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2018年02月12日

ついにGoogleが全ページSSL化していないサイトは「保護されていません」とChromeに表示することを決定

2018年02月12日
Googleは2月8日、その公式ブログ「Google Security Blog」で全ページSSL化していないサイトはChromeブラウザでアクセスした時に「保護されていません」という警告を2018年7月から表示することを決定しました。
(このことはChromeの新バージョンChrome 68に切り替わるタイミングで実施されます)



https://security.googleblog.com/2018/02/a-secure-web-is-here-to-stay.html

《GoogleによるSSL化要求の変遷》

Googleはこれまでも過去数年にわたって段階的にサイトをSSL化(暗号化)していないサイトに警告を発してきました。

HTTPSをランキングシグナルに使用します(2014年8月7日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2014/08/https-as-ranking-signal.html

HTTPSページが優先的にインデックスに登録されるようになります(2015年12月18日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2015/12/indexing-https-pages-by-default.html

ChromeのHTTP接続におけるセキュリティ強化に向けて(2017年7月21日)
https://webmaster-ja.googleblog.com/2017/07/next-steps-toward-more-connection.html

今回の全ページSSL化への勧告は直接的にはSEOに関係ありません。

何故ならGoogleの検索順位を落とすと言っているわけではなく、単にGoogleが無償で提供しているChromeブラウザというWebサイト閲覧ソフトのヘッダー部分に表示されるURL(Webアドレス)の欄の左側に「保護されていません」というメッセージが表示されるだけだからです。



しかし、「保護されていません」という危険性を匂わす言葉が表示されているとChromeのユーザーが「このサイトを見ると個人情報を抜かれるではないか?」だとか、「ウイルスにかかるのでのは無いか・・・」と思ってしまうとそのサイトを見なくなる可能性が生じるのです。

そのサイトを見ないでGoogleの検索結果ページに直帰してしまうと、その事実をGoogleはクッキー等の技術を使って認識します。

そしてユーザーがサイトの内容をほとんど見ないで検索結果ページに直接帰ってしまったということはユーザーが検索したキーワードとサイトの内容が一致していないのではないかと判断することになります。

そうなってしまうと結局は、全ページをSSL化しないとGoogleでの検索順位が下がるということになってしまいます。こうした意味で、今回のGoogleからの勧告は間接的にSEO(検索エンジン最適化)に影響することになるのです。

ところでそもそも何故Googleはここまで私達Webサイト運営者に全ページSSL化を強いるようなことをするのでしょうか?

それは世の中のWebサイトの多くがSSL化されずにユーザーの個人情報を抜き取ったり盗聴するようなリスクがあると検索ユーザーがGoogleで検索するのは危険だと判断してGoogle離れをすることが考えられるからだと思います。

Googleの競合サービスであるFacebook、Instagram、LINE、Twitterなどの大手SNSはSSL化していて安全だけれどGoogleの検索結果に表示され、そこからリンクされている一般のWebサイトの多くがSSL化されていないのでセキュリティ的に危険だと思われたらGoogleを使わずにSNSだけ使えば良いのではと世界の人々が気がつくことを恐れているではないでしょうか?



すでに主要なSNSでは#(ハッシュタグ)検索をしている人たちが増えてきています。特にユーザーと同じ目線、立場の人たちの口コミ情報などを調べる時はGoogleの検索エンジンやそこからリンクされているポータルサイトに登録されている口コミ情報よりも遥かに客観的でスピーディーなものを見つけることが出来ます。

Googleの検索にかかる情報のほとんどはそうしたSNSと比べると鮮度が低い、古い情報だとも言えます。



Webサイト運営者はサイトにある全てのページをSSL化しないと検索ユーザーからの信頼を失いGoogleがこれまで構築してきたマーケティングのエコシステムが枯れてしまう恐れがあるのです。

ここまで来たら今回のGoogleからの勧告に従わなくてはなりません。そうしなければ世界一集客力のある検索エンジン「Google」という私達サイト運営者の集客チャンネルを失うという最悪の結果になるからです。

SSLは無料で実装出来る時代です。次のような良心的な企業が無料SSLを提供しています:

【SSL導入が無料で出来るレンタルサーバー会社】

さくらインターネット
https://www.sakura.ne.jp/function/freessl.html

Xサーバー:無料独自SSL有り
https://www.xserver.ne.jp/functions/service_ssl.php

コアサーバー:無料独自SSL有り
https://www.coreserver.jp/support/manual/security-free-ssl.php

XREA:無料独自SSL有り
https://www.xrea.com/support/manual/security/free/

バリューサーバー:無料独自SSL有り
https://www.value-server.com/startup/free_ssl.html

ロリポップ:無料独自SSL有り
https://lolipop.jp/manual/user/ssl-free-order/

AWS: 無料独自SSL有り
https://aws.amazon.com/jp/

無料SSLでも何も問題はありません。

少しでも早く全サイト、全ページのSSL化を急いで下さい。

そしてせっかく自社サイトを訪れてくれたユーザーを失い、しかも直帰率が上がってしまいGoogleの検索順位を落とすという損をしないようにして下さい。


《関連情報》
【重要】Googleが警告!早急にSSL化しないとChromeユーザーがサイトに来なくなる日が迫っている!
https://www.web-planners.net/blog/archives/000256.html

【要チェック!】SSL導入前に注意すべきことは?
https://www.web-planners.net/blog/archives/000257.html

ヤフージャパンも検索結果にSSLと呼ばれる暗号化プロトコルを使用することになった
https://www.web-planners.net/blog/archives/000149.html
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