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2015年05月08日

Googleの広告収入に陰りが出てきた!Googleへの一極依存で果たして良いのだろうか?!

2015年05月08日
昨日5月7日(木)のTmedia ニュースにより重要な事が報道されました。

『Google、モバイルでの検索が日本や米国でPC/タブレットを上回ったと発表』
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1505/07/news041.html

『Googleの主な収入源は検索広告だが、ユーザーへのモバイルへのシフトに伴い、クリック単価(CPC、クリックごとに広告主がGoogleに支払う単価)は数四半期連続で下がり続けている』
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/07/news039.html

という報道です。



これはこの日本においてもスマホ版Googleでの検索がPC版Googleでの検索数を上回った事であり、私達サイト運営者は今後益々スマホファーストでサイト運営、Webマーケティングをしなくてはならないことを意味します。

このところ2015年4月21日からGoogleがスマホ版Googleにおいてはスマホ対応をしていないサイトの検索順位を落とすと発表してから私達サイト運営者は無理やりGoogleによってスマホ対応を強いられているという被害者意識が芽生えてきています。

しかし、Googleが一方的に私達にスマホ対応を強制しているのではなく、ネットユーザーがGoogleにスマホ対応を強いているからこそGoogleも私達にスマホ対応を要求するようになったというのが事実のようです。

今回の報道で怖いと思ったのはこれまでずっと広告の売上利益を増やしてきたGoogleですら「ユーザーへのモバイルへのシフトに伴い、クリック単価(CPC、クリックごとに広告主がGoogleに支払う単価)は数四半期連続で下がり続けている」という点です。

私達一般のサイト運営者もスマホ対応しなければGoogleのように客単価が下がり、その結果ネット経由の売上が下がるという事態を招くことになるはずです。

日の出の勢いでこれまで成長してきたGoogleの広告事業に初めて陰りが出てきたというのは非常に大きな出来事です。

4月21日から、あるいはその直前からスマホ対応で追われていて不本意だと思っている方は、スマホ対応こそがこれからのインターネットマーケティングのイロハのイになったということを認識しなくてはなりません。

私もGoogleを逆恨みするのはやめて素直にスマホ対応を進める事と今後はスマホファーストで事業を考えて行きたいと思います。

そして今のGoogleというのは小売業で言えばイオンモールのようなものでモールが駄目になればそこに出店しているお店も連動して駄目になるという怖さを認識しました。

これからはどの企業もGoogleだけに依存するのではなく、インターネット全体を見渡して活用できるチャンネルを見つけていきそこにも販売拠点を設ける事と、自社サイトのアクセスの流入元を分散して開拓する必要があると思います。

Googleには感謝しなくてはなりません。しかし、Googleに甘えすぎるのも良くないと思いました。

同時にインターネット以外のリアル世界での販売網や、宣伝媒体も開拓しなくてはと思います。

最後に今回の2つのニュース記事には重大なメッセージがあります。
それはこれまでのPC版Googleの広告収入が減ってきており、Googleとしては何かもっと儲かる商材を作らねばならなくなってきているということです。

「Google、モバイル検索に新広告 車やホテル、住宅ローンの検索で」
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1505/07/news039.html

このニュースの趣旨は粗利が高い派手な検索広告を打ち出したということです。それもヒルトンホテルや、大手自動車会社などが買える高級な広告をスマホ版Googleの検索結果の一番上に画像付き、複数リンク付きで表示するという発表です。

こうしたことがこの日本でも実施されれば悪影響を被るのは中小企業です。

Googleにはたくさんの優秀な社員がおり、様々なビジネスアイデアがあるはずです。
しかし、ヨーロッパなどでGoogleの独占的支配が問題になっておりGoogleの検索結果をGoogleの企業利益追求のためにあからさまにいじれないという事情があります。

以前から何度も言われていることですが、Googleは検索結果にGoogleが提供するショッピングカートや決済システムを利用している企業だけ目立つアイコンを表示させることなどを海外では何度か試されてきました。
しかし幸いなことに国内ではそうした事は未だ実現されていません。
しかし、PC版Googleの広告収入が減るなか、広告以外の収入の柱を追求してくるはずです。

Googleがライバル視するアップルはすでにアップルペイという決済サービスを始めておりその事業性はかなり明るいと報道されています。

近い将来インターネットの生態系を揺るがす何かとんでもないことをGoogleが実施する可能性は否定できません。
警戒しなくてはならないはずです。

先のことを考えればキリがありません。

やらなくてはならないことも年々増えて来ています。

しかし、取り急ぎ目の前に「インターネットユーザーによって突きつけられた」スマホ対応という課題を速やかに片付けて前に進まねばと思います。
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