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2015年07月

読まれるページが多いのは良いが、読まれないページが多いのはマイナスになる。

2015年07月07日
どのようなページがサイト内にあると検索順位が下がるのでしょうか?

よかれと思って追加してきたウェブページが実は御社の上位表示の足を引っ張っているということがあります。

これは非常に不本意なことなので一刻も早く手を打たねばなりません。

今回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の1つ目ですが、それは・・・

サイト内にある古いブログページ

です。

昨今、コンテンツを増やす手段として自社ドメインのサイト内にドメイン内ブログを設置することが流行っています。

この事自体はコンテンツを増やす上でとても良いことに感じますが、それは慎重に考えなくてなりません。

何故なら、コンテンツを増やすだけでは上位表示に貢献しないからです。

上位表示のためには「ユーザーに見てもらえるコンテンツ」を増やすことが必要なのです。

今日の出来事、考えたこと、伝えたいことを今日ブログにアップするのは良いことです。

しかし、そのブログ記事を1年後、5年後、10年後もユーザーに見てもらえるのでしょうか?

残念ながら必ずしもそのようなことはありません。

今年の隅田川の花火大会の記事は今年は旬の情報であっても、1年後、5年後、10年後のユーザーは中々見れくれないはずです。

何故なら・・・

(1)ブログでは過去記事はページ内の目立つ部分からリンクを張られることはなく、古ければ古いほど奥の奥のページからのリンクにしか張ってもらえなくなるから

(2)その記事はその瞬間の出来事を書いたことでなく情報としての鮮度はナマモノのように劣化するから

というように少し考えただけでも2つもあります。

古い情報を見たいネットユーザーというのはどのような人達なのでしょうか?

恐らく、税務調査官、警察くらいのはずです。

企業サイトは博物館ではないのです。

古いページだらけなら誇りをかぶった寂しい展示物になってしまうのです。

5年前のGoogleの検索結果を海外のSEOプレイヤーが確か「博物館のようだ」と言っていたのを思い出します。

そのころTwitterや、Facebook等のソーシャルメディアが流行してタイムラインに急流の川のように流れる最新情報を見ると当時のGoogleの検索結果は古いサイトをかなり優遇していたので古いページがたくさん検索結果に表示されることがよくありました。

しかし、その後そうした声にGoogleも危機感を抱いたのだと思いますが、急速に鮮度の高いウェブページを優遇して検索結果に上位表示するようになりました。

そうです。今のGoogleは明らかに新しい情報を過大評価して、優遇するようになっているのです。

それに対する対策は自明です。

自社のサイトに新しい情報を毎日のように、出来れば毎日何ページかアップすることです。

そうすれば急速に新陳代謝をする若いサイトになれてGoogle検索結果1ページ目という体力を要求する舞台に立ちやすくなれるのです。

サイトのコンテンツの新陳代謝の方法は常に新しい情報をアップすることです。

そうすることによりサイト内に古い情報が大量にあっても今のネットユーザーが見てくれるページが日々増えていくのでマイナス要素がプラス要素によって相殺されて老化を防ぐことが出来ます。

自分のアンチエイジングにお金と時間をかけるだけではなく、今後はそのお金を稼ぐためのサイトのアンチエイジングをする必要があるのです。

最近私のセミナーでとても増えてきたご質問があります。

それは「自社サイトのコンテンツを増やすために自社サイト内にサイト内ブログを設置したいが、これまでやってきたアメブロの記事を自社サイトに移してよいのでしょうか?」というご質問です。

それはやらないほうが良いです。

何故なら古い細胞を自社ドメインのサイトに移植することになり老化が加速してしまうからです。

アメブロはそのままにして最後の記事を書いて下さい。

それは「当ブログは http://・・・・ に引越ました」

という引越案内の張り紙です。

そしてアメブロはそのままにしておいて、今後の記事は自社ドメイン内に新設したドメイン内ブログにアップするようにしてください。

もしもアメブロを閉鎖してしまったらせっかく何らかの拍子にアメブロに来てくれたユーザーを失うことになりますし、これまでがんばって記事を書いて自社ドメインのサイトに誘導するためのリンクを張ってきたことが無に帰して自社サイトは有力なリンク元を失ってしまいます。

そして言うまでもなくドメイン内に新設するサイト内ブログはスマートフォン対応にしてください。そうしないとスマホユーザーに敬遠されて身に来てくれなくなったり、Googleによる評価も下げられてしまいます。

最後に、せっかくブログに記事を書くなら将来もなるべくずっとユーザーに読んでもらいたいという方は、どうすれば良いのでしょうか?

