絶対に意図的に1つのURLの中に複数回同じキーワードを繰り返し書いたり、ドメイン名の中に1回、ディレクトリ名に1回、ファイル名で1回というようなキーワードのURLへの詰め込みが避けるべきです。
《Googleにスパム判定される可能性があるURLの例》
www.iphone-shuri.com/iphone/iphone.html
www.FX初心者ブログ.com/fx/shoshinsha/fx-column/fx001.html
以上ですが、まとめると:
1、URLには目標キーワードを含めたほうが含めないよりも上位表示に若干有利である可能性が高い
2、目標キーワードを含めるのはディレクトリ名や、ファイル名よりもドメイン名のほうが効果があるということは無いのでドメイン名、ディレクトリ名、ファイル名のいずれか1つにはそのページの目標キーワードを1回含めたほうが良い
3、ただし、意図的に1つのURLの中に複数回同じキーワードを繰り返し記述するのはGoogleによってスパム判定されるリスクが高いので避けるべき
ということになります。
ぜひこうしたルールを守って各ページのURLを決めるように心がけて下さい。
ついにGoogleが全ページSSL化していないサイトは「保護されていません」とChromeに表示することを決定
2018年02月12日
Googleは2月8日、その公式ブログ「Google Security Blog」で全ページSSL化していないサイトはChromeブラウザでアクセスした時に「保護されていません」という警告を2018年7月から表示することを決定しました。(このことはChromeの新バージョンChrome 68に切り替わるタイミングで実施されます)

https://security.googleblog.com/2018/02/a-secure-web-is-here-to-stay.html
《GoogleによるSSL化要求の変遷》
Googleはこれまでも過去数年にわたって段階的にサイトをSSL化(暗号化)していないサイトに警告を発してきました。
HTTPSをランキングシグナルに使用します(2014年8月7日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2014/08/https-as-ranking-signal.html
HTTPSページが優先的にインデックスに登録されるようになります(2015年12月18日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2015/12/indexing-https-pages-by-default.html
ChromeのHTTP接続におけるセキュリティ強化に向けて(2017年7月21日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/07/next-steps-toward-more-connection.html
今回の全ページSSL化への勧告は直接的にはSEOに関係ありません。
何故ならGoogleの検索順位を落とすと言っているわけではなく、単にGoogleが無償で提供しているChromeブラウザというWebサイト閲覧ソフトのヘッダー部分に表示されるURL(Webアドレス)の欄の左側に「保護されていません」というメッセージが表示されるだけだからです。

しかし、「保護されていません」という危険性を匂わす言葉が表示されているとChromeのユーザーが「このサイトを見ると個人情報を抜かれるではないか?」だとか、「ウイルスにかかるのでのは無いか・・・」と思ってしまうとそのサイトを見なくなる可能性が生じるのです。
そのサイトを見ないでGoogleの検索結果ページに直帰してしまうと、その事実をGoogleはクッキー等の技術を使って認識します。
そしてユーザーがサイトの内容をほとんど見ないで検索結果ページに直接帰ってしまったということはユーザーが検索したキーワードとサイトの内容が一致していないのではないかと判断することになります。
そうなってしまうと結局は、全ページをSSL化しないとGoogleでの検索順位が下がるということになってしまいます。こうした意味で、今回のGoogleからの勧告は間接的にSEO(検索エンジン最適化)に影響することになるのです。
ところでそもそも何故Googleはここまで私達Webサイト運営者に全ページSSL化を強いるようなことをするのでしょうか?
それは世の中のWebサイトの多くがSSL化されずにユーザーの個人情報を抜き取ったり盗聴するようなリスクがあると検索ユーザーがGoogleで検索するのは危険だと判断してGoogle離れをすることが考えられるからだと思います。
Googleの競合サービスであるFacebook、Instagram、LINE、Twitterなどの大手SNSはSSL化していて安全だけれどGoogleの検索結果に表示され、そこからリンクされている一般のWebサイトの多くがSSL化されていないのでセキュリティ的に危険だと思われたらGoogleを使わずにSNSだけ使えば良いのではと世界の人々が気がつくことを恐れているではないでしょうか?

