HOME > ソーシャルメディア > 競合他社のソーシャルメディア活用を見ればスマートフォン活用の進み具合が分かる!
このエントリーをはてなブックマークに追加

競合他社のソーシャルメディア活用を見ればスマートフォン活用の進み具合が分かる!

2015年07月28日
前回に引き続き今回もシミラーウェブ無料版の活用方法について解説させていただきます。

今回は「Social Sources」から読み取れる2つ目の情報である

2、スマートフォン活用の進み具合が分かる

についてです。

ソーシャルメディアから集客が上手く行っている企業サイトほどスマートフォン集客が進んでいるということがわかってきました。

つまり、スマートフォン集客の目玉はソーシャルメディア活用なので、ソーシャルメディア活用が上手く出来ているところほどスマートフォンユーザーを集客出来るのです。

下の図は、Googleが2013年に発表した「Our Mobile Planet 2013年度版」にある調査結果です。



ご覧のように調査対象の66%がソーシャルネットワークにアクセスすると回答しており、47%が1日に1回以上アクセスすると回答しています。

スマートフォンユーザーの約7割がスマートフォンを使ってソーシャルメディアにアクセスして、さらに47%が毎日1回かそれ以上アクセスをするのです。

このブログを読んで頂いているあなたはどうでしょうか?

私の場合は最近では1日にFacebook、Twitterを平日は10回はスマートフォンで見ていますし、PCでも5,6回は見ていると思います。LINEのアプリでも何か気になるお知らせがあったら必ず見てしまいます。

翻って1日何回Googleやヤフーなどの検索エンジンで検索をしていますか?

私の場合はスマートフォンでは1日1回も見ていません。使う時は自分が知らないものを調べるときやクライアントサイトや自社サイトの検索順位を見たりサイトの表示具合を確認する時にスマートフォンで検索しています。
また、休日や、食事に行く時にたまに検索する程度です。

自分の場合は、スマートフォンを使っている時の時間配分はソーシャルメディアが100だとしたら検索は5くらいだと思います。

これが意味するもう一つの怖さは、スマートフォンユーザーは主体的に情報を探すという習慣が次第に衰えてきて、ソーシャルメディアアプリからプッシュされる情報を受動的に受け取ることに慣れてきているのです。

ニュースを見たかったらブラウザを開かなくても、ヤフーニュースやグノシーなどのニュースアプリをタップすれば良いですし、Facebookでお気に入りのニュースサイトのFacebookページのいいねをタップすれば自動的にフォローすることになるので、毎日滝のように上から下に流れるタイムラインを見ていれば自分が興味のあるニュースソースからニュースを受け身で受信出来ます。

先日の当ブログの記事「ネット集客努力の配分表が発表された!! 大手ネット企業の2014年の広告関連収入比較」
https://www.web-planners.net/blog/archives/000124.html
でも報告させていただきましたがニールセンの調べによると・・・

大手ネット企業の2014年の広告関連収入、つまり広告売上の数字が載っていました。その記事によると:

Google 7兆0867億円(世界)
Facebook 1兆3790億円(世界)
Yahoo JAPAN 2443億円
Twitter 1506億円(世界)
LINE 215億円


ということですが、これを並び替えると・・・

【検索エンジン】
Google 7兆0867億円(世界)
Yahoo JAPAN 2443億円


【ソーシャルメディア】
Facebook 1兆3790億円(世界)
Twitter 1506億円(世界)
LINE 215億円


となり、確かに検索エンジンのほうが昨年の広告売上の総額は約7.3兆円で、ソーシャルメディアはこれら3社の合計は1.5兆円なので圧倒的に検索エンジンのほうが影響力は大きいですが、これは言うまでもなく大半の広告売上がPC版検索エンジンのリスティング広告やPCサイトのディスプレイ広告ですから、スマートフォン、つまりモバイルでの売上はもしかしたらこれら3社のソーシャルメディア企業の合計である1.5兆円よりも少し多いくらいかもしれません。

もしそうならばソーシャルメディアの広告の世界ではすでに検索エンジンとソーシャルメディアではほとんど変わらないのかも知れません。広告の売上はそのメディアの影響力の指標ですから、スマートフォンの世界では検索エンジンとソーシャルメディアの集客力はほぼ同じ程度と見て良いのではないでしょうか?

このような状況において企業がソーシャルメディアを使わないでネット集客をするというのは本来持っている集客のポテンシャルの半分を「捨てる」ということに等しいのではないでしょうか?

しかも、検索エンジンの順位はソーシャルメディア活用によっても影響されてきています。つまりソーシャルメディアを活用して自社サイトにリンクを張り誘導することに成功すれば自社サイトのアクセスが増えて、それを監視しているGoogleがアクセスが増えてきたそのサイトの検索順位を上げるということが実際に起きてきているのです。

是非一度シミラーウェブ無料版を使い、実際に御社の業界でネット集客が上手く行ってそうなサイトや、他の分野で上手く行ってそうな有名サイトの「Social Sources」の項目を覗いて見て下さい。

そしてそこにFacebookの名前が出てきたらその企業のFacebookページを探してどのように情報発信をしてFacebookユーザー達とやりとりをしているのか、つながっているのかを観察してみてください。
無論Facebookだけではなく、Twitterなどの他のソーシャルメディアも同じように見てみて下さい。

そこに見えるのは恐らく新しいネット集客の現実そのものであるはずです。

次回は

3、動画マーケティングの進み具合が分かる

について一緒に考えてみましょう。
このエントリーをはてなブックマークに追加
                    
鈴木将司の最新作品
プロフィール
一般社団法人 全日本SEO協会 代表理事

 鈴木将司

フォローしてSEOを学ぼう!
X facebook insta tiktok youtube
<< 2015年 07月 >>
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
最新記事