HOME -> SEO用語解説 > YMYLとは?

SEO用語解説 - Y

このエントリーをはてなブックマークに追加

YMYLとは?

執筆:一般社団法人全日本SEO協会代表理事 鈴木将司
作成:2021年8月15日

Webコンテンツの信頼性を語る上で、今絶対に外せない概念に「YMYL」とうものがあります。この概念の重要性が増すようになったのはGoogleが2018年から実施を開始したコアアップデートというアルゴリズムアップデート以来のことです。

YMYLとは「Your Money Your Life」の略称です。
Googleが作成したGeneral Guidelinesという検索品質の評価者用のマニュアルに頻繁に出現する言葉でもあります。

【出典】General Guidelines
https://static.googleusercontent.com/media/guidelines.raterhub.com/ja//searchqualityevaluatorguidelines.pdf

このマニュアルの2020年10月版にはYMYLという言葉が113回も頻出しています。

読者や視聴者の経済・資産や生命に重大な影響を及ぼす業界、を意味する言葉です。

YMYLの対象ジャンル・業種

YMYLの業界を数えると、私がこれまで分析しただけでも現時点で7種類出てきます。基本の業種は5種類ですが、あとから細かな2種類が増えました。

1.美容

いわゆる美容室はヘアサロンも入りますが、ヘアデザイン限定ではありません。

広義の「美容サービス」のため、エステやネイルサロン等も主要な対象です。

2.健康

前述した医療業界を除いた、健康関係のサービスですね。整体・接骨・カイロプラクティックから、鍼灸やマッサージ等が主たる対象です。また、サプリメントのような健康補助食品も健康ジャンルの対象となります。

3.医療

医療機関すべてが対象ですね。日本では「医科」と「歯科」が分離していますが、もちろん歯科も対象です。

そして、忘れてはいけないのが「製薬関係」。製薬会社すべてに加えて、町中の薬局やドラッグストア等も含まれると考えましょう。

4.法律

弁護士を中心に、司法書士・行政書士といった法曹関連の資格が該当します。

また、税理士や会計士、弁理士や社会保険労務士といった、法知識にもとづいた士業も含まれます。

5.金融

銀行や証券会社がすぐに思い浮かびますが、融資や株式だけではありません。資金調達や債務整理等も入る可能性が高いです。

融資については、いわゆる金融機関以外にもたくさんの貸金サービスやローン商品があることに留意するべきでしょう。

投資にしても、FXや仮想通貨のような新しい種類まで幅広い種類がターゲットです。

ここまでが基本の5業種です。 さらにこれらに近年次の2業種が増えました。

6.ニュース

ュースは社会の多くの人達が求めるコンテンツです。かつては新聞やTV、ラジオなどのオールドメディアで収集していたものが、ヤフーニュース等のネットニュース配信サイトの台頭とともにネットでニュースを取得するのが当たり前の時代になりました。しかし信憑性の低いニュースやニュースバリューが低いものがネットでは多く見受けられます。それだけでなく、人々の生活が害を与えるような有害なニュースもばらまかれるようになったためYMYLの一つとなりました。

また、ニュースにはこれまで述べてきた美容、健康、医療、法律、金融などのジャンルのものが多々あります。

7.アフィリエイト

成果報酬制の広告メディアをブログやランキングサイト、まとめサイトとして運営しているアフィリエイトサイトも、ニュースサイト同様に美容、健康、医療、法律、金融などのジャンルを頻繁に取り扱います。

さらに、Googleが作成したGeneral Guidelinesではこれらの他にも・・・

  • 政府による公式発表
  • ショッピング情報
  • 集団に関する情報
    (人種、国籍、宗教、性別などによる差別)
  • 住宅・不動産に関する情報
  • 進学情報
  • 仕事に関する情報

の6つもYMYLのジャンルであると述べられています。

これらYMYLのジャンルに属する業種は今後さらに増えていくことが予想されます。

これらの業種にあてはまるWebサイトを発見したとき、Googleのアルゴリズムは非常に厳しいチェックを行うものと覚悟して、コンテンツづくりを実施しないといけません。その上で、被リンク対策等にも抜かりなく取り組むことが大事です。

【関連情報】
このエントリーをはてなブックマークに追加
PAGE TOP