すでに主要なSNSでは#(ハッシュタグ)検索をしている人たちが増えてきています。特にユーザーと同じ目線、立場の人たちの口コミ情報などを調べる時はGoogleの検索エンジンやそこからリンクされているポータルサイトに登録されている口コミ情報よりも遥かに客観的でスピーディーなものを見つけることが出来ます。
Googleの検索にかかる情報のほとんどはそうしたSNSと比べると鮮度が低い、古い情報だとも言えます。

Webサイト運営者はサイトにある全てのページをSSL化しないと検索ユーザーからの信頼を失いGoogleがこれまで構築してきたマーケティングのエコシステムが枯れてしまう恐れがあるのです。
ここまで来たら今回のGoogleからの勧告に従わなくてはなりません。そうしなければ世界一集客力のある検索エンジン「Google」という私達サイト運営者の集客チャンネルを失うという最悪の結果になるからです。
SSLは無料で実装出来る時代です。次のような良心的な企業が無料SSLを提供しています:
【SSL導入が無料で出来るレンタルサーバー会社】
さくらインターネット
https://www.sakura.ne.jp/function/freessl.html
Xサーバー:無料独自SSL有り
https://www.xserver.ne.jp/functions/service_ssl.php
コアサーバー:無料独自SSL有り
https://www.coreserver.jp/support/manual/security-free-ssl.php
XREA:無料独自SSL有り
https://www.xrea.com/support/manual/security/free/
バリューサーバー:無料独自SSL有り
https://www.value-server.com/startup/free_ssl.html
ロリポップ:無料独自SSL有り
https://lolipop.jp/manual/user/ssl-free-order/
AWS: 無料独自SSL有り
https://aws.amazon.com/jp/
無料SSLでも何も問題はありません。
少しでも早く全サイト、全ページのSSL化を急いで下さい。
そしてせっかく自社サイトを訪れてくれたユーザーを失い、しかも直帰率が上がってしまいGoogleの検索順位を落とすという損をしないようにして下さい。
《関連情報》
【重要】Googleが警告!早急にSSL化しないとChromeユーザーがサイトに来なくなる日が迫っている!
https://www.web-planners.net/blog/archives/000256.html
【要チェック!】SSL導入前に注意すべきことは?
https://www.web-planners.net/blog/archives/000257.html
ヤフージャパンも検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することになった
https://www.web-planners.net/blog/archives/000149.html
SEOとドメイン(2)どのような時に新しいドメイン名を取得してサイトを開くべきか?
2018年02月03日

