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2015年06月17日

SEOコンサルタントになるメリットとデメリットは?

2015年06月17日
今月おかげさまで認定SEOコンサルタント養成スクールの4月期が終わりました。次回10月にまたスタートするまでが待ち遠しく、そしてとてもつらいです。

4月期が終わってみて、コンサルタントになるメリットとデメリットは何かということを感じたのでご興味のある方にはお読みいただきたいと思います。

私はSEOコンサルタントですが、SEOコンサルタントになるメリットは自分の事業ではなく他人の集客というビジネスプロセスに関わる事ができることです。

普通なら自社の事業の集客活動以外には中々関わる事ができません。

しかし、SEOコンサルタントになるとクライアントさんが質問や相談をするために色々なお話をしてくれます。
それによりたくさんの新しい知識が身につきます。

また、より深くクライアント企業の集客の成功を願うことにより、上手く言った時は自分のことのように喜ぶことが出来ます。

それは順位が上がった時だけではなく、それにより多くの新規客がクライアント企業から物やサービスを購入した時にはさらに大きな喜びになります。

さらには訪問していただく新規客が増えれば増えるほど今のクライアントサイトをもっとよくしなくてはならないという想いがクライアントもコンサルタントもどんどん強くなり、サイトのユーザビリティーやプレゼンテーション、デザインに磨きをかけようと自然に努力を始めるようになります。

そして気がついてみると以前とは比べ物にならないくらい質が高いサイトになっていることに気が付きます。

検索順位が落ちた時や、新規客が減った時はクライアントと一緒に悲しみ、そして業績を回復するために知恵を絞るようになります。

これまでどちらかというと上手くいっているときの思い出よりも、上手く行かずお互いにストレスがたまり辛くなった時の思い出のほうを覚えています。

そこでお互いにギブアップしたら状況はさらに悪くなりますが、一度、目の前の現実を認めて前向きなビジョンを打ちたてそれに向かって努力を継続すると「何でここまでやっているのに成功しないのか?」と何度も何度も自問自答して、限界に達して来ます。しかしほとんどの場合、その直後に状況が好転します。

自分たちの限界まで挑戦することが重要なのだと思います。

このようにクライアントのビジネスについて一喜一憂して体験を共有できるのがコンサルタントの一番のメリットだと思います。

では、デメリットは何でしょうか?

いくつかあると思いますが、1つは自分が経営者の場合、自分の事業がなおざりになることがあることです。

最初にクライアントのことを考える癖が全身に浸透することになるので、自分の事はいつも二の次になります。
クライアントが成功しないと必ず自分も経済的、職業的、そして精神的に駄目になるからそうなるのです。

夜遅くまでのコンサルティングが終わってからが自分の時間です。そこからが自分の事業について考え行動をする時間です。

私はウェブ制作会社を経営していたときもありますが、その時もそうでした。

いつもクライアントサイトのデザインのことを寝ている時も脳の奥で考えており、気がついてみたら自社のサイトはとんでもない時代遅れの古屋になっているのです。
これは多くのウェブ制作会社の方もそうしたことがあると感じてくれるかもしれません。

しかし、自分の事業をなおざりするコンサルタントばかりではありません。

先日、東京のセミナー会場に私がとても尊敬するクライアントさんが来てくれました。

その方はある分野のトップコンサルタントです。

たくさんの尊敬する点があるのですが、中でもすごいと思うのは自社のコンサルタントを増やしている点です。
最近次々に優秀なコンサルタントが増えているのです。

きっとこれからもそうした方が増えて益々影響力のあるコンサルティング会社になるのだろうと思っております。

とてもうらやましいことですが、私は自分の性格的にそうしたことが出来ないので他の方向に向かっています。

それは何かというと起業したばかりの方や、現在事業を営んでいる方、企業に勤めている方がSEOコンサルタントになりたいと思った時に私のノウハウをスクールを通じて伝え、独立したコンサルタントとして活躍してもらうという道です。

これには楽しさと厳しさの両方があります。

楽しさはやはり実際に活躍をし始める瞬間を目撃出来る事です。

卒業後、自力でクライアントを増やしていきSEOコンサルティングや、それにレバレッジをかけてWEBコンサルティングやWEB制作事業を成功させるプロセスを見ることが出来ます。

また、何人もの卒業生が本を出版したり、TVに出演することを見ることも出来ます。

それも1冊の本を書くだけではなくほとんどの方が3冊以上書くようになってきています。

TVにも何回も出演するのも凄いと思います。先日実家の両親が「認定コンサルタントの松浦法子さんが、さんまのTVで出ていたよ!」と教えてくれた時はとても嬉しかったです。私は松浦さんとお会いした時に必ずそうした時が来ると何故か確信したからなおさら嬉しかったのです。(何らかの霊感が働いたのでしょうか?)

他にもコンサルタント達と研修をしている直前に日本テレビから今日の番組に出演してくれと遅れてきた方もいました。
その方は私の最も古いクライアントさんの1人で昔からご夫婦でセミナーの受付をボランティアでやってくれていた方です。

はじめたばかり時は正直ここまでうまくいくとは思っていもいませんでしたが、時が経てば経つほど上手くいっているので驚き、感動しています。

しかし、そこには厳しさも当然有ります。

それは自分が思い上がらないようにすることです。

クライアントが成功して、スクールの卒業生が上手く行けば行くほど自分を過大評価してしまうことがあるのです。

その結果、思い上がった発言をしたり、偉そうな態度を取ることがあるのです。

全ての努力はクライアントと卒業生がしたはずなのにそれを彼らの事業を自分のことのように思い関わっている為、錯覚を抱いてしまうのだと思います。未熟としか言いようがありません。

そうした自分に何度もいやになったことがあります。もうこれ以上そうした傲慢なことを言ったりやったりしたら寺に入るほか無いと思って自制するようにしています。この歳で寺には絶対に入りたくありませんしきっと拒否されるでしょうから。

もう一つの厳しさは自分が成長しなくてはならないということです。
自分の成長を実現するために少しでも努力を怠れば自分が教えた人たちに負けます。
そのためいつも初心にかえって勉強とそれを活かすための実践をしなくてはなりません。
私はスクールでは必ずはっきりと一流のSEOコンサルタントなっていただくと宣言していますが、確かに卒業生が一流のSEOコンサルタントになっても、自分が同時に三流に落ちるわけにはいきません。

どの業界もそうかも知れませんが、SEOやWEBは変化が激しいです。一つのことを取得する前に次の新しい事が起きます。
対応を繰り返しているうちに1年間があっというまに過ぎてしまいます。お正月が来たと思ったら次の週にはまたお正月がくるという感じです。

しかし、変化に対しては感謝をするべきだと思います。

何故なら変化がなければ企業と企業の力関係が固定化してしまい閉塞感のある封建時代のようになってしまうからです。

今、コンサルタントになるためのスクールや講座がとても増えています。

競争相手が増えて驚くこともありますが、そのおかげでコンサルティングという仕事が職業と言えるものになってきているので感謝しなくてはなりません。

こうした中でコンサルタントになることに少しでも興味のある方にメリットとデメリットをお伝えしたかったので今回はSEO対策のことではなく、コンサルティングについて思ったことを書かせてもらいました。

ご自分の判断の参考に少しでもなれば幸いです。

それでも最後に申し上げたいことがあります。

それは私はコンサルティングが好きですし、だからこそおすすめできる仕事です。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

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