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サイトの信頼性を高めて検索順位を上昇させるには?

2024年02月06日

SEO対策において、「信頼性」は非常に重要な要素です。この信頼性は特に、無料お役立ちページや商品・サービスの販売ページにおいて特に重要な要素です。インターネットの深海のような広大な情報の海において、どのようにして自社のウェブサイトを信頼できる情報源として際立たせるか。それが成功の鍵です。今回は、ウェブサイトの信頼性を高め、Google検索での上位表示を実現するための重要なポイントを解説します。


著者の透明性


まず、信頼性を高めるための基本として、記事を書いている人物の自己紹介ページをしっかりと作成することが必要です。記事の冒頭には、著者の名前と肩書きを明記し、さらにその名前にはプロフィールページへのリンクを張ることが重要です。特に、無料で提供される情報やアドバイスを含むいわゆる「無料お役立ちページ」では、著者が持つ背景や専門知識を読者に明確に示すことが求められます。この透明性は、訪問者が提供されている情報の信頼性を容易に判断するための材料になるからです。例えば、医療関連の記事を書く場合、著者が医師や専門家であることを示すことで、その内容の信憑性が高まります。

この著者の透明性を出すことの重要性に関しては、Googleの公式サイトにある「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」というページにはっきりと示されています。




このページの「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」というセクションには、「コンテンツの著者が誰であるかを明確にしていますか。ページの然るべき場所にバイラインを記載していますか。バイラインが著者や関係者についての詳細につながるものであり、その人たちのバックグラウンドや専門分野に関する情報をもたらすものになっていますか。」という問いかけがあります。

バイラインとは、新聞や雑誌の記事の冒頭にある作家の名前を記した行のことです。また、「ページの然るべき場所」というのは通常、新聞や雑誌の記事のバイラインは記事の冒頭に掲載されているので、ウェブページやブログ記事を書くときも、ページの上の位置のことだと思われます。この目立つ位置にバイラインを載せることにより、初めてウェブページを見に来たユーザーの目に触れやすくなり、「この記事は信用しても良い」というシグナルをユーザーに真っ先に与え、その下にある記事本文を安心して読んでもらえるようになります。

私のクライアントはほぼ全員、無料お役立ち記事の冒頭にはバイラインを載せるようにしており、実際に検索で上位表示するようになりました。そしてGoogleの公式サイトに書かれている「詳細につながる」というのは著者の自己紹介ページのことなので、バイラインにある著者名をクリックすると著者の自己紹介ページに飛ぶようにリンクが張ってあります。

《クライアントサイトのバイラインの例》

著者透明性がない例


想像してみてください。ある健康関連の記事がウェブサイトに掲載されていますが、著者に関する情報が一切記載されていません。記事には具体的な健康指導やアドバイスが豊富に含まれているものの、それを書いたのが専門家なのか、単なる一般人なのかが不明です。このような場合、読者はその情報の正確性や信頼性を疑問視する可能性が高く、結果としてウェブサイト全体の信用を損なうことにつながります。ウェブサイト全体の信用がないと、サイトにきてすぐに検索結果ページに戻ってしまうか、戻らなくても他のページを見てくれる可能性が減少します。

著者透明性がある例


一方で、別のウェブサイトに掲載された同様の健康関連記事では、著者の名前が明記されており、その名前をクリックすると詳細なプロフィールページ見れるとします。このページには、著者が栄養学の専門家であり、複数の医療機関での経験があること、関連する資格や出版物の情報が記載されています。この透明性により、読者は提供されるアドバイスの背後にある専門知識を理解し、情報の信頼性を容易に判断できるようになります。結果として、ウェブサイトは信頼される情報源としての評価を高めることができるでしょう。

このように、著者の透明性は、読者が情報の信頼性を評価する上で非常に重要な要素です。著者に関する明確な情報が提供されている場合とそうでない場合では、読者の情報に対する信頼度やウェブサイトへの評価が大きく異なります。

運営者情報の充実:信頼性の裏付け


著者の透明性は、無料お役立ちコンテンツの場合に重要ですが、サイト内にある商品・サービスの販売ページやサイトの表玄関であるトップページなどを見ているユーザーは、そのサイトを誰が運営しているのかがわからないと信頼性が低下してしまいます。

残念ながらサイト運営者の情報が不十分なウェブサイトはまだ多く見受けられます。例えば、サプリメントを販売するウェブサイトの場合、店舗情報や会社情報のページが欠如していると、訪問者はその製品を信頼しにくくなります。Googleもこのようなサイトをハイリスクとみなし、上位表示しない傾向にあります。逆に言えば、運営者情報を詳細に掲載することで、ウェブサイトの信頼性が高まり、検索結果における優位性が確保されます。特に、サプリメントのような体内に摂取する製品を扱う場合、人の人生に大きな影響を与えることがある法律に関する情報や投資に関する情報などのサイトには、その透明性はさらに重要であり、製品の安全性や品質に関する詳細な情報を提供することが不可欠です。Googleはこのような人の人生に大きな影響を与える分野のことをYMYL(Your Money Your Life:人の幸福や健康、お金に関する情報)と呼び、特に厳しくサイト運営者の信頼性をチェックしています。




運営者情報がない例


例えば、あるサプリメントのオンライン販売サイトがありますが、その運営者に関する情報が一切掲載されていないとしましょう。サイトには製品の説明や購入方法は詳しく記載されていますが、会社の住所、連絡先、責任者の名前や背景情報が見当たりません。このような状況では、消費者は製品の信頼性や会社の信頼性に疑問を持ちます。結果として、製品を購入する際の不安が高まり、販売に悪影響を及ぼす可能性があります。

運営者情報がある例


逆に、別のサプリメント販売サイトでは、会社情報のページにて、運営者の詳細情報が豊富に提供されています。このページには、会社の設立年、所在地、連絡先、運営者の経歴や専門分野、さらには品質管理や製品テストに関する情報まで記載されています。このような透明性のある情報提供は、消費者に製品の品質と安全性を信頼させ、結果的に購入意欲を高めます。また、この透明性はGoogleなどの検索エンジンによっても評価され、サイトの検索ランキング向上に貢献するでしょう。

このように、運営者情報の有無は、消費者が製品やウェブサイトを信頼する上で非常に重要な役割を果たします。運営者情報が豊富で透明性のあるウェブサイトは、信頼性が高く、長期的な顧客関係の構築に有利です。

長期的な信頼構築


最終的に、ウェブサイトの信頼性を高めることは、ただ単に検索エンジンでの上位表示を目指すだけではなく、訪問者に対して信頼される情報源となるためにも不可欠です。運営者の透明性を確保し、訪問者に対して信頼できる情報を提供することで、ウェブサイトは長期的な成功を収めることができるでしょう。これには、定期的なコンテンツの更新、正確で最新の情報の提供、ユーザーフィードバックへの迅速な対応などが含まれます。こうした取り組みにより、ウェブサイトは訪問者からの信頼を築き上げ、Googleなどの検索エンジンにおいても高く評価されるようになるのです。





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