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アマゾンは何故強いのか?米国Googleで2番目に検索されるアマゾンから学ぶものは?

2016年01月07日
新年あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。

昨年はGoogleのモバイルフレンドリーアップデート、ローカルSEOの本格的なスタート等色々な動きがありましたが今年も引き続きSEO、Webマーケティングの世界の動きをレポートして私達日本のサイト運営者が何をどのように対応したら良いのかを提案していきたいと思います。よろしくお願いします。

今回は前回に引き続き米国のSEO会社「MOZ」が発表した今年2015年米国Googleで最も検索結果に表示されたサイトTOP10に登場したサイトの特徴の分析と私達がそれをどう自社サイト運営に取り入れることが出来るかを考えて見たいとお思います。

ランキング2位はアマゾンです。

アマゾンは昨年立て続けに新サービス・新商品の発表を連発しています。

具体的には・・・
(1)アマゾンの独自商品であるKindleリーダー、タブレット、スマートTV等の発売
→ これらの商品はデバイス専門メーカーのアップルやHP、NEC、SONY、VAIO等の製品や最近人気のマイクロソフトSurface等と比べると価格やとても安いためか完全に満足が行くものではないものばかりです。

私も個人的に数年前にKindleファイヤーというタブレットを購入しましたが、あまりにもアマゾン以外のアプリが使えずに驚き使うのをすぐにやめました。また、その後Kindle Whiteを購入しましたが動きが遅く滅多には使いません。そしてファイヤーTVというスマートTV用のセットトップボックスを使ってHulu等を見ていますが、リモコンがつながらなくなったりとイマイチ信頼性に疑問を持つところがあります。

しかし、これらの商品は完璧では無いとしても私もこうして購入してしまいましたし、多くの人達が購入しているということが聞きます。

何故でしょうか?それはアマゾンのサイト自体によくアクセスするのですがトップページの一番目立つ所にほとんどいつもアマゾンのこうした独自商品が掲載されており、どうしても見てしまうのです。

これはどんなに未熟な製品であろうと圧倒的にアクセスのあるサイトのトップページのヘッダー部分という一等地に載せればそれなりの数の人達の目に触れて一定の売上が発生することを意味します。

また、通常の通販サービスの品質(配送スピードや高いユーザビリティー等)に満足していたらそれが一つの信用になりその企業のオリジナル商品もそのまま信用してしまうということが言えるのではないでしょうか?

もう一つの理由は、これだけ頻繁に新商品を発売しているので新商品発表の度に多くのメディアに取り上げられて彼らが無料で宣伝をしてくれたりリンクを張ってくれて無料で送客をしてくれるというPR効果が生じるという事です。

アマゾン自体を信じなくても、その新商品を発表する日経新聞、東洋経済、その他有名メディアの信用力がそのまま活用出来るのです。

さらには発表の度に多くの批判や、発売後は自社サイトで辛辣なレビューも書き込まれそれらに負けるのではなく、それらを糧にしてさらに未熟な製品の完成度を高めるというソフトウェア開発のような頻繁なバージョンアップをしてゆくしぶとい姿勢も学ぶべきでしょう。

結局は、アクセスを増やすためには絶えず市場に対して仕掛けていかなくてはならないということだと思います。

(2)プライム会員向けの無料コンテンツとして動画見放題、音楽聴き放題を開始
→ アマゾンが国内で2015年にしかけた非常に大きな事としてあげられるのが年会費数千を払うプライム会員へのサービスとしてたくさんの映画やドラマが見放題になったことです。有料の配信サービスのHuluやNetflixなどに比べれば未だまだラインアップは少ないですがその多くが毎月徐々に増えてきています。

私は個人的にこのニュースを知ってからアマゾンの無料動画が見れるアマゾン製品のファイヤーTVを購入して自宅でよく見るようになりました。そしてこれまで使っていたアップルTVは使わなくなりました。何故ならアップルTVではアマゾンの動画は見れないからです。しかしファイヤーTVではこれまでアップルTVで見ていたHuluやNetflixは見れますしYouTubuの操作はしやすくしかも、その他たくさんのアプリが使えるからです。