それは時事的なテーマの記事だけを書くのではなく、普遍性のある、あるいは耐久性のある記事を書くことです。

具体的には何かのやり方を解説する記事です。時間が経ってもそのやり方の説明は数年後もユーザーの役に立てるかもしれません。

そして時事的なことはなるべくソーシャルメディアに書いてブログとの棲み分けをするのです。

次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の2つ目について解説させて頂きます。

リンク集があるだけで検索順位が落ちることがある!?

2015年07月08日
「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の2つ目は・・・

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」です。

です。

これは決してリンク集をサイト内に設置するのが良くないという意味ではありません。

リンク集の設置はユーザーにとっては本来プラスなものなので無いよりもあったほうが良いのです。

しかし、ユーザーにとってプラスにならないリンク集である「SEO目的のためだけに作られたリンク集」はユーザーのために作ったものではなく、そのサイトの順位アップだけのために作られたものです。

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」には2つの害があります。

(1)SEO目的のためだけに作られたリンク集が多数あるサイトの順位が落ちる

(2)そのようなページからリンクを張られたサイトの順位が下る

です。

(1)SEO目的のためだけに作られたリンク集が多数あるサイトの順位が落ちる
こうしたリンク集は先ほど何度も申し上げたようにサイト訪問者のために作ったものではなく、むしろサイト訪問者の時間を無駄にするものです。何故なら、本来リンク集というものはそのサイトに関連しているサイトをサイト訪問者が知りたいと察して親切心で作るものです。

ダイエットの情報を探していてダイエットに関する役立つ情報を提供しているサイトにユーザーがたどり着いたとします。

そのサイトの情報だけではなく、もっとダイエットに関する情報が欲しいユーザーは「リンク集はあるのかなあ・・・」とページを見渡したらリンク集というボタンを見つけてそれをクリックしたら全くダイエットに関係の無い防災グッズのサイトや探偵事務所のサイトを見つけたらどう思うでしょうか?

あるいはダイエットの敵である洋菓子のサイトやイタリアンレストランのサイトがあったらどうでしょうか?

しっかりとした理由があってそうしたサイトを紹介するのは問題はありません。ただ理由を説明するためにはリンク先のサイトの紹介文がしっかりと書かれている必要がありますが、それすら書かれていなかったらわけがわからなくなります。

Googleがリンクの取り締まりを厳しくするようになった2012年以前ならこうしたことはSEO対策のためだと割りきってやるとリンク先の検索順位が上がるというメリットがありました。

しかし、現在のGoogleはクリックされるリンクを高く評価する技術を持つようになったのでただ単にテーマがばらばらのサイトのリンク集を作ってもそれらを一目見たユーザーはクリックする理由が無いのでクリックしないはずです。

そしてそれだけならまだしもさっきまでサイトにあるダイエットの情報をありがたく思ってサイト運営者を尊敬すらしていたのに、そのサイト運営者が全く関連性のないサイトを支離滅裂なリンク集からリンクをしていたら尊敬するのをやめると同時に取得した情報の内容すら忘れようとするでしょう。そしてユーザーはそのサイトに見切りをつけて離脱をすることにより離脱率が高まりGoogleが離脱率の高い人気の無いサイトだと認識して結局は検索順位を下げようとするはずです。

サイト運営者は信用を失い、アクセスも失い、最終的にはこれまでの順位も失うことになります。

さらに悪いことにはそのサイトの運営者がダイエットというキーワードで順位アップを目指していた場合、ダイエットと全く関係しないサイトを紹介するリンク集を何十ページ、何百ページも持っていたとしたらサイトの専門性が低くなり検索順位を下げる原因を作ることになります。