前回は、「Googleはドメイン単位でサイトを認識するのか?」という問題を解説しました。
今回も引き続きSEOとドメインについて解説します。
今回のテーマは「どのような時に新しいドメイン名を取得してサイトを開くべきか?」というものです。
「新しいサイトを作ろうと思うがドメイン名はどうすればよいのでしょうか?」という質問を良くいただきます。
こうした質問をいただいた時に私は次の基準で考えるようにお伝えしています。
《どのような時に新しいドメイン名を取得してサイトを開くべきか?》
【1】共用ドメインを使いたく無くなった時
【2】新しい事業領域を開拓する時
【3】既存サイトのテーマと異なるテーマのコンテンツを多数増やしたい時
【4】既存サイトのサブページでは上位表示が困難な時
の4つの基準です。
【1】共用ドメインを使いたく無くなった時
http://www.geocities.jp/suzuki298/
のように他社が所有するドメイン:
www.geocities.jp
の中に自分のサイトを開くことを「共用ドメインを使う」といいます。
共用ドメインを使えば自分でドメインを管理、更新する必要は無いので手間が省けます。
しかし、ドメイン名を所有する企業がいつまでもそのドメインを共用させてくれるとは限りません。
むしろ、共用ドメインは永久不滅のものではなく、いつか使えなくなる時が来ます。
よくあるのが昔から営業しているインターネット接続プロバイダー会社がそれまで顧客に無料で提供していたレンタルサーバーの提供を突然廃止するというの問題があります。いきなりメール1通でサービスの停止を通告するというのは非常に困惑させられます。こうした無責任な方針転換のせいでこれまで非常にたくさんのサイト運営者が迷惑を被ってきました。
今でもこうした無料サービスを提供している企業はありますが、彼らは自社都合でサービスの停止をする可能性が高いことを知るべきです。現在こうしたサービスを使っている方は独自で自社オリジナルのドメイン名を取得してサイトを引越しした方が得策です。
引越しをする際は、必ずページ毎に自動転送をして下さい。
例えば
http://www.geocities.jp/suzuki298/
がトップページでここにアクセスしたら新しいサイトの
http://www.suzuki.com/index.html
に自動転送するだけではなく、
http://www.geocities.jp/suzuki298/help.html
にアクセスしたら自動的に
http://www.suzuki.com/help.html
に転送するようにして下さい。
こうすることにより引越しをしたことにより検索順位が落ちるというリスクを無くすことが出来ます。
共用ドメイン利用のリスクがあるのは無料サーバーを使っている時だけではありません。
楽天市場やヤフーショッピングのようなショッピングモールや美容ポータルサイト、歯科ポータルサイトなどにも同じことが言えます。
これまでもそうした企業の都合で一方的にドメイン名が変更されたり、URL(Webページのアドレス)が変更されてしまい、上位表示が不利になったケースがいくつもあります。
共用ドメインを利用する方は、いつもこうしたリスクを自覚していつでもこちらから解約できる用意をするべきです。
【2】新しい事業領域を開拓する時
次に、新しいドメイン名を取得してサイトを開くべき時は、新しい事業領域を開拓する時です。
ドメインという言葉の意味ですが、「領域」というのが元々の意味です。新しいドメインを取得するのはいつかというと、それは新しい事業領域、つまり新規事業を興す時です。ここで言う新規事業というのはこれまでの事業の延長線上の事業ではなく、全く別のビジネスジャンル=事業領域という意味です。
例えば、これまで
http://www.suzuki-fudousan.com
で不動産のサイトを運営した場合、会社の新規事業で健康食品を販売することになったとします。
その場合、サイト内にこれまで蓄積してきた不動産に関するコンテンツと、これから増やそうとする健康食品のコンテンツは内容がかけ離れており関連性がありません。
確かに、健康食品のサイトを開く時に同じドメイン名を使っても、サイドメニューやヘッダーメニュー、フッターメニュー等のナビゲーションを全て健康食品関連のページへのリンクだけにすればGoogleは別サイトだと認識してくれます。
しかし、お客さんから見ると
http://www.suzuki-fudousan.com
