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詐欺行為をしたSEO業者をGoogleが告訴した!

2018年05月28日


Googleは 2018年5月23日、米国のSEO業者を告訴しました。
https://www.blog.google/topics/small-business/taking-action-against-scammers/

公式見解によると:

・ Googleは
Kydia Inc.
Point Break Media, LLC
Supreme Marketing Group, Inc

の3つのSEO業者を告訴した。


・これにより他の詐欺会社に対してGoogleは不当な勧誘に対しては法的措置を辞さないというメッセージを伝えることを望んでいる

ということです。

これらのSEO業者がどのような詐欺行為を行ったのかというと、その業者に料金を支払わないとクライアント企業の情報がGoogleの検索結果と地図検索部分(Googleマイビジネス)から表示されなくなると言って脅す詐欺行為です。

Googleの検索結果ページへのサイトの表示や地図検索ページのビジネス情報の掲載は無料のものであり、Googleに対しても、Googleで上位表示させることをサポートするSEO会社にもお金を払わなくてもできることです。

にもかかわらず、これら3つの業者は業者に料金を払わないと掲載されなくなると脅したことが不法行為であるとクライアント企業に伝えたことが問題です。

さらに今回の公式見解でGoogleは一部のSEO業者がGoogleと提携しているとクライアントに思わせるような肩書を騙っていたということで、これも許せないということです。

Googleは今後、こうした詐欺行為に対しては断固として法的措置を取るということと、そうした業者から詐欺的な営業勧誘を受けたらGoogleに直接通報するフォームを用意して再発を防止するということです。

《Googleマイビジネスの掲載サポートサービスを提供する業者で詐欺行為を行う業者を通報するフォーム》



日本でもかつてはヤフージャパンの提携していると嘘をいって電話勧誘していたSEO業者がいました。

現在ではGoogle検索と最近Googleが力を入れているGoogleマイビジネス(検索結果ページの上位にお店の情報が3件まで表示される地図枠:ローカルパック)での上位表示が加熱してきているためこうしたことが起きているのだと思われます。

《検索結果ページの上位にお店の情報が3件まで表示される地図枠:ローカルパック》



今回の事件は、米国のことですが、この日本でもいずれ詐欺行為をする一部のSEO業者に対してGoogleは告訴する可能性があります。

日本のSEO業者はこうしたことを決してクライアント対して行わないことと、クライアント企業はそうした不当な脅迫に屈してはいけません。

特に国内でも最近非常に加熱してきている地図枠での上位表示にはレビューの数を増やし、質を高める必要があり、そうした努力を自ら行いたくない企業、行うための知識が無い企業はレビューの数をお金さえ払えば増やしてくれる不正レビュー業者に頼る企業も増えてくると予想されます。

Googleは不正レビューに対しても目を光らせており、その運営ポリシーは年々厳しさを増してきています。
【関連情報:Googleの口コミ投稿に関するポリシーを読むと「越えてはならない一線」が分かる(2017年9月01日)】
https://www.web-planners.net/blog/archives/000258.html

Googleの運営ポリシーとSEOの仕組みを自社で学び、正しい対策を実践すればそもそもこうこしたことは問題にならないはずです。

他人に自社サイトの検索順位を委ねるだとか、Googleマイビジネスの管理や運用を任せるのではなく、企業自らが行うことが企業に求められます。

【速報】遂に日本のサイトにもモバイルファーストインデックスが適用され始めた!!

2018年05月17日

本日19:20にGoogleから全日本SEO協会の会員サイトにモバイルファーストインデックスが適用されたという連絡が来ました。

《Googleからメールで届いたモバイルファーストインデックス適用通知》



Googleは2018年3月27日その日本語版公式サイトで「モバイル ファースト インデックスを開始します」
https://webmaster-ja.googleblog.com/2018/03/rolling-out-mobile-first-indexing.html
と発表し、モバイルファーストインデックスが適用されたサイトには個別にサーチコンソール宛に連絡がされると発表しました。

その間、米国のSearch Engine Roundtableというニュースサイトではいくつかの米国のサイトがモバイルファーストインデックス適用の通知を受信したという事が報道されていました。
https://www.seroundtable.com/google-begins-rolling-out-mobile-first-indexing-25471.html



しかしそれから2ヶ月近く経っても一向に私の周りではその通知をもらったという話は全く聞きませんでした。
一体この日本ではいつになったら通知を受信するサイトがでるのかやきもきしていたところ、自分が管理するサイトに通知が来たので驚きました。

サーチコンソールにログインすると実際に次のようなメッセージが表示されていました。

《全日本SEO協会の会員サイトを登録しているサーチコンソールの画面》







このように「Mobile-first indexing enabled for https://サイトURL/」という表題のメッセージが届いていたら自サイトにモバイルファーストインデックスが適用されたことを意味します。

メッセージ内容を翻訳すると:
《原文》
Mobile-first indexing enabled for https://www.ajsa-members.com/2018年5月17日

To owner of https://www.ajsa-members.com/,

This means that you may see more traffic in your logs from Googlebot Smartphone. You may also see that snippets in Google Search results are now generated from the mobile version of your content.