私は2012年まではとにかく相互リンクが必要だと主張していましたが、今は残念ながら関連性のあるサイトと相互リンクをするためなら相互リンク集をサイト内に設置すべきだという以前に比べるとかなり消極的な言い方しか出来ないようになりました。

これまで自社のサイト内に関連性の低いサイトばかりを紹介してきたリンク集を大量に持っている方は関連性のあるサイトだけをリンク集に残してそれ以外は削除するようにして下さい。

相手の方にはとても申し訳なく思いますが、殆どの場合幸か不幸か相手もすでにそのことに気づいてこちらのサイトへのリンクを削除していることが多いので仕方がありません。

(2)そのようなページからリンクを張られたサイトの順位が下る
何故ならそうしたユーザーがクリックしてくれないような役に立たないリンク集からいくらリンクを張ってもらっても張られたサイトの順位が上がるということはまずなくなってしまいました。

しかも、そうしたSEO目的だけのリンク集を持ったたくさんのサイトからリンクをされるとリンクをされたサイトの検索順位が下がるようになってきたのです。つまりGoogleがユーザーのためではなく、SEOだけのために作ったリンク集からリンクをされているサイトに対して強行にペナルティー対象にするようになったのです。

このようにSEO目的だけのために作ったリンク集は運営者にとっても、リンクを張られたサイトにとっても全く意味がないどころか、ペナルティーの原因になってきました。

そのため一刻も早くそうしたリンク集をいったん削除して、ユーザーに参考にしてもらうためだけの関連リンク集、またはお役立ちリンク集を持つようにして下さい。

ただし、様々な事情によりそうした極端な対策を取れない方は、今あるリンク集をカテゴリ分けをして、カテゴリリストの先頭には関連性の高いテーマのカテゴリを配置して下さい。そしてその後にその他の関連性が無いカテゴリを配置してください。
そうすることによってしばらくの間はご自分にとっても相手にとっても少し順位アップに貢献するリンク集とリンクになります。そしてそれで終わるのではなく、早急に関連性の高いテーマのサイトの情報を集めて掲載件数を増やして下さい。
ただし、サイト内にリンク集が増えていくとあまり見られないページばかりが増えてしまい検索順位に悪影響を与えます。
ですので、リンク集の数はなるべく1ページだけにしてどうしても無理なら最大でも3ページくらいまでの数にして下さい。
各ページには数百件載せても構いません。リンク集のページばかりを増やすことだけは避けて下さい。

「SEO目的のためだけに作られたリンク集」がリンクを張る側にとっても、張られる側にとっても効果がなくなったこと、そして順位アップに逆効果になったことは非常に残念です。何故なら過去に相当なエネルギーを費やして作成して維持管理してきたからです。

Googleはリンク集に対して冷たすぎると思うことがあります。その理由はもしかしたら自分が世界一人気のあるキーワード毎のリンク集になろうとしているからかも知れません。

ヤフージャパンもヤフーカテゴリというディレクトリ(厳選リンク集)の審査においてはポータルサイトに対しては厳しい面があります。それはヤフージャパン自身が日本一のポータルサイトであり、同業のポータルに対して厳しい目で見ているからかもしれません。

しかし、Googleに文句を言っても始まりません。
Googleがルールを変えた今、こちらもそれに合わせるほかGoogleのシステムにおいて上位表示することは難しいのです。
それがゲームの主催者であるGoogleの意志である限り『今』は従う他ありません。

次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の3つ目について解説させて頂きます。

用語集、基礎知識は順位を下げる危険なコンテンツだ!

