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パンダアップデート対策3: ドメイン内のコンテンツ重複

2015年01月27日

今回は、パンダアップデート対策の1つとして、サイト内のコンテンツの重複について解説します。

ご自分のサイトの中、すなわち一つのドメインの中に似たようなコンテンツが書いてあると、それがペナルティの原因になることがあります。

どのようなサイトに似たようなコンテンツが多いのかという事や、どのような方法でそれを発見するのか、そしてこうした問題にどのように対策するのか、とい事を解説したいと思います。

例えば、車の改造方法の解説DVDを販売しているサイトをご紹介します。様々な車の改造方法を動画に撮り、車種ごとに分け、販売されています。

これから、このサイトでどのような問題が起きるのかをご説明します。

例えばこのサイトにアルファードという車の写真集を紹介するページと、プリウスの写真集を紹介するページがあります。そこに「プリウス」や、「アルファード」と車の名称が書いてあります。これらは、車種は違いますが、基本的な商品の内容はほとんど同じです。その為、写真集の内容もほとんど同じ仕様の紹介となってしまいます。

このような特徴があるのは、写真集を販売する本屋さんのサイトに限りません。例えば洋服屋さんのサイトでも、赤いTシャツや、青いTシャツ、白いTシャツというふうに、同じTシャツでも色だけは違う、ということがあります。

このような場合には、どうしても重複コンテンツという問題が発生します。

では、ここのサイトの方がどのようにして問題を対処したか、というのを少し見ていきます。まずは、アルファードの写真集を紹介するページを見てみます。

ページの上の方には画像が表示されております。

画像は重複コンテンツにはなりません。ロボットは、画像に書いてある文字などは評価しないからです。評価する部分は、あくまでもマウスで反転表示できる部分、すなわちテキストの部分です。

他にテキストがどこにあるのか、一見テキストに見える箇所がありますが、実は画像です。マウスでハイライト化すると反転表示されました。これは画像です。

この画像は、ベルファイヤや、プリウス、アクアなど、ほかの車種のページにも載っています。つまり、ほかのページにも書いてあることでも画像にすれば、それは重複コンテンツとしてはみなされません。

ですからこれは、重複コンテンツを防ぐテクニックというわけです。

皆様も、ご自分のサイトのなかに似たページがいっぱいあるという場合は、重複しているテキストを画像にしてみてください。そうしますと、それは重複コンテンツにはなりません。(ただし画像のALT属性には同じフレーズは含めないようにして下さい。GoogleはALT属性の中のフレーズや単語や読みます)

しかし、すべて画像であればロボットは評価してくれません。

ロボットが評価するコンテンツは、文字の文章、すなわちテキストです。検索ロボットはテキストを評価するわけですから、画像ばかりではなくテキストも必要です。

また、テキストはそのページだけに書いてあるようなオリジナルの文章に、できる限りしてください。ほかのページにも書いてあるようなテキストは、書かないでください。同じことを書く場合は、画像にしてください。

もう少しページの下を見てみます。アルファードの写真集のページですから、きちんと「アルファード(GGH20系)」などと書いてあります。しかしほかは同じようなことが書かれているようです。ほかにも見ていくと、ほかの車種のページにも書かれている箇所があるようです。

ですが、問題はこの場所です。この場所をハイライト化すると反転表示で薄い色になりました。これは画像です。

以前、この場所には画像ではなくテキストで書いてありました。「お買いものについて」という情報はどの車種のページの下にも200文字ほどで書かれていました。これは重複コンテンツですから、ただちに画像にしていただきました。これは、とてもいいことです。

しかし、これまで確認した限りでは、アルファードならではのコンテンツというのは、お客さんの声くらいしか書いてありません。ほかの部分はただ単に車種名が「アルファード(○○○)」と書いてあるだけです。つまりオリジナリティが低いといえます。

この程度の状態であれば、ドメイン内のコンテンツの重複として、未だにパンダアップデートで処分されます。

ですから、次にこの方におこなっていただいたことは、アルファード改造あれこれ、というコラムを書いていただきました。「大きな車体のトヨタ「アルファード」は、車のカスタムや改造が目的のマニアの方にも大変人気があります」というような内容のコラムです。

コラムを見てみます。500文字の文章が一つ、二つとコラムが書いてあります。

このコラムには何文字ほどあるのでしょうか。

ご自分のページのなかにどの文字が何文字ほど書いてあるのかを測定するソフトがあります。それは「文字カウント」というソフトです。

まずはGoogleで「文字数カウント」や「文字カウント」というような言葉で検索します。すると文字数カウントというサイトが表示されます。

http://www1.odn.ne.jp/megukuma/count.htm

ここに例えば先ほどの方のページのフッターの追加コンテンツをすべて選択して、コピーします。そして文字カウントのページに貼りつけて、文字数を数えます。そうしますと、何と2400文字も追加していたことが分かります。

なぜ2400文字にもなってしまったのかというと、この方は検索順位が少し落ちるたびに文字を追加したからです。「アルファード改造」というような言葉で上位を狙っていますが、検索順位が3位あるいは4位と落ちるたびに、コンテンツの文字を追加していくと、ついに2400文字も追加することになりました。

これが、いいやり方かどうかというと、いいやり方です。

競合他社のページを見た場合、ページの文字数は通常であれば500文字あるかどうか程度です。そのなかで、ご自分だけ500文字以上、あるいは800文字や1000文字というふうに増やすことは、このページに価値がある、人気があるページ、あるいは読む価値があるページだということのアピールになります。

ですから、これはいいやり方です。

ただ、コラムを書くというのは、非常に大変です。しかし質問と回答、あるいは質問だけ載せる、などということであれば楽な方法です。また、見た目としても不自然ではないので、とてもいいやり方です。ぜひお試しください。

以上が、サイト間のコンテンツの重複という問題のお話でした。

対策としては、テキストが重複していると思うところをコピーして、Googleで検索します。そして、このテキストが複数検索結果に表示された場合は画像に変えた方がいい、というお話でした。

また、それだけでは画像ばかりになったり、オリジナリティが低い、というふうに思えば、ページの下の方でいいですので、質問や、コラムのようなものを追加しようということでした。

ご自分のドメインのなかには複数のページがあると思います。それらがどの程度似ているか、または似ているということが分かったときはどのような対策をするべきか、ということを解説させていただきました。

ぜひ早速お試しください。ご成功をお祈りいたします。

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