Background: Mobile-first indexing means that Googlebot will now use the mobile version of your site for indexing and ranking, to better help our (primarily mobile) users find what they're looking for. Google’s crawling, indexing, and ranking systems have historically used the desktop version of your site's content, which can cause issues for mobile searchers when the desktop version differs from the mobile version. Our analysis indicates that the mobile and desktop versions of your site are comparable.

For more information:
• Monitor your index coverage using the Index Status report.
• Monitor your impressions, clicks, and site appearance using the Performance report.
• If you have any additional questions, drop by our Webmaster forum for more help - mention message type [WNC-20058194] or our public events.


《日本語訳》
2018年5月17日 https://www.ajsa-members.com/ にモバイルファーストインデックスが適用されました。

https://www.ajsa-members.com/ 運営者様へ

これにより貴サイトにはモバイル用のGoogleクローラーの訪問履歴がログに記録されます。また、Googleの検索結果のスニペット(ページ紹介文)には貴サイトのモバイル版のものが表示されます。

背景について:モバイルファーストインデックスとはGoogleのモバイル版クローラーが貴サイトのモバイル版をインデックス登録しランキング決定のために役立てるものです。それはモバイルユーザーが探しているサイトを見つけやすくするためのものです。Googleのクローラー、インデックス登録、ランキング決定は歴史的にはデスクトップ版サイトを用いてきましたが、そのことはモバイルユーザーが実際に見るモバイル版サイトと異なるサイトの内容に基づいて順位を決定するという問題を起こしていました。当社の分析によると貴サイトのモバイル版とデスクトップ版は互換性があると判断致しました。

詳細については:
・サーチコンソール内のインデックス ステータスをご覧下さい。
・サーチコンソール内の表示、クリック数、サイトの見え方を検索パフォーマンス(検索アナリティクス)をご覧下さい。
・ご不明な点がありましたらウェブマスターフォーラムに [WNC-20058194] という番号を記入してお問合せ下さい。

となります。

以上ですが、ようやくこの日本でもモバイルファースインデックス時代が始まりました。
思えば、最初にGoogleがモバイルファースインデックス導入を発表した2016年10月からもう1年半近く経ち、やっとそれが実現した形です。

自サイトのモバイル版をいつも最初に見て、検索ユーザーに好まれるデザイン、サイト構造、コンテンツを作ればそれをしていない競合よりも有利になりGoogle検索での順位アップが目指せるときが来ました!

画像ばかりのページを増やすと検索順位が落ちる!?

2018年05月13日

検索順位が落ちた方からの相談でよくあるのが、「画像をたくさん載せたページを増やしたらGoogleの検索順位が落ちた」というものです。

そしてそれらのページをサイトから削除したら順位が元に戻ったという現象がよくあります。

ここで言う「画像をたくさん」というのは通常のレイアウトのページに画像を増やして順位が落ちるという意味ではありません。

《通常のレイアウトのページ》



画像をページにたくさん載せるというのは本来、そのページに載っている文章の内容を読者にわかりやすくするためのものだったり、サイト滞在時間を伸ばすのに役立つことなので何も悪いことではありません。

ではどういう意味かというと、文字がほとんど書かれていなくて画像ばかりが多数並べられているページのことです。

《画像ばかりが多数並べられているページ》



上の例は先日、協会の会員さんが見せてくれた事例を単純化したものです。

このページには同じサイトにある他のページのようなサイドメニュー、ヘッダーメニュー、フッターメニューが無くて、画像が横3列、縦4列くらいが貼り付けられています。

そしてページの上下にトップページに戻るためのリンクがあるのですが、そこにはこのサイトのトップページで上位表示を目指している「インプラント 東京」という言葉が含まれた「東京インプラントセンター」という言葉が書かれています。

このページには他には一切文字は書かれていません。
※実際に私が見たサイトで他のキーワードが書かれていますが会員さんの秘密保持のためここでは「東京インプラントセンター」と仮の言葉に置き換えています