2015年07月09日
最終更新日:2019年5月6日

「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の3つ目は・・・

「用語集、基礎知識」です。

です。

検索順位を上げるためにサイト内のページを増やそうと思う時にやりがちなミスが「用語集、基礎知識」をテーマにしたページをたくさん作ってしまうことです。

本来はサイト内にユーザーのために関連するテーマの用語集や、基礎知識を作ることは悪いアイデアでは無いはずです。

しかし次の特徴の全て、またはいずれかに該当する用語集ページ、基礎知識ページをサイト内に増やすことは上位表示の足を引っ張るマイナス要因になります。

(1)独自性が無い
これは最もやってしまう過ちです。Googleが評価するコンテンツの基本中の基本はそのサイトにしか書かれていないコンテンツです。しかし、限られた時間や経営資源の範囲の中で中々学者のように自分で研究したり、調査をして独自の用語集を書くことは至難の業です。

ほとんどの場合ネット上で見つけた情報をそのままか、あるいは若干編集して自分のコンテンツのふりをして自社サイトに載せる誘惑に負けることがあります。

そうなるとWeb上のありとあらゆるページにある情報を地球規模で収集するGoogleに他のウェブページから情報をコピーしたことがバレてしまうのです。しかも、文章の順番を変えたり語尾を変える程度の甘いリライトをしただけのウェブページは高度な情報解析能力を持つGoogleのアルゴリズムにすぐにではなくても時間の問題で見ぬかれてしまいます。

発見と同時にペナルティーを与えてくれるのなら良いのですが、甘いリライトをしただけのウェブページをサイトに追加したことにより一時的に順位が上がりその数週間後、数カ月後に発覚した場合後からペナルティーを与えられます。

その結果、検索順位が下がった事を知ったサイト運営者はその間に様々なSEO対策の作業をしているため何が原因で順位が下がったのかが分からなくなってしまい過去に自分が行ったミスのために自分を苦しめることになります。

そのまま半永久的に原因がわからなくなれば順位の回復はより困難になり、他のプラス要因があるSEO対策をしない限り順位の復活は出来なくなります。

こうした問題を予防するためには他のサイトに書いているような文章をコピーすることはもちろん小手先でリライトするだとか、リライトソフトを使って知能犯的にリライトするという事は避けたほうが良いです。

万一その時上手くいったとしてもそれは無数の時限爆弾を自らの手で自社サイトに設置することになります。

(2)文字数が少ない
用語集はどうしても比較的1つ1つの用語解説の文字数が100文字から200文字程度の少ないコンテンツになる傾向があります。こうした少ない文字数のコンテンツしか無いウェブページをサイト上に何十ページ、何百ページ増やすと何が起きるのかというとサイドメニューやヘッダー、フッターには全ページ共通の文字コンテンツがあるためにどのページもほとんど同じ事が書いているとGoogleに思われてしまうというSEO対策上かなりマイナスのことが起きます。

例えば、サイドメニューやヘッダー、フッターには全ページ共通の文字コンテンツが800文字書かれていて本文にある用語解説が200文字しかなければページ全体の8割が他のページにも書かれている文字コンテンツで、そのページならではの独自コンテンツはたったの2割しか無いということになります。



(3)トップページで上位表示を目指している目標キーワードと関連性が低い
用語集や、基礎知識のページを増やす上で陥りやすい罠は、ページ数を増やそうと努力すればするほどトップページで狙っている目標キーワードとかけ離れたテーマのページを増やすことになるということです。

例えば、トップページでリフォームというキーワードで上位表示を目指している場合、セオリーとしてはサイト内にある全てのページ、あるいはほとんどのページがリフォームに関連するテーマのページでなければなりません。

この法則性を「専門サイト必勝の法則」と呼びます。

しかし例えば、30ページくらいまでなら本文の文字数が500文字以上でしかも独自性のある用語集、または基礎知識解説のページを増やせたとしても、さらに増やそうとするとリフォームというテーマから徐々に外れてしまいリフォームの用語集ではなく、住宅の用語集になってしまったり、リフォームの基礎知識だったものが住まいの基礎知識になってしまうことがあります。

そうなってくれると元々リフォームのページが100ページあるサイトの中に90ページあり9割もあったものが、リフォームの関連性が薄い用語集と基礎知識のページを100ページ追加してしまうと、200ページの内110ページもがリフォームとは関連性が薄いページになってしまい「専門サイト必勝の法則」をせっかく守っていたものがそれを自分の手で壊してしまい検索順位を下げるという皮肉な結果を招くことになります。

以上が、用語集や基礎知識を追加することが上位表示の足を引っ張るメカニズムと理由です。

それでは用語集や基礎知識は事実上自社サイトにウェブコンテンツとして追加することはしないほうが良いのでしょうか?

