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上位表示のヒント

文字数が十分でないとGoogleでは上位表示できない!上位表示に必要な文字数を知る方法

2024年05月08日

最近のSEOのトレンドとして、Googleで上位表示するためには、ウェブサイトの運営者の都合でコンテンツを作るのではなく、検索ユーザーに求められるクオリティの高いコンテンツを提供することが求められます。ウェブサイトを運営する方々は、自分たちが伝えたいことよりも、ユーザーが知りたい情報や見たいものを優先して提供する必要があります。

一つの典型的な問題は、コンテンツの情報不足です。多くの場合、ページに掲載されているテキストの量が不十分で、ユーザーが満足する情報を提供していないことが原因です。何故そのような情報不足という問題が生まれるのかというと、「とりあえずサイトに新しいページを追加してサイトの更新頻度を高めGoogleに評価されたい」というユーザーの存在を無視した自己都合の動機が原因であることがほとんどです。



そのような後ろ向きで、Googleのことだけを意識した発想でサイトを運営していてもGoogleは決してサイトを高く評価することはありません。何故なら、Googleは検索ユーザーに喜ばれるコンテンツを提供するサイトだけを高く評価してその検索順位を高めるからです。つまり、Google検索で上位表示をしたいなら、Googleのことを意識するではなく、Googleが意識している検索ユーザーのニーズを意識する必要があるのです。

コンテンツの情報不足という問題を解決するための解決策は、コンテンツの改善、特に文字数の増加です。文字数が少ないページを見つけたら、ユーザーが必要とする情報量を推測し、それに合わせて文字数を増やすことが重要です。

たとえば、基礎知識コラムなどのコンテンツにおいて、文字数が足りないことが問題となる場合がよくあります。文字数を決める際には、競合他社のページを観察し、彼らの文字数と同じか、それよりも少し多いくらいを目指すと良いです。例えば、あるトピックについて競合他社が平均して750文字しか書いていない場合、それに合わせて自分のページの文字数を調整し、750文字から900文字くらいの範囲の文字数のページにするのが効果的です。



ただし、文字数を増やす際には注意が必要です。過剰に文字数を増やすと、関係ない話題に話が逸れることがあり、これは新たな問題を引き起こす可能性があります。したがって、文字数の増加は、コンテンツの質を損なわない範囲で行うことが大切です。このことを行うには、競合他社のページを観察し、彼らのページにどのような項目が書かれているかを注意深く調べ、自分が上位表示を目指すページにもそれらの項目を載せることが重要です。それにより検索ユーザーの「検索意図」を満たすことができる質が高いページを作ることが可能になります。検索意図とは、ユーザーが検索した時に、ページ内に期待する情報の内容のことを指します。

このように、ウェブサイトのコンテンツは、ユーザーのニーズに応えるために十分な情報を提供し、かつ検索意図を満たす質の高い内容でなければなりません。適切な情報量と質を持つコンテンツを提供することで、Googleでの上位表示の可能性を高めることが可能になります。

例えば、「リフォーム 東京」というキーワードで上位表示を目指す場合、そのキーワードを含めた検索を行い、競合他社のウェブサイトがどれだけの文字数を使用しているかを調べます。そして上位表示をしている競合サイトのページの文字数が1,600文字から2万4,000文字までの幅広い文字数が使用されていたとします。



この1,600文字から2万4,000文字までの幅広い範囲の中で、どのくらいの文字数が自分のページにとって適切かを決める際には、自分のウェブサイトが目指すべき内容と、競合他社のサイト内容を比較することが重要です。自社のサイトがポータルサイトであれば、同じくポータルサイトの文字数を参考にし、工務店のサイトなら同じく工務店のサイトの文字数を参考にすべきです。競合他社のサイトの文字数を把握するためには、文字数カウントツールの使用が有効です。

文字数カウントツールには、測定したいページのメインコンテンツ内の本文の部分にある文字をコピーして、貼り付け、測定ボタンをクリックします。そうすると何文字書かれているかを即時に教えてくれます。



このように文字数カウントツールを使って自社と同業のサイトのページの文字数を測定し、自分のページの文字数と比較します。そして上位表示をしている同業の競合ページの文字数が1,600文字から2,500文字の範囲だったとしたら、自社のページの文字数もその範囲か少し多めに調整します。

