課題
今回ご紹介するのは、兵庫県でWebサイト制作やWebマーケティング支援を提供しているWeb制作会社様の事例です。
こちらの会社様は中小企業向けのWebサイト制作を中心に事業を展開しており、デザイン力や提案力にも定評がありました。既存顧客からの紹介による受注も多く、制作実績も豊富でしたが、新規顧客の獲得については大きな課題を抱えていました。
特に悩まれていたのがSNS運用でした。経営者の方自身も、「これからの時代はSNSが重要だ」ということは理解していました。実際にInstagramやFacebook、Xのアカウントも開設していましたが、なかなか継続できなかったのです。
理由は明確でした。
・何を投稿すれば良いかわからない
・毎回文章を考えるのに時間がかかる
・投稿しても反応がない
・フォロワーが増えない
・営業につながらない
・SNS投稿が苦痛になっている
という状態だったのです。
実際にアカウントを確認すると、数か月に一度程度しか更新されておらず、内容も会社のお知らせや制作実績紹介が中心でした。例えば、
・Webサイトを制作しました
・年末年始休業のお知らせ
・新しいサービスを開始しました
といった内容です。もちろんこれらも必要な情報ですが、見込み客からするとフォローする理由にはなりません。
また、投稿内容を見ても、「この会社に相談すると何が得られるのか」「どのような悩みを解決してくれるのか」が十分に伝わっていませんでした。さらに経営者の方は文章を書くことに苦手意識を持っており、SNS投稿を作るたびに大きなストレスを感じていました。
その結果、
SNSを更新する
↓
面倒になる
↓
数週間放置する
↓
さらに再開しづらくなる
という悪循環に陥っていました。
そこで、「AIを活用してSNS運用を効率化したい」「SNSから問い合わせを獲得できるようになりたい」ということで改善プロジェクトがスタートしました。
実施内容
まず最初に取り組んだのは、SNSの目的を見直すことでした。多くの企業はSNSを広告媒体として考えています。しかし実際には、SNSは信頼構築のための媒体です。特にWeb制作会社の場合、いきなり「Webサイト制作ならお任せください」と投稿しても問い合わせは増えません。
重要なのは、
・専門家として認知される
・役立つ情報を発信する
・考え方を知ってもらう
・信頼関係を築く
ことです。
そこでまず、見込み客が抱える悩みを整理しました。例えば、
・Webサイトから問い合わせが来ない
・集客方法がわからない
・SEO対策がわからない
・SNS運用が苦手
・広告費ばかりかかる
・ホームページを作っただけで終わっている
といった悩みです。
次にChatGPTを活用して投稿ネタを大量に作成しました。以前は1投稿を作るだけで30分以上かかっていました。しかし、
・ブログ記事
・セミナー資料
・日々の相談内容
などをChatGPTへ入力し、
・Instagram投稿
・Facebook投稿
・X投稿
へ変換する仕組みを導入しました。
例えば、「Webサイトから問い合わせが来ない理由」というブログ記事から、
・Instagram投稿5本
・Facebook投稿3本
・X投稿10本
を作成できるようになったのです。
これによって、「今日は何を投稿しよう」という悩みがなくなりました。
さらにSNS投稿の内容も改善しました。以前は会社側が伝えたい情報ばかりでした。しかし改善後は、
・よくある失敗事例
・集客成功事例
・SEOの考え方
・Webサイト改善のコツ
・お客様からよくある質問
など、見込み客が知りたい内容を中心に発信するようにしました。
また、AIを活用して複数パターンの投稿文を作成し、その中から最も反応が良さそうなものを選ぶ方法も導入しました。Instagramについてはカルーセル投稿も強化しました。ChatGPTで構成案を作り、Canvaで画像化する流れを構築しました。
例えば、
・問い合わせが来ないサイトの特徴5選
・SEOで失敗する企業の共通点
・SNS運用でよくある間違い
などを図解形式で発信しました。
さらにリール動画にも取り組みました。以前は動画制作に対して苦手意識がありましたが、ChatGPTを使って60秒動画の台本を作成し、スマートフォンで撮影する形に変更しました。内容は、
・Webサイト改善のポイント
・SEOの基礎知識
・集客の考え方
などです。
また、YouTubeショートとInstagramリールを同時に活用することで、制作効率も高めました。さらにSNSプロフィールも改善しました。以前は単なる会社紹介だけでしたが、
・Webサイト集客のヒントを発信
・中小企業向けWebマーケティング情報を配信
・SEOやSNS活用法を解説
など、フォローするメリットが明確に伝わる内容へ変更しました。
成果
こうした改善を継続した結果、まずSNS運用そのものが大きく変わりました。以前は投稿作成に苦労していましたが、ChatGPTを活用することで短時間で投稿を作成できるようになりました。経営者の方からも、「SNS投稿が苦痛ではなくなった」という声がありました。また、投稿頻度も大幅に向上しました。以前は月に数回程度だった投稿が、継続的に行われるようになったのです。
すると徐々に反応も変化し始めました。特に反応が良かったのは、
・失敗事例
・成功事例
・実践ノウハウ
でした。保存数やシェア数も増え、フォロワーも着実に増加していきました。
さらに大きかったのは問い合わせ内容の変化です。以前は、「料金を教えてください」という問い合わせが中心でした。
しかし改善後は、
「SNSを見て相談したくなりました」
「考え方に共感しました」
「発信内容がわかりやすかったです」
という問い合わせが増えたのです。価格比較ではなく、信頼によって選ばれる状態になっていったのです。また、SNSからWebサイトへの流入も増加しました。
記事を読んだ後にWebサイトを訪問し、問い合わせにつながるケースも増えていきました。結果として、
・SNS経由の問い合わせ増加
・Webサイト流入増加
・フォロワー増加
・認知度向上
・商談数増加
という成果につながりました。
まとめ
今回の事例で改めて感じたのは、AIはSNS運用のハードルを大きく下げてくれるということです。多くの経営者は、
・文章を書くのが苦手
・ネタが思いつかない
・継続できない
という理由でSNS運用を諦めています。
しかし現在はChatGPTを活用することで、
・投稿テーマの発見
・投稿文作成
・動画台本作成
・カルーセル投稿の構成作成
まで効率化できるようになりました。
もちろんAIに丸投げするだけでは成果は出ません。重要なのは、
・見込み客の悩みを理解すること
・役立つ情報を発信すること
・信頼を積み重ねること
です。
今回のWeb制作会社様は、AIを活用してSNS運用を仕組み化したことで、これまで苦手だったSNS発信を継続できるようになり、問い合わせ増加という成果につなげることができました。これはAI時代におけるWeb制作会社のSNS活用成功事例の一つと言えるでしょう。