というドメイン名の中に
http://www.suzuki-fudousan.com/kenkoushokuhin/
というサイトがあるのが目に入ってしまうと不動産屋さんが副業で健康食品を売っているのではないかと思うとギャップを感じて信用してくれなくなる可能性があります。
このようにブランドイメージを考えた場合、新しい事業領域を開拓する時が新しいドメイン名を取得してサイトを開く機会になります。
【3】既存サイトのテーマと異なるテーマのコンテンツを多数増やしたい時
これもよくあることですが、例えば、「SEO」というキーワードで上位表示を目指しているサイトに「リスティング広告」をテーマにしたページをたくさん増やすことはサイトに来てくれた人に一定のメリットを与えるはずです。しかし、これまでずっとSEOをテーマにしたコンテンツのあるページだけをサイトに増やしてきた場合、SEOと直接関係の無いテーマである「リスティング広告」をテーマにしたページを2,3ページ追加するのは問題はありません。
しかし、サイトの総ページ数が100ページのサイトにSEOをテーマにしたページがこれまで100ページあったのに、急に「リスティング広告」をテーマにしたページを50ページ追加したとしたらどうでしょう。
サイトの総ページ数150ページのうちその3分の1の50ページが「リスティング広告」をテーマにしたページになるともはやSEOに関する専門サイトとは言えなくなります。SEOテクニックの初歩中の初歩の考えに「専門サイト必勝の法則」というものがあります。専門性が高いサイトであればあるほどGoogle等の検索エンジンでは上位表示しやすくなります。
しかし、この例のように150ページのうちSEOとは関係の無い「リスティング広告」をテーマにしたページを50ページも追加したらSEOの専門サイトでは無くなり上位表示に不利になります。
こうした時に取るべき対策の1つが新しくリスティング広告に関するコンテンツをテーマにしたページを公開するために例えば、「listing-ad.com」というような新しいドメイン名を使ってサイトを公開することです。
そうすれば、SEOの専門サイトは従来通りSEOの専門サイトのままに維持して、新たにリスティング広告の専門サイトはリスティング広告というキーワードで上位表示が目指せるようになります。
【4】既存サイトのサブページでは上位表示が困難な時
もう一つの新ドメインを取るべきケースといのは、既存サイトのサブページでは上位表示が困難なキーワードが有る時です。
例えば、鈴木法律事務所という各法律業務を案内するサイト
www.suzuki-houritsu.com
に:
・債務整理相談 → www.suzuki-houritsu.com/saimuseiri.html
・交通事故相談 → www.suzuki-houritsu.com/kotsujiko.html
・相続相談 → www.suzuki-houritsu.com/souzoku.html
・離婚相談 → www.suzuki-houritsu.com/rikon.html
に関するページが1ページずつあったとします。
しかし、これらのキーワードは成約につながりやすい人気キーワードなので総合案内のサイトにそれぞれ1,2ページ作る程度ではコンテンツ不足で上位表示は困難です。
こうした時に
・債務整理相談 → www.saimuseiri-shibuya.com
・交通事故相談 → www.kotsujiko-shibuya.com
・相続相談 → www.souzoku-shibuya.com
・離婚相談 → www.rikon-shibuya.com
というように独自ドメイン名を取得して専門サイトを開き、それぞれ20ページ以上の各業務に関する専門コンテンツを増やしていけば以前よりも格段に上位表示しやすくなります。
しかも、総合サイトにあるページのコンテンツと専門サイトにあるコンテンツが全く同じものではなく、少しでも表現を変えたり、異なった画像を使うことにより独自性が生まれてくれば、2つのサイトが同時に上位表示することもあります。そうすれば自社のことを認識してくれる新規客の訪問者数が増えてより多くの問い合わせ、申込みが期待できるようになります。
以上ですが、こうした4つのケースのどれかに当てはまる時にこそ新しいドメイン名を取得することを検討して下さい。
Googleがモバイルサイトの読み込み速度をモバイル版Googleの順位決定要因に採用
2018年01月27日

