SEOの成功事例(大阪市内の動物病院様)

課題

大阪市内で動物病院を運営されているお客様からご相談をいただいた時、最も大きな悩みは「診療には自信があるのに、Webサイトから新しい患者がなかなか増えない」ということでした。
この動物病院様は地域で長年診療を続けており、多くの飼い主様から信頼を得ていました。獣医師としての経験も豊富で、一般診療だけでなく予防医療にも力を入れていました。しかし、その魅力がインターネット上では十分に伝わっていなかったのです。実際に検索順位を調べてみると、「大阪市 動物病院」や「堺市 動物病院」といった重要な地域キーワードでは、検索結果の2ページ目以降に表示されることが多く、見込み患者の目に触れる機会がほとんどありませんでした。

動物病院を探している飼い主の多くは、まずGoogleで検索します。
・近くに信頼できる動物病院はないか
・犬の皮膚病を診てもらえるか
・予防接種は受けられるか
・夜間対応はあるのか
・猫の診察は可能か

など、様々な悩みや疑問を抱えながら検索しています。ところが当時のサイトは、そのような検索ニーズに十分対応できていませんでした。

まず大きな問題だったのは、トップページの内容です。サイトを開いても、その病院がどの地域にあり、どのような診療を行い、どのような特徴を持つ病院なのかが一目で分かりませんでした。タイトルタグや見出しにも地域名や診療内容が十分に反映されておらず、Googleに対してもサイトのテーマが伝わりにくい状態になっていました。

さらに、長年運営してきたことで低品質なページが蓄積していました。例えば過去のお知らせページの中には数行しか書かれていないものもありました。更新されていない古い記事も多く残されており、利用者にとって価値の低いページがサイト内に大量に存在していたのです。Googleは現在、サイト全体の品質を重視しています。そのため一部の良いページがあっても、低品質なページが大量にあるとサイト全体の評価を下げてしまうことがあります。

また、診療内容ごとの詳しい説明ページも不足していました。飼い主の方は、
・犬の皮膚病
・猫の健康診断
・ワクチン接種
・フィラリア予防
・避妊去勢手術

など、具体的な症状や治療内容で検索します。しかし当時のサイトでは、それぞれについて詳しく説明するページがほとんどありませんでした。そのため検索結果に表示される機会を逃していたのです。

他には、写真も不足していました。動物病院を選ぶ時、多くの飼い主は診療技術だけではなく、
・院内は清潔か
・どんな設備があるか
・先生はどんな人か
・スタッフの雰囲気はどうか

を気にします。しかしサイトには院内写真や診療風景がほとんど掲載されておらず、初めて訪問する人が安心できる材料が不足していました。

このように当時のサイトは、
・地域SEOが十分できていない
・低品質ページが蓄積している
・診療内容が分かりにくい
・写真や視覚情報が不足している
・飼い主の検索意図に対応できていない

という複数の問題を抱えていたのです。

実施内容

私はまず、「飼い主が知りたい情報を分かりやすく整理すること」を最優先に考えました。SEO対策というと検索エンジンばかり意識しがちですが、私は常に利用者目線を重視しています。今回もGoogle対策というより、「飼い主が安心できるサイトにする」という発想から改善を進めました。

最初に取り組んだのはトップページの改善です。地域名と動物病院であることを明確に伝えるため、タイトルタグや見出しを見直しました。また、トップページの上部に、
・診療内容
・対応動物
・診療時間
・アクセス情報

を分かりやすく配置しました。これによって初めて訪れた人でも病院の概要をすぐ理解できるようになりました。

次に行ったのが低品質ページの整理です。過去のお知らせや内容が薄いページを一つひとつ確認し、
・不要なページは削除
・類似ページは統合
・残すページは内容を充実

という作業を進めました。ページ数を増やすことが目的ではありません。サイト全体の品質を高めることが目的です。

さらに、診療内容ごとの専門ページを整備しました。例えば、
・一般内科
・皮膚科診療
・予防接種
・健康診断
・避妊去勢手術
・歯科治療

など、それぞれの診療内容ごとに詳しいページを作成しました。その際には単に診療内容を説明するだけではなく、
・どんな症状で受診すべきか
・診察の流れ
・治療方法
・飼い主が注意するポイント

まで詳しく解説しました。こうしたページは飼い主にとって役立つだけでなく、検索エンジンからも専門性の高いページとして評価されやすくなります。

また、内部リンクも大幅に改善しました。例えば皮膚病のページから関連する予防医療ページへリンクを張ったり、予防接種ページから健康診断ページへ誘導したりすることで、サイト内を自然に回遊できるようにしました。

写真の強化も重要な施策でした。私は動物病院のSEOでは写真が非常に重要だと考えています。そこで、
・院内の様子
・待合室
・診察室
・医療機器
・スタッフ紹介

などを充実させました。実際の写真を掲載することで、飼い主が来院前に安心できるようになりました。

さらにGoogleビジネスプロフィールの改善も行いました。定期的な投稿や写真の追加、情報更新を継続することで、ローカル検索での評価向上を図りました。地域ポータルサイトや関連サイトへの掲載も進め、信頼性の高い被リンクの獲得にも取り組みました。このように、サイト全体を総合的に改善していったのです。

成果

改善を続けた結果、検索順位は徐々に向上していきました。まず「大阪市 動物病院」などの主要な地域キーワードで順位が改善し、検索からのアクセスが増加しました。
さらに大きかったのは診療内容ページからの流入です。

例えば、
・動物病院 皮膚科 大阪
・犬 予防接種 大阪
・猫 ワクチン 大阪
・犬 健康診断 大阪

などの具体的なキーワードで検索するユーザーが増えました。これらの検索を行う人は、すでに動物病院を探しているケースが多いため、来院につながる可能性も高くなります。

また、サイト構造を改善したことで利用者の行動にも変化が現れました。以前はトップページだけ見て離脱するケースが多かったのですが、改善後は複数ページを閲覧する人が増えました。その結果、
・滞在時間の向上
・回遊率の向上
・直帰率の改善

が実現しました。Googleからの評価も安定し、順位変動が起きにくくなりました。

問い合わせ数や来院数にも明確な変化が見られました。特に印象的だったのは、事前にサイトでしっかり情報収集した上で来院する飼い主が増えたことです。診療内容や病院の特徴を理解した状態で来院するため、安心感を持って相談していただけるケースが増えました。Googleビジネスプロフィール経由での来院も増加し、検索結果から直接電話やルート検索につながるケースも増えていきました。

結果として、
・検索流入の増加
・新規患者の増加
・問い合わせ数の増加
・来院率の向上
・地域での認知度向上

を実現することができました。広告費に頼らず安定して新規患者を獲得できる仕組みができたことが、最も大きな成果だったと思います。

まとめ

この動物病院様の事例を通じて改めて感じたのは、ローカルSEOでは検索意図をどれだけ理解できるかが重要だということです。多くの動物病院サイトは、自分たちが伝えたい情報を掲載しています。しかし本当に重要なのは、飼い主が知りたい情報を掲載することです。

今回も特別な裏技を使ったわけではありません。飼い主が不安に思うこと、疑問に感じることを整理し、それに丁寧に答えるページを増やしていっただけです。その結果として検索順位が上がり、アクセスが増え、新規患者の来院につながりました。

私はこれまで数多くの動物病院サイトを見てきましたが、長く成果を出している病院には共通点があります。それは検索エンジンを意識する前に、飼い主の気持ちを考えていることです。今回の動物病院様も、利用者目線でサイトを改善したことで大きな成果につながりました。SEOとは順位を上げる技術ではなく、困っている飼い主と信頼できる動物病院を結び付ける仕組みづくりなのだと改めて実感した事例でした。

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