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2015年07月29日

米国調査結果『ネット集客の力の配分表』が発表された!!

2015年07月29日
米国の大手SEO会社のMOZが『The 2015 Online Marketing Industry Survey』
を発表しました。この調査は3,600人の調査対象グループ(ネット集客の代理店担当者)にネット集客の現状についてアンケートをとったものです。

その中でいくつか私達日本のネット集客担当者が、多様化するネット集客の世界でどの分野、どの作業に力点を置くべきか参考になるデータがありますので報告させていただきます。

1、ソーシャルメディアマーケティングとコンテンツ制作に力点を置く企業が増えている

米国のネット集客代理店が現在提供しているサービスのシェアは:

(1)94%:SEO

(2)83%:SEM(リスティング広告などのネット広告)

(3)79%:ソーシャルメディアマーケティング

(4)75%:コンテンツの作成とキュレーション(各種情報をまとめること)

(5)70%:Web開発

というランキングになっています。

広告費を払わなくても集客が出来るSEOがランキング1位で、その次には手軽に手を出しやすいSEM(リスティング広告などのネット広告)が2位に来ておりこれは前回の調査と同じ結果ですが、3位のソーシャルメディアマーケティングが79%でほとんど2位のSEMと同じ%になってきました。

ソーシャルメディアは最初はとっつきずらいですが、その仕組を理解さえすれば基本的にお金をかけなくて出来るのでSEO対策に似ているところがあります。そうした手軽さもあって近年益々その存在感を増しているのがソーシャルメディアです。

私も個人的には自社の集客努力の4割くらいはソーシャルメディアに時間をかけていますし、クライアントとのコンサルティングの会話でも最近は気がついてみれば60分の中で20分近くはソーシャルメディアの活用方法についての話題になってきています。

SEO対策が好きな方は、ソーシャルメディア対策はとても似ているところがありますので一度始めるとハマると思います。

ソーシャルメディアのどこがSEOと似ているのかというと従来のリンク対策といいねや、フォローの集め方が少し似ている事、そしてリンクを張ってもらえばアクセスが増えるように、ソーシャルメディアでシェアされたり、フォロワーが増えればアクセスが増える部分です。

しかも、今日のGoogleではアクセスをもたらさない、つまりクリックされないリンクをいくら集めても意味がないどころか、ペナルティーの原因にすらなることが増えてきています。

そうしたなかリンクをされることによりアクセスが増えるソーシャルメディア対策は従来の形だけのリンク対策にとってかわるサイトのアクセスを増やし、かつ人気度の指標になりつつあります。

2,コンテンツの作成とキュレーションに力点を置く企業が増えている

コンテンツの作成とは:

(1)ユーザーに読んでもらえるウェブページを作成すること

(2)そこに載せる画像を作ること

(3)そこに載せる動画を作ること

(4)そこで動かすプログラムを作ること

の4つがあります。

これらの全てとは言わないまでも大半のコンテンツを継続的に増やさなくては自社のネット集客の成功はおぼつかない時代が来ています。

コンテンツのキュレーションとは、様々なウェブページから関連する情報を収集して読みやすい形にまとめることにより一つのまとまった情報に転換する「まとめ」の事です。

通常、他社のサイトから文字コンテンツをかき集めて合成するだけではコンテンツの独自性が低いのでGoogleが評価するコンテンツにはならないのですが、そこには「例外」があります。

それはアクセスがたくさんあればコンテンツの独自性の低さをGoogleは見逃してくれるということです。

このことは何故NAVERまとめサイトが様々な競争率の激しいキーワードで検索結果の上位に表示されているかの理由にもなっています。

しかし、このことは誰でも出来ることではありません。誰よりも早く最新の情報を収集して、まとめサイトのユーザーにとって読みやすくする編集力と、検索結果に表示された時にクリックされやすいキャッチコピーをタイトルタグやメタディスクリプションに含める技量が求められます。

こうしたことが出来る体制があるのならキュレーション形式のコンテンツを増やしても良いでしょうが、それが難しい場合は独自コンテンツを増やす方に特化したほうが無難です。

コンテンツには少なくとも4種類あります。

(1)文字

(2)画像

(3)動画

(4)プログラム(ソフト)

の4つです。

これらの中で何か1つだけ増やすのではなく、行き詰まったときは増やしやすいものを手がけてその時出来る限り増やしていって下さい。

3、Web開発の需要が高まってきている

これは3つ目の発見ですが最近のWebの傾向としては、従来のデザインやスタイルのものが急速に陳腐化してサイトのリニューアルやシステムの作り変えが増えてきています。

これはあたかも東京都心に建つ古いビルが壊されて新しいビルがどんどん東京オリンピックに向けて建てられているのと似ています。

Webの世界には東京オリンピックはありませんが、何が建て替えのきっかけかというと恐らくモバイルシフトだと思われます。

スマートフォン対応するためにスマホ対応サイトを作る時に一緒にPCサイトのデザインもリニューアルして今風のシンプルなウェブデザインにするのが流行しているのです。

また、急速に増えているスマートフォンアプリのダウンロードによりスマホアプリのようなシンプルな操作感、つまりユーザー体験を提供できるシンプルでわかりやすい買い物カゴ、予約システム、フォームなどのシステムの開発需要が高まっています。

これらの理由により、古いWebの世界は解体され、新しいWebの構築が進行しています。

この流れに乗り遅れずに御社の業績アップのチャンスに転換して下さい。

次回はさらにMOZの調査結果での重要なポイントについて解説させて頂きます。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

鈴木将司
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