Googleは2018年1月18日に公式ブログで「ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します」という発表をしました。

https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/01/using-page-speed-in-mobile-search.html
今回の発表での重要ポイントは・・・
● Googleの研究結果によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっている
● 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていたが、それはデスクトップ検索を対象としていた。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することにした
● 今回の ”Speed Update” は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しない
● 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もある
● PageSpeed Insights などのツールを使ってまずは自社のモバイルサイトの読み込み速読を測定してそこに表示される提案に従って、読み込み速度の高速化に努める
という5つになります。
● Googleの研究結果によると、ユーザーはページの読み込み速度を非常に気にかけていることがわかっている
→ Googleは

https://www.thinkwithgoogle.com/marketing-resources/data-measurement/mobile-page-speed-new-industry-benchmarks/
にあるように調査結果によるとモバイルサイトのページの読み込み速度が・・・
・1秒〜3秒かかると直帰する可能性が32%高まる
・1秒〜5秒かかると直帰する可能性が90%高まる
・1秒〜6秒かかると直帰する可能性が106%高まる
・1秒〜10秒かかると直帰する可能性が123%高まる
ということがわかりました。スマートフォンを使うモバイルユーザーはかなり読み込み時間の長いページを嫌う傾向があるということがわかりました。
● 読み込み速度はこれまでもランキング シグナルとして使用されていたが、それはデスクトップ検索を対象としていた。 そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することにした
→ Googleはこれまではデスクトップ版のページの読み込み速度をデスクトップ版Googleとモバイル版Googleの検索順位算定基準として採用していましたが、これだと大きな矛盾が生じます。その矛盾とは、モバイル版サイトの読み込み速度が遅くても、デスクトップ版サイトの読み込み速度が速ければモバイル版サイトの評価が高くなるというものです。
この矛盾を解消するためにもモバイル版Googleのユーザーが見るモバイル版サイトの読み込み速度をモバイル版Googleの検索順位算定基準として採用することになったということです。
ということは、私達サイト運営者は、早急にモバイル版サイトの読み込み速度を改善することが必要になったということです。
● 今回の ”Speed Update” は、ユーザーに本当に遅い体験を提供しているようなページについてのみ影響し、ごくわずかな割合のクエリにしか影響しない
→ ただし、読み込み速度を改善するべきモバイル版サイトは、現在読み込み速度が「著しく遅いサイト」に関してだということです。現在ある程度快適な速度で読み込めるサイトをさらに高速化したとしてもモバイル版Googleの順位が上がるということは無いということです。
では、現在読み込み速度が「著しく遅いサイト」というのはどの程度のものかというと:
(1)サーバー会社が混雑しているためにページのダウンロード速度が他の一般的なサイトを見る時よりも遅く感じる場合
(2)WordPressのプラグインが悪さをしているためにWordPressで作ったサイトの表示速度が著しく遅い場合
(3)画像が通常のモバイル版サイトのものとしてはサイズが著しく重い場合
この3つくらいのケースです。
サーバー会社が混雑することが起きてきたら早急に別のアカウントを取得してそこに引越しをするか、それでも遅ければ他のレンタルサーバー会社に引越しをすることをおすすめします。
サーバー会社に問題がある場合、どんなに苦情を言った所で通常、他のユーザーのサイトが混雑してきているか、サーバーにリソースを喰うプログラムを実行しているためであることがほとんどです。その場合、サーバー会社の態度は比較的中立な態度をとろうとするため多くの場合改善はされません。サーバー会社側の対応を待つ余裕はありません。読み込み速度が「著しく遅いサイト」になってしまっているということはたくさんのユーザーがサイトを離脱していることを意味します。かなりの経済的損害になります。サーバー会社側の対応を待つのではなく、自らが即決して行動を起こして下さい。これが最速の改善策です。
WordPressのプラグインが悪さをしているとページを表示する速度が著しく遅くなることがあります。それどころかページが表示されなくなることもあります。こうした問題に陥ったらWordPressに詳しい専門家に相談して最新のプラグインに差し替えてもらうか、それが無理な場合はWordPressを捨てて、他のCMS(コンテンツマネージメントシステム)のMovableTypeなどを使うことを検討して下さい。
画像が通常のモバイル版サイトのものとしては重い場合は、TinyJPG等のロスレス圧縮サイトなどでモバイルサイトで使用する画像を圧縮してみて下さい。ほとんどの場合70%以上軽量化することが可能でかなりの改善が見られます。

https://tinyjpg.com/
● 検索意図は依然として非常に強いシグナルですので、魅力的で検索クエリと関連性の高いコンテンツは、ページの読み込み速度が遅くても高い順位に掲載される場合もある
→ ページの読み込み速度は確かに重要ですが、それよりも遥かに重要なのは、検索ユーザーが求めるコンテンツのみをモバイルページに掲載することです。
検索ユーザーがその時求めない広告や、他の商材ページへのリンク等が目立っていたら目立たない場所に移動することも有効な対策です。
● PageSpeed Insights などのツールを使ってまずは自社のモバイルサイトの読み込み速読を測定してそこに表示される提案に従って、読み込み速度の高速化に努める
→ PageSpeed Insightsを使うとモバイルサイトの読み込み速度が点数化されて表示されるだけではなく、ページ内のどこに問題があるのか非常に具体的に教えてくれるのでそれに従って速度の改善をすることが求められます。PageSpeed Insightsの得点ですが、100点を目指そうとすると弊害も出てくるので少なくとも70%以上になるように改善することをお勧めします。

https://developers.google.com/speed/pagespeed/insights/?hl=ja
以上ですが、Googleはモバイルファーストインデックスへの移行作業をこうして着々と進めています。
モバイルサイト第一主義の考えをもってサイト運営を実践するようにして心がけて下さい。
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