あるいはすでにそうしたページを自社サイトに追加してしまった場合はそれらを削除しなくてはならないのでしょうか?

大丈夫です。対処策はあります。

次回の記事ではその対処策について提案させて頂きます。


上位表示に役立つ用語集、基礎知識ページの作り方は?

2015年07月10日
前回の記事では「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の3つ目は・・・

「用語集、基礎知識」

であることと、その理由:

(1)独自性が無い

(2)文字数が少ない

(3)トップページで上位表示を目指している目標キーワードと関連性が低い

の3つについて解説させていただきました。

これらの問題は次の方法により解決することが出来ます。

先ず・・・

(1)独自性が無い

(2)文字数が少ない

という2つの問題ですがこの2つを同時に解決する方法があります。

文字数が100から200文字程度しか無い場合や、それらの文章に独自性がほとんど無い場合は、その下に自分としての見解、意見、何らかのコメントを初心者にわかりやすく丁寧に解説するというのが解決策です。

初心者のためにわかりやすく説明しようとすればするほど文字数は増えます。反対にその道のプロのために説明しようとする場合は端的に短めの文章で説明するだけで十分です。

ということは目の前にその用語の事を全く知らない完全な素人がいて彼らにわかってもらうために丁寧に説明しようとすればするほど自然に文字数は増えるはずです。

そしてこのことは実はもっと重要な意味があります。それは企業のサイトに何故そもそもウェブコンテンツを増やそうとするのかというと、それは見込み客に自社商品やサービスの良さを伝えることです。

しかし、一体誰に向かってそうしたことを伝える努力をすべきなのでしょうか?それは初心者に対してであり、プロレベルの知識がある人達ではありません。プロレベルの人達も御社の商品を申し込んでくれるでしょうが、彼らは全人口の中で非常に少ない数しかいません。圧倒的多数はプロレベルに達していない初心者、あるいは中級者レベルの人達です。

ということはあなたが自社サイト上でプロレベルの知識がある人達しかわからないコンテンツをいくらがんばって増やしたとしてもその情報を受け取る絶対数が少ないために御社の売上は増えにくくなります。

反対に絶対数が多い初心者から中級者レベル向けにわかりやすく1つ1つのことを説明したウェブページを増やせば増やすほどより多くの人達にあなたが伝えたいことが伝わり、あなたが売りたい商材のことを理解してくれるようになります。そして成約率が上がり御社のネット経由の売上も増えるのです。

私は人に対してはこうした偉そうなことを言えますが、自分ではしょっちゅうこの間違いを繰り返し機会損失、売上喪失というミスを繰り返してきました。これは非常に不愉快なことなのでこのブログを読んでいただいているあなたには絶対に同じ過ちを犯して欲しくないので分かっていただきたいのです。

ということで初心者にもわかりやく文字で説明しようとすればするほど文字数が増えて独自性も高い用語集、基礎知識になり、文字数が少ないという問題は自動的に解消されていきます。そしてそのご褒美として御社のサイトは絶対数が多い初心者の人達にわかりやすいサイトになり他社のサイトと比較する賢いユーザーまでをもお客様に転換することになり本来の目的である売上アップという果実を手に入れることになります。

ただし、ここでまた一つ落とし穴があるので気をつけて下さい。

それは文字だけを増やせば増やすほどそのページの内容がいくら初心者にとってわかりやすく「見える」ページなったとしてそれは表面上のことであり本質的にはただ文字だけがたくさん書かれている新聞の紙面のようなとっつきずらい堅いページなります。これではやればやるほど最悪の第一印象を与えてユーザーに離脱されることになりかねません。

これを防止するためには一定間隔で挿絵を入れることです。写真か、イラスト、説明図、グラフなどのビジュアルエイド(理解を助けるための補助物)が必要になるのです。

今の時代、新聞ですら文字数を減らしながらたくさんのビジュアルエイドを挿入するように努めています。近年では多くのページがカラーになってきてもいます。何故でしょうか?それは長年新聞業界が苛まれている購読者離れを少しでも食い止めるためではないでしょうか?