そしてもう一つ気がついたことがあります。それは出張中ホテルではアマゾンのサイトにPCでアクセスしてほとんどそのままにしているということです。仕事が終わった後はアマゾンのトップページをずっと画面に出しておけば買い物をしたくなったら買い物が直ぐにできますし、動画が見たくなったら無料でたくさんの動画から好きなものを選ぶことが出来るからです。

気がついてみると私は出張している日は毎日3,4時間はアマゾンのサイトに滞在をしているのです。
無料で見れる動画に飽きたら有料になりますがたくさんのラインナップから比較的新作の動画を購入することも出来ます。
そしてそれにも飽きたら無料で音楽も聴き放題になりましたのでそちらを使うはずです。

アクセス調査ツールのシミラーウェブPROで米国と日本のアマゾンの過去半年のアクセスの伸びを見てみました。

【米国のアマゾン】



【日本のアマゾン】



ご覧のように無料動画と無料音楽をかなり前にスタートして米国のアマゾンではさほど大きなアクセス数の伸びは見られませんが、2015年9月以降にスタートした日本のアマゾンは9月以降明らかにアクセスが増えていることがわかります。

また、グラフの一番左にある「Diret」、つまり直接URLを入力したり、ブックマーク経由からのアクセスが圧倒的に他の流入元よりも多いというのもアクセスが多いサイトの特徴です。私達も検索エンジン経由やソーシャルメディア経由の新規ユーザーに先ずは自社サイトを訪問してもらい一度に取りきれないほどの情報をサイトに載せてブックマークをしてもらう事を努めることと、覚えやすいドメイン、サイト名で直接入力をしてもらうことを心がけるべきです。

報道によるとアマゾンは無料動画、無料音楽をプライム会員の特典として追加したのには2つの目的があるそうです。

@ 継続収入になり、購入頻度の高いプライム会員の絶対数を増やして売上を増やす

A アマゾンのサイトにより多くのユーザーを滞在させてアクセス解析をしてビッグデータを収集し今後の戦略に役立てる

こうしたアマゾンの動きは昨年くらいから頻繁に聞くようになった「コンテンツマーケティング」の究極な形です。
アマゾンらしいコンテンツはこれまでDVDやBDなどで売ってきた映像や音楽です。その一部を無料化すれば好ましい属性のユーザーを増やし有料の商品を追加購入してくれるという戦略です。

私達も自分らしいコンテンツをこうして無償で提供して見込み客を集め、さらに欲しい人達のためにより高品質だったり、新しい商品を有料で売るという事を目指すべきでしょう。

(3)物流システムの改善による即時配達の追求
→ ただし、いくらアクセスが増えて、売上が増えたとしてもそれだけでは成功、成長を維持することは出来ません。
商品を約束通り期限内に配送しなければなりません。それを実現するのがアマゾン独特の世界最先端の物流システムです。
巨大な配送センターを解説する度にたくさんのメディアに取り上げられ、法律的な大丈夫なのかと疑問に思うようなドローン配送技術の発表などを頻繁に行いそれが自社サイトのアクセスをさらに引き上げているはずです。
顧客サービスの品質アップとPRを同時に達成するのがすごい所です。

(4)サービスの物販化
→ 2015年最後のアマゾンの目立った取り組みはサービスの物販化です。
これまでは詳細な現場に出向いての見積もりをしないと提供できなかったキッチンリフォームや、料金は不明瞭だったお坊さんによる法事法要等を買い物かごに気軽に入れることが出来る定価販売による物販化をスタートしました。
その他BMWのような高級車の新車販売や3つの価格帯にわけた中古車販売などもスタートさせました。

その度に商品発表を行いメディアに取り上げられるばかりではなく、興味本位のユーザーがアマゾンのサイトを訪れて膨大なアクセスを生み出したはずです。

以上がアマゾンがどうやってアクセスを増やしてきたかの考察ですが、アマゾンは確かに黒船であり日本のEC市場を脅かす存在です。しかし、そこから学べることはかなりあるはずです。取り入れられそうなことは自社サイト運営に取り入れるべきでしょう。

次回はランキング3位のfacebookがどうやってアクセスを増やしてきたのかを考えて見たいと思います。
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