こうした造りのページだとこのページに書かれている文字は

「東京」が2回、「インプラント」が2回、「センター」が2回、「へ」が2回、そして「戻る」が2回

だけになります。

そうなるとページのbodyタグの中に書かれている単語の数は合計2+2+2+2+2で10個ですが、10個のうち、このサイトのトップページの目標キーワードが「インプラント 東京」ですが、インプラントのキーワード出現頻度が20%で、東京の出現頻度も20%になってしまいます。

通常、Googleで上位表示しているページの目標キーワード出現頻度は4%から6%未満のことが多いので、15%近く適正なキーワード出現頻度を超過してしまいます。

適正なキーワード出現頻度をここまで超過しているページは通常Googleからキーワード詰め込みのペナルティーを与えられて上位表示することはありません。

さらに、ページのヘッダー部分もキーワード出現頻度の計算範囲に含まれるので、もしヘッダー部分のタイトルタグやメタディスクリプションにも「東京インプラントセンター」が書かれていたらさらに適正なキーワード出現頻度を超過するはずです。

しかももっとひどい場合は、画像のALT属性に記述した言葉もGoogleは見ておりキーワード出現頻度の範囲に含まれるので各画像のALT属性部分に「インプラント症例写真1」、「インプラント症例写真2」などと書いていたら「インプラント」のキーワード出現頻度が数十パーセントになってしまうでしょう。

このように画像ばかりのページは目標キーワードばかりが書かれてしまうリスクがあります。

自サイトに決してそうしたページを追加することはしないでください。

そしてもし、現在御社のサイトの検索順位が下がってしまっていて、そうしたページがあるならば:

1、画像ばかりのレイアウトではなく、サイト内の他のページと同じレイアウトにして多様な文言をページに散りばめること
→ 各画像の下に多様な単語を含めた説明文(キャプション)を記述する

2、1が無理な場合は、画像ばかりのレイアウトのページは1ページ程度に留めて複数のページを1ページにまとめる
→ キーワード出現頻度が異常に高いページがたくさんのページがあるサイト内に1ページ程度あるのなら問題はありません

3、1と2のどちらも無理な場合は、サイト内から画像ばかりのレイアウトのページを全て削除する
→ どうしてもそうしたページが必要がならば、別ドメインのサイトやブログに画像ばかりのレイアウトのページを引越しする

などの対策を検討してみて下さい。

以上ですが、画像ばかりのページを増やすと検索順位が落ちるリスクが非常に高まります。気をつけて下さい。

Googleアナリティクスのデータが消える?データ保持期限の設定が必要に

2018年04月28日

Googleアナリティクスは日本でも、世界でも最も使われている人気アクセス解析ログです。
先日Googleアナリティクスがデータ保持期間の変更を行いました。

Googleアナリティクスにログインするとページの一番上に『先日導入された新しいデータ保持の設定により、2018 年 5 月 25 日からのデータが影響を受ける可能性があります。
設定をご確認のうえ、必要な変更を加えてください。 詳細』
https://support.google.com/analytics/answer/7667196
というメッセージと解説ページへのリンクが表示されます。

《Googleアナリティクスのヘルプページ内にあるアナウンス》



このメッセージによるとデータ保持期限を「自動的に期限切れにならない」という設定にしないとアクセス解析ログのデータが一定期間を過ぎると自動的に削除されてしまい過去のデータを見たい時に不便が生じしてしまいます。

設定の変更をするにはGoogleアナリティクスの左サイドメニューにある歯車のアイコン「管理」をクリックして、中央のカラムにある

トラッキング情報 → データ保持 → ユーザーデータとイベントデータの保持のところを「自動的に期限切れにならない」にして → 保存ボタンをクリック

する必要があります。

Googleアナリティクスを使っている全てのサイトで同じことをするとデータ保持期限を無期限に出来ます。

今回の通知には2つの大きなポイントがあります。

1、2018年5月25日からヨーロッパのEU加盟国にGDPR(General Data Protection Regulation)という個人情報を保護するための法律が施行されたということ
→ これはEUの企業だけでなく、EU内のネットユーザーにWebを通じてサービスを提供する企業も今後この法律を遵守しないと罰金を課されるということです。

この法律を遵守するために今回Googleがネットユーザーの行動履歴という個人データを取得するGoogleアナリティクスの仕様を変更したのです。
Googleの他にも世界のWebで大きな影響力を持つGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)なども公式サイト上でGDPRへの対応を発表しています。

Facebook公式サイト上で発表されたGDPRへの対応策



Amazon Web Service公式サイト上で発表されたGDPRへの対応策



Apple公式サイト上で発表されたGDPRへの対応策



これまでネットユーザーの行動履歴は取り放題でした。ユーザーが閲覧したサイトの履歴に基づいて表示されるリターゲティング広告なども便利な面もありますが、プライバシーを侵害する面もあります。

