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YSTとは?

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YST(Yahoo! Search Technology)は世界でもっとも人気のある検索エンジンGoogleに対抗するために開発されました。


Yahoo! が最初に行ったのは、ロボット検索エンジン業界では老舗のlnktomiの買収でした。そしてYahoo!はそのlnktomiのロボット検索エンジンをベースに、そのあと買収したaltavistaとallthewebの技術をミックスしてYST(Yahoo! Search Technology)を完成させました。


allthewebの特徴

Googleと非常によく似ており、データ量もGoogleに匹敵するくらい充実していました(当時、1日あたり38億ページのデータ量で、一時期グーグルよりも多くネット全体からページを取り込んだときもある)。

最大の特徴は、外部サイトからキーワードの含まれた語句でリンクされているページが上位表示されるというものでした。

Googleは「ページ単位のリンクが多いページやサイト単位のリンクが多いページから、リンクされたページを上位表示する」という特徴があります。外見上も、データ量もGoogleに似ているallthewebは、検索結果までもGoogleにかなり似ていました。


allthewebに上位表示されているページは:

・ページの中にほとんど検索したキーワードがない
・外部のサイトからキーワードの含まれた語句でリンクをたくさん張っている 

という特徴があります。


Googleは、それまでの旧式ロボット検索エンジンとは違い、ページの中にある情報よりも、外部のサイトからのリンクの数の多さをそのページの人気度を表す指標としてとらえて、外部サイトからリンクの多いサイトを上位表示するようにしました。


そのため、文字をたくさん詰め込むという行為をしているページではなく、社会からリンクという形で評価されていて、ユーザーにとって役に立つ、本当にユーザーが求めているページが上位表示されるようになりました。


allthewebを手に入れたYahoo!は、Googleが人気を集めるようになった技術に限りなく近い技術を手に入れ、Googleに匹敵する大量のデータまでも入手したのです。ゆえにYahoo!は、allthewebというGoogleと非常に似ていて、外部リンクが多ければ多いほど上位表示させるという技術を獲得したということです。


lnktomiとaltavlstaの特徴

lnktomiとaltavlstaのほうは、外部からのリンクよりもページの中、サイト全体の中にいかに多くのキーワードが入っているかによって検索エンジンの順位を決定するという特徴を持っていました。

当然、キーワードをたくさん詰め込みすぎると、スパムだと判定され順位を落とすこともありますが、ほとんどの場合、ぎりぎりのところまでキーワードを詰め込むことに成功したページが上位に表示されるという傾向がありました。


ここで言えることはYST(Yahoo! Search Technology)は外部リンクを評価する技術を持ったallthewebとページやサイト全体にわたるキーワードの多さを見抜くことができる技術を持ったlnktomi、altavistaの両方の技術が融合されたものだということです。


自社サイトをYSTで上位表示するためには、サイトの中にたくさんのキーワードを入ることです。さらにページも増やして、外部の多くののサイトから紹介して(リンクして)もらわなければいけません。


Overtureの特徴

2003年末、Yahoo!はOvertureを買収することを決定し、OvertureはYahoo!ヤフーの子会社になりました。 Overtureは、数多くの広告主のニーズに関して瞬時に応えるノウハウを持っていました。Yahoo!はOvertureを買収することによって、広告媒体用の検索技術やマーケティング技術において、Overtureの持つノウハウを獲得することに成功しました。

GoogleにはGoogle AdSenseといったスポンサー向けのサービスがあります。Yahoo!がそのサービスに対抗するためにOvertureを買収したという見方もされています。以上の点を踏まえ、それまでのYahoo!にない新しい技術を獲得したことがYSTの開発に大きな影響を及ぼしたことは間違いありません。


《2005年に開催された鈴木将司の『Yahoo!JAPANページ検索SEO』セミナー資料より

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