ところで私はビジュアルエイドという言葉をどこで学んだのかというとオーストラリアで教員免許を取るために学んだ大学の授業や教育現場ででした。大学では授業をする時はビジュアルエイドをたくさん使うように教官たちが何故か熱心に説明していたのです。しかし教えることに根拠の無い自信をもっていた私はその理由をよく聞いていませんでした。自分はそんなものなしでも卒業後は素晴らしい授業が出来ると確信していたからです。

しかし、翌年North Rockhampton State High Schoolという高校に勤務を命じられ実際に生のオーストラリア人高校生の授業に挑んだところことごとく生徒たちに反抗され授業は荒れて学級崩壊になるのではという事態を招きました。


日曜日の夜は明日から会わなくてはならない生徒たちの事を思うとお腹がいたくなるような状態でした。

理由は色々とあったと思いますが原因の一つは私が言葉と黒板に書く文字だけで授業をしていたこともあったはずです。同僚のオーストラリア人教師たちはふんだんに大きなパネルや写真、そして時にはレンタルビデオ店から借りてきたアニメやハリウッド映画を見せて授業をとてもおもしろく展開していました。私の授業では反抗的態度を取る不良生徒までもが楽しんでいるのを見て羨ましく思いました。

この状況をウェブサイトに例えれば、初心者に対して文字だけで説明するのはなく、より理解をしてもらうために事前に準備した写真や、イラスト、説明図、グラフ等の画像とYouTube動画に満ち溢れた一目見ただけで興味をそそるウェブページのようなものだと思います。

目の前に反抗的で聞く耳を持たない学生がたくさんいるとまでは言いませんが、少なくとも学業に強い関心を持たない高校生が目の前にいるくらいに考えていただき、御社の用語集、基礎知識だけではなく、その他のウェブページの内容がどのくらいわかりやすいのかを客観的な目でご覧下さい。

その作業をもしやっていただれば、気がついた時には文字数が少ないという心配や成約率が低いという問題は自動的に解決する可能性が高いと思います。

(ところで私はその最初の授業からこの状況を打開して学校で最も面白い語学の教師なるために日々チラシ広告を蓄積して、日本にたまに帰ったら子供が喜ぶような日本のお店のパンフレットやレストランのメニューを収集して授業に活用しました。
そして、その数年後に少し離れた学校の教師として赴任するためにそのハイスクールを去る時までには私のレッスンプランと配布資料は色々な周囲の先生たちに助けれてまともなレベルになり授業はかなり平和になり学校に行くことが楽しくなっていました。大切だったことは自分の理解のレベルで勝手にプレゼンテーションをすることではなく、相手の理解レベルにあった情報の受け手の立場を考えてプレゼンテーションをすることだとその時実感しました)

(3)トップページで上位表示を目指している目標キーワードと関連性が低い

この問題の解決策は、関連性のあるページを増やして関連性の低いページの比率を薄めるというものであすが、それは力技の方法であり、言うほど簡単なことではありません。言うのは簡単なことですが、実際に実行するのは大変な労力を必要とします。

何故ならすでにトップページを例えばリフォームというキーワードで上位表示を目指しているサイト内の総ページ数が100ページあり、その中の40ページがリフォームとは関連性が薄い用語集や基礎知識のページだったとします。

その場合、サイト全体の40%が関連性が薄いページなります。それを薄めるためには数十ページのリフォームに関するページを追加する必要があります。これは普段忙しい人にとってはかなりの負担です。

