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2015年01月24日

ペンギンアップデートとは?その意味について

2015年01月24日

ペンギンアップデートというのは、過剰最適化に対するペナルティのことです。

これはどのようなことかというと、最適化というのはSEOのことです。SEOの意味はサーチエンジンオプティマイゼーション(Search Engine Optimization)、検索エンジン最適化ですから、検索エンジンの最適化をすることはいいのですが、それを過剰に行うことは検索順位を下げることになります。

ペンギンアップデートにかかると、どのようなことが起きるかというと、検索順位が5位から10位くらい落ちますし、もっと酷い場合でも20位くらい落ちます。パンダアップデートよりも、ある意味被害は少ないほうです。

しかし一度かかってしまうとなかなか復旧できないのが、ペンギンアップデートです。ペンギンアップデートに一度かかると復旧は非常に難しくなります。

ではペンギンアップデートはどうすればかかってしまうのか、いろいろな要因があるのですが、一つはキーワードの詰め込み過ぎです。

例えば一つのウェブページを「ビデオカメラ」という言葉で上位表示したいのならば、ビデオカメラという言葉が自然に書かれているページであれば、ビデオカメラでは上位表示しやすいですが、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに繰り返し書きすぎた場合、それはユーザーの気持ちを無視した、検索エンジンのことにしか向いていない悪い態度です。

私たちが持つべき態度はそのページを見た一般のユーザーや消費者が、分かりやすい、納得するという役に立つ情報を提供することがSEOの本当の目的です。

それなのに、ビデオカメラ、ビデオカメラ、ビデオカメラ、というふうに同じことを書き過ぎるのは、これは本末転倒なことです。そのようなことをしてしまうと、ペンギンアップデートでかかってしまいます。そして順位が5位から悪くても20位は落ちてしまいます。

他には、単語の羅列のし過ぎというものがあります。これは例えば同じページの下に地域名、例えば東京都、埼玉県、大阪府、京都府というふうに都道府県名を47個書いて、その下に主要な都市名を横浜市、神戸市というふうに書いて、上の方には文章が書いてあるとします。

上の方には文章が書いてありますが、下の方に地域名がいっぱいあれば、例えば上の方の文章が「電話代行」という言葉であれば、「電話代行 横浜」や、「電話代行 大阪」でも、偶然そのページの下の方に大阪や、横浜などと書いてあれば、昔は検索順位で上位表示できました。

そのため、昔のSEOの感覚を持っている人は、未だにページの下に、偶然書いてひっかかればいいかなという言葉をいっぱい羅列する傾向があります。

そのようなことをすると結局は誰が迷惑かというと、ネットユーザーが迷惑になってきます。

ですからGoogleは、ネットユーザーに迷惑なページは、排除して検索順位を落とします。その具体的手段がペンギンアップデートなのです。

ペンギンアップデートのもう一つの特徴がSEO目的のリンクに対するものです。進化を遂げる前の昔のGoogleでは、たくさんのサイトやブログからリンクを張ってもらうとリンクをしてもらったサイトの検索順位が上がるという傾向が強くありました。

その結果、それを完全に履き違える人が増えるということが起こりました。自分で他人のふりをして、いろいろなサイトを作り、そこからリンクを張るのです。つまり自分で作ったサイトから自分のサイトにリンクを張るだけなのです。これは補助としては有効なのですけれども、しかし、これだけではいけません。

世のなかの誰からもリンクしてもらえず、自分が作ったサイトだけからしかリンクされていないサイト、これは自己満足のサイトであり、信用性も全くありません。

何故なら、その程度のことは私が一人でパソコンの操作をするだけで、出来てしまうからです。一個目のサイトを自分で作り、自分のサイトをリンクするためのサイトをもう一つ作り、リンクを張ります。これだけでは何も信用性がありません。もしかすると、とても良い内容かもしれませんが、証拠がないので実証できません。

その証拠とは何かというと、他人のサイトからリンクされることです。

しかし、本当に悲しいことながら 勘違いしている人は自分でサイトを作って、自分のサイトからしかリンクしていないのです。それでは、不自然な被リンク元ばかりということになってしまいます。

以上が、ペンギンアップデートの概要です。

Googleが何故このようなアップデートを繰り返すのか、という事を考えてみましょう。

それは、私たちのSEO対策がうまくなればなるほど、Googleがある意味私達の上位表示テクニックによって攻撃されるのでGoogleが防御をします。検査結果を乱されないように防御をするのです。これは一種のウイルスに対するワクチンと同じです。

結局、私たちはウイルスのようにはなってはいけない、ということなのです。Googleと敵対する関係ではなくて、Googleと共存していかなければいけません。

かといって、Googleの言いなりになればいいというものでもありません。Googleの言いなりになっている方もいますが、それは思いきったSEOが出来なくなる方向に誘導されます。

私もセミナーや、ビデオなどでは、時には過激なことを言うかもしれませんが、誤解して欲しくありません。Googleは私たちの敵ではありません。ビジネスパートナーなのです。Googleが実際にお客様を流入させてくれているのですから、有り難い存在なのです。

ですから、もう一度いいます。私たちはウイルスのような、そのような価値の低い存在になってはいけません。Googleと共存しながらも、距離をもって歩んでいくということが重要なのです。

ということでSEO対策は、やり過ぎると大変なことになるので気をつけてください。

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一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

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