ただし、何度も言いますが、単に文字数を増やせば良いというものではなく、検索意図を満たす文章を書く必要があります。ユーザーの検索意図から逸れた内容の情報をページ内に載せてしまうとそれは「ノイズ」ということになり、上位表示にプラスになるどころか、逆効果になってしまいますので注意が必要です。

競合他社のページを観察し、彼らのページにどのような項目が書かれているかを注意深く調べ、自分が上位表示を目指すページにもそれらの項目を載せるようにしましょう。そうすることにより、ユーザーのニーズを十分に満たす内容と情報量のページを作ることができ、Google上位表示にチャレンジすることが可能になります。

Googleが説明する「検索エンジンの仕組み」から見えてくるウェブサイト運営者が取るべき対策

2024年04月23日

近年Googleは「SEOスターターガイド」というウェブサイト運営者向けの公式サイトでGoogle検索の仕組みを公開しています。その一つが「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」というページです。このページでは漫画を用いるなどして、SEO初心者にもわかりやすい説明がされています。



今回は、このページには何が書かれているのか?そしてそこから見えてくるSEOを担当するウェブサイト運営者が取るべき対策について解説します。

このガイドでは、Googleの検索エンジンは完全に自動化されており、ウェブクローラーと呼ばれるソフトウェアを用いて定期的にウェブを巡回し、新しいページや更新されたページをGoogleのインデックスに登録しているということが述べられています。これらのプロセスを通じて、ウェブサイトはGoogle検索結果に表示されるようになるということです。

Googleが検索結果を表示するまでの流れ


Googleの検索プロセスは、クロール、インデックス登録、検索結果の表示の3つのステージから構成されています。クロールでは、Googleのクローラーが新しいページや更新されたページを発見し、これらのページの内容(テキスト、画像、動画)をダウンロードします。



次に、インデックス登録のステージで、これらのページの内容を解析し、Googleインデックスに保存します。最後に、ユーザーが検索を行うと、インデックスから関連する情報を取り出し、検索結果として表示します。


robots.txt ルールとは?


ウェブサイト運営者は、Googleがサイトをクロールしやすくするために、robots.txt ルールを適切に設定することが重要だと述べられています。


《参考サイト》 robots.txt の概要

robots.txtは、ウェブサイトが検索エンジンに対して「ここは見て良い」「ここは見てはならない」と指示を出すためのファイルです。ウェブサイトを訪れる検索エンジンのロボット(クローラー)は、サイト内のページを読み込んで、そのページに関する情報を自分のデータベースに保存します。データベースに保存することをインデックスすると言います。

しかし、サイト運営者が「このページは検索エンジンに知られたくない」と思うページもあるでしょう。例えば、管理者用のページや、まだ準備中で公開したくないページなどです。そんな時に使うのがrobots.txtファイルです。このファイルにルールを書くことで、クローラーに対して「このページは読み込まないで」「このフォルダ以下は全部無視して」などの指示を出すことができます。

ただし、robots.txtはあくまでも検索エンジンへの「お願い」のようなものです。悪意のあるクローラーがこのルールを無視して、サイト内のページを読み込んでしまう可能性もあります。また、robots.txtでクロールを禁止しても、他のサイトからそのページへのリンクがあれば、検索エンジンにページの存在が知られてしまうこともあります。

このように、robots.txtは検索エンジンとの上手なコミュニケーションツールの1つです。サイト運営者はrobots.txtを適切に設定することで、検索エンジンにサイト内の重要なページを効率的にクロールしてもらい、サイトを検索結果で見てもらいやすくすることができます。

サイトマップの提出とは?


また、サイトマップを提出することで、Googleが新しいページをより容易に検出できるようにすることができます。サイトマップの提出は、ウェブサイト運営者が検索エンジンに対して、自分のサイトにどんなページがあるかを知らせる方法の一つです。

ウェブサイトは、たくさんのページがつながって出来ています。でも、検索エンジンのロボット(クローラー)は、そのサイトのすべてのページを見つけられるとは限りません。特に、新しく作ったページや、他のページからリンクされていないページは見つけにくいかもしれません。そこで役に立つのが、サイトマップです。サイトマップは、ウェブサイト内のページの一覧を記したファイルで、URLとページの更新日時などの情報が含まれています。

サイト運営者は、このサイトマップを作成して、検索エンジンに提出します。提出には、Googleサーチコンソールなどの各検索エンジンのツールを使います。サイトマップを提出することで、クローラーはサイト内の全ページの存在を知ることができます。そうすると、クローラーはそれらのページを効率的にクロールして、自分のデータベースに追加することができます。