ページを削除すること無く最も簡単にこの問題を解決するには関連性の薄い40ページをわずかな数のページにまとめるという方法が一つの解決策です。

40ページだったものを再編集して10ページにくらいにまとめればサイト内にある100ページの内10ページ、つまり10%だけが関連性が低いページなり残りの90%が関連性が高いページになります。このやり方なら前回のブログ記事で解説した「専門サイト必勝の法則」にも適合するSEO対策上有利なサイトにも再びすることが出来ます。

ただし、ここで注意しなくてはならないのは40ページのうちいくつかのページがGoogleの検索結果で上位表示しており一定の見込み客が自社サイトを訪問するきっかけになっているかも知れないという可能性があることです。

対策としてはアクセス解析ログを見て、まとめようとするページがそのサイトの人気ページかどうかをアクセス解析ログの中で見れる人気ページランキングの項目を見ることです。そこを見てあまり人気が無いようなら消してしまいそこにあった文章を他の残すページに移動しても問題はほとんどありません。

以上、2回に渡り「用語集、基礎知識」が検索順位の足を引っ張るリスクとその対処策について解説させていただきましたがどうか気をつけてサイト運営をするようにしてください。

次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の4つ目について解説させて頂きます。

データとインフォメーションの意味の違いがわからないとSEO対策は成功出来ない!?

2015年07月11日
「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の4つ目は・・・

「独自性の薄いデータだけしか書かれていないデータページ」です。

です。

データページというのはどのようなものかというと・・・

・食品の原材料名が書かれている表
・パソコンの仕様書
・製品の原材料が書かれている表
・商品の仕様書
・会社名やその連絡先がたくさん書かれている表
・その他数字と単語ばかりが書かれていて文章ではないもの


です。

無論こうした情報をユーザーが見たいこともあるので、必要に応じて自社サイトにこうしたデータページをアップするのは問題がありません。

しかし、検索順位アップするために無理やりサイト内にページを増やそうとしてこうしたデータしか載っていないページを増やすことは順位アップに逆効果になることがあります。

何故かというとGoogleが評価するのはデータではなく、インフォメーションだからです。

データというのは「断片的なものでそれそのもでは意味の無い情報」のことです。

そしてインフォメーションというのは「データに基づいて人に理解または行動を促すための情報」です。

インフォームというのは元々人に何かを知らせるという意味です。

実際にGoogleに様々なキーワードで検索するとデータしか載っていないページは最近はほとんど検索結果の上位には表示されなくなってきました。

ページの品質に関するチェックをGoogleが厳しくするためにパンダアップデートを実施し始めた2011年以前は「税理士 港区」で例えば検索すると港区内の税理士事務所の表しか書かれていないウェブページが検索結果の上位に表示されていたのを覚えています。しかし、今日はそうしたことは先ずほとんど見かけなくなりました。

考えられる理由は・・・

(1)単語や数字を羅列しただけのページなら誰でも簡単に作れるので、サイト内のページ数を水増しするためにSEO対策をする人達がたくさん出てきてGoogleの検索結果が汚れるから。Googleは独自性のあるコンテンツを上位表示しようとしています。ということは独自性の低い誰でもすぐにコピペすれば作れるような品質のウェブページは評価が下がり検索順位も下がる。

(2)検索ユーザーが探しているのは単なる住所録のようなものではなく、同じ税理士事務所のリストだとしてもせめてそれぞれの事務所の特徴が書かれていたり、出来れば口コミ情報などもあったほうが便利だから。

などがあります。

以上ですが、私達はSEO目的のために簡単に出来ることはしてはならないのです。長期的にSEO効果を出すためにはむしろ真逆である難しいこと、面倒なこと、時間がかかることを極力目指さねばならない時代が来ています。

しかしそれは単なる労働集約的で苦痛を伴う作業をしなくてはならないという意味ではありません。難しいことを要領よく実行するための工夫が必要とされる時代なのです。

データではなく、インフォメーションです。

御社のサイトにインフォメーションをどんどん増やしてユーザーに御社の良さ、親切さ、そして商品の素晴らしさをインフォームして下さい。

次回は「上位表示の足を引っ張るウェブページ」の5つ目について解説させて頂きます。


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