HOME > 2017年06月18日
このエントリーをはてなブックマークに追加

2017年06月18日

【脅威】1つのサイトが1位から9位を独占している!Googleの検索順位が異常事態?

2017年06月18日

最近名古屋や、大阪のセミナー会場で「美容室」とGoogleで検索すると1位から9位までホットペッパービューティーが表示されていることがありました。受講者の皆さんや私も非常に驚きました。

今日も、大阪で「美容室」とGoogleで検索すると次の図のように1位から8位までを独占しています。自然検索の上のリスティング広告でも1位ですのでトータル1位から9位までを独占しているという異常なことが起きています。



2015年にもそうしたことがあり当ブログで報告したことがあります。
『ホットペッパーが上位10位を独占している!?垂直検索の怖さとは?』(2015年11月27日)
https://www.web-planners.net/blog/archives/000166.html
その記事ではこうした事態に美容院のサイトを運営している方はホットペッパーに高額な掲載料金を払うこと無くどのような対策を取れば良いのかということを述べましたが今日でもその対策は有効なはずです。

しかしその記事を書いた2年前は縦に9列ではなく、横に2件 X 3列というように検索結果画面の上半分くらいを占めていたので未だマシでした。しかし、今は縦に9列なので異様な存在感を見せています。

いったい何故このようなことが起きるのでしょうか?Googleの技術系スタッフの非公式な過去の発表によると、「検索されたキーワードに最も関連性が高いサイトが他に見当たらない場合は1つのドメインのサイトから複数のページを検索結果に表示することがある」ということです。

複数とはどのくらいかというと通常2ページから4ページ、平均3ページまでが上限であることがほとんどです。

時々頂くご質問で「どうすれば1つのドメインの自社サイトにある複数のページをGoogleで上位表示させることが出来るのでしょうか?」というものがあります。

自社サイトのページをより多く露出させてより多くの見込み客に自社サイトに来てほしいという気持ちからだと思います。

このことを実現するには自社サイト内にそのキーワードで検索した時に該当するページを複数持つことです。

そうすることによりGoogleは同じドメインのページでも複数検索結果に表示せざるを得なくなります。

上の「美容室」というキーワードを大阪市内で私は検索しましたが、Googleは私が大阪市内にいるということをIPアドレスにより認識しています。そして私が大阪市内にいるので、大阪市内か、大阪府全域か、大阪府内の他の市であるのか、あるいは大阪駅なのか色々な可能性を察知して:

大阪府の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/

大阪市(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city27100001/

大阪市西区(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパー ...
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city10600000/

東大阪市(大阪府)の美容室・美容院・ヘアサロン|ホットペッパービューティー
https://beauty.hotpepper.jp/pre27/city22700000/

大阪の美容室・美容院・ヘアサロンの検索&予約なら楽天ビューティ
https://beauty.rakuten.co.jp/pre27/

というように考えられるだけの候補ページを検索結果に表示したのです。

これらのページは各地域内の美容室の詳細ページにリンクを張っている一覧ページばかりです。

もしも自社サイトが「整体院 大阪」で上位表示したければ、自社サイト内に・・・

・大阪駅周辺でお勤めの患者さんからの相談事例一覧ページ

・大阪市内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

・東大阪市内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

・その他大阪府内にお勤め、お住いの患者さんからの相談事例一覧ページ

などの4つのページを作り、それぞれ少なくとも20件以上の相談事例ページにリンクを張った一覧ページを作れば「整体院 大阪」で検索した検索ユーザーの要望に叶う可能性があるということでGoogleはこれら4つのページ全ては無理でも2ページか、3ページを検索結果に表示してくれる可能性が増します。

物販の場合なら、例えば「紅茶 通販」で上位表示したければ自社サイトが紅茶の専門店だと有利になります。
紅茶の専門店ならば先ずトップページに紅茶の人気ランキングTOP10、おすすめランキングTOP10、新着ランキングTOP10を設置すればそれだけで30ページへの紅茶の一覧リンクを張ることが出来ます。

そして、紅茶に関するQ&A20ページを作りそれらにリンクを張り、紅茶の種類毎のカテゴリページが10ページあれば10件の一覧リンクを張ることが出来ます。

さらに、紅茶の美味しい入れ方に関するページを5ページ作り、それら全てにリンクを張れば、トップページは紅茶に関するページへのリンクが合計65個にもなりGoogle上位表示の条件の1つである関連性の高いページへの充実した一覧ページにトップページをすることが可能になります。

トップページの他に、全紅茶商品一覧ページを作り、そこから80個の紅茶の商品紹介ページにリンクを張れば全紅茶商品一覧ページも有力なページになります。

こうすることによりトップページだけではなく、全商品一覧ページもGoogleで上位表示されて合計2ページの連続ランクインを達成することが目指せます。

確かに1つのサイトがGoogle上位表示を独占するのは問題ですし、同業がそうしたことをしていれば腹も立つでしょう。

1ページ目に9ページも同じサイトのページを表示することをGoogleがすることはひどすぎると思います。

Googleはユーザーにとってそれが幸福に繋がると判断すれば、他の充実度の低いサイトを表示させるよりは1つのドメインのページを連続して9ページも表示させるという過酷なことをする情け容赦のない会社です。自分たちが正しいと思ったことはやり抜く会社です。そして残念なことにヤフージャパンもGoogleの検索結果を利用しているので国内の検索エンジンシェアの90%近くを握る独占企業です。そのためGoogleのパワーを牽制出来る検索エンジンが無いのが現実です。

しかし、文句を言っても始まらないので自分もそこからその原理を学び取り自社サイトの集客率アップに活かしたいという方はこのやり方を参考にして試してみて下さい。

決してGoogleに負けないで下さい。そのためにはGoogleの動きを1つ1つ注意深く理解して地味でも堅実な対策を取ることです。上手くいくことを祈っています。
このエントリーをはてなブックマークに追加
                    
鈴木将司の最新作品
プロフィール
一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木将司
<< 2017年 06月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新記事