GDPRは今回ヨーロッパで実施されましたが、米国や、日本の政府も似たような規制を実施する可能性があります。自社の事業モデルをこうしたネットユーザーの行動履歴に基づいたデータに依存している企業は他の特徴や機能も考えてリスク分散をする必要があるでしょう。

2、Googleはいつまで無料で各種ツールを無制限に使わせてはくれなくなる
→ リソースがたくさんあるGoogleでも全Googleアナリティクス導入サイトのデータを無料で半永久的にとっておくのは難しいはずです。

Googleアナリティクスだけでなく、Googleが提供するサーチコンソールのデータやその他データも今後はこのように遠い過去のデータは見られなくなる可能性がありますので注意しなくてはなりません。

これまでもGoogleはページランクという被リンク元の信頼性、上位表示効果の指標の公表を中止しています。

>> 参考 『ページランクの表示が停止されることになった!』(2016年03月09日)
https://www.web-planners.net/blog/archives/000180.html

また、比較的最近ではGoogleキーワードプランナーのデータをAdwardsのユーザー登録をしないと見れなくしました。
>> 参考 『新しくなったGoogleキーワードプランナーの始め方』
https://junichi-manga.com/2018-start-keyword-planner/

以上ですが、今後はサイトから取得する個人情報データの取扱は慎重にしなくてはならなくなりました。

技術的な発展を繰り返してきたWebですが、世の中に普及したことにより新しい変化が生じ、Webを通じてビジネスをする全ての企業がそれに対応しなくてはならない時代が来ました。

地域名の数を減らしたら圏外から検索1ページ目に上位表示した!

2018年04月23日

先日クライアントさんからとても嬉しい連絡をもらいました。

それはサイト内にある全てのページの:

(1)タイトルタグ
(2)メタディスクリプション
(3)H1タグ


に書かれていた地域名の数を減らしたら圏外から検索1ページ目に上位表示したというお知らせです。

これら3つの箇所はGoogle等の検索エンジンで上位表示を目指す上で重要なエリアです。

《タイトルタグ・メタディスクリプション・H1タグ》



そのサイトの全てのページにあるタイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグに改善前には7つの地域名が書かれていました。

《改善前のイメージ図》



《改善後のイメージ図》
 



このサイトでは:

(地域名)+ 治療院

で上位表示を目指していたのですが、

A市 治療院
B市 治療院
C市 治療院
D市 治療院
E市 治療院
F市 治療院
G市 治療院


というようにたくさんの地域名で上位表示したかったので、A市からG市まで7つの地域名をタイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグに詰め込んでいたのです。

こんなに地域名をこれらのタグに含めてしまうとGoogle等の検索エンジンは通常どの地域キーワードの組み合わせでも上位表示してくれなくなります。

何故ならこんなにも地域名を書くと各地域名の重みが軽くなってしまうからです。

通常、タイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグに含めても良い地域名はその事業所が存在している場所の名前です。例えばその治療院がA市に存在していたらA市という地名だけを含めるのが理想です。

しかし、他の地域名でも上位表示したい場合がほとんどのため、私はセミナーやコンサルティングでは「地域名は3つまでに絞り込んで下さい」と言うようにしています。

今回は、事業所が存在しているA市という地名とどうしてもB市とC市在住の患者さんには来て欲しいとおっしゃっていたのでA市、B市、C市だけに絞り込んでその他は削除してもらいました。

そして改善後、1週間から2週間で圏外から検索1ページ目に上位表示したというお知らせが来たのです。

D市、E市、F市、G市など削除した地名でも上位表示したければD市在住の患者さんからいただいた相談事例ページを作り、E市在住の患者さんからいただいた相談事例ページも作るなどしてそれらのページのタイトルタグ、メタディスクリプション、H1タグ、そして本文にしつこくない程度に各地域のキーワードを書くようにすれば大都会の大きな市でも無い限り検索1ページの後半から検索2ページ目の前半くらいでの表示は狙うことが可能です。

このことは地域名だけに言えることではなく、もしもA商品、B商品、C商品、D商品、E商品、F商品、G商品という7つの商品名での上位表示を目指している場合にも言えることです。

結局は、1つのページでたくさんのキーワードでの上位表示を目指せば目指すほど上位表示は出来なくなるのです。

以上ですが、こうしたポイントを確認して、少しでもそうしたところがあったら改善してみて下さい。
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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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