《サーチコンソールにあるサイトマップ提出ツール》



その結果、検索エンジンはあなたのサイトの情報を充実させることができ、ユーザーがそれらのページを検索結果で見つけやすくなります。特に、大規模なサイトや頻繁に更新されるサイトにとって、サイトマップの提出は重要です。これにより、新しいページや更新されたページが速やかに検索エンジンに認識され、検索結果に反映されるようになります。

全てのページをGoogleがインデックスするとは限らない


しかし、サイトマップを提出しても、そこに記載されているページをインデックス登録されるかどうかは、ページの品質、コンテンツの独自性、ユーザー体験など多くの要因に依存すると書かれています。

検索結果は、プログラムによって公正に決定されるのでGoogleはページの掲載順位を決定するために金銭を受け取ることはありません。したがって、ウェブサイトが検索結果で良い位置に表示されるようにするためには、高品質のコンテンツを提供し、良いユーザー体験を提供することが必要になります。

このガイドでは、Googleの検索アルゴリズムの仕組みについて詳しく説明しており、ウェブサイト運営者がクロールとインデックス登録の問題を解決し、自分のサイトがGoogle検索結果に表示されるように最適化するための知識を提供しています。アルゴリズムの改善は常に進行中であるため、最新情報についてはGoogle検索セントラルブログをフォローすることを推奨しています。

以上が、「Google の検索エンジンの仕組み、検索結果と掲載順位について」というページで述べられていることです。このガイドを踏まえ、私達ウェブサイト運営者が取るべき行動としては次のような対策が考えられます。

ウェブサイト運営者が取るべき行動


はじめに、Googleの検索エンジンの仕組みを理解することは、ウェブサイト運営者にとって非常に重要です。まず、サイトのクロールを容易にするために、robots.txtを適切に設定し、サイトマップをGoogle Search Consoleに提出することが必要です。これにより、Googlebotがサイト内のページを効率的に発見し、インデックスに登録することができます。

次に、インデックス登録を最適化するためには、オリジナルで価値のある高品質なコンテンツを提供することが重要です。また、重複コンテンツの問題を解決しないとサイトの評価は高まらないので類似した内容のページがサイト内にあるかを確認して見つけたら削除するか、独自性の高いコンテンツを追加しましょう。

検索結果での表示を改善するには、適切なタイトルタグとメタディスクリプションを設定し、モバイルフレンドリーなデザインを採用することが効果的です。さらに、ページの読み込み速度を最適化することで、ユーザー体験の向上と検索ランキングの改善につながります。

Googleサーチコンソールを活用して、サイトの検索パフォーマンスを定期的にチェックし、報告される問題を迅速に特定・修正することも重要な課題です。

加えて、構造化データを利用してリッチスニペットを表示させ、他サイトからの質の高いバックリンクを獲得することで、サイトの信頼性と権威性を高めることができます。ソーシャルメディアを通じたコンテンツの共有も、間接的にSEOに好影響を与えます。
《関連情報》 構造化データとは?

定期的な新しいコンテンツの追加とブログ運営も欠かせません。フレッシュで有益な情報を提供し続けることで、Googlebotによるクロール頻度を高め、サイトの信頼性を向上させることが可能になります。

最後に、ユーザー体験とサイト構造の最適化も重要な要素です。直感的なナビゲーションと明瞭なサイト構造を確立し、ユーザーが求める情報に簡単にたどり着けるようにしましょう。

これらの対策を総合的に実施することで、ウェブサイト運営者は自サイトの検索エンジンでの可視性を高め、ターゲットユーザーにより効果的にリーチすることができます。ただし、SEOは一時的な取り組みではなく、継続的に実施しなくてはなりません。Googleのアルゴリズムは常に進化しているため、最新のSEOトレンドとガイドラインに注意を払いながら、サイトを常に最適化しましょう。

「関連記事」というリンクはSEOにマイナスになることが多い!正しいリンク先の選び方

2024年03月29日


ウェブサイトをGoogle検索で上位表示させるためのコンテンツ改善において、「関連記事」のセクションにあるリンク先ページの選定は、ユーザー体験に大きな影響を与える要素です。本来であれば、ページのメインコンテンツに関連性があるページにサイト内リンクを張ることは上位表示にプラスに働きます。

何故なら、ユーザーがメインコンテンツを読んでいる時に、そこに書かれている事に関する関連性が高い記事へのリンクをクリックする可能性が高いからです。Googleは検索結果ページからリンク先のウェブページに遷移したユーザーがそのページだけを見て、検索結果ページに戻ることを「直帰」として判定するからです。

直帰されたということはリンク先のサイトにはそのユーザーにとって役立つページが他になかったことを意味します。反対に、検索結果ページからリンク先のウェブページに遷移したユーザーが、そのページからリンクされている他のページを見た場合は、サイト滞在時間が長いと認識します。

《ユーザーが1ページだけ見て直帰した例》


《ユーザーが複数のページを見て直帰しなかった例》


サイト滞在時間が長いと認識されたサイトはユーザーが望んでいるコンテンツが存在しているとGoogleが認識してサイト全体を高く評価します。それによりそのページの検索順位は上昇するようになっています。

つまり、Googleはたくさんのユーザーが長時間滞在しているサイトを高く評価するのです。たくさんのユーザーが長時間滞在するための工夫の1つが、ウェブページ内に「関連記事」というセクションを設置することです。それによりユーザーが1つのページを見てGoogleに直帰するのではなく、他のページも見てくれる確率が高まりサイト滞在時間を引き伸ばすことが目指せます。

こうした理由から、多くのサイト運営者は、自社のウェブページ上に関連記事というセクションを載せるようになってきています。一部のサイトはそうすることにより、サイト滞在時間が伸びてGoogleの検索順位を高めることに成功しています。しかし、大多数のサイトは関連記事というセクションを載せても検索順位が上がってはいません。

それどころか、関連情報を削除したら検索順位が上がったという現象が起きています。何故、関連情報を載せることにより、順位が高くなるページと、高くならないページがあるのでしょうか?



その理由は、関連情報のセクションに載せるリンク先の情報が実際にはメインコンテンツの記事のテーマと関連していないことが多いからです。例えば、私のクライアントの歯科医院のウェブサイトでの例を挙げると、以前は関連記事が7件掲載されていましたが、実際にはページのテーマとは直接関係のない内容であったため、これらはノイズとしてGoogleに認識されていました。ノイズというのはメインコンテンツのテーマと関連性が無い、あるいは非常に低いテーマのコンテンツまたはリンクのことを指します。

メインコンテンツのテーマが「インプラント 治療費」だったとします。その場合、このページの関連情報のセクションに載せるリンク先はインプラントに関するページであれば何でも良いのでしょうか?

例えば・・・
・インプラント 意味
・インプラント 失敗
・インプラント ブリッジ
・インプラント 寿命
にリンクを張っても良いのでしょうか?

いいえ。それではそのユーザーにとっての関連性は高いとは言えません。何故なら、その「インプラント 治療費」というキーワードで検索したユーザーはインプラントの費用について知りたいのです。お金のことが知りたいのです。

そのようなニーズを持っている人たちに

・インプラント 意味
・インプラント 失敗
・インプラント ブリッジ
・インプラント 寿命

というテーマの4つのページにリンクを張ってもリンクをクリックしてくれる確率は高くはなりません。

ではどうすればクリックしてくれる確率を高めることが出来るのでしょうか?それは・・・

・インプラント 相場
・インプラント 医療費控除
・インプラント 保険適用
・インプラント 料金表

などのお金についてのページにリンクを張ることです。

これこそが、「インプラント 治療費」というお金について心配をしているユーザーにとってニーズが高いテーマです。ニーズの高いページへのリンクがクリックされる確率が高まります。

このことを理解すれば、リンク先ページの選定は慎重にしなくてはならないということが見えてきます。もしも現在あなたのページからメインコンツと関連性が低いページにリンクを張っているならば、それらの削除すべきです。そうすることで、リンクのクリック率が高まるだけでなく、サイトを訪問したユーザーが抱くあなたのサイトへの印象がよくなり、ユーザー体験が向上します。

ウェブサイト運営者は、自分が見せたいものよりも、ユーザーが本当に必要としている情報やコンテンツを優先するべきです。多くの場合、運営者が重要だと思っているものが、実際にはユーザーにとっては望ましくないものであることが多いのです。したがって、ウェブサイトのコンテンツ改善においては、ユーザー中心のアプローチを取ることが重要です。これにより、サイトの品質を高め、より良いユーザー体験を提供することができるでしょう。そしてそのご褒美としてGoogleはあなたのページの検索順位を高めてくれるのです。


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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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