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(6)同じリンクでもリンクテキストの書き方を間違えるとペナルティーを受ける

同じリンクでもリンクテキストの書き方を間違えるとペナルティーを受ける

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Googleウェブマスター向けガイドラインにあるリンクプログラムについて考えてきましたが、今回はリンクプログラムについての最後の解説です。

・さまざまなサイトに分散するウィジェットに埋め込まれたリンク
・さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク
・フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク

の3つについて考えてみましょう。

・さまざまなサイトに分散するウィジェットに埋め込まれたリンク
ウィジェットとはWikipediaによると「ウィジェット (Widget). グラフィカルユーザインタフェースを構成する部品要素、およびその集まり」ということですが、具体的にはウェブページに張り付ける何らかのパーツのことです。

ここでいうウィジェットというのはブログパーツのようなブログに張り付けるカレンダーや、時計、その他今日の天気予報のことや、ウェブページに張り付けるアクセスカウンター等があります。

zu-1.png

これらのウェジェットを自分のブログや、ウェブページに張り付けると利便性が向上するので多くのブロガーやサイト運営者が自社のページに張り付けています。

これがどのようにリンク対策に関するのかというと、ウィジェットの下に提供元という形でリンクが張っており、ウィジェットを自社サイトに張り付ける時に一緒にリンク情報も張り付けられます。

このことによりウィジェットをより多くの人達に使ってもらえばもらうほどウィジェット提供者は自社サイトへのリンクが集まり、リンク獲得ができるようになります。

ウィジェットを提供すること自体はGoogleのガイドライン違反になりませんが、リンク情報が見えにくかったり、何も書かれていない画像の裏にリンク情報を隠すことにより人をだまして自社サイトにリンクを張らせるケースが増えました。

多くのネットユーザーがウィジェットは純粋に善意から提供されていると信じて素直に自分のページに張り付けることによって知らぬ間に他人にリンクを張らされているという目にあってきました。

そのリンク先がリンク提供者なら未だ良いのですが、そのウィジェットからのリンクを第三者に販売するリンク業者が出てきたのです。

アクセスカウンターのパーツ画像が例えば6個あった場合、それら6個全てやいくつかにリンクを購入したクライアントへのリンクを隠すのです。

これによりウェジェットを使ったユーザーのサイトからサイト運営者が嫌がるサイトや、絶対にリンクを張りたくもないサイトに勝手にリンクを仕込まれるのです。

ほんの数年前まではこうした隠しリンクを購入するだけで自社サイトへのリンクが増えて検索順位がどんどん上がるという今考えれば非常に幼い時代がありました。

しかし、今日Googleはこうした隠しリンクに対して情け容赦無いペナルティーを与えるようになり、そうした隠しリンクをウィジェットに含めてリンクを欲しがる企業にお金をとってリンクを張るサービスは効果がなくなったことや、リンクのペナルティーをGoogleから与えられるということが知れ渡り潰されました。

こうした情報を知らずに今でも隠しリンクを購入している方は解約をしてください。購入していることがGoogleに知られるとあなたのサイトはGoogleからガイドライン違反と見做されて厳しいペナルティーを課せられてしまいます。

・さまざまなサイトのフッターに分散して幅広く埋め込まれたリンク
これも最近ではほとんど見かけなくなったものですが、ウェブページのフッターにリンクテキストがたくさん書かれていてそこから自社サイトに上位表示を目指すキーワードでリンクを張ってもらうというものです。

以下の画像のその例です。

zu-2.png

これも一昔前は普通のことであり、こうしたリンクでも獲得しないと、もっと派手にリンク購入をしているサイトに負けることになるのでたくさんの人達が買っていました。(私も購入したことがありますが、現在では効果がないどころかペナルティーの原因になるので一切解約しています)

しかし、あるときから急にこうしたリンクがガイドライン違反になり、ペナルティーを与えられる原因になりました。

こうしたリンクの一体どこが良くないのかというと:

(1)サイト名や会社名でリンクが張られているのではなく、上位表示を目指す目標キーワードだけでリンクが張られているところ

(2)関連性の無いサイトへのリンクが広告の前後に大量に埋め込まれているところ

例えば、美容液のとなりに、サプリメントだとか、紅茶ギフト、その下には整体 品川などと一般のネットユーザーが見てもクリックしたくなるような様ではないところです。

一般のユーザー向けではないリンクだということはイコール、小手先のリンク対策、小手先のSEO対策でしかないので、GoogleはSEO対策目的だけのリンクは処罰します。

こうしたリンクに関しては2010年ころからGoogleはスタッフブログ内で警告を発してきました。

しかし、当時は警告を発するだけで取り締まることはしませんでした。

zu-3.png
※ http://googlewebmastercentral-ja.blogspot.com/2010/12/google.html
しかし、約2年後の2012年に導入されたペンギンアップデート実施以降は取り締まるようになりました。

非常に危険なリンクなのでこうしたリンクは削除してもらって下さい。

・フォーラムでのコメントにおいて、投稿や署名の中に含まれる作為的なリンク
最後の不正リンクのパターンは、フォーラム、すなわち掲示板に書き込んだ文章の中、あるいはその下あたりから上位表示を目指すページに作為的なリンクを張ることです。

作為的なリンクというのは何かというと上位表示を目指す目標キーワードをリンクテキストに含めるという意味です。

裏を返せばそうすることによってGoogleの検索順位は上がる傾向が高かったのです。順位が上がるとGoogleが困るので上げようとする行為を1つ1つ取り締まるようにしているのです。

下の図は実際にGoogleのガイドラインに書かれている例です。

zu-4.png※ https://support.google.com/webmasters/answer/66356?hl=ja

Googleのガイドライン違反にならないように上位表示を目指す言葉でリンクを張るのではなく、左図の例のようにhttp:// というURLでリンクを張ることが安全な方法です。あるいは単純に企業名か、店名、またはサイト名でリンクを張ってもらうようにして下さい。

ここで言えるのは企業名か、店名、またはサイト名の中に上位表示を目指すキーワードが全て、または一部分でも含まれていると他人がそうした言葉でリンクを張ってくれるので上位表示に有利になります。一方Googleがいくら厳しくなっているからといって企業名か、店名、またはサイトを変えろという傲慢さはありません。

ですので、健康食品というキーワードで上位表示されやすくするなら企業名か、店名、またはサイトに健康食品というキーワードがそのまま入った「株式会社健康食品」という名前であるか、あるいは「日本健康株式会社」という名前だと健康食品というキーワードの全部、または一部が含まれているので今日でも上位表示に有利です。

掲示板からリンクを張るときは絶対に上位表示を目指すキーワードのみのフレーズ(例:健康食品)ではリンクを張らないようにしてください。

あるいは、Googleからリンクに関する手動によるペナルティーを与えられて違反リンクを削除しなくてはならいけどどれを削除したら良いのかわからない方は上位表示を目指す目標キーワードだけでリンクを張ったリンク情報を削除するようにしてください。

それがGoogleからリンクに関する手動によるペナルティーの解除のための方策です。

以上全6回に渡ってGoogleウェブマスター向けガイドラインにあるリンクに関するガイドラインについて考えてきました。

結論としては、SEO対策目的だけのリンクを増やすこと、特に上位表示を目指す目標キーワードだけのリンクを増やすことが違反行為なのです。

こうした事は今後しないことと、これまでやったものは削除することが安全で確実なリンク対策です。

次回からはGoogleウェブマスター向けガイドラインで書かれているリンク以外の他の要因について広く、深く考えて、具体的なSEO対策を提案させていただきたいと思います。次回もよろしくお願い申し上げます。

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