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ビジュアルエイド

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最終更新日:2017年8月4日
SEOセミナー講師・コンサルタント
鈴木将司

ビジュアルエイドとは、読者により確実に文章の内容を理解してもらうために使う視覚的なオブジェクトのことを言います。


文章の内容をわかりやすくするために図やイラスト、写真などをページ内の空いたスペースに入れてゆくと読者に興味を持ってもらいやすくなったり、文章の内容をより深く理解してもらう可能性が増します。


私たちがWebサイトを作るときには、文章だけをがむしゃらに書いても、真意が伝わるどころか、読んでさえもくれない場合が多々あります。


最近の出版物の傾向としては、大量の図解やイメージ図が、主役であるはずの文章が誌面に取る割合よりも大きなスペースを取ることがあります。


私たちも自分のWebページ上で伝えたいメッセージがあるときは、努めて図解や写真をふんだんに入れて画面の向こうの相手=人間の理解を促すことを徹底する必要があります。


Webページに掲載するビジュアルエイドとしては次のようなものがあります:


(1) 概念図

conceptual diagram = 論理的構造を図の形に表したもの


単に文章だけでAには1と2と3があります、、、というよりも、そのことをパワーポイントやエクセルについている作画機能を使って概念を図にすると読者はその概念を理解してくれやすくなります。また、著者としても概念図を作ることにより考え方が整理され、プレゼンテーションに磨きをかけてより伝わりやすいメッセージにすることが目指せます。


《検索エンジン最適化の概念を読者に理解してもらうための概念図の例》

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《パワーポイントに標準搭載されている作図機能》

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(2) 説明図

explanatory drawing = 図解
主に複雑な医学知識、技術知識などを読者に理解してもらうために効果的なのが説明図です。医学、技術の分野以外でも積極的に説明図を使うとよりメッセージを読者に理解してもらいやすくなります。


《心臓外科医のブログ内で使われている説明図の例》
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出典:
http://www.shinzougekashujutsu.com/web/2009/03/heart_valve_disease.html


(3) 挿絵

挿絵は無料素材集や、有料のクオリティーの高い素材集を使うことも出来ますが、極力オリジナルの挿絵を使ったほうが良いです。


その理由の1つは、Googleは独自コンテンツを高く評価するので検索エンジン上位表示に有利に働くからです。


もう一つの理由は、オリジナルの絵だとWebサイト全体に統一感を出すことが出来るからです。同じ作者の描いた絵がWebサイトの色々なページにあることによりプロフェッショナル感を出すことが可能になり読者がWebページに掲載されている情報に信頼感を抱いてくれやすくなります。


《法律事務所のWebサイトで使われている同じ作者による挿絵の例》

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出典:
http://www.xn--3kq2bx77by6exqb71t50d3o9geziz1xked.jp/


(4) イメージ写真

イラストだけではなく、写真も読者にイメージを抱いてもらうために有効なビジュアルエイドです。これも極力素材集写真を使うのではなく、スマートフォンには高度なカメラ機能がついているので普段より写真を撮るようにしてオリジナル写真を使うと良いでしょう。


《コンサルティング風景のイメージを掴んでもらうためのイメージ写真の例》
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出典:
http://www.xn--3kq2bx77by6exqb71t50d3o9geziz1xked.jp/


あるいは、必要に応じてスマートフォンなどで写真を撮るのも良いでしょう。例えば、歯医者さんのWebサイトのWebページやブログ記事にはクリニック内にある各種医療機器や備品、消耗品、ファイルなどを撮影したり、法律業の場合なら、契約書や法律関連の書類、六法全書などの書籍などを接写するなどするとそれなりのイメージ写真として使えることがあります。


スポーツ関連なら練習風景、グルメ関連なら調理シーン、テーブルに料理を置いた時のシーンなどほとんどの業界でイメージ写真は無料で作成することが可能です。


注意点としては有名なキャラクターは肖像権、著作権などで保護されているので避けた方が良いのと、人の顔を正面から撮るのも本人の承諾を得る必要があります。


(5) ハウツー動画

最後に近年ニーズが高まっているビジュアルエイドとして動画があります。Webサイト上に単に自社のコマーシャル動画を載せても大きな集客効果は期待できませんが、Webページにある情報をより理解してもらうためのビジュアルエイドとしての動画にはニーズがあります。


その一つがハウツー動画です。ハウツー動画というのはその名の通り、何のやり方を説明するために撮影した動画のことです。スマートフォンやタブレットに搭載されたビデオカメラを使い商品の組み立て方、使い方、スポーツのプレー方法などを撮影してYouTubeにアップします。そしてそのタグをWebページに貼り付けるのです。


パソコンソフトの販売や、ゲームの販売をするWebサイトならばパソコンの画面をキャプチャー録画するソフトで画面の動きや音声を収録すれば立派なハウツー動画になるはずです。


《SEOソフトの使い方を説明するハウツー動画の例》

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出典:
/tools/


以上が、Webページ上のメッセージをサイト訪問者に確実に理解してもらうためのビジュアルエイドの種類とその活用方法についてです。


Webページの役割は1つだけです。サイト訪問者にあなたのメッセージを伝え、何らかの行動を起こしてもらうことです。


文字しか無い、内容の薄い、わかりにくいページを100ページ作るくらいなら、ビジュアルエイドを含めた伝える努力をしたWebページを1ページ作ったほうが長い目で見ればあなたにとってプラスになるはずです。


全てのページを完璧にすることは出来ないはずですが、あなたにとって重要なページをいくつか選んでビジュアルエイドの追加にトライして下さい。


そうすることによってネット上にある他のサイトの運営者やSNSユーザーがあなたのWebページを発見したらリンクを張って紹介してくれるチャンスも生じます。


そしてそうなったら外部サイトからのリンクや、アクセス数の増加をウォッチするGoogleがあなたのサイトを高く評価して検索順位アップにも貢献するはずです。


【関連情報】

・米国Googleで最も検索されるサイト、トップ10が発表された!(コンテンツ = 文字 では無い)
/blog/archives/000170.html

・ページの文章、オリジナルテキストを増やすのは今でもSEOの効果はありますか?(現代のウェブプレゼンテーションでは文字情報を増やす時はそれに比例してその文字の内容を補強するビジュアルエイドとして画像も増やすことが重要)
/blog/archives/000043.html

・上位表示に役立つ用語集、基礎知識ページの作り方は?(私がビジュアルエイドの必要性を知った経緯)
/blog/archives/000121.html

【関連セミナー・教材】
・上位表示する最新ページデザイン・コンテンツ設計術セミナー
/